SGRAイベントへのお誘い

第22回SGRAカフェ「逆境を超えて:パレスチナの文化的アイデンティティ」

下記の通り第22回SGRAカフェを会場及びオンラインのハイブリット方式開催いたします。参加をご希望の方は、会場、オンラインの参加方法に関わらず事前に参加登録をお願いします。

 

テーマ:「逆境を超えて:パレスチナの文化的アイデンティティ」

日 時: 2024年10月5日(土)11:00~12:30(その後懇親会)

方 法: 会場及びZoomウェビナー

言 語: 日本語

主 催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会 [SGRA]

申 込: こちらよりお申し込みください

 

お問い合わせ:SGRA事務局([email protected]

 

 

*ポスターに使われている刺繍の模様はTatreez Traditionsのデザインに基づいているものです。

 

■ 開催趣旨

第20回SGRAカフェ「パレスチナについて知ろうー歴史、メディア、現在の問題を理解するために」(2024年2月3日、渥美財団ホール)と第73回SGRAフォーラム「パレスチナの壁:『わたし』との関係は?」(6月25日、昭和女子大学)に続き、「パレスチナを知ろう」シリーズの締めくくりとして、今年最後のSGRAイベントを開催します。これまでは国際政治やパレスチナ問題の現状に焦点を当ててきたことを踏まえ、今回は文化、文学、芸術にスポットライトを当てます。

 

パレスチナに関するニュースは戦争や紛争に偏りがちですが、パレスチナ人には逆境の中で形成された独自で多様な文化的アイデンティティ―があります。パレスチナの文学や芸術は民族が国家を奪われ、自決権を認められず、土地や文化の喪失を経験してきた中で、「故郷」をどのように捉えているかを映し出しています。

 

パレスチナの芸術や文学がいかにして平和的な抵抗の手段となり、抑圧や占領に対抗する一つの形となっているのかについても探求します。メディアでは語られることのないパレスチナの別の側面をご紹介し、このシリーズがポジティブな視点で終わることを目指します。

 

■ プログラム

11:00-11:05 開会

司会:シェッダーディ アキル (慶應義塾大学)

11:05-12:05 講演

講師:山本薫(慶應義塾大学)

12:05-12:30 質疑応答・ディスカッション

オンラインQ&A担当:銭海英(明治大学)

 

■ 講師紹介

山本薫 Kaoru Yamamoto
慶應義塾大学総合政策学部准教授。東京外国語大学博士(文学)。専門はアラブ文学。パレスチナをはじめとするアラブの文学・映画・音楽などの研究・紹介を行う。近刊に「パレスチナ・ガザに響くラップ」島村一平編著『辺境のラッパーたち―立ち上がる「声の民族誌」』青土社、アダニーヤ・シブリー『とるに足りない細部』(翻訳)河出書房新社。

 

■ 講師からのメッセージ

2023年10月7日にガザ地区からイスラエル領内への奇襲が行われたことへの報復として、パレスチナ人へのジェノサイドが開始されてからもうすぐ1年になります。しかし、イスラエルによる攻撃はパレスチナ人の生命・財産に対するものにとどまりません。19世紀末に始まるユダヤ人のパレスチナへの組織的入植の目的はユダヤ人国家イスラエルを建設してパレスチナのアラブ人を追放するだけでなく、その存在の歴史的記憶を抹消することにもありました。そのためパレスチナ人の闘争は、自分たちの生命・財産を守り、正当な権利を回復するための政治的・軍事的・経済的・法的な闘いであるだけでなく、歴史と記憶をめぐる闘いでもあり、その点において文化はきわめて重要な役割を果たしてきたのです。本イベントでは、パレスチナ人が文化を通じて自分たちの歴史的存在とその人間的価値を証明してきた歩みをご紹介します。

 

 

※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。

プログラム詳細