SGRAフォーラム
レポート第103号「木造建築文化財の修復・保存について考える」
第70回SGRAフォーラム
「木造建築文化財の修復・保存について考える」
2023年11月10日発行
<フォーラムの趣旨>
東アジアの諸国は共通した木造建築文化圏に属しており、西洋と異なる文化遺産の形態を持っています。第70回SGRAフォーラムでは、国宝金峯山寺(きんぷせんじ)二王門の保存修理工事を取り上げ、日本の修理技術者から現在進行中の文化財修理現場をライブ中継で紹介していただきます。続いて韓国・中国・ヨーロッパの専門家と市民の代表からコメントを頂いた上で、視聴者からの質問も取り上げながら、専門家と市民の方々との間に文化財の修復と保存について議論の場を設けます。
今回のフォーラムを通じて、木造建築文化財の修復方法と保存実態をありのままお伝えし、専門家と市民の方々との相互理解を推進したいと考えております。
今回のフォーラムを実現することを可能にしてくださった、金峯山寺と奈良県文化財保存事務所に心からお礼を申し上げます。
<もくじ>
はじめに
総合司会:李 暉(奈良文化財研究所 アソシエイトフェロー/ SGRA)
開会挨拶
五條良知(金峯山修験本宗 総本山金峯山寺 管長)
【話題提供】 ライブ中継 国宝 金峯山寺二王門修復現場から
竹口泰生(奈良県文化財保存事務所金峯山寺出張所 主任)
【討論1】 [韓国専門家によるコメント]
韓国における文化遺産修理と部材保存
姜 璿慧(伝統建築修理技術振興財団 企画行政チームリーダー)
【討論2】 [中国専門家によるコメント]
古建築金峯山寺二王門の保存修理について
永 昕群(中国文化遺産研究院 研究館員)
【討論3】 [ヨーロッパ専門家によるコメント]
日本における木造建築遺産保存の特徴 ─ヨーロッパとの比較から─
アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学 助教)
【討論4】 [市民によるコメント]
文化財修復保存に市民として期待していること
塩原フローニ・フリデリケ(BMW GROUP Japan / SGRA)
質疑応答
モデレーター:金 玟淑(京都大学防災研究所 民間等共同研究員/ SGRA)
回答者:
竹口泰生(奈良県文化財保存事務所金峯山寺出張所 主任)
姜 璿慧(伝統建築修理技術振興財団 企画行政チームリーダー)
永 昕群(中国文化遺産研究院 研究館員)
アレハンドロ・マルティネス(京都工芸繊維大学 助教)
塩原フローニ・フリデリケ(BMW GROUP Japan / SGRA)
講師略歴
あとがきにかえて