SGRAフォーラム

  • 2024.05.21

    第73回SGRAフォーラム「パレスチナの壁:「わたし」との関係は?」へのお誘い

    下記の通り第73回SGRAフォーラムを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。   テーマ:「パレスチナの壁:「わたし」との関係は?」 日 時: 2024年6月25日(火)17:30~19:00(その後、懇親会を開催します*) 方 法: 会場及びZoomウェビナー 会 場:昭和女子大学学園本部館3F大会議室(アクセスについてはこちらをご覧ください。) 言 語: 日本語・英語(同時通訳**) 主 催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会 [SGRA] 申 込: こちらよりお申し込みください   * フォーラム後、パレスチナ料理の懇親会にもぜひご参加ください!(参加費無料) ** 同時通訳はZoomで行うため、会場にて同時通訳を利用する方は、端末(スマートフォン、ノートパソコン等)およびイヤホンをご持参ください。 お問い合わせ:SGRA事務局([email protected])     ■ フォーラムの趣旨 パレスチナ問題は「複雑すぎる」と言われます。しかし、客観的な事実や人道的な観点から考えると、この問題はすべての人に関わっています。フォーラムでは専門家、パレスチナ出身者、パレスチナ支持の活動を行っている学生の声を取り上げ、なぜこの問題が全ての人にとって重要なのか、そしてその問題を取り上げようとするときに直面する壁について話し合います。 「壁」という言葉には複数の意味が込められています。一つは、パレスチナ問題について公然と話すことを阻む見えない壁であり、タブーと言論の自由への抑圧を象徴しています。もう一つは、パレスチナ領土での継続的なアパルトヘイト(人種隔離)と植民地化の結果として存在する物理的な分離の壁です。世界中での学生の抗議活動は、これらの見えない壁を取り壊す試みであり、パレスチナ問題に対する公開討論を促進する力となっています。これはパレスチナ問題に対する新たな視点を提供すると同時に、世代間の意識の違いとその変化を示唆しています。 フォーラムを通じて、参加者はパレスチナ問題に対する多面的な理解を深め、グローバルおよびローカル、マクロとミクロな視点からのアプローチを考察する機会になると期待しています。   ■ プログラム 17:30 開始(司会:シェッダーディ・アキル、慶応大学訪問講師)・ 挨拶(今西淳子、SGRA渥美財団代表) 17:35 発表① ハディ ハーニ(明治大学特任講師) 「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」(日本語) 18:05 発表② ウィアム・ヌマン(東京工業大学大学院生) 「建築の支配:植民主義の武器としての建造環境」(英語) 18:20 発表③ 溝川貴己(早稲田大学学部生) 「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」(日本語) 18:35 質疑応答・ディスカッション(日本語・英語) モデレーター:徳永佳晃(日本学術振興会特別研究員PD 日本大学) オンラインQ&A担当:郭立夫(筑波大学助教) 19:00 閉会・懇親会開始   【発表概要】 発表① 「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」 (ハディ ハーニ、明治大学特任講師) 現在、世界中でパレスチナ人と連帯する運動が巻き起こっており、日本社会にも多くの参加者がいます。ただし「停戦」のみならず、その先に正義を実現するためには、構造的かつ本質的な変化へとつながる長期的な視野を持つことも重要です。そのために第一に重要なことは、シンパシーだけではなく、知識と論理に裏打ちされた正しさに則って行動することだと考えられます。このため今回のイベントでは、最新情勢や新事実の解説というよりは、パレスチナ問題の長く複雑な歴史や、現状の政治的構図を理解するうえで重要かつ基本的なポイントを解説し、全ての人が共有すべき基礎を確認することを目的としています。   発表② 「建築の支配:植民主義の武器としての建造環境」 (ウィアム・ヌマン、東京工業大学大学院生) Architecture is the physical manifestation of politics. It not only encapsulates the designer’s perspective of the world around them, but can also be used as an apparatus for political control. This is very clearly exhibited in the colonial architecture of the west bank and Gaza, but also invisibly in the public spaces that have been the chosen locations for Pro-Palestine protests in Tokyo and around the world. In this talk we attempt to draw parallels between the architectural apparatuses that contribute to the daily oppression and control of Palestinians, and the comparable yet understated apparatuses of architectural control in public spaces around the world.   発表③ 「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」 (溝川貴己、早稲田大学学部生) 2023年10月以降、在日パレスチナ人だけでなく、学生、クィアコミュニティ、環境活動家といった様々な人々のコミュニティが、即時停戦とパレスチナ解放を訴えて、デモやイベントを行っていた。ここでは、この人々がパレスチナ/イスラエルにどのように向き合い、この7か月間どのような試みを行ってきたか、東京での事例を紹介する。   【登壇者紹介】 【発表者】 ハディ ハーニ Hani Abdelhadi 1992年埼玉県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。2023年より明治大学特任講師。東京ジャーミイ文書館理事等を兼務。主な論文に「パレスチナ問題における解決案の行き詰まり」「イスラーム法からみるパレスチナ問題」などがある。   溝川貴己 Mizokawa Takami 早稲田大学文学部中東・イスラーム研究コース在籍。研究分野は現代アラビア語文学とアラブ世界のクィア。翻訳活動やパレスチナ解放運動にかかわる。   ウェアム・ヌマン Weam Numan パレスチナ出身の両親に生まれ、パレスチナ・ヨルダン人の建築家・ゲーム背景デザイナー。東京工業大学から修士号取得。同大学で認知とバーチャル・ゲーム建築の影響について研究しながら、パレスチナ養護活動に関わる。5年でヨルダン、ヨーロッパ、アメリカでゲーム業界の経験を得て、現在は日本で3D背景アーティストとして働いている。   司会:シェッダーディ アキル Cheddadi, Mohammed Aqil モロッコ出身。モロッコ国立建築学校卒業。慶應義塾大学政策・メディア研究科環境デザイン・ガバナンス専攻修士号取得・博士課程在学。同大学総合政策学部訪問講師。2022年度渥美奨学生。本カフェでは日本在住のアラブ人という視点からパレスチナ問題の現状や解決の可能性について考える。   モデレーター:徳永 佳晃 Tokunaga Yoshiaki 東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD(日本大学)、2023年度渥美奨学生。専門はイラン地域研究・近代政治史で、主な邦語論文に「「不法な影響力の排除」を目指して:パフラヴィー朝成立期のイランにおける1304年選挙法改正(1925) 」『歴史学研究』(1044)などがある。   オンラインQ&A担当:郭立夫 Guo Lifu 中国出身。クアラルンプール建設大学言語情報学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程修了。同大学院地域文化専攻博士号取得。2024年より筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局助教。学部と修士課程の間では、北京LGBTセンターや北京クィア映画祭をはじめ、中国における性的マイノリティの社会運動に携わってきた。研究テーマはポスト/新冷戦構造における中国の性の政治。主な論文に「Medals and Conspiracies: Chinese and Japanese Online Trans-Exclusionary Discourses during the 2020 Tokyo Olympic Games」、「中国における包括的性教育の推進と反動:『生命を大切に:小学生性健康教育読本』を事例に」、「終わるエイズ、健康な中国:China AIDS Walkを事例に中国におけるゲイ・エイズ運動を再考する」などがある。     ※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。  
  • 2023.11.07

    レポート第105号「20世紀前半、北東アジアに現れた 『緑のウクライナ』という特別な空間」

    SGRAレポート第105号   第71 回SGRA フォーラム 「20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」 2023年10月30日発行     <フォーラムの趣旨> ロシア帝国は中国とのネルチンスク条約、アイグン条約、北京条約によって極東の大きな領土を手に入れることができた。その極東の国境沿いの領土はあまりにも人口が少なかったため、定住者を増やすことが政治地理的な大きな課題となった。   ほぼ同時期の1861 年に農奴解放令が発布され、当時ロシア帝国に付属していたウクライナの農奴はやっと農地を手に入れたものの、配給された土地は非常に小さく不満を抱く人が多かった。そこでロシア帝国政府は「帝国の南側から極東に家族ごと移住すれば、かなり大きな農地をもらえる」と宣伝し、1870 年からロシア革命までに大勢のウクライナ人が極東に移り住んだ。   1918 年1月にキーウで独立共和国の宣言が行われた時、極東のウクライナ人は「緑のウクライナ」という国を作ろうとしていた。1922 年にソ連政権が極東に定着した時、その政権から逃れた100 万人のウクライナ人がハルビンなどに移り住み1945 年まで留まっていた。   本フォーラムでは、いろいろな民族が住み、さまざまな文化が存在し、新たなアイデアもたくさん生まれていた、20 世紀前半の極東アジアに存在した特別な空間について話し合った。   <もくじ> 【開会挨拶】 マグダレナ・コウオジェイ(東洋英和女学院大学)   【講演1】 『緑のウクライナ』という特別な空間  オリガ・ホメンコ(オックスフォード大学日産研究所所属英国アカデミー研究員) 【講演2】 マンチュリア(満洲)における民族の交錯 塚瀬 進(長野大学環境ツーリズム学部学部長)   【話題提供1】 中国東北地域における近代的な空間の形成: 東北蒙旗師範学校を事例に ナヒヤ(内蒙古大学蒙古学学院歴史系副教授) 【話題提供2】 『マンチュリア』に行こう! グロリア・ヤン ユー(九州大学人文科学研究院広人文学コース講師)   自由討論 司会/モデレーター: マグダレナ・コウオジェイ(東洋英和女学院大学准教授) 討論者: オリガ・ホメンコ(オックスフォード大学日産研究所所属英国アカデミー研究員) 塚瀬 進(長野大学環境ツーリズム学部学部長) ナヒヤ(内蒙古大学蒙古学学院歴史系副教授) グロリア・ヤン ユー(九州大学人文科学研究院広人文学コース講師)   講師略歴 あとがきにかえて
  • 2023.11.07

    レポート第103号「木造建築文化財の修復・保存について考える」

    SGRAレポート第103号日本語版 中国語版(Coming Soon) 韓国語版(Coming Soon)   第70回SGRAフォーラム 「木造建築文化財の修復・保存について考える」 2023年11月10日発行   <フォーラムの趣旨> 東アジアの諸国は共通した木造建築文化圏に属しており、西洋と異なる文化遺産の形態を持っています。第70回SGRAフォーラムでは、国宝金峯山寺(きんぷせんじ)二王門の保存修理工事を取り上げ、日本の修理技術者から現在進行中の文化財修理現場をライブ中継で紹介していただきます。続いて韓国・中国・ヨーロッパの専門家と市民の代表からコメントを頂いた上で、視聴者からの質問も取り上げながら、専門家と市民の方々との間に文化財の修復と保存について議論の場を設けます。   今回のフォーラムを通じて、木造建築文化財の修復方法と保存実態をありのままお伝えし、専門家と市民の方々との相互理解を推進したいと考えております。   今回のフォーラムを実現することを可能にしてくださった、金峯山寺と奈良県文化財保存事務所に心からお礼を申し上げます。   <もくじ> はじめに  総合司会:李 暉(奈良文化財研究所 アソシエイトフェロー/ SGRA) 開会挨拶  五條良知(金峯山修験本宗 総本山金峯山寺 管長)   【話題提供】 ライブ中継 国宝 金峯山寺二王門修復現場から  竹口泰生(奈良県文化財保存事務所金峯山寺出張所 主任)   【討論1】 [韓国専門家によるコメント] 韓国における文化遺産修理と部材保存  姜 璿慧(伝統建築修理技術振興財団 企画行政チームリーダー) 【討論2】 [中国専門家によるコメント] 古建築金峯山寺二王門の保存修理について  永 昕群(中国文化遺産研究院 研究館員) 【討論3】 [ヨーロッパ専門家によるコメント] 日本における木造建築遺産保存の特徴 ─ヨーロッパとの比較から─ アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学 助教) 【討論4】 [市民によるコメント] 文化財修復保存に市民として期待していること 塩原フローニ・フリデリケ(BMW GROUP Japan / SGRA)   質疑応答  モデレーター:金 玟淑(京都大学防災研究所 民間等共同研究員/ SGRA) 回答者: 竹口泰生(奈良県文化財保存事務所金峯山寺出張所 主任) 姜 璿慧(伝統建築修理技術振興財団 企画行政チームリーダー) 永 昕群(中国文化遺産研究院 研究館員) アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学 助教) 塩原フローニ・フリデリケ(BMW GROUP Japan / SGRA)   講師略歴 あとがきにかえて
  • 2023.07.20

    娜荷芽「第71回SGRAフォーラム報告:20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」

    2023年6月10日(土)日本時間午後2時より第71回SGRAフォーラム「20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」が開催された。コロナ禍以降初めて、登壇者全員が会場の渥美財団ホールに対面で参加。また、長野大学の塚瀬進先生以外、全員が元渥美奨学生という特筆すべきプログラムとなった。   開催にあたり司会のマグダレナ・コウオジェイ先生(東洋英和女学院大学)より、様々な民族や文化を内包して20世紀前半の北東アジアに出現した「緑のウクライナ」と呼ばれた特別な空間をテーマに取り上げた趣旨説明があった。その後、講演と話題提供が行われた。   最初はオリガ・ホメンコ先生(オックスフォード大学日産研究所)の講演「『緑のウクライナ』という特別な空間」。ロシア帝国は中国とのネルチンスク条約、アイグン条約、北京条約により極東の大きな領土を手に入れ、1861年の農奴解放令発布後、当時ロシア帝国に付属していたウクライナの「過剰」人口問題に対する方策として「極東に家族ごと移住すれば、巨大な農地がもらえる」と宣伝した。その結果、1870年からロシア革命までの間に大勢のウクライナ人が土地と自由な生活を求めて移り住んだ。1918年1月にキーウで独立共和国の宣言が行われた時、極東のウクライナ人は「緑のウクライナ」という国を作ろうとしていた。1920年代になるとソ連から逃れた100万人のウクライナ人がハルビンなどに移り住み、1945年まで留まっていた。講演ではウクライナ人がコミュニティを築き、協力しあって多様な活動を展開していた歴史を紹介した。   次は塚瀬進先生(長野大学)による「マンチュリアにおける民族の交錯」。「マンチュリア」はどのように形成され、変容したのか。そこに暮らした人々はどのように近代を迎え、現在に至ったのかを各時代の地図を用いて15世紀~17世紀半ばを萌芽期、17世紀~19世紀半ばを形成期、19世紀半ば以降を変容期と捉え、1949年の中華人民共和国建国までの歴史を考察し、国史と地域史の両方のまなざしによる歴史理解を追究した。   続いて娜荷芽(内蒙古大学)が「中国東北地域における近代的な空間の形成:東北蒙旗師範学校を事例に」を報告した。20世紀前半の瀋陽に創設された東北蒙旗師範学校を事例に、中華民国成立後の1912~1930年代の軍閥混戦期に、内モンゴルの有識者たちが各地方政権と取引を行わざるを得なかったこと、モンゴル人を主体とする文化及び教育団体は相互に連携し活発な活動を行なっていたこと、さらに漢語の著作や雑誌を通して漢族の有識者たちに自分の立場を訴えていたことなどについて考察した。   最後のグロリア・ヤンユー先生(九州大学)の報告「『マンチュリア』に行こう!」は視覚資料、小説、紀行文などを用いて20世紀前半の「マンチュリア」の生活空間の多様性を描き出し、この多様性に富む「越境する現場」空間の視覚表象は、日本帝国の拡張によって取捨され、単一化されつつあったことを説明した。講演と話題提供の90分間はあっという間に終わった。   自由討論は司会者が進行役となり、発表者4名が相互にコメントしあったり、会場からの質問に答えたりする形で進行した。会場の劉傑先生(早稲田大学)からの近代空間及び鉄道についての問題提起は、特に深く考えさせられた。松島芳彦様(共同通信社)、松谷基和先生(東北学院大学)、大野正美様(ネムロニュース)からも発表者へのコメントや質問があり活発な議論が展開した。総括で語られた塚瀬先生の「こうした議論の方向性は地域の歴史的要因の認識につながる」という話は興味深かった。会場とオンラインで参加してくださった皆様にもあらためて感謝を申し上げたい。   私にとってはコロナ後4年ぶりの日本で、雨中の東京を楽しんだ。十数年前の留学時代にお世話になった東京大学教務課国際交流支援チームの坪山様にもお会いでき、週末で賑わう人々の明るい笑顔に元気づけられた。世界中の人々が平和の中で安心して暮らしていけますように!   当日の写真   アンケート集計   <娜荷芽 ナヒヤ Naheya> 2012年東京大学大学院地域文化研究科にて博士号取得。2011年度渥美奨学生。中国内蒙古大学蒙古学学院歴史系教授、研究分野は中国近現代史、近現代モンゴル史、日中関係史。著書『二十世紀三四十年代内蒙古東部地区文教発展史』内蒙古人民出版社、2018年。訳著『民俗学上所見之蒙古』(鳥居きみこ著)きなん大学出版社、2018年など。     2023年7月20日配信
  • 2023.06.15

    第72回SGRAフォーラム 第8回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性 「20世紀の戦争・植民地支配と和解はどのように語られてきたのか ――教育・メディア・研究」へのお誘い

    下記の通り第8回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性を開催いたします。参加ご希望の方は、必ず事前に参加登録をお願いします。オンラインで参加の場合は、一般聴講者はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。     テーマ:「20世紀の戦争・植民地支配と和解はどのように語られてきたのか ――教育・メディア・研究」 日 時:2023 年 8 月 8 日(火)9:00~17:50            8 月 9 日(水)9:00~12:50(日本時間) 会 場: 早稲田大学 14 号館 8 階 及びオンライン(Zoom ウェビナー) 言 語:日中韓3言語同時通訳付き     主 催: 日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性実行委員会 共 催: 渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA) 共 催:早稲田大学先端社会科学研究所・東アジア国際関係研究所 助 成:高橋産業経済研究財団   ※参加申込(クリックして登録してください)(参加費:無料) お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)     ■開催趣旨 2016 年から始まった「国史たちの対話」の目的は、日中韓「国史」研究者の交流を深めることによって、知のプラットフォームを構築し、三国間に横たわっている歴史認識問題の克服に知恵を提供することである。   東アジア歴史問題の起因は、20 世紀の戦争と植民地支配をめぐる認識の違いと指摘されることが多い。しかし、公表された日韓、日中の歴史共同研究の報告書が示しているように、個別の歴史事実の解釈をめぐる違いはあるものの、20 世紀東アジア歴史の大筋についての認識には大きな齟齬が存在ない。それでも東アジアの国際関係がしばしば歴史問題で紛糾している理由の一つに、相手の「歴史認識」への認識が不十分ということを挙げることができる。   戦後の東アジアは冷戦、和解、日本主導の経済協力、中国の台頭など複数の局面と複雑な変動を経験した。各国は各自の政治、社会的環境のなかで、自国史のコンテクストに基づいて歴史観を形成し、国民に広げてきた。戦後各国の歴史観はなかば閉鎖的な歴史環境のなかで形成されたものである。各国の歴史認識の形成過程、内在する論理、政治との関係、国民に広がるプロセスなどについての情報は、東アジアの歴史家に共有されていない。歴史認識をめぐる対立は、このような情報の欠如と深く関わっているのである。   20 世紀の戦争と植民地支配をめぐる国民の歴史認識は、国家の歴史観、家庭教育、学校教育、歴史家の研究と発信、メディア、文化・芸術などが複雑に作用し合いながら形成されたものである。歴史家の研究は国家の歴史観との緊張関係を保ちながらも、学校教育に大きな影響を及ぼしていることは言うまでもない。今回の対話のテーマの一つは、歴史家が戦後どのように歴史を研究してきたのか、である。戦後東アジア各国では激しい政治変動が発生し、歴史家の歴史研究と歴史認識も激しく揺れ動いた。歴史家の研究と発信の軌跡を跡づけることは、各国の歴史認識の形成過程を確認する有効な手段であろう。   映画・テレビなどのメディアも国民の歴史認識の形成に重要な役割を担っている。戦後、各国は各自の歴史観に立って、戦争と植民地に関係する作品を多数創作した。このような作品が国民の歴史認識に与えた影響は無視できない。また、メディア交流が展開されるなかで、多数の映画やテレビドラマが共同で制作された。国民同士はこれらの作品を鑑賞することで、間接的に歴史対話を行ってきた。各国の文化、社会環境が歴史認識にどう影響したのか。確認したい問題の一つである。   歴史認識をめぐる国家間の対立が発生すると、相手の歴史解釈と歴史認識の問題点を指摘することが多い。しかし、自国内に発生した政治、社会変動に誘発される歴史認識の対立の方がむしろ多い。相手の歴史認識を認識する過程は、自分の歴史認識を問い直す機会でもあろう。このような観点から、第 8 回の国史対話は、今まで の対話をさらに深めることが期待される。   ■プログラム 8月8日(火) 【第1セッション 司会:村 和明】 開会挨拶:劉 傑(早稲田大学) 趣旨説明:三谷 博(東京大学名誉教授)   【第2セッション サブテーマ:教育 司会:南 基正】 発表: 金 泰雄(ソウル大学) 解放後における韓国人知識人層の脱植民地への議論と歴史叙述の構成の変化 唐 小兵(華東師範大学) 歴史をめぐる記憶の戦争と著述の倫理——20 世紀半ばの中国に関する「歴史の戦い」 塩出浩之(京都大学) 日本の歴史教育は戦争と植民地支配をどう伝えてきたか——教科書と教育現場から考える——     【第3セッション サブテーマ:メディア 司会:李 恩民】 発表: 江 沛(南開大学) 保身、愛国と屈服:ある偽 満州国の「協力者」の心理状態に対する考察 福間良明(立命館大学) 戦後日本のメディア文化と「戦争の語り」の変容 李 基勳(延世大学) 現代韓国メディアの植民地、戦争経験の形象化とその影響-映画、ドラマを中心に   【第4セッションン サブテーマ:研究 司会:宋 志勇】 発表: 安岡健一(大阪大学) 「わたし」の歴史、「わたしたち」の歴史―色川大吉の「自分史」論を手がかりに 梁 知恵(東北亜歴史財団) 「発展」を越える、新しい歴史叙述の可能性:韓国における植民地期経済史研究の行方 陳 紅民(浙江大学) 民国期の中国人は「日本軍閥」という概念をどのように認識したか 論点整理: 劉 傑(早稲田大学)   8月9日(水) 【第5、6セッション:全体討議(指定討論)司会:彭 浩、鄭 淳一】 議論を始めるに当たって:三谷 博(東京大学名誉教授) 全体討議: 指定討論者(アルファベット順) 平山 昇(神奈川大学、日本) 金 澔(ソウル大学、韓国) 金 憲柱(国立ハンバット大学、韓国) 史博公(中国伝媒大学、中国) 吉井文美(国立歴史民俗博物館、日本) 袁 慶豊(中国伝媒大学、中国) 張 暁剛(長春師範大学、中国)   閉会挨拶:趙 珖(高麗大学名誉教授)   ※同時通訳 日本語⇔中国語:丁 莉(北京大学)、宋 剛(北京外国語大学) 日本語⇔韓国語:李 ヘリ(韓国外国語大学)、安 ヨンヒ(韓国外国語大学) 中国語⇔韓国語:金 丹実(フリーランス)、朴 賢(京都大学)   ※プログラム・資料の詳細は、下記リンクをご参照ください。 ・プロジェクト概要 ・プロジェクト資料   中国語版ウェブサイト 韓国語版ウェブサイト
  • 2023.05.09

    第71回SGRAフォーラム 「20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」へのお誘い

    下記の通り第71回SGRAフォーラム「20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」を対面とオンラインのハイブリットで開催いたします。参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。オンライン参加の方はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。   テーマ:「20世紀前半、北東アジアに現れた『緑のウクライナ』という特別な空間」 日 時:2023年6月10 日(土)午後2時~午後5時(日本時間) 方 法: 会場参加(先着20名)とオンライン参加(Zoom ウェビナーによる)のハイブリット開催 会 場:渥美国際交流財団ホール(プログラム参照) 言 語:日本語   申 込:参加申込(参加には事前登録が必要です) お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)     ■フォーラムの趣旨 ロシア帝国は中国とのネルチンスク条約、アイグン条約、北京条約によって極東の大きな領土を手に入れることができた。その極東の国境沿いの領土にはあまりにも人口が少なかったため、定住者を増やすことが政治地理的な大きな課題となった。ほぼ同時期の1861年に農奴解放令が発布され、当時ロシア帝国に付属していたウクライナの農奴はやっと農地を手に入れたものの、配給された土地は非常に小さく不満を抱く人が多かった。そこでロシア帝国政府は「帝国の南側から極東に家族ごと移住すれば、かなり大きな農地をもらえる」と宣伝し1870年からロシア革命までに大勢のウクライナ人が極東に移り住んだ。1918年1月にキーウで独立共和国の宣言が行われた時、極東のウクライナ人は「緑のウクライナ」という国を作ろうとしていた。1922年にソ連政権が極東に定着した時、その政権から逃れた100万人のウクライナ人がハルビンなどに移り住み1945年まで留まっていた。 本フォーラムでは、いろいろな民族が住み、さまざまな文化が存在し、新たなアイデアもたくさん生まれていた、20世紀前半の極東アジアに存在した特別な空間について話し合いたい。     ■プログラム 講演1  『緑のウクライナ』という特別な空間 オリガ・ホメンコ(オックスフォード大学日産研究所) 1918年1月にキーウで独立共和国の宣言が行われた時、極東のウクライナ人は「グリーンウェッジ」(森が多いので緑、ウェッジは農業ができるところ)と呼ばれていた地域に「緑のウクライナ」という国を作ろうとしていた。 1922年にソ連政権が極東にやっと定着した時、その政権の下に住みたくない100万人のウクライナの人はハルビンなどに移り住み1945年まで留まっていたが、「緑のウクライナ」の夢を捨てられなかった。ロシア帝国でマイノリティ―だったウクライナ人は、極東に開拓民として移動し、初めていろいろな民族に対してマジョリティ―になり、初めて多くの今まで知らなった民族や文化に触れ合うことになった。新たなアイデアもたくさん生まれ、ウクライナのアイデンティティーを実感し、自分の国を作ろうとした。極東開発のプロセスで農民以外に、知識人の技師や鉄道関係者もウクライナからやってきた。第一次世界大戦と共に軍人の数も増えた。活発なボランティア活動のおかげで極東満州では20以上のウクライナ語のプリントメディアが出版された。 本フォーラムでは、そのメディアを起こした人達を紹介し、そこで想像されていた「緑のウクライナ」という特別な空間について考えたい。長らく忘れられていた人々―多民族国家の夢を見て「極東のウクライナ人」という新聞を自費出版していた技師のドミトロー・ボロウィックや「満州通信」の編集者だったイワン・スウィットの姿を見ながら「緑のウクライナ」について検討する。   講演2  マンチュリア(満洲)における民族の交錯 塚瀬 進(長野大学環境ツーリズム学部) マンチュリア(満洲)の範囲は時代によって一定ではなく可変的であった。また、そこに住む人々の移動も激しく、日本のように単一的な人々が長く暮らした時期は少なかった。領域の範囲が変動したこと、住民の移動が激しかった地域の歴史は、民族自決による国民国家の形成という過程を主軸に理解することは難しい。 通説的な理解は、マンチュリアはもともと人口稀薄な場所(「無主の地」とも称された)であったが、中国人の移住が20世紀以降増加し、中華人民共和国の東北三省となり現在に至っているというものである。かかる中華人民共和国の一地域へと収斂されていく方向性、言い換えるならば最終的にマンチュリアは中国に統合され、中国人の地になるという理解は、マンチュリアの多様性を取捨している。中国への統合という側面だけではなく、マンチュリアを主体にした歴史理解を本報告は追究している。こうした議論の方向性は、現在世界各国で生じている多くの紛争の基底にある、同質的な国民国家を形成することが難しい地域の歴史的要因の認識につながる。   話題提供1  中国東北地域における近代的な空間の形成:東北蒙旗師範学校を事例に ナヒヤ(内蒙古大学蒙古歴史学系) ハルビン、長春、瀋陽を中心都市とした20世紀前半における中国の東北地域でモンゴル族は文化、教育、出版をはじめとする様々な活動を行なってきた。しかし、自力では強力な活動を展開するのが難しく、各地方政権と取引を行わざるを得なかった。張学良を理事長、メルセを校長とする東北蒙旗師範学校はその典型的な例である。   話題提供2  『マンチュリア』に行こう!  グロリア・ヤン ユー(九州大学人文科学研究院) 20世紀前半のマンチュリア(満洲)には、ロシア・「極東」・モンゴリア、中国(特に華北地方)・朝鮮半島・日本から、さまざまな人々が移住してきた。また、鉄道の発展によって国境を越える旅も盛んに行なった。本コメントは、視覚資料、小説、紀行文などを取り上げ、「マンチュリア」の日常生活空間の多様性を描き出す試みである。また、この「越境する現場」の多様的な空間の視覚表象は、日本帝国の拡張(のちに満洲国の成立)によって取捨され、そして単一化されつつあったことを明らかにしたい。   自由討論   司会/モデレーター: マグダレナ・コウオジェイ(東洋英和女学院大学)   ※詳細は、下記リンクをご参照ください。 ・プログラム  
  • 2023.04.19

    李暉「第70回SGRAフォーラム『木造建築文化財の修復・保存について考える』報告」

    2023年2月18日(土)午後1時より第70回SGRAフォーラム「木造建築文化財の修復・保存について考える」を奈良県吉野郡吉野町の金峯山寺(きんぷせんじ)で開催した。国宝・金峯山寺二王門の保存修理工事現場をライブ中継で発信し、世界中のSGRA会員を始め市民も含めて議論の場を設けるというプロジェクトだ。SGRAと日本学術振興会科学研究費基盤研究(C)J190107009「日本と中国における大工道具の比較による東アジア木造建築技術史の基盤構築」(研究代表者:李暉、2014年渥美奨学生)の共催で、ライブ中継はSGRAでは初の試みだった。   金峰山修験本宗総本山金峯山寺の五條良知管長猊下のご挨拶でフォーラムの幕が開けた。小雨の中だったが、寺の沿革の説明や聖地でのフォーラム開催の意義を愛情込めて伝えていただいた。その後、奈良県文化財保存事務所の竹口泰生先生が二王門の保存修理現場を案内しながら、フォーラム後半で各国の先生方が討論するための話題を提供された。   ライブ中継は奈良県文化財保存事務所・金峯山寺出張所の方々にご協力いただき、二王門北の参道から始まった。外観を見た後で中へ入るというルートを取り、できる限り視聴者が臨場感を味わえるよう工夫した。竹口先生は事業全体の説明から始まり、解体修理に至った原因である地盤沈下の現状を紹介。保存修理にあたっての調査については、特に大工道具による加工痕跡について、初重の軒下にある組物を用いて詳細に説明された。中継の最後は素屋根の3階まで巡り、伐採した木材をいかだ穴付きのままで利用した部材を披露し、往時の建築造営と製材の関係を示す興味深い内容だった。1時間の現場案内は、あっという間に終わったが、普段にない近距離での観察で、多くの視聴者の好奇心を刺激したことだろう。貴重な現場の情報についてメモを取られた方々もたくさんいらしたようだ。   後半の討論は京都大学防災研究所の金玟淑氏(2007年渥美奨学生)の司会で進行した。韓国伝統建築修理技術振興財団の姜璿慧先生、中国文化遺産研究院の永昕群先生、京都工芸繊維大学のアレハンドロ・マルティネス先生が研究成果や経験に基づき、各国の伝統建築の保存修理事情を紹介し、二王門の保存修理を始めとする日本との相異についてコメントを頂いた。また、塩原フローニ・フリデリケ氏(BMW Japan、2008年渥美奨学生)からは市民を代表して文化財保存への理解を述べていただき、保存修理に携わっている専門家も多くのことを考えさせられた。   最後に視聴者の皆さんからの質問も受け、先生方にご回答いただいた。時間が限られており、すべてに回答することはできなかったが、視聴者と交流を図ることができたと思う。   3時間という長時間のフォーラムであったが、先生方は木造建築文化財保存への情熱があふれており、スクリーンを通して誠実で熱い討論が交わされた。その心は視聴者へも伝わったであろう。   常に工程に追われる保存修理現場にもかかわらず、多くの要望に応えていただいた竹口先生を始め、研究や調査業務で多忙な先生方へ心より感謝を申し上げたい。最後まで支援していただいたSGRAの存在の意義を改めて実感した。フォーラムには250余名が参加してくださった。皆さまに感謝するとともに少しでもお役立つことができたらと願うばかりである。木造建築文化財の修復・保存に限らず、専門家と市民のギャップはどの業界にもある。今回の試みを機に、多くの方がそのギャップを理解し、少しでも埋めていく意識を高めることができれば幸いである。   当日の写真   アンケート集計   <李暉(り・ほい)LI Hui> 2014年度渥美奨学生。2015年東京大学大学院博士(工学)取得。2014~2018年、奈良県文化財保存事務所仕様調査員として、薬師寺東塔(国宝・奈良県)の保存修理事業に携わった。2018年、奈良文化財研究所アソシエイトフェローとして、平城宮第一次大極殿院復原研究に従事。2023年、奈良女子大学 大和・紀伊半島学研究所古代学・聖地学研究センター協力研究員。専門は中国建築史。著書に、『建築の歴史・様式・社会』(共著、中央公論美術出版、2018)、『中国の建築装飾』(共訳、科学出版社東京、2021)、『中国古典庭園 園冶図解』(監訳、科学出版社東京、2023)など。     2023年4月20日配信  
  • 2023.03.20

    レポート第101号「第7回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性 ―『歴史大衆化』と東アジアの歴史学」

    SGRAレポート第101日本語版 中国語版 韓国語版   第69回SGRAフォーラム講演録 第7回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性  「『歴史大衆化』と東アジアの歴史学」 2023年3月22日発行   <フォーラムの趣旨> 新型コロナ感染症蔓延が続くなか、「国史たちの対話」ではオンラインでのシンポジウムを開催し、一定の成功を収めてきたと考える。イベントを開催する環境にはなお大きな改善が期待しづらいことを踏まえ、引き続き従来参加してきた人々のなかでの対話を深めることを重視した企画を立てた。 大きな狙いは、各国の歴史学の現状をめぐって国史研究者たちが抱えている悩みを語り合い、各国の現状についての理解を共有し、今後の対話に活かしてゆきたい、ということである。こうした悩みは多岐にわたる。今回はその中から、各国の社会情勢の変貌、さまざまなメディア、特にインターネットの急速な発達のもとで、新たな需要に応えて歴史に関係する語りが多様な形で増殖しているが、国史の専門家たちの声が歴史に関心を持つ多くの人々に届いておらず、かつ既存の歴史学がそれに対応し切れていない、という危機意識を、具体的な論題として設定した。 共通の背景はありつつも、各国における社会の変貌のあり方により、具体的な事情は多種多様であると考えられるので、ひとまずこうした現状認識を「歴史大衆化」という言葉でくくってみた上で、各国の現状を報告していただき、それぞれの研究者が抱えている悩みや打開策を率直に語り合う場とした。   <もくじ> 第1セッション [総合司会:李 恩民(桜美林大学)] はじめに 李 恩民(桜美林大学) 開会の趣旨 彭 浩(大阪公立大学) 【問題提起】 「 歴史大衆化」について一緒に考えてみましょう  韓 成敏(高麗大学) 【指定討論1(中国)】 私が接触したパブリック・ヒストリー  鄭 潔西(温州大学) 【指定討論2(日本)】 日本で起こっていること─「歴史学」専門家の立ち位置と境界─  村 和明(東京大学) 【指定討論3(韓国)】 韓国における「公共歴史学」の現況と課題  沈 哲基(延世大学) 【コメント】 指定討論を受けて 韓 成敏(高麗大学)   第2 セッション [モデレーター:南 基正(ソウル大学)] 自由討論 論点整理:劉 傑(早稲田大学) パネリスト:問題提起者、討論者、国史対話プロジェクト参加者   第3セッション [総合司会:李 恩民(桜美林大学)] 総括 三谷 博(東京大学名誉教授) 閉会挨拶 趙 珖(高麗大学名誉教授)   講師略歴    あとがきにかえて 金キョンテ   参加者リスト  
  • 2023.01.16

    第70回SGRAフォーラム「木造建築文化財の修復・保存について考える」へのお誘い

    下記の通り第70回SGRAフォーラム「木造建築文化財の修復・保存について考える」をオンラインで開催いたします。参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。一般聴講者はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。   テーマ:「木造建築文化財の修復・保存について考える」 日 時:2023年2月18 日(土)午後1時~午後4時(日本時間) 方 法: オンライン(Zoom ウェビナーによる) 言 語:日中韓3言語同時通訳付き   ※参加申込(クリックして登録してください) お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)     ■フォーラムの趣旨 東アジアの諸国は共通した木造建築文化圏に属しており、西洋と異なる文化遺産の形態を持っています。第70回SGRAフォーラムでは、国宝金峯山寺(きんぷせんじ)二王門の保存修理工事を取り上げ、日本の修理技術者から現在進行中の文化財修理現場をライブ中継で紹介していただきます。続いて韓国・中国・ヨーロッパの専門家と市民の代表からコメントを頂いた上で、視聴者からの質問も取り上げながら、専門家と市民の方々との間に文化財の修復と保存について議論の場を設けます。   今回のフォーラムを通じて、木造建築文化財の修復方法と保存実態をありのままお伝えし、専門家と市民の方々との相互理解を推進したいと考えております。   今回のフォーラムを実現することを可能にしてくださった、金峯山寺と奈良県文化財保存事務所に心からお礼を申し上げます。     ■プログラム 総合司会 李 暉(奈良文化財研究所 アソシエイトフェロー/SGRA)   13:00 フォーラムの趣旨、登壇者の紹介 13:10 開会挨拶 五條良知(金峯山寺 管長) 13:15 話題提供 竹口泰生(奈良県文化財保存事務所金峯山寺出張所 主任)   [討論] モデレーター: 金 玟淑(京都大学防災研究所 民間等共同研究員/SGRA) 14:20 韓国専門家によるコメント ――――― 姜 璿慧( 伝統建築修理技術振興財団 企画行政チームリーダー) 14:35 中国専門家によるコメント ――――― 永 昕群(中国文化遺産研究院 研究館員) 14:50 ヨーロッパ専門家によるコメント ――――― アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学 助教) 15:05 市民によるコメント ――――― 塩原フローニ・フリデリケ(BMW GROUP Japan/SGRA) 15:20 視聴者からの質疑応答(Q&A機能を使って)   ※同時通訳: 日本語⇔中国語:丁 莉(北京大学)、宋 剛(北京外国語大学/SGRA) 日本語⇔韓国語:李 ヘリ(韓国外国語大学)、安 ヨンヒ(韓国外国語大学) 中国語⇔韓国語:朴 賢(京都大学)、金 恵蘭(フリーランス)     中国語版ウェブサイト 韓国語版ウェブサイト
  • 2022.10.27

    レポート第99号「夢・希望・嘘 -メディアとジェンダー・セクシュアリティの関係性を探る-」

    SGRAレポート第99号   第68回SGRAフォーラム 「夢・希望・嘘 -メディアとジェンダー・セクシュアリティの関係性を探る-」 2022年11月1日発行   <フォーラムの趣旨> 現代社会に生きる者がメディアの影響からのがれることは難しい。服から食べ物まで、私たちの日常的なあらゆるものの選択はメディアに左右されている。   同様に、子供のころからジェンダーやセクシュアリティに関わる情報にさらされ、女性は、男性は、いかに行動すべきなのか、どのようなジェンダーやセクシュアリティが存在するのか、恋愛とは何なのかというイメージもメディアにより作られている。メディアは意見を作るための貴重なツールであるだけでなく、意見を変えるためのツールでもある。   本フォーラムではメディアはどのように恋愛、ジェンダーやセクシュアリティの理解に影響を与えているのか?視聴者やファンはどのようにメディアと接触しているのか?社会的な変化のために、メディアをどのように利用することができるのか? など、現代におけるメディアとジェンダーおよびセクシュアリティの関係性のさまざまな様相を皆さんと共に掘り下げ、探ってゆくことを目指した。     <もくじ> 【第1 部】 [基調講演] 今の時代、白馬に乗った王子様って必要? ―リアリティーテレビの「バチェラー・ジャパン」と「バチェロレッテ・ジャパン」から見たジェンダー表象―  ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学)   [質疑応答] 質問者:デール・ソンヤ(インディペンデントリサーチャー) 回答者: ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学) Q&Aコーディネーター:郭 立夫(東京大学)   【第2 部】 [発表①] 夢を売り、夢を描く ―ジェンダー視点からみる宝塚歌劇団の経営戦略と関西圏のファン文化― バラニャク平田ズザンナ(お茶の水女子大学)   [発表②] 中国本土のクィア運動におけるメディア利用 ―北京紀安徳咨詢センターによるメディア・アクティビズムを中心に― 于 寧(国際基督教大学)   [発表③] #MeTooからデンジャンニョ(味噌女)まで ―韓国のメディアにおける「フェミ/嫌フェミ」をめぐって―  洪ユン伸(一橋大学)   【第3 部】 ディスカッション パネリスト: ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学) バラニャク平田ズザンナ(お茶の水女子大学) 于 寧(国際基督教大学) 洪 ユン伸(一橋大学) Q&A コーディネーター:郭 立夫(東京大学)   講師略歴   あとがきにかえて デール・ソンヤ(インディペンデントリサーチャー)