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2016.05.19
SGRAでは会員を対象としたワークショップを下記の通り行います。
参加ご希望の方は、SGRA事務局へご連絡ください。
テーマ: 「地球市民って誰?」
日 時: 2016年7月2日(土)午前9時30分 ~ 3日(日)午後1時
現地集合( 東京商工会議所 蓼科フォーラム にて受付)
*1日(金)朝新宿発の貸切バスもありますので、お問い合わせください。
参加費: 5000円(食費、宿泊費(相部屋)を含む)
申し込み・問い合わせ:SGRA事務局
[email protected]
ワークショップの趣旨:
SGRAでは、2013年より蓼科でワークショップを開催しています。2013年は「原発を考える」、2014年は「人を幸せにする科学とは」、2015年は「知の空間を創る」というように、答えだすことを目的としないテーマについて、小グループのディスカッションや参加型のアクティビティーを通して、参加者全員で考えるプログラムです。
「良き地球市民の実現」はSGRAの目標であり、設立当初よりその概念について検討を重ねてきましたが、近年、SGRAの中でも議論をする機会が減り、また社会的にも以前より実現が困難になってきたのではないかという懸念が強くなっている今、あらためて考えてみたいと思います。
今回のワークショップでは、欧州移民研究の第一人者でいらっしゃる宮島喬先生(お茶の水女子大学名誉教授)のお話を伺い、その後、ディスカッションやアクティビティーを通じて、「地球市民とは誰か」を一緒に考えてみたいと思います。
プログラム
7月2 日(土)(於:東商蓼科フォーラム)
9:30~12:00 「知の空間を創る」+グループ分け
・宮島喬先生のご講演と質疑応答
12:00~13:30 昼食
13:30~15:00 ゲーム感覚のグループワーク
15:00~15:30 休憩
15:30~17:00 グループワーク、ディスカッション
7月3日(日)
9:30~12:00 発表・まとめとふりかえり
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2016.03.24
下記の通り第6回日台アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。
テーマ: 東アジアにおける知の交流―越境・記憶・共生―
主 催:公益財団法人渥美国際交流財団、文藻外語大学日本語学科、台湾大学日本語文学学科、台湾大学日本研究センター
開催日: 2016年5月21日(土)午前9時00分~午後5時00分
会場: 文藻外語大学(台湾高雄市) 至善楼15階國璽會議廳/会議室
申込みURL: http://c025.wzu.edu.tw/front/bin/form.phtml?Nbr=60
申込み締切:2016/5/6(金)まで
※但し、定員【70名】に達し次第、受付を終了させていただきます。
講演者、パネリストや論文発表者に、同伴者がいらっしゃる場合も、上記一般参加申し込みHPへのご記入をお願いします。一般参加者の食事の費用は自己負担となります。
お問合せ:SGRA事務局 電話:03-3943-7612 Email:
[email protected]
プログラム
フォーラムの趣旨:
「日台アジア未来フォーラム」は関口グローバル研究会が毎年台湾で主催する国際会議である。本会議では主にアジアにおける文学、言語、教育、歴史、社会、文化などの議題を取り上げる。 第六回目の開催となる今年は「東アジアにおける知の交流―越境・記憶・共生―」について議論する。
帝国主義と植民地主義の下で進められた東アジアにおける近代化の流れは、それまでの中国を中心とした朝貢システムを崩壊させ、国民国家を中心とした国際関係を東アジアにおいて成立させてきた。西欧的国家モデルをいち早く志向して近代国家の成立に成功した日本は、二十世紀東アジアにおける知の交流を語る際に常に重要な役割を果たしてきた。しかし、近年のグローバル化の急速な進展によって、国民国家制度の恣意性が明らかになり、また様々な分野の活動にみられる多くの越境者たちの存在や異なる共同体における記憶の構築、多文化主義に見られる共生の実践など、多種多様な交流の形態はこれまでのような国家単位における知の交流の形を大きく変えてきている。今日においてこうした議論は大変有意義であると思われる。本シンポジウムでは、こうした東アジアにおける知の交流の変容を、参加者たちの多様な立場とアプローチによって読み解いていきたいと考えている。
本国際シンポジウムに関する情報は、随時文藻外語大学日本語学科のホームページにてお知らせいたします。
文藻外語大学日本語文系によるフォーラムURL
日台アジア未来フォーラムとは
第一回の「国際日本学研究の最前線に向けて:流行・ことば・物語の力」では「哈日族」現象をテーマに、日本の流行文化について議論した。第二回の「東アジア企業法制の現状とグローバル化の影響」では、法律的な視点から議論を行った。第三回の「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」では、近代日本政治思想が植民地において受容、 変容されていた情況を検討した。第四回は「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流―文学・思想・言語」をテーマに、メディアが国境を越えていく現象について議論を深めた。第五回の「日本研究から見た日台交流120 年」では、日台交流について回顧及び今後の方向性を示すことが出来た。今回のシンポジウム「東アジアにおける知の交流―越境、記憶、共生―」の開催に至る。
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2016.03.07
関口グローバル研究会(SGRA)では昨年に引き続き、福島県飯舘(いいたて)村スタディツアーを下記の通り行います。 参加ご希望の方は、SGRA事務局へご連絡ください。 SGRAでは2012年から毎年、福島第一原発事故の被災地である福島県飯舘村でのスタディツアーを行ってきました。そのスタディツアーでの体験や考察をもとにしてSGRAワークショップ、SGRAフォーラム、SGRAカフェなど、さまざまな催しを展開してきました。今年も第5回目の「SGRAふくしまスタディツアー」を行います。ぜひ、ご参加ください。 日 程: 2016年5月13日(金)、14日(土)、15日(日)人 数: 10人程度宿 泊: 「ふくしま再生の会-霊山(りょうぜん)センター」参加費: 一般参加者は新幹線往復費用+1万2千円 (ラクーン会会員には補助が出ます)申込み締切: 4月30日(土)申込み・問合せ: SGRA事務局 角田E-mail:
[email protected] Tel: 03-3943-7612 プログラム・詳細
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2016.02.25
SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。2013年3月に開催した第3回SGRAカフェでは、SGRA会員のダルウィッシュ・ホサムさんに「『アラブの春』とシリアにおける人道危機」というお話をしていただき、大きな反響を呼びました。あれから3年、残念ながら情勢は悪化するばかりです。日本においても、難民・移民問題が注目されていますが、今回は民間の立場から難民を助け、また法務省難民審査参与員としても難民問題に携わり、双方の立場を経験されている「難民を助ける会」の柳瀬房子様に、これまでのご活動や日本と難民支援の歴史、そしてこれからの難民支援についてお話しいただきます。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected])へお名前、ご所属、連絡先をご連絡ください。 第9回SGRAカフェへのお誘い◆柳瀬房子氏講演「難民を助ける~民と官を経験して~」 〇日時:2016年 4月2日(土)14:30~17:00 〇会場:渥美国際交流財団/鹿島新館ホール http://www.aisf.or.jp/jp/map.php〇会費:無料〇申込み・問合せ:SGRA事務局 (
[email protected]) 〇プログラム:14:30~15:30 講演15:30~16:00 ティータイム(休憩)16:00~17:00 質疑応答 〇講師プロフィール:柳瀬房子(「難民を助ける会」会長)1948年、東京都出身。フェリス女学院短大卒。1979年からAARで活動を始め、専務理事・事務局長を経て2000年11月から2008年6月までAAR理事長。2009年7月より会長。1996年より対人地雷廃絶キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』を執筆し、同年、多年にわたる国際協力活動により、外務大臣表彰を受ける。1997年には、『地雷ではなく花をください』により日本絵本読者賞を受賞。法務省難民審査参与員。 難民支援活動や地雷廃絶キャンペーンのため、国内での講演はもとより、海外でも活躍中。 〇メッセージ:「インドシナ難民を助ける会」として発足(相馬雪香会長)したAARJapan難民を助ける会は、 37年目の活動に入りました。政治、宗教、思想に偏らず、活動を続けております。私自身、人生の一番の働き盛りの、30代、40代、50代そして今、67歳、日本の難民支援のための初めての市民団体を、けん引する役割ができたことは、本当にありがたいことと感謝の日々です。多くの方々が、この活動を支えてくださっております。音楽を楽しみながら、日本への難民支援だけでなく、国際協力活動や、東日本大震災後の支援活動などもご報告するチャリティーコンサートを100回以上開催したり、皆様からの募金がこのように生かされているということを、常に発信しながら、ご一緒に活動の輪に加わっていただければと、日々知恵を働かせています。37年間に経験した、官と民、公と私、日本人と世界の人々、難民とは、NGOとは、などを軸に、皆さんとお話ができましたら嬉しいと思います。
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2016.01.21
下記の通り、第15回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected] )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。
日時: 2016年2月13日(土)午後1時30分~午後4時30分 その後懇親会
会場: 東京国際フォーラム ガラス棟G 510号室
料金:フォーラムは無料、懇親会は一般2000円、SGRA会員は1000円
主催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
共催: (財)未来人力研究院(韓国)
フォーラムの趣旨:
日本は、国際開発協力、経済発展と省エネルギーの両立など、多くの分野において先駆的な取り組みや技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国も、その経験やノウハウを東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方への貴重な手掛かりとして提供している。
本フォーラムでは、政府開発援助(ODA: Official Developmental Assistance)分野におけるアジアのフロントランナーとしての日本の特色ある国際協力と韓国の開発経験が東アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるか、という問題意識に基づき、日韓の理念(idea)、制度(institution)、国益(interest)の収斂(convergence)と発散(divergence) が織りなすODAの国際政治経済について考えてみたい。また、円卓会議においては、日韓の比較にとどまらず、今後、日韓が協力し合いながら、ともに進化し、ODAの「東アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性も視野に入れながら議論したい。 (日韓同時通訳付き)
プログラム:
《総合司会》
李 鋼哲(りこうてつ:北陸大学未来創造学部 教授)
【開会の辞】
李 鎮奎(リ ジンギュ:未来人力研究院 理事長/高麗大学教授)
【講 演 1】
「韓国の学者たちがみた日本のODA」
孫 赫相(ソン ヒョクサン:慶熙大学公共大学院教授・韓国国際開発協力学会会長)
【講 演 2】
「韓国の開発経験とODA戦略」
深川由起子(ふかがわ ゆきこ:早稲田大学政治経済学術院教授)
[休 憩]
【円卓会議(ミニ報告と自由討論)】
モデレーター:金 雄煕(キム ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)
ミニ報告1: 平川 均(ひらかわ ひとし:国士舘大学教授・名古屋大学名誉教授)
「日本のODAを振り返る-韓国のODAを念頭においた日本のODAの概括-」
ミニ報告2: Maquito Ferdinand(マキト フェルディナンド:テンプル大学講師)
「日本の共有型成長DNAの追跡-開発資金の観点から-」
《パネリスト》:上記講演者、報告者及び下記の専門家
園部哲史(そのべ てつし:政策研究大学院教授)
広田幸紀(ひろた こうき:JICAチーフエコノミスト)
張 玹植(チャン ヒョンシク:ソウル大学行政大学院招聘教授・前KOICA企画戦略理事)
その他 渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者
【閉会の辞】
今西淳子(いまにし じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)
〈終了後に懇親会を開催します〉
詳細は、下記リンクをご覧ください。プログラム
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2016.01.07
下記の通り第20回日比共有型成長セミナーをマニラ市で開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先を記入の上、[ 申込みフォーム(英文) ]にてお申込み下さい。 第20回日比共有型成長セミナー「人類生態学と持続可能共有型成長」"Human Ecology and Sustainable Shared Growth" 日時:2016年2月10日(水)午前9時~午後5時会場:アテネオ・デ・マニラ大学 Escaler Hall言語:英語申込み・問合せ:SGRAフィリピン (
[email protected] ) セミナーの概要グローバル市場経済が世界を席巻する今日、東南アジア諸国、特に中所得の罠(MIDDLE INCOME TRAP)に落ちてしまったフィリピンは著しい経済発展をとげる一方で社会的格差は増大し、環境破壊も止めどなく進行し、人権侵害や地域・民族間の紛争も解決の糸口さえ見えない状態に陥っている。植民地支配のくびきから解放され、国民国家形成の過程で、多様な民族、宗教、文化の統合に苦慮してきた東南アジア各国では、グローバリゼーションのもとでの社会環境の変化に対して宗教的な価値観、倫理観に基づく批判や反発が生まれてきている。最近、カトリック教会から貧富の格差の拡大や環境破壊を厳しく批判し、社会的公正と倫理の回復を求めるメッセージ(encyclical-回勅-)が発せられた。こうした公正と倫理の回復を求めるメッセージには、人類生態学(HUMAN ECOLOGY)という概念が取り上げられているが、このセミナーを通してこの概念の意味や意義など理解するために、一歩を踏み出していきたい。 プログラム09:00 – 09:25発表1「スペインの哲学者レオナルド・ポロによる環境の概念や共存:持続可能性教育への含意」発表者:Dr. Aliza Racelis (University of the Philippines) 09:25 – 09:50発表2「防災力(レジリエンス)と持続可能性のためのメトロ・マニラの都市計画」発表者:Arch/EnP. Sylvia Clemente (University of Sto. Tomas) 09:50 - 10:15発表3「パサイ市の旧干拓エリアにおける都市の衰退と貧困の指標との関係の評価」発表者:Arch. Regina Billiones 10:15 - 10:40発表4「ベンゲット州(フィリピン)の主要民族部族のペドペド喫煙」発表者:Ms. Girlie Gayle Toribio (Benguet State University) 10:40 - 11:05発表5「カガヤン・デ・オロ河川の流域の家庭における使用・日使用便益の仮想的市場評価手法による推定」発表者:Dr. Rosalina Palanca-Tan (ADMU), Ms. Marichu Obedencio, and Ms. Caroline Serenas (Xavier University -- Ateneo de Cagayan) 11:05 - 11:30発表6「生物濃縮:プラスチックのゴミの悲劇」発表者:EnP. Grace Sapuay (Solid Waste Management Association of the Philippines) 11:30 - 11:55発表7「気候変動を理解する」発表者:To be arranged by Arch. Mynn 11:55 - 12:20発表8「スペインの植民地資本主義と福音伝道を超えて、フィリピンの教会遺産の評価へ」発表者:Arch Mynn Alfonso (University of Sto Tomas) 12:20 -13:30ランチ休憩(ヘンリー・ジョージ氏に関するビデオ)「ヘンリー・ジョージとは誰か」(12分)「ヘンリー・ジョージ:人生と遺産(12分)一般人のための政治経済学(4分) 13:30 - 15:00円卓会議(第一部)モデレーター:Dr. Max Maquito午前の部の発表者 15:00 - 15:30コーヒーブレイク 15:30 - 17:00円卓会議(第二部)モデレーター:Dr. Max Maquito午前の部の発表者 詳細は、下記リンクをご覧ください。プログラム(和文)プログラム(英文)申込みフォーム(英文)ポスター(英文)
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2015.10.15
下記の通り、第9回SGRAチャイナ・フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected] )へご連絡ください。
【1】 フフホトフォーラム
日 時:2015 年11月20日(金)15時~17時
会 場:内蒙古大学蒙古学学院2楼大会議室
【2】 北京フォーラム
日 時:2015 年11月22日(日)15時~17時
会 場:北京大学外国語学院新楼501会議室
主 催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
共 催:清華東亜文化講座
助 成:国際交流基金北京日本文化センター
協 力:北京大学日本言語文化学部(北京フォーラム)
内蒙古大学蒙古学学院蒙古歴史学部(フフホトフォーラム)
フォーラムの趣旨:
「日中200年―文化史からの再検討」
従来、東アジアの歴史を語る時、ほとんどの識者が古代の交流史と対比して、近代の抗争史を強調し、両者の間に一つの断絶を見出そうとしてきた。たしかに政治、外交だけに目を向ければ、日中、日韓などの間に戦争も含む数多くの対抗や対立が頻発し、ほとんど正常な隣国関係を築くことができなかった。しかし、もしこの間の三国間の文化的交流、往来の足跡を精査すれば、そこには近代以前とは比べられないほど多彩多様な事実、事象が存在していることに気付くだろう。そしてその多くはいずれも西洋という強烈な「他者」を相手に、互いの成果、経験、また教訓を利用しながら、その文化、文明的諸要素の吸収、受容に励む努力の跡にほかならない。その意味で、東アジア、とりわけ日中韓三国はまぎれもなく古来の文化圏と違う形で西洋受容を中心とする一つの近代文化圏を形成していたのである。
また、従来、日本にせよ、中国にせよ、その歩んできた歴史を振り返る際に、往々にして周辺との関係を軽視し、あたかも単独で自らのすべてを作り出したかのような傾向も存在している。これはあきらかに近代以降のいわゆる国民国家という枠組みの中で成立したナショナリズムに由来する一国主義のもたらした影響である。ところが、多くの古代、近代の史実が示したように、純粋な国風文化はそもそも「神話」に過ぎず、われわれはつねに他者との関係の中で「自分」そして「自分」の文化を形作ってきたのである。近代日本にとって、この他者は、むろんまず西洋という存在になるが、ともにその受容の道程を歩んだもう一つの他者――中国や韓国も当然無視すべきではないだろう。
そして、昨今、とりわけ日中の間にさまざまな摩擦が生じる時に、よく両国の「文化」の違いが強調され、その文化の差異に相互の「不理解」の原因を探ろうとする動向も見られる。しかし、これもきわめて単純な思考と言わざるを得ない。文化にはたしかに変わらない一部の古層があるが、つねに歴史性を持ち、時代に応じて流動的に変化する側面も存在する。したがって共通する大事な歴史的体験を無視し、文化の差異ばかりを強調するのはいささかも生産的ではなく、結局は自らを袋小路に追い込むことにしかならない。
以上に鑑み、本フォーラムでは、いわば在来の一国主義史観、文化相互不理解論などの弊害を修正し、過去の近代東アジア文化圏、文化共同体の存在を振り返りながら、その経験と教訓を未来にむけていかに生かすべきかについて検討し、皆さんとともにその可能性を探ってみたい。(参考文献:劉 建輝著『増補・魔都上海――日本知識人の「近代」体験』2010年、同『日中二百年――支え合う近代』2012年)
プログラム
【1】 フフホトフォーラム(講演)
総合司会:宝音德力根(内蒙古大学蒙古学学院蒙古歴史学部)
講 演:劉 建輝(国際日本文化研究センター)
討論者:王 中忱(清華大学中国文学科)
周 太平(内蒙古大学蒙古学学院蒙古歴史学部)
蘇德毕力格(内蒙古大学蒙古学学院蒙古歴史学部)
【2】 北京フォーラム(パネルディスカッション) *日中同時通訳付き
総合司会:孫 建軍(北京大学日本言語文化学部)
問題提起:劉 建輝(国際日本文化研究センター)
モデレーター:王 中忱(清華大学中国文学科)
討論者:王 京(北京大学日本言語文化学部)
劉 暁峰(清華大学歴史学科)
王 成(清華大学日本言語文学研究科)
日本語プログラム
中国語プログラム
ポスター
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2015.09.16
SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。今回は、「性別やジェンダー(『女』『男』であること等)について、考えるきっかけをつくる」ことをめざし、シンガポール出身のシム チュン キャットさん、ノルウェー出身のデール ソンヤさんのお二人を中心とした座談会を開催します。
準備の都合がありますので、参加ご希望の方は、事前に、SGRA事務局へお名前、ご所属、連絡用メールアドレスをご連絡ください。
◆「女子大は、要る?~『女』、『男』と大学について考えよう~」
日時:2015年10月24日(土)14時~17時
会場:渥美国際交流財団ホール
会費:無料
お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局
[email protected]
講師からのメッセージ:
日本には、女子大学というものがまだ存在しています。男女平等という話題が盛り上がっている現在において、女性しか通えない大学は要らないと思っている人は多いかもしれません。男子大学はないし、男女平等の社会だったら、性別に関わらず誰でもどのスペースでも利用できるはずでしょう。 このカフェは、性別やジェンダー(「女」「男」であること等)について、考えるきっかけにしていただけたらと思います。大学というテーマを中心に、「女」である、または「男」であることと、その社会的な妥当性について考えましょう。 女子大や、大学でジェンダーの勉強することについての発表の後、このテーマについて話し合う場をつくりたいと思っています。このカフェは講演会ではなく、ディスカッションのためのカフェです。皆さんの積極的な参加をお待ちしています!
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<シム チュン キャット Sim Choon Kiat 沈 俊傑>
シンガポール教育省・技術教育局の政策企画官などを経て、2008年東京大学教育学研究科博士課程修了、博士号(教育学)を取得。昭和女子大学人間社会学部・現代教養学科准教授。SGRA研究員。
<デール、ソンヤ Sonja Dale> 2014年上智大学グローバル・スタディーズ研究科博士課号取得。東海大学他非常勤講師。ウォリック大学哲学部学士、オーフス大学ヨーロッパ・スタディーズ修士。2012年度渥美奨学生。
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2015.09.14
下記のとおり、第50回SGRAフォーラムを開催いたします。
参加ご希望の方は、SGRA事務局(
[email protected] )にご連絡ください。
日時 :2015年11月14日(土)午後1時~5時
会場 :北九州市立大学 北方キャンパス 本館2階 C-202教室
参加費:フォーラム/無料、 フォーラム終了後の交流会/一般1000円、学生500円を予定
お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局宛に事前にお名前、ご所属、連絡先をご連絡の上、参加申込みをしてください。
SGRA事務局(
[email protected] Tel: 03-3943-7612 )
フォーラムの概要:
北九州市は大気汚染や水質汚濁など1950年代、60年代の経済成長に伴ってもたらされた深刻な公害を克服し、今日では国から「環境未来都市」に選定されるなど「世界の環境首都」を目指したまちづくりを行っています。
その礎を築いたのは、当時、子どもの健康を心配した母親たちでした。母親たちは「青空が欲しい」というスローガンを掲げ、「反対運動」や「告発」ではなく、母親たち自らの活動により、企業や行政に改善を求める運動を起こし、それが公害克服と環境再生の原点となったと同時に女性(母親)の社会参加の象徴ともなったのです。
今回のフォーラムは《青空、水、くらし-環境と女性と未来に向けて-》と題して、北九州市のみならず、中国、韓国などの事例をもとに、深刻化する環境問題に直面する女性や母親の意識の変化や社会参加の試みについて議論します。
プログラム:
総合司会:高 偉俊(北九州市立大学国際環境工学部教授/SGRAメンバー)
13:00~14:30【事例発表】
開会の挨拶
今西淳子(渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA代表))
近藤倫明(北九州市立大学学長)
事例発表1.(日本)
「『青空がほしい』運動に学ぶ-現在に問いかけるもの-」
神﨑 智子(アジア女性交流・研究フォーラム主席研究員)
事例発表2.(中国)
「変わるのか、母親の意識-中国の母親の環境意識の変化と活動-」
斉藤 淳子 (北京在住ライター)
事例発表3.(韓国)
「絶え間ない歩み-韓国YWCAの環境活動と女性の社会参加-」
李 ユンスク(韓国YWCA運動局部長)
14:45~17:00 【オープンフォーラム】
モデレーター 田村 慶子 (北九州市立大学法学部・大学院社会システム研究科長)
神﨑 智子 (アジア女性交流・研究フォーラム主席研究員)
斉藤 淳子 (北京在住ライター)
李 ユンスク (韓国YWCA運動局部長)
小林 直子(特定非営利活動法人 里山を考える会)
閉会の挨拶と第3回アジア未来会議に向けた展開
高 偉俊
17:00~18:30 【交流会】
希望者のみ(会費:一般1,000円、学生500円を予定)
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2015.08.05
フォーラムの趣旨:
「日台アジア未来フォーラム」は関口グローバル研究会が毎年台湾で主催する国際会議である。本会議では主にアジアにおける文学、言語、教育、歴史、社会、文化などの議題を取り上げる。 第六回目の開催となる今年は「東アジアにおける知の交流―越境・記憶・共生―」について議論する。
帝国主義と植民地主義の下で進められた東アジアにおける近代化の流れは、それまでの中国を中心とした朝貢システムを崩壊させ、国民国家を中心とした国際関係を東アジアにおいて成立させてきた。西欧的国家モデルをいち早く志向して近代国家の成立に成功した日本は、二十世紀東アジアにおける知の交流を語る際に常に重要な役割を果たしてきた。しかし、近年のグローバル化の急速な進展によって、国民国家制度の恣意性が明らかになり、また様々な分野の活動にみられる多くの越境者たちの存在や異なる共同体における記憶の構築、多文化主義に見られる共生の実践など、多種多様な交流の形態はこれまでのような国家単位における知の交流の形を大きく変えてきている。今日においてこうした議論は大変有意義であると思われる。本シンポジウムでは、こうした東アジアにおける知の交流の変容を、参加者たちの多様な立場とアプローチによって読み解いていきたいと考えている。
主 催:
公益財団法人渥美国際交流財団、文藻外語大学日本語学科、台湾大学日本語文学学科、台湾大学日本研究センター
会 場: 文藻外語大学(台湾高雄市)
開催日: 2016年5月21日(土)
テーマ: 東アジアにおける知の交流―越境・記憶・共生―
申請方法: 2015年9月20日までに、(1)「論文發表申請書」と(2)「論文要旨【中国語・外国語】」を送って下さい。申請書は、文藻大学のホームページよりダウンロードしてください。
審査結果: 結果は2015年11月30日までにEメールにてお知らせいたします。
論文提出期限: 2016年3月18日(金)までに完成した論文(8000字以上)を送って下さい。
本フォーラムでの論文発表後、修正・補充・審査を経て、審査合格論文を編集して、台湾大学「日本学研究叢書」(中国語・日本語)において出版する予定です。
詳細は論文募集要項をご覧ください。