SGRAイベントへのお誘い

  • 2014.06.13

    梁 蘊嫻「第4回日台アジア未来フォーラム「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流―文学・思想・言語―」報告(その1)」

    第4回日台アジア未来フォーラムが6月13日、14日の2日間にわたって、台湾大学及び元智大学で開催された。グローバル化が急速に発展した今日、メディアの発展が進むことで、文化の交流が盛んになり、文化の国境は消えつつある。この現象に着目しつつ、フォーラムのテーマを「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流―文学・思想・言語―」とした。「メディア」は英語のmediaの訳語であり、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの近現代以降にできあがった媒体として捉えられることが多い。ここではより広義的な意味を取っている。もとよりメディアは、時代によって異なり、メディアの相違が文化のあり方に関わってくる。   今回のフォーラムは、台湾・日本を含めた東アジアにおける文化交流・伝播の様態に迫り、異文化がどのようにメディアを通じて、どのように影響し合い、そしてどのような新しい文化が形成されるかを考えるものである。   1日目は台湾大学にて「文学とメディア」「言語とメディア」「思想とメディア」の3分野の基調講演、また19本の研究発表を行った。6月13日午前、台湾大学の文学院講演ホールで開幕式が行われた。渥美財団今西淳子常務理事、交流協会文化室福増伸一主任、台湾日本研究学会何瑞藤理事長、台湾大学日本語学科陳明姿主任のご挨拶によって、フォーラムが始まった。   1本目の基調講演では、東京大学名誉教授延広真治先生に「「男はつらいよ」を江戸から見れば―第五作「望郷篇」の創作技法―」というタイトルでお話をいただいた。山田洋次監督「男はつらいよ」は48連作に及ぶ喜劇で、ギネスブックにも登録された。48作中、監督自ら客がよく笑うと思われたのが第5作。延広先生は、この「望郷篇」の創作技法を江戸時代の作品に求められると指摘した。具体的に、江戸時代とかかわりの深い作品、たとえば落語「甲府い」・「近日息子」(原話:手まハし)・「粗忽長屋」(袈裟切にあぶなひ事)・「湯屋番」・「半分垢」(原話:駿河の客)、講談「田宮坊太郎」や曲亭馬琴『南総里見八犬伝』などを綿密に考察し、それらの作品と「望郷篇」の関係について詳しく説明した。   延広先生の講演を通して、日本人にとっての国民的映画「男はつらいよ」のユーモアは、監督の古典作品に対する造詣によるものであるとのことがよく理解できた。笑いは日本文化の中においては、非常に特徴的で大切なものである。落語の笑いは馬鹿馬鹿しくて、理屈がいらない。「男はつらいよ」が長く続けられたのは、落語的なユーモアセンスが染み付いているからではないかとつくづく思った。落語の笑いは外国人に理解されにくい。なぜならば言語の壁があるからだ。しかし、日本の笑いはドラマというメディアを通して伝えれば、外国人に受け入れられやすくなるであろう。   続いて、国立国語研究所横山詔一教授が「電子メディアの漢字と東アジアの文字生活」という演題で講演した。横山先生は、(1)「漢字をイメージする」、(2)「漢字を打つ」、(3)「文字の生態系モデル:文字と社会と人間」、という3つの要点を話した。横山先生はまず東アジアで共通して観察される「空書(くうしょ)行動」を紹介した。(空書行動とは、文字の形をイメージするとき、指先で空中に文字を書くような動作を言う)。この現象から、漢字文化圏の人は、漢字や英単語の形を思い浮かべるときに、視覚イメージだけではなく、体・肉体の動作(action)という運動感覚成分もあわせて活用しているということを指摘し、漢字は東アジアの人々の肉体感覚とつながっているメディアだという見解を提出した。   また、ネットツールの普及により、文字をキーボードで打つことが当たり前の時代になり、漢字は手書きよりも、パソコンの変化候補から「見て選択すれば書ける」時代になったとともに、字体の使用にも変化がみられたということを指摘した。この現象を(1)異体字の好み、(2)台湾の日本語学習者が日本人にメールを書く場面、との両方面から考察した。これらの研究課題については、伝統的な語学研究法ではなく、「文字の生態系モデル」に基づいて分析した。横山先生はいくつか興味深い研究成果を提示したが、その中の一つを次に挙げておこう。台湾の日本語学習者がメールを書く時には、読み手の日本人が読みやすい表記、あるいは違和感を持たない表記を意識的・無意識的に選択するという傾向があるという。「文字と社会と人間は一体であり、切っても切れない関係にある」ということだが、インターネットが発達すればするほど、この傾向はますます強くなるといえよう。   横山先生の講演は、電子メディア(ネットメディア)の発達によって、東アジアにおける文字文化の国境が消えつつある実態に着目し、東アジアの文字生活が「漢字」という記号・媒体を通じて今後どのように変化していくのかを考える手がかりとなった。   3本目の講演は、京都大学佐藤卓己准教授の「輿論と世論の複眼的思考―東アジアの理性的対話にむけて」というテーマであった。佐藤先生は、マスメディアの普及にもたらされた「輿論」と「世論」の混同という現象には、知識人がどのような姿勢でいるべきかについて、次のような見解を述べた。   「輿論」と「世論」は、戦前の日本ではそれぞれ「ヨロン」と「セイロン・セロン」と読まれていた。意味上においても、「輿論」は「public opinion」、「世論」は「popular sentiments」と区別されていた。しかし今日に至って、「輿論」という言葉が使われなくなった一方、「世論」を「ヨロン」と読む習慣が定着し、「輿論」の意味と混同する例が見られるようになった。これは歴史の経緯から見れば、戦後1946年に「輿」という字が制限漢字に指定された政策と関係しているが、1920年代の「政治の大衆化」とともに生じた「輿論の世論化」という現象によるものでもあった。「輿論の世論化」はさらに1943年5月情報局の「輿論動向並びに宣伝媒体利用状況」調査結果が示すように、戦時下の国民精神総動員で加速化した。「輿論の世論化」は理性が感性に、知識人の輿論が大衆の世論に飲み込まれていく過程であった。日本ではこうした同調圧力への対応を「空気を読む」と表現するが、この「空気」、すなわち誰も責任をもたない雰囲気である「世論」の暴走は現在ますます警戒する必要がある。インターネットが普及した情報社会では、空気(世論)の中で、個人が担う意見(輿論)はますます見えなくなっている。   こうした状況に対しては、「輿論」と「世論」の区別を回復し、さらに「世論の輿論化」を目指すことの必要があると佐藤先生は指摘した。また、「世論の輿論化」とは、知識人が大衆の感情にどのような言葉を与え、対話可能な枠組を創っていくかということだと述べている。世論は即時的な感情的反応の産物であり、討議という時間を経て熟成されるのが輿論である。インターネットのように欲望を即時的に満たすメディアによって、現在ではますます「輿論の世論化」が加速化している。こうした現状に対しては、佐藤先生は、インターネット中心の今日だからこそ、伝統的な活字メディアによる人文知の重要性はますます高まると強く主張した。また、「世論の輿論化」の実践は、「トランスナショナルな文化の伝播・交流」として始まるべきだということが講演の結びとなった。   以上の3本の講演は、それぞれ文学研究、言語学研究、思想研究に大きな示唆を与えているものであった。午後は、分科研究発表が行なわれたが、その詳細は引き続き報告する。(つづく)   フォーラムの写真 ……………………………… <梁蘊嫻(リョウ・ウンカン)Liang Yun-hsien> 2010年10月東京大学大学院総合文化研究科博士号取得。博士論文のテーマは「江戸文学における『三国志演義の受容』-義概念及び挿絵の世界を中心に―」である。現在、元智大学応用外国語学科の助理教授を務めている。 ………………………………     2014年8月13日配信
  • 2014.05.31

    第47回 SGRAフォーラム「科学技術とリスク社会~福島第一原発事故から考える科学技術と倫理~」のご案内

    下記のとおり、第47回SGRAフォーラムを開催いたしますので奮ってご参加ください。SGRAフォーラムはどなたにもご参加いただけますのでご関心のある方々にご宣伝ください。     テーマ:「科学技術とリスク社会」~福島第一原発事故から考える科学技術と倫理~   日時 :2014年5月31日(土)午後1時30分~4時30分   会場 :東京国際フォーラム ガラス棟 G610会議室   参加費:フォーラム/無料 懇親会/正会員1000円、メール会員・一般2000円   お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局宛に事前にお名前、ご所属、連絡先をご記入の上、参加申込みをしてください。 SGRA事務局([email protected] Tel: 03-3943-7612 )   ◇プログラムの詳細はここをご覧ください。                                  フォーラムの概要: 3・11/福島原発事故以降、「科学技術の限界」あるいは「専門家への信頼の危機」が語られてきました。今回のSGRAフォーラムでは、島薗進先生(上智大学神学部教授-宗教学/応用倫理)、平川秀幸先生(大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授-科学技術社会論)をお招きして、福島第一原発事故を事例として「科学技術と倫理」、「科学技術とリスク社会」、「科学なしでは答えられないが、科学だけでは答えられない問題群」などをテーマとしてオープンディスカッションを行います。 ①理工系科学者のみならず社会系科学者、人文系科学者の役割と倫理 ②科学者と市民を結ぶ科学技術コミュニケーションの可能性   〔トピック〕  福島第一原発事故から考える「科学技術の限界」、「専門家への信頼の危機」  巨大科学、先端科学が生み出す「リスク社会」の様相  「科学技術と倫理」の課題及び社会系科学者、人文系科学者の役割  科学者と市民を結ぶ科学技術コミュニケーションの可能性   プログラム: 1.問題提起:(5~10分) チェ・スンウォン(韓国)理化学研究所/生物学   2.対談:(約40分) 島薗進先生 上智大学神学部教授(宗教学/応用倫理) 平川秀幸先生 大阪大学コミュニケーションデザインセンター教授(科学技術社会論) モデレータ:エリック・シッケタンツ(ドイツ) 東京大学大学院人文社会系研究科特別研究員/宗教史   3.オープンディスカッション:(約90分) ファシリテータ:デール・ソンヤ(ノルウェー) 上智大学大学院グローバルスタディーズ研究科特別研究員/グローバル社会   ◇プレスリリース・参加申込み  
  • 2014.02.15

    第13 回日韓アジア未来フォーラム「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」へのお誘い

    下記の通り第13回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。   日時:2014年2月15日(土)午後2 時00分~5時00分   会場: 高麗大学現代自動車経営館301号   申込み・問合せ:SGRA事務局   ● フォーラムの趣旨   「課題先進国」日本、そして「葛藤の先進国」とも言われる韓国が今までに経験してきた課題と対策のノウハウを東アジア地域に展開しようとするとき、どのような分野が考えられるだろうか。日本は、地震をはじめ自然災害への対策、鉄道システム、経済発展と環境負荷軽減及び省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において関連する経験や技術の蓄積、優位性を有している。さらに、日本以上の課題先進国となった韓国の経験や後遺症も、東アジア地域におけるこれからの発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。本フォーラムでは、日本と韓国の経験やノウハウを生かした社会インフラシステムを、東アジア地域及び他国へ展開する場合、何をどのように展開できるか、そして、それが東アジアにおける地域協力、平和と繁栄においてもつ意義は何なのかについて考えてみたい。   ● プログラム   進  行: 金 雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   開会の辞: 李 鎮奎(リ・ジンギュ、未来人力研究院理事長/高麗大学教授)   挨  拶: 今西淳子(いまにし・じゅんこ、渥美国際交流財団常務理事)   円卓会議:報告のあと自由討論   【基調講演】「北東アジアの気候変動対策と大気汚染防止に向けて」 染野憲治(そめの・けんじ、環境省地球環境局中国環境情報分析官/東京財団研究員)   【報  告】「北極海の開放と韓日中の海洋協力展望」 朴栄濬(パク・ヨンジュン、韓国国防大学校安全保障大学院教授)   【報  告】「北東アジアの多国間地域開発と物流拠点としての図們江地域開発」 李鋼哲(り・こうてつ、北陸大学未来創造学部教授)   【報  告】「ポスト成長時代における日韓の課題と日韓協力の新しいパラダイム」 李元徳(リ・ウォンドク、国民大学国際学部教授)   【討  論】 報告者+討論者   木宮正史(きみや・ただし、東京大学大学院総合文化研究科教授)   安秉民(アン・ビョンミン、韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   内山清行(うちやま・きよゆき、日本経済新聞ソウル支局長)   李奇泰(リ・キテ、延世大学研究教授)   李恩民(リ・エンミン、桜美林大学リベラルアーツ学群教授)   他数名(未来人力研究院及び渥美財団SGRAの関連研究者)  
  • 2014.02.05

    第17回日比共有型成長セミナー「ものづくりと持続可能な共有型成長」へのお誘い

    下記の通り、フィリピンのマニラ市でSGRA主催のセミナーを開催いたします。参加ご希望の方は、下記連絡先、またはSGRA事務局へご連絡ください。   第17回日比共有型成長セミナー 「ものづくりと持続可能な共有型成長」 "Manufacturing and Sustainable Shared Growth"   日時:2014年2月11日(火)8:30-17:30   会場:フィリピン大学大学工学部エンジニアリング・シアター Engineering Theater, College of Engineering (Melchor Hall), University of the Philippines, Diliman Campus   言語:英語   開催の趣旨:   3K(効率・公平・環境)の調和ある発展を目指す、日比共有型成長セミナーの2本の柱となるテーマは「都会・地方の格差」と「製造業」です。今回は後者に注目し、8月頃に前者のテーマのセミナーを開催予定です。しかしながら、今回のセミナーでも、2本の柱のつながりがより具体的に示されるようになっています。   また、本セミナーにおいては、ふくしま再生の会の田尾陽一代表に飯館村における活動を通して福島の報告をしていただきます。   プログラム(英文のみ)   参加申し込み・お問い合わせ:SGRAフィリピン Ms. Lenie M. Miro ( [email protected] )  
  • 2013.12.11

    第46回SGRAフォーラム「インクルーシブ教育」へのお誘い

    下記の通りSGRAフォーラムを開催いたします。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。   テーマ:「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」   日時:2014年1月25日(土)午後1時30分~4時30分 その後懇親会   会場:東京国際フォーラム ガラス棟 G610号室       参加費:フォーラムは無料 懇親会は正会員1000円、メール会員・一般2000円   お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局([email protected], 03-3943-7612)   ◇フォーラムの趣旨   インクルーシブ教育(inclusive education)は、障碍児教育に関する施策のひとつであるが、同時に、社会的・経済的格差、民族・人種・文化・宗教等の差異がもたらす差別の軽減・解消をめざし、不利益な立場にある人々の自立および社会への完全参加を、教育・学校の改革によって実現しようとする教育・社会理念とも捉えられる。   日本では、障碍のある子どもに特別支援学校だけではなく多様な学びの場を提供する施策が試みられてきた。その他の特別なニーズを持つ子ども、例えば当初は数年しか日本に滞在しない予定だった外国籍労働者の子どもたち、家庭や経済的事情により学業に困難を伴う子どもたち等は、対応されなかったわけではないが、教育のメインストリームの周辺課題とされてきた。グローバル化によりますます増加する子どもの多様なニーズに応えるためには、教育全般の課題として捉えない限り、この問題は根本的に解決しないのではないか。   教育が新自由主義や市場原理の波に巻き込まれ、競争的学力向上を目指す傾向にある中、果たしてインクルーシブ教育は実現できるのだろうか。さらに言えば、社会が障碍や人種・文化的差異をどのように構成し対応していくかという国の文化が変わらない限り、実現は難しいのではないか。実際、日本のみならず、ほとんどの国がインクルーシブ教育の実現に当たってさまざまな困難に直面している。   本フォーラムでは、インクルーシブ教育の実現に向けて、障碍のある子どもや外国籍の子どもへの支援の実情を踏まえながら、日本の教育がこれから子どもの差異と多様性をどう捉え、権利の保障、多様性の尊重、学習活動への参加の保障にどのように向き合うべきかについて考えたい。   ◇プログラム 詳細はこちらをご覧ください。   司会/コーディネータ:権明愛(十文字学園女子大学人間生活学部講師)   【基調講演】荒川 智(茨城大学教育学部教授) 「インクルーシブ教育の実現に向けて」   【報告1】上原芳枝(特定非営利活動法人リソースセンターone 代表理事) 「障碍のある子どもへの支援」   【報告2】中村ノーマン(多文化活動連絡協議会) 「学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達に寄り添って」   【オープンフォーラム】 進行:権明愛(十文字学園女子大学人間生活学部講師) 討論者:上記報告者   ポスター   ファックス申込書    
  • 2013.12.07

    第5回SGRAカフェへのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺い、議論をする<場>として、SGRAカフェを開催しています。第5回は、42年に及んだ議員生活、外務大臣、官房長官そして衆議院議長として豊富な政治経歴をお持ちである河野洋平氏に日中・日韓関係について一私人としての立場からお話しいただきます。   ◆河野洋平氏講演 「一私人として見た日中・日韓関係」   日時:2013年12月7日(土)17時~19時(懇親会を含む)   会場:寺島文庫1階みねるばの森   会費(ビュッフェの夕食付):SGRA会員・学生は1000円、非会員2000円   準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属と緊急連絡先をご連絡ください。   SGRA事務局: [email protected]  
  • 2013.10.18

    第2回スタディ・ツアー「福島県飯舘村へ行って、知る・感じる・考える」参加者募集!

    SGRAでは昨年に引き続き、福島県飯舘村スタディツアーを下記の通り行います。 参加ご希望の方は、SGRA事務局へご連絡ください。   日 時: 2013年10月18日(金)~20日(日)       <日程変更しました!> 集 合: 午前7時に池袋駅 (または午前11時に福島駅) 参加費: 15000円(交通費、食費、宿泊費を含む)   *ラクーン会員の方には補助がありますので事務局へお問い合わせください 定 員: 先着20名 募集締め切り:2013年9月20日(ただし定員になり次第募集を締め切ります) 申し込み・問い合わせ:SGRA事務局([email protected])   主催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA:セグラ) 協力:特定非営利活動法人「ふくしま再生の会」   フォーラムの趣旨:   SGRAでは、2012年2月25日に韓国高麗大学で、第11回日韓アジア未来フォーラム「東アジアにおける原子力の安全とエネルギー問題」を開催した後、同年10月19日から21日に、福島県飯舘村への第1回スタディツアーを実施、同年12月6日には東京で第2回SGRAカフェ「福島をもっと知ろう」、2013年7月5日から7日は、長野県蓼科でSGRAワークショップ「原発を知り、感じ、考える」を開催し、福島の現状を知って、原発の問題についてひとりひとりが考える機会を提供しています。   これらの一連のプロジェクトは、ソウルのフォーラムでご講演いただいた田尾陽一様のお取り計らいで、「ふくしま再生の会」およびGlobal Voices from Japan(GVJ)のご協力を得て進めています。「ふくしま再生の会」は東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故によって破壊されてしまった被災地域の生活と産業の再生を目指すボランティア団体です。2011年6月以来、飯舘村に活動の拠点を設け、被災者の方々とともに知恵を出し合いながら再生へ向けた各種のプロジェクトを推進しています。また、GVJは、留学生、日本留学経験者、日本やアジアに関心のある世界の若い世代のオピニオンや情報(News)を発信するInternet Broadcasting Systemです。今回のツアーでは、飯舘村を訪問してふくしま再生の会のプロジェクトを見学し、地元の方や関係者と懇談し、福島の再生について一緒に考えます。   プログラム   10月18 日(金) 7:00池袋駅、あるいは11:00福島駅集合。貸切マイクロバスで飯舘村へ。村内見学(村役場周辺、比曽地区、長泥地区バリケードなど)17:00霊山(りょうぜん)紅彩館ホテル着。食事後全員でミーティング。   10月19日(土) 7:30朝食、午前、南相馬見学。午後、飯舘村佐須・菅野宗夫さん宅着。宗夫さんと懇談、周辺の「ふくしま再生の会」実験場所見学。食事は、全員で紅彩館ホテルのレストランで。食事後全員で総括ミーティング。   10月20日(日)  7:30朝食、9:00出発。伊達市見学後、貸切マイクロバスで東京へ。池袋解散。(福島駅下車可)   皆様のご参加をお待ちしています。  
  • 2013.09.29

    第45回SGRAフォーラム「紛争の海から平和の海へ」へのお誘い

    下記の通りSGRAフォーラムを開催いたします。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛 ご連絡ください。   テーマ:「紛争の海から平和の海へ-東アジア海洋秩序の現状と展望-」   日時:2013年9月29日(日)午後1時30分~5時30分 その後懇親会   会場:東京国際フォーラム ガラス棟 G409 号室      参加費:フォーラムは無料 懇親会は正会員1000円、メール会員2000円   お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局([email protected], 03-3943-7612)   ◇フォーラムの趣旨   東アジアの海が荒れている。特に2012 年は日中・日韓の間で島々の領有をめぐり、激しい応酬が見られた。日本はロシアとの間でも4 つの島をめぐり領土問題を抱えている。このような現状で、東アジア共同体の構築に向けた議論はどこにいってしまうのか。果たして領土問題は東アジアの海に紛争の渦を湧き起こし、共同体議論は破綻してしまうのか。それとも領土問題は東アジアの人々に協力と平和の大切さを気づかせ、共同体議論を一歩前進させるきっかけとなりうるか。この地域は今、その岐路に立っている。一方、共同体議論と領土紛争はあまりにもかけ離れているため、そのどちらにしろ性急な結論に走ってしまうように思われる。したがって、その中間領域で、かつ長いタイム・スパンで、じっくり現実を見つめることが必要である。「(武力によって)強制できず、(対話によって)譲歩できず、したがって解決できず」の現実が物語るのは何であるのか。その現実を見つめると、そこに戦後の歴史のなかで紆余曲折を経ながら形成されてきた「秩序と規範」、即ち「東アジア型国際社会」の存在を確認することができるのではないだろうか。SGRA「東アジアの安全保障と世界平和」研究チームが担当する第6 回目のフォーラムは、こうした問題意識から「東アジア海洋秩序の現状と展望」を語ることで「紛争の海から平和の海へ」の可能性を模索したい。   ◇プログラム   詳細はこちらをご覧ください。   司会:李 恩民(桜美林大学リベラルアーツ学群教授)   【基調講演】村瀬信也(上智大学法学部教授) 「東アジアの海と領土-国際法の視点から-」   【発表1】南 基正(ソウル大学日本研究所副教授) 「東アジア型国際社会の出現-日韓漁業協定(1965)への過程を振り返るー」   【発表2】李 成日(中国社会科学院研究員) 「東アジア国際システムの現状と展望-中国内の議論を中心に—」   【発表3】林 泉忠(台湾中央研究院副研究員) 「「琉球地位未定論」の再燃で尖閣紛争の解決に役立つのか-中国と台湾の議論を中心に-」   【発表4】福原裕二(島根県立大学准教授) 「竹島/独島をめぐる海の一断面」   【発表5】朴 栄濬(韓国国防大学校安全保障大学院教授) 「北極海の開放と韓国・日本・中国の海洋協力可能性」   【パネルディスカッション】 司会:李 恩民 総括:明石 康(国際文化会館理事長) 討論者:上記発表者
  • 2013.08.23

    参加者募集:第16回日比共有型成長セミナー「都会・農村の格差と持続可能な共有型成長」

    下記の通りフィリピン国マニラ市にてセミナーを開催いたしますので、論文、参加者、支援者を募集いたします。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。   テーマ:「都会・農村の格差と持続可能な共有型成長」 日時:2013年8月23日(金) 会場:フィリピン大学(マニラ市) 言語:英語   このセミナーで取り上げる課題は、「持続可能な農業」「竹の生産と使用」「環境的倫理」「気候変動と農村・都会のダイナミクス」「接続装置:社会と物理的インフラ」「地域ハブ」「エコ観光と自然資源」「グリーン都市計画」等です。SGRAの設立当初からの方針に沿って、当セミナーは学際的×多分野的×国際的に開催されますから、ご関心のある地球市民のみなさんのご参加を大歓迎します。尚、当セミナーはインドネシアのバリ島で開催される第2回目アジア未来会議のフィリピン国内準備会議としても進めています。   セミナーの詳細(英語)   参加申込み・お問い合わせはSGRA事務局へ  
  • 2013.06.15

    第4回SGRAカフェ:劉傑「文革世代の私からみた中日交流40年とこれからの中日関係」

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺い、議論をする<場>として、SGRAカフェを開催しています。第4回は、長年日中間に横たわる歴史認識問題に取り組んでいらっしゃる早稲田大学の劉傑教授にお話しいただきます。   日時:2013年6月15日(土)18時~21時(懇親会を含む) 会場:寺島文庫1階みねるばの森 会費(ビュッフェの夕食付):SGRA会員・学生は1000円、非会員2000円   テーマ:文革世代の私からみた中日交流40年とこれからの中日関係 講師:劉傑(早稲田大学社会科学部・社会科学総合学術院教授)   メッセージ:中国は、文化大革命世代が国家と社会の表舞台で活躍する時代を迎えました。この世代がもっている時代感覚は明らかに前の世代や、後の世代と違い、彼等の世界認識に文革の刻印が色濃く残っています。私は中学生になった頃に文化大革命が終わりましたので、厳密に言えば、文革世代ではありませんが、幼い頃に見た文革の実態は鮮明に記憶に残っています。この世代の視点から日中交流の40年とこれからの日中関係を考えてみたいと思います。   準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属と緊急連絡先をご連絡ください。 SGRA事務局: [email protected]