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2024.06.05
下記の通り第9回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性を開催いたします。参加ご希望の方は、必ず事前に参加登録をお願いします。オンラインで参加の場合は、一般聴講者はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。
テーマ:「東アジアの『国史』と東南アジア」
日 時:2024年 8 月 10 日(土)9:00~12:30(タイ時間)11:00~14:30(日本時間)
8 月 11日(日)9:00~15:30(タイ時間)11:00~17:30(日本時間)
会 場: チュラーロンコーン大学(タイ国バンコク市)及びオンライン(Zoomウェビナー)
言 語:日中韓3言語同時通訳付き
主催: 日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性実行委員会
共催: 渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
助成:東京倶楽部
※参加申込(クリックして登録してください)(参加費:無料)
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■開催趣旨
「国史たちの対話」企画は、日中韓「国史」研究者の交流を深めることによって、知のプラットフォームを構築し、三国間に存在する歴史認識問題の克服に知恵を提供することを目的に対話を重ねてきた。第 1 回で日中韓各国の国史研究と歴史教育の状況を確認することからスタートし、その後 13 世紀から時代を下りながらテーマを設け、対話を深めてきた。新型コロナ下でもオンラインでの対話を実施し、その特性を考慮して、歴史学を取り巻くタイムリーなテーマを取り上げてきた。
昨年は対面型での再開が可能となったことを受け、「国史たちの対話」企画当時から構想されていた、20 世紀の戦争と植民地支配をめぐる国民の歴史認識をテーマに掲げた。多様な切り口から豊かな対話がなされ、「国史たちの対話」企画の目標の一つが達成された。今後はこれまでの対話で培った日中韓の国史研究者のネットワークをいかに発展させていくか、またそのためにどのような方針で対話を継続していくかが課題となるだろう。
こうした新たな段階を迎えて、第 9 回となる今回は、開催地にちなみ、「東南アジア」と各国の国史の関係をテーマとして掲げた。日本・中国・韓国における国史研究は、過去から現在に至るまで、なぜ、どのように、東南アジアに注目してきたのだろうか。過去の様々な段階で、様々な政治、経済、文化における交流や「進出」があった。それらは政府間の関係であったり、それにとどまらない人やモノの移動であったりもした。こうした諸関係や、それらへの関心のあり方は、各国ではかなり事情が異なってきた。こうした直接・間接の関係の解明に加え、比較的条件の近い事例として、自国の歩みとの比較も行われてきた。そもそも「東南アジア」という枠組み自体も、国民国家や「東アジア」といった枠組みと同様、世界の激動のなかで生み出されたものであり、歴史学の考察対象となってきた。
本シンポジウムでは、各国の気鋭の論者により、過去の研究動向と最先端の成果が紹介される。これらの研究は、どのような社会的・歴史的な背景のもとで進められてきたのか。こうした手法・視座を用いることで、自国史にいかなる影響があり、また今後はどのような展望が描かれるのか。議論と対話を通じて3カ国の国史の対話を、より多元的な文脈のうちに位置づけ、さらに開いたものとし、発展の方向性をも考える機会としたい。
■プログラム
8月10日(土)9:00~12:30(タイ時間)、11:00~14:30(日本時間)
【第1セッション(9:00-10:30) 司会:劉傑(早稲田大学)】
開会挨拶:三谷 博(東京大学名誉教授)
基調講演:楊 奎松(北京大学・華東師範大学)
ポストコロニアル時代の「ナショナリズム」衝突の 原因をめぐる考察―毛沢東時代の領土紛争に関する戦略の変化を手掛かりに
【第2セッション(11:00-12:30) 司会:南基正(ソウル大学)】
発表:
タンシンマンコン・パッタジット(東京大学)
「竹の外交論」における大国関係と小国意識
吉田ますみ(三井文庫)
日本近代史と東南アジア―1930年代の評価をめぐって―
尹 大栄(ソウル大学)
韓国における東南アジア史研究
高 艷傑(厦門大学)
華僑問題と外交:1959年のインドネシア華人排斥に対する中国政府の対応
8月11日(日)9:00~15:30(タイ時間)、11:00~17:30(日本時間)
【第3セッション(9:00-10:30) 司会:彭浩(大阪公立大学)】
指定討論と自由討論
討論者:
【韓国】鄭 栽賢(木浦大学)、韓 成敏(高麗大学)
【日本】佐藤雄基(立教大学)、平山 昇(神奈川大学)
【中国】鄭 潔西(温州大学)、鄭 成(兵庫県立大学)
【第4セッション(11:00-12:30) 司会:鄭淳一(高麗大学)】
自由討論
討論まとめ:劉傑(早稲田大学)
【第5セッション(14:00-15:30) 司会:塩出浩之(京都大学)】
国史対話のこれから
閉会挨拶:宋 志勇
※同時通訳
日本語⇔中国語:丁 莉(北京大学)、宋 剛(北京外国語大学)
日本語⇔韓国語:李 ヘリ(韓国外国語大学)、安 ヨンヒ(韓国外国語大学)
中国語⇔韓国語:金 丹実(フリーランス)、朴 賢(京都大学)
※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。
・プロジェクト概要
中国語版ウェブサイト
韓国語版ウェブサイト
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2024.05.21
下記の通り第73回SGRAフォーラムを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「パレスチナの壁:『わたし』との関係は?」
日 時: 2024年6月25日(火)17:30~19:00(その後、懇親会を開催します*)
方 法: 会場及びZoomウェビナー
会 場:昭和女子大学学園本部館3F中会議室(アクセスについてはこちらをご覧ください。)
言 語: 日本語・英語(同時通訳**)
申 込: こちらよりお申し込みください
* フォーラム後、パレスチナ料理の懇親会にもぜひご参加ください!(参加費無料)
** 同時通訳はZoomで行うため、会場にて同時通訳を利用する方は、端末(スマートフォン、ノートパソコン等)およびイヤホンをご持参ください。
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected])
■ フォーラムの趣旨
パレスチナ問題は「複雑すぎる」と言われます。しかし、客観的な事実や人道的な観点から考えると、この問題はすべての人に関わっています。フォーラムでは専門家、パレスチナ出身者、パレスチナ支持の活動を行っている学生の声を取り上げ、なぜこの問題が全ての人にとって重要なのか、そしてその問題を取り上げようとするときに直面する壁について話し合います。
「壁」という言葉には複数の意味が込められています。一つは、パレスチナ問題について公然と話すことを阻む見えない壁であり、タブーと言論の自由への抑圧を象徴しています。もう一つは、パレスチナ領土での継続的なアパルトヘイト(人種隔離)と植民地化の結果として存在する物理的な分離の壁です。世界中での学生の抗議活動は、これらの見えない壁を取り壊す試みであり、パレスチナ問題に対する公開討論を促進する力となっています。これはパレスチナ問題に対する新たな視点を提供すると同時に、世代間の意識の違いとその変化を示唆しています。
フォーラムを通じて、参加者がパレスチナ問題に対する多面的な理解を深め、グローバルおよびローカル、マクロとミクロな視点からのアプローチを考察する機会になると期待しています。
■ プログラム
17:30
開始(司会:シェッダーディ・アキル、慶応大学訪問講師)
挨拶(今西淳子、渥美財団SGRA代表)
17:35
発表① ハディ ハーニ(明治大学特任講師)
「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」(日本語)
18:05
発表② ウィアム・ヌマン(東京工業大学大学院生)
「建築の支配:植民地主義の武器としての建造環境」(英語)
18:20
発表③ 溝川貴己(早稲田大学学部生)
「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」(日本語)
18:35
質疑応答・ディスカッション(日本語・英語)
モデレーター:徳永佳晃(日本学術振興会特別研究員PD 日本大学)
オンラインQ&A担当:郭立夫(筑波大学助教)
19:00
閉会・懇親会開始
【発表概要】
発表① 「パレスチナ問題の基礎知識:改めて、歴史と政治的構図の要点を抑える」
(ハディ ハーニ、明治大学特任講師)
現在、世界中でパレスチナ人と連帯する運動が巻き起こっており、日本社会にも多くの参加者がいます。ただし「停戦」のみならず、その先に正義を実現するためには、構造的かつ本質的な変化へとつながる長期的な視野を持つことも重要です。そのために第一に重要なことは、シンパシーだけではなく、知識と論理に裏打ちされた正しさに則って行動することだと考えられます。このため今回のイベントでは、最新情勢や新事実の解説というよりは、パレスチナ問題の長く複雑な歴史や、現状の政治的構図を理解するうえで重要かつ基本的なポイントを解説し、全ての人が共有すべき基礎を確認することを目的としています。
発表② 「建築の支配:植民主義の武器としての建造環境」
(ウィアム・ヌマン、東京工業大学大学院生)
建築は政治を具現する。設計者の世界観を表すものであると同時に、政治的コントロールのための装置として使われることもある。このことは、ヨルダン川西岸やガザの植民地建築にはっきりと表れているが、東京や世界中のパレスチナ支援デモの場所として選ばれている公共空間にも、目に見えない形で表れている。本発表では、パレスチナ人に対する日常的な抑圧と統制に寄与している建築装置と、世界中の公共空間におけるそれに匹敵する、しかし控えめな建築的統制装置との類似性を描き出そうと試みる。
発表③ 「立ち上がる学生、クィア、環境活動家たち:2023年10月以降の東京のパレスチナ解放運動」
(溝川貴己、早稲田大学学部生)
2023年10月以降、在日パレスチナ人だけでなく、学生、クィアコミュニティ、環境活動家といった様々な人々のコミュニティが、即時停戦とパレスチナ解放を訴えて、デモやイベントを行っていた。ここでは、この人々がパレスチナ/イスラエルにどのように向き合い、この7か月間どのような試みを行ってきたか、東京での事例を紹介する。
※プログラムの詳細は、下記リンクからご参照ください。
SGRAForum73Program
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2024.04.16
下記の通り第22回日韓アジア未来フォーラムをソウル大学国際大学院会議室とZoomのハイブリッド形式で開催しますので奮ってご参加ください。
テーマ:「ジェットコースターの日韓関係-何が正常で何が蜃気楼なのか」
日 時:2024年5月18日(土)14:00~17:40
共同主催:(財)未来人力研究院(韓国)、ソウル大学日本研究所、(社)韓国現代日本学会、(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
方 法:ソウル大学国際大学院140-2棟4階国際会議室およびZoom
言 語:日本語・韓国語(同時通訳)
参加費:無料
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
参加方法:
◇会場参加ご希望の方は、直接会場へお越しください。
◇オンライン参加ご希望の方は、下記リンクより聴講していただけます。
-ZOOM ID: 891 2903 1030
-ZOOMリンク: https://snu-ac-kr.zoom.us/j/89129031030
※以前掲載していたものとZoom ID、リンクが変更になりましたのでご注意ください。
◆フォーラムの趣旨
21世紀の新しい日韓パートナーシップ共同宣言後、雪解け期を迎えた日韓関係は、その後浮き沈みを繰り返しながら最悪の日韓関係と言われる「失われた10年」を経験した。徴用工問題に対する第三者支援解決法を契機に、2023年の7回にわたる首脳会談を経て日韓関係は一挙に正常化軌道に乗った。一体、日韓関係において何が正常で、何が蜃気楼なのか?徴用工問題解決の1年後の成果と課題、そして日韓協力の望ましい方向について考える。日韓同時通訳付き
◆プログラム
《開会》午後2時
司会:嚴泰奉(オム・テボン:現代日本学会総務理事)
【開会の辞】
李鎮奎(イ・ジンギュ:未来人力研究院理事長)
南基正(ナム・キジョン:ソウル大学日本研究所長)
◇第1部 報告と指定討論:日韓関係の復元、その一年の評価と課題 (100分)
司会:李元徳(イ・ウォンドク:国民大学教授)
【報告1】西野純也(にしの・じゅんや:慶応大学教授)
「日韓関係の復元、その一年の評価と課題:政治安保」15分
【報告2】李昌玟(イ・チャンミン:韓国外国語大学教授)
「日韓関係の復元、その一年の評価と課題:経済通商」15分
【報告3】小針進(こはり・すすむ:静岡県立大学教授)
「日韓関係の復元、その一年の評価と課題:社会文化」15分
【討論1】金崇培(キム・スンベ:釜慶大学日語日文学部准教授)7分
【討論2】安部誠(あべ・まこと:アジア経済研究所上席主任調査研究員)7分
【討論3】鄭美愛(ジョン・ミエ:ソウル大学日本研究所客員研究員)7分
◇第2部 パネル討論:日韓協力の未来ビジョンと協力方向 (80分)
司会:南基正(ナム・キジョン:ソウル大学日本研究所長)
【パネリスト】
西野純也(にしの・じゅんや:慶応大学)
小針進(こはり・すすむ:静岡県立大学)
安部誠(あべ・まこと:アジア経済研究所)
崔喜植(チェ・ヒシク:国民大学)
李政桓(イ・ジョンファン:ソウル大学)
鄭知喜(チョン・チヒ:ソウル大学日本研究所)
趙胤修(チョ・ユンス:東北アジア歴史財団)
【閉会の辞】
今西淳子(いまにし・じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)
金雄煕(キム・ウンヒ:韓国現代日本学会長)
《閉会》午後5時40分
詳細はプログラムをご覧ください。
プログラム(日本語)
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2024.02.02
下記の通り第21回SGRAカフェを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「日本社会における二重国籍の実態 複数国籍保持者に対するスティグマ付与と当事者らの実践」
日 時: 2024年2月17日(土)14:00~16:30
方 法: 会場及びZoomミーティング
言 語: 日本語
主 催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会 [SGRA]
申 込: こちらよりお申し込みください
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■ フォーラムの趣旨
政治家やスポーツ選手等の「二重国籍問題」が炎上しやすい日本社会。日本国籍だけを保有する人々だけが「国民」なのだろうか。「外国人」と「国民」の境界線に居ながら日本社会で生きている多くの人たちは、どのような葛藤を抱え「二重国籍」と向き合っているのか。今回のSGRAカフェでは、このような問いをみんなで考えていきたい。
日本の国籍法は、国籍唯一の原則を取り入れているが、それは複数国籍保持の禁止又は違法性を意味するのだろうか。国籍法をめぐる様々な誤解を解いた上で、国籍唯一の原則が導入された背景を考察する。また、国際的動向に逆らって、日本では複数国籍容認への動きが全く見られないだけではなく、むしろ過去15年間、行政による複数国籍防止対策が以前より徹底されているようにさえ窺える。この動きの背景は何か。
最後に、複数国籍保持者の当事者らはどのような問題に直面し、どのような実践を繰り広げているのか。国際結婚によって生まれた人たち、帰化を経て日本国籍を取得した人たち、外国籍を取得した海外居住中の元日本国籍保持者の事例から、国籍選択制度や国籍喪失/はく奪条項等をめぐる各個人の実践と、近年の動きを検討していく。
■ プログラム
14:00~ イントロダクション
「多くの誤解を生んでいる日本の国籍法」
コーベル・アメリ(獨協大学特任講師)
日本政府は二重国籍の防止・解消に本当に積極的と言えるのか。その議論の前提として二重国籍が発生する主なケースを紹介しながら、その解消を目指す諸制度と限界を解説する。
14:10~ 基調講演
「日本社会における複数国籍の実態―放置主義から摘発強化への政策転換」
武田 里子(大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員)
国連加盟国中、複数国籍非寛容国は23%(2020年)にとどまり、日本はこのグループに区分されている。一方で日本における複数国籍者はすでに100万人を超えた。日本政府は2000年代に入り、なぜ、重国籍放置主義から摘発強化に政策転換したのか。本報告では、はじめに国籍法の変遷を整理し、次に調査から得られた当事者が抱える国籍問題と、国籍法11条1項* 違憲訴訟における被告(国)の主張、”国籍唯一の原則と重国籍削減の合理性”を重ね合わせることで、実態と国籍法制の矛盾を浮かび上がらせる。結論として、国籍問題も「失われた30年」の要因のひとつになっていることを示し、後半の議論につなぎたい。
*「日本国民は、自己の志望によって外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う」
14:45~ 話題提供
話題提供1
「日本における国籍と社会福祉及びソーシャルワーク」
ヴィラーグ・ヴィクトル(日本社会事業大学准教授)
国籍は様々な社会サービスの受給資格を通して日々の生活に影響を及ぼしている。前半は日本の公的な福祉制度と国籍の関係について整理する。後半はソーシャルワーク専門職の視点から国籍唯一の原則や複数国籍防止対策について考察し、問題提起する。
話題提供2
「国際-国家、そして家族史における国籍」
金 崇培(国立釜慶大学助教授)
依然として国際関係や国家が持つ権力の構造は「個人」に影響を及ぼしている。本発表は発表者の家族史やパーソナル・ヒストリーによって国籍問題の一側面を紹介しようとする試みである。
話題提供3
「日本と中国の間で起きている国籍問題」
高 偉俊(北九州市立大学国際環境工学部教授)
グローバルな移動に便利な日本のパスポートか、家族が同じ国籍(中国籍)であるというアイデンティティか。日本に帰化する中国人も多い中、その狭間で考えた日本と中国の国籍問題について自身を含む様々な事例を紹介する。
15:25~ <休 憩 5分>
15:30~ グループディスカッション
16:05~ ディスカッション結果の共有
司会/モデレーター: コーベル・アメリ
16:25~ 閉会挨拶
16:30 閉会
※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。
プログラム詳細
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2024.01.09
下記の通り第20回SGRAカフェを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「パレスチナについて知ろう― 歴史、メディア、現在の問題を理解するために」
日 時: 2024年2月3日(土)14:00~15:30
方 法: 会場及びZoomウェビナー
言 語: 日本語
主 催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会 [SGRA]
申 込: こちらよりお申し込みください
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■ フォーラムの趣旨
パレスチナの歴史、メディアの役割と影響、現在の政治的・社会的・人道的な問題についてのイベントです。パレスチナは中東の重要な地域であり、イスラエルとの紛争や国際社会との関係が注目されています。しかし、多くの人はパレスチナの実情や人々の声を知らないまま、偏った情報や先入観に基づいて判断してしまうことがあります。本イベントでは、パレスチナの歴史的背景やメディアの表現方法を分析し、現在の問題に対する多様な視点や意見を紹介します。パレスチナについて知ることで、平和的な解決に向けた理解と共感を深めることを目的としています。大切なのは、同じ地球市民の一員として、この問題がこのままでいいのか、どうあるべきなのかを考えること、そしてそれに基づいて、何ができるか考え、実際に行動することではないでしょうか。今回はその出発点となるように、パレスチナ問題の歴史や現状、メディアとの向き合い方などについて、皆さんと一緒に考えたいと思います。
■ プログラム
14:00~ 開会挨拶
14:05~ ハディ先生による発表
14:50~ 質疑応答・ディスカッション
15:25~ 閉会挨拶
15:30 閉会
【登壇者紹介】
講師:ハディ ハーニ Hani Abdelhadi
1992年埼玉県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。同大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。2023年より明治大学特任講師。東京ジャーミイ文書館理事等を兼務。主な論文に「パレスチナ問題における解決案の行き詰まり」「イスラーム法からみるパレスチナ問題」などがある。
討論者・司会:シェッダーディ アキル Cheddadi, Mohammed Aqil
モロッコ出身。モロッコ国立建築学校卒業。慶應義塾大学政策・メディア研究科環境デザイン・ガバナンス専攻修士号取得・博士課程在学。同大学総合政策学部訪問講師。2022年度渥美奨学生。本カフェでは日本在住のアラブ人という視点からパレスチナ問題の現状や解決の可能性について考える。
※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。
プログラム詳細
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2023.10.24
下記の通りSGRAチャイナフォーラムをハイブリッド形式で開催いたします。会場でもオンラインでも参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「東南アジアにおける近代〈美術〉の誕生」
日時:2023年11月25日(土)午後3時~5時(北京時間)/午後4時~6時(東京時間)
会場:渥美財団ホール、北京大学会場、オンライン(Zoom Webinar)のハイブリッド形式
※渥美財団ホール https://www.aisf.or.jp/jp/map.php
※北京大学会場は北京大学学生に限定
言語:日中同時通訳
共同主催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
北京大学日本文化研究所
清華東亜文化講座
後援:国際交流基金北京日本文化センター
協 賛:鹿島建設(中国)有限公司
※参加申込(リンクをクリックして登録してください)
(参加方法に関わらず参加用URLが届きます。会場参加の方は当日会場にお越しください。)
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■フォーラムの趣旨
今回は視野を東南アジアに広げる。日本における東南アジア美術史の第一人者である後小路雅弘先生(北九州市立美術館館長)を講師に迎え、いまだ東北アジア地域では紹介されることが少ない東南アジアにおける近代美術誕生の多様な様相について学ぶ。東南アジアの初期近代美術運動を通じて東北アジアとの関係や相互の影響について考える。
■プログラム
総合司会 孫 建軍(北京大学日本言語文化学部/SGRA)
【開会挨拶】今西淳子(渥美国際交流財団/SGRA)
【挨拶】野田昭彦(国際交流基金北京日本研究センター)
【講演】後小路雅弘(北九州市立美術館館長)
「東南アジアにおける近代〈美術〉の誕生」
【指定討論】
討論者:熊 燃(北京大学外国語学院)
堀川理沙(ナショナル・ギャラリー・シンガポール)
【自由討論】
モデレーター:林 少陽(澳門大学歴史学科/SGRA/清華東亜文化講座)
【閉会挨拶】趙 京華(清華東亜文化講座/北京第二外国語学院)
■講演内容
【講演】後小路雅弘「東南アジアにおける近代〈美術〉の誕生」
[講演要旨]
東南アジアにおける近代美術の萌芽的な動きは、そのほとんどの地域が欧米列強の植民地であった1930年代に見られる。その運動は、相互に連動したものではなかったが、植民地において19世紀末から盛んになったナショナリズムや民族自決の高まりといった国際的な共通性を背景に、ほぼ同じ時期に見られるようになった。
フィリピンでは、アメリカ留学から帰国したエダデスを中心に結成された「13人の現代人たち」が、オランダ領東インドではスジョヨノとプルサギ(インドネシア画家組合)がその主な担い手であった。シンガポールではフランス留学からの帰国者たちが華人美術研究会を結成、華僑子弟の教育のために設立された南洋美術専科学校とともに、近代美術運動を推進した。独立国であったタイでは、「お雇い外国人」のイタリア人彫刻家フェローチが国立美術学校を設立し、仏領インドシナでは、フランス人画家タルデューが美術学校を設立して美術教育に取り組んだ。両校の初期の卒業生たちがそれぞれの近代美術の担い手となった。
こうした萌芽的な運動は、1940年代の旧日本軍の侵攻と占領によって頓挫し、本格的な開花は各国が独立を果たす1950年代以降を待つことになる。
この初期の近代美術運動の担い手であったパイオニアたちは何を目指し、何を課題としたのか。20世紀前半、激動のアジア近代史の奔流の中で、彼らは何と戦ったのか、そしてその思いは─各国における共通性と相違に目を向けながら読み解く。
※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。
日本語版
中国語版
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2023.09.08
下記の通り第19回SGRAカフェを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「国境を超える『遠距離ケア』」
日 時: 2023年10月14日(土)14:00~16:00
方 法: 会場及びZoomミーティング
言 語: 日本語
主 催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会 [SGRA]
申 込: こちらよりお申し込みください
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■ フォーラムの趣旨
社会がグローバル化する中で世界を移動する人々の数も急激に増加している。国連の 2013 年の調査によると世界人口の約 3.2%が移動人口に当たると言われている。日本に目を向けると、外国人移住者数も年々増加しており、滞在の長期化も進んでいる。出入国在留管理庁のデータによると、2022 年6月末の在留外国人数は296 万人で、前年末に比べ 20 万人(7.3%)も増加したことが分かった。
こうした変化の中、在日外国人移住者もまた新たな課題に直面している。在日外国人移住者は日本での生活基盤を自ら構築することはもちろん、母国に残る家族の健康、介護問題も考えざるをえない。こういった外国人ならではのライフワークバランスはキャリアにも影響する。またコロナ禍では、日本における外国人の(再)入国制限のため自由に日本と母国の間に行き来できず、帰国したくてもできなかった事例や、家族のために日本での生活を諦めて帰国を選択した者も見られる。
今回のカフェでは
・日本における国境を超える遠距離介護の実態と背景
・海外における事例と取組み
・課題の改善策
の 3 点について参加者と一緒に考え、ディスカッションを通して継続的に成長するグローバル社会に有意な示唆を得る事を目的とする。
■ プログラム
14:00 開会挨拶
14:05 ケア状況や遠距離ケア問題について紹介
14:55 質疑応答
15:10 ディスカッションの準備(グループ分けと課題の提起)
15:15 グループディスカッション
15:35 ディスカッション内容の報告
15:55 閉会挨拶
※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。
プログラム詳細
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2023.06.25
日台アジア未来フォーラムは、台湾出身のSGRAメンバーが中心となって企画し、2011年より毎年1回台湾の大学と共同で実施しています。コロナ禍で3年の空白期間がありましたが、今年は例外的に日本の島根県で開催することになりました。皆さんのご参加をお待ちしています。諸準備のため、ご希望の方は早めにお申し込みいただけますと幸いです。
テーマ:「日台の酒造りと文化:日本酒と紹興酒」
日 時:2023年10月21日(土)14時~17時10分
会 場:JR松江駅前ビル・テルサ4階大会議室
(島根県松江市朝日町478―18)
言 語:日本語・中国語(同時通訳)
※参加申込(クリックして登録してください)
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■フォーラムの趣旨
東アジアの主食である米を発酵させた醸造酒は、各地でそれぞれ歴史を経て洗練されたが、原料が同じなだけに共通点も多い。代表的な醸造酒に日本では清酒(日本酒)、中国では黄酒(紹興酒)がある。島根は日本酒発祥の地とされ、日本最古の歴史書「古事記」にも登場する。一方、台湾では第二次世界大戦後に中国から来た紹興酒職人が、それまで清酒が作られていた埔里酒廠で紹興酒を開発し量産に成功した。台湾で酒の輸入が自由化されるまでは、国内でもっとも飲まれる醸造酒であった。中国の諺に「異中求同」(異なるものに共通点を見出す)があるが、今回は醸造酒をテーマに相互理解を深めたい。フォーラムでは島根の酒にまつわる漢詩を紹介していただいた後、日本と台湾の専門家からそれぞれの醸造技術と酒文化について、分かりやすく解説していただく。日中同時通訳付き。
■プログラム
【講演1】14:10~14:40「近代山陰の酒と漢詩」 要木純一(島根大学法文学部教授)
【講演2】14:40~15:20「島根県の日本酒について」 土佐典照(島根県産業技術センター)
【講演3】15:50~16:30「台湾紹興酒のお話」 江銘峻(臺灣菸酒股份有限公司)
【質疑応答】16:30~17:00
【懇親会】17:30~20:00 会議室でケータリング、日本酒と紹興酒の試飲。
(参加費 3000円:フォーラム受付時にお支払いいただきます)
■発表要旨と講師略歴
【講演1】「近代山陰の酒と漢詩」 要木純一(島根大学法文学部教授)
要旨:江戸時代から、山陰特に松江は漢詩創作が盛んな土地であった。また、米も水もよいので、日本酒もおいしく、酒に強い人が多いところである。かくして、明治時代より、遠来の人士を招いて、詩と酒を楽しむ、詩会がしばしば催された。その様子が詳しく記された資料があるので紹介したい。松江出身で、二度首相になった若槻礼次郎も、激務の合間に酒と漢詩を楽しむ文人政治家であった。詩会などを通じて故郷の人との交流を楽しんだ。楽しみと言うだけでなく、地方における政治・選挙活動につなげていくという面もあった。詩も多数残っており、飲酒・宴会の楽しみを詠った作品とその背景について考察する。
【講演2】「島根県の日本酒について」 土佐典照(島根県産業技術センター)
要旨:まず日本酒の製造方法について、次に島根県の日本酒造りの環境条件(気候、水、米)と酒質の特性を説明する。水は、日本酒の成分で約80%を占めることから原料として、また洗米などの原料処理や機器の洗浄など製造工程でも重要な要素である。古来、適度な成分を含む灘の宮水のように、銘醸地には名水が存在する。島根県の酒造りを行う会社では複数の井水(地下水)や水道水、他の地区の湧水などさまざまな水を利用している場合が多いが、「軟水」が多く、宮水のような「軽度の硬水」はまれである。島根県の酒造りの特徴は、昔から原料である「酒米」の使用が多いことが挙げられる。「酒米」は「さばけ(蒸米の状態がベトベト引っ付かず、バラバラになること)」が良いので麹作りに適していて、消化性も良いので資化率が高く、酒質は濃醇傾向となる。ここでは、島根県における酒米の品種や使用量の変遷など、歴史的な経緯について述べる。最後に島根の日本酒の酒質の特徴と時代の変化を述べ、食事、特に魚食との関係について触れる。酒質は全国平均と比較して、昭和には濃醇傾向だったのが、最近は淡麗になっている。また食事(魚食)はブリ、アジ、サバの消費が多く、郷土料理である大田の「へかやき」など、基本的に醤油味が多い傾向がある。今後、島根県の郷土料理・産物と日本酒のおいしさが世界に発信されることが期待される。
【講演3】「台湾紹興酒のお話」 江銘峻(臺灣菸酒股份有限公司)
要旨:本講演では、まず台湾紹興酒の起承転結について、台湾紹興酒の生産起源、転換、そして現在について紹介します。続いて台湾紹興酒の特徴について、醸造方法から台湾の紹興酒、中国大陸の紹興酒、日本酒、の同じ所と違う所を説明します。最後に台湾紹興酒の飲食文化について、その栄養価値、台湾での飲み方、食事での使い方について紹介します。
略歴:国立成功大学化学工程系卒業。2009年より台湾菸酒股份有限公司埔里酒廠勤務、埔里酒廠製造課課長。埔里紹興酒生産工場で十年以上の経験を有し、紹興酒の生産と品質管理と紹興酒再生産立上げで生産試験プロセスに携わる。台湾菸酒股份有限公司埔里酒廠在職中は内部教育研修講師として、社員への清酒と紹興酒の醸造プロセスを教える。
2023年7月6日配信
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2023.06.15
下記の通り第8回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性を開催いたします。参加ご希望の方は、必ず事前に参加登録をお願いします。オンラインで参加の場合は、一般聴講者はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。
テーマ:「20世紀の戦争・植民地支配と和解はどのように語られてきたのか ――教育・メディア・研究」
日 時:2023 年 8 月 8 日(火)9:00~17:50
8 月 9 日(水)9:00~12:50(日本時間)
会 場: 早稲田大学 14 号館 8 階 及びオンライン(Zoom ウェビナー)
言 語:日中韓3言語同時通訳付き
主 催: 日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性実行委員会
共 催: 渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
共 催:早稲田大学先端社会科学研究所・東アジア国際関係研究所
助 成:高橋産業経済研究財団
※参加申込(クリックして登録してください)(参加費:無料)
お問い合わせ:SGRA事務局(
[email protected] +81-(0)3-3943-7612)
■開催趣旨
2016 年から始まった「国史たちの対話」の目的は、日中韓「国史」研究者の交流を深めることによって、知のプラットフォームを構築し、三国間に横たわっている歴史認識問題の克服に知恵を提供することである。
東アジア歴史問題の起因は、20 世紀の戦争と植民地支配をめぐる認識の違いと指摘されることが多い。しかし、公表された日韓、日中の歴史共同研究の報告書が示しているように、個別の歴史事実の解釈をめぐる違いはあるものの、20 世紀東アジア歴史の大筋についての認識には大きな齟齬が存在ない。それでも東アジアの国際関係がしばしば歴史問題で紛糾している理由の一つに、相手の「歴史認識」への認識が不十分ということを挙げることができる。
戦後の東アジアは冷戦、和解、日本主導の経済協力、中国の台頭など複数の局面と複雑な変動を経験した。各国は各自の政治、社会的環境のなかで、自国史のコンテクストに基づいて歴史観を形成し、国民に広げてきた。戦後各国の歴史観はなかば閉鎖的な歴史環境のなかで形成されたものである。各国の歴史認識の形成過程、内在する論理、政治との関係、国民に広がるプロセスなどについての情報は、東アジアの歴史家に共有されていない。歴史認識をめぐる対立は、このような情報の欠如と深く関わっているのである。
20 世紀の戦争と植民地支配をめぐる国民の歴史認識は、国家の歴史観、家庭教育、学校教育、歴史家の研究と発信、メディア、文化・芸術などが複雑に作用し合いながら形成されたものである。歴史家の研究は国家の歴史観との緊張関係を保ちながらも、学校教育に大きな影響を及ぼしていることは言うまでもない。今回の対話のテーマの一つは、歴史家が戦後どのように歴史を研究してきたのか、である。戦後東アジア各国では激しい政治変動が発生し、歴史家の歴史研究と歴史認識も激しく揺れ動いた。歴史家の研究と発信の軌跡を跡づけることは、各国の歴史認識の形成過程を確認する有効な手段であろう。
映画・テレビなどのメディアも国民の歴史認識の形成に重要な役割を担っている。戦後、各国は各自の歴史観に立って、戦争と植民地に関係する作品を多数創作した。このような作品が国民の歴史認識に与えた影響は無視できない。また、メディア交流が展開されるなかで、多数の映画やテレビドラマが共同で制作された。国民同士はこれらの作品を鑑賞することで、間接的に歴史対話を行ってきた。各国の文化、社会環境が歴史認識にどう影響したのか。確認したい問題の一つである。
歴史認識をめぐる国家間の対立が発生すると、相手の歴史解釈と歴史認識の問題点を指摘することが多い。しかし、自国内に発生した政治、社会変動に誘発される歴史認識の対立の方がむしろ多い。相手の歴史認識を認識する過程は、自分の歴史認識を問い直す機会でもあろう。このような観点から、第 8 回の国史対話は、今まで
の対話をさらに深めることが期待される。
■プログラム
8月8日(火)
【第1セッション 司会:村 和明】
開会挨拶:劉 傑(早稲田大学)
趣旨説明:三谷 博(東京大学名誉教授)
【第2セッション サブテーマ:教育 司会:南 基正】
発表:
金 泰雄(ソウル大学)
解放後における韓国人知識人層の脱植民地への議論と歴史叙述の構成の変化
唐 小兵(華東師範大学)
歴史をめぐる記憶の戦争と著述の倫理——20 世紀半ばの中国に関する「歴史の戦い」
塩出浩之(京都大学)
日本の歴史教育は戦争と植民地支配をどう伝えてきたか——教科書と教育現場から考える——
【第3セッション サブテーマ:メディア 司会:李 恩民】
発表:
江 沛(南開大学)
保身、愛国と屈服:ある偽 満州国の「協力者」の心理状態に対する考察
福間良明(立命館大学)
戦後日本のメディア文化と「戦争の語り」の変容
李 基勳(延世大学)
現代韓国メディアの植民地、戦争経験の形象化とその影響-映画、ドラマを中心に
【第4セッションン サブテーマ:研究 司会:宋 志勇】
発表:
安岡健一(大阪大学)
「わたし」の歴史、「わたしたち」の歴史―色川大吉の「自分史」論を手がかりに
梁 知恵(東北亜歴史財団)
「発展」を越える、新しい歴史叙述の可能性:韓国における植民地期経済史研究の行方
陳 紅民(浙江大学)
民国期の中国人は「日本軍閥」という概念をどのように認識したか
論点整理:
劉 傑(早稲田大学)
8月9日(水)
【第5、6セッション:全体討議(指定討論)司会:彭 浩、鄭 淳一】
議論を始めるに当たって:三谷 博(東京大学名誉教授)
全体討議:
指定討論者(アルファベット順)
平山 昇(神奈川大学、日本)
金 澔(ソウル大学、韓国)
金 憲柱(国立ハンバット大学、韓国)
史博公(中国伝媒大学、中国)
吉井文美(国立歴史民俗博物館、日本)
袁 慶豊(中国伝媒大学、中国)
張 暁剛(長春師範大学、中国)
閉会挨拶:趙 珖(高麗大学名誉教授)
※同時通訳
日本語⇔中国語:丁 莉(北京大学)、宋 剛(北京外国語大学)
日本語⇔韓国語:李 ヘリ(韓国外国語大学)、安 ヨンヒ(韓国外国語大学)
中国語⇔韓国語:金 丹実(フリーランス)、朴 賢(京都大学)
※プログラム・資料の詳細は、下記リンクをご参照ください。
・プロジェクト概要
・プロジェクト資料
中国語版ウェブサイト
韓国語版ウェブサイト
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2023.05.18
第7回アジア未来会議(AFC#7)は、論文、小論文の提案(発表要旨)を下記の通り募集します。
会期:2024年8月9日(金)~13日(火)(到着日、出発日を含む)
会場:チュラロンコーン大学(タイ国バンコク市)
発表要旨の投稿締切:
・奨学金・優秀賞に応募する場合 2023年8月31日(木)
・奨学金・優秀賞に応募しない場合 2024年2月29日(木)
募集要項は下記リンクをご覧ください。
画面上のタブで言語(英語、日本語)を選んでください。
http://www.aisf.or.jp/AFC/2024/call-for-papers/
◆総合テーマについて
本会議全体のテーマは「再生と再会」です。
新型コロナウィルスのパンデミック後、アジアと世界は大きな変革期を迎えています。このような社会、経済、文化、教育などの多様な変化に、私たちはどのように向き合い、乗り越えていけばよいのでしょうか。アジアのみならず世界の活性化を、多様な視点から検証することが求められています。専門分野を超えて、世界中の学者・研究者が「再会」し、議論を交わすこと自体が、アジアと世界の「再生」の源となり、共に解決策を見出すことができればと願っています。
◆アジア未来会議について
アジア未来会議は、日本で学んだ人や日本に関心のある人が集い、アジアの未来について語る<場>を提供します。アジア未来会議は、学際性を核としており、グローバル化に伴う様々な課題を、科学技術の開発や経営分析だけでなく、環境、政治、教育、芸術、文化の課題も視野にいれた多面的な取り組みを奨励します。皆様のご参加をお待ちしています。
2023年5月10日
第7回アジア未来会議実行委員会
2023年5月18日配信