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2017.07.19
関口グローバル研究会(SGRA)では昨年に引き続き、福島県飯舘(いいたて)村スタディツアーを下記の通り行います。 参加ご希望の方は、SGRA事務局へご連絡ください。
SGRAでは2012年から毎年、福島第一原発事故の被災地である福島県飯舘村でのスタディツアーを行ってきました。
そのスタディツアーでの体験や考察をもとにしてSGRAワークショップ、SGRAフォーラム、SGRAカフェなど、さまざまな催しを展開してきました。今年も第6回目の「SGRAふくしまスタディツアー」を行います。ぜひ、ご参加ください。
日 程: 2017年9月15日(金)、16日(土)、17日(日)
人 数: 10人程度
宿 泊: 「ふくしま再生の会-霊山(りょうぜん)センター」
参加費: 一般参加者は新幹線往復費用+1万2千円
(ラクーン会会員には補助が出ます)
申込み締切: 8月31日(木)
申込み・問合せ: SGRA事務局 角田
E-mail:
[email protected] Tel: 03-3943-7612
プログラム・詳細
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2017.07.06
下記の通りSGRAフォーラムを北九州市で開催いたします。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。
テーマ:第2回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性
「蒙古襲来と13世紀モンゴル帝国のグローバル化」
会 期: 2017 年 8 月 7 日(月)~9 日(水)
8月7日(月)16:00~17:00 基調講演
8月8日(火)9:00~12:40 14:00~18:00 論文発表
8月9日(水)9:00~12:00 全体討議・総括
会 場: 北九州国際会議場国際会議室
主 催:(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
助 成:(公財)鹿島学術振興財団
協 賛:北九州市/(公財)北九州観光コンベンション協会
参加費:無料(一般参加者の食事と宿泊は自己手配)
使用言語:日・中・韓同時通訳付き
お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局(
[email protected], Tel:03-3943-7612)
◇フォーラムの趣旨
東アジアにおいては「歴史和解」の問題は依然大きな課題として残されている。講和条約や共同声明によって国家間の和解が法的に成立しても、国民レベルの和解が進まないため、真の国家間の和解は覚束ない。歴史家は歴史和解にどのような貢献ができるのだろうか。
渥美国際交流財団は2015 年7月に第 49 回 SGRA(関口グローバル研究会)フォーラムを開催し、「東アジアの公共財」及び「東アジア市民社会」の可能性について議論した。そのなかで、先ず東アジアに「知の共有空間」あるいは「知のプラットフォーム」を構築し、そこから和解につながる智恵を東アジアに供給することの意義を確認した。このプラットフォームに「国史たちの対話」のコーナーを設置したのは2016年9月のアジア未来会議の機会に開催された第1回「国史たちの対話」であった。いままで3カ国の研究者の間ではさまざまな対話が行われてきたが、各国の歴史認識を左右する「国史研究者」同士の対話はまだ深められていない、という意識から、先ず東アジアにおける歴史対話を可能にする条件を探った。具体的には、三谷博先生(東京大学名誉教授)、葛兆光先生(復旦大学教授)、趙珖先生(高麗大学名誉教授)の講演により、3カ国のそれぞれの「国史」の中でアジアの出来事がどのように扱われているかを検討した。
第2回対話は自国史と他国史との関係をより構造的に理解するために、「蒙古襲来と13世紀モンゴル帝国のグローバル化」というテーマを設定した。13世紀前半の「蒙古襲来」を各国の「国史」の中で議論する場合、日本では日本文化の独立の視点が強調され、中国では蒙古(元朝)を「自国史」と見なしながら、蒙古襲来は、蒙古と日本と高麗という中国の外部で起こった出来事として扱われる。しかし、東アジア全体の視野で見れば、蒙元の高麗・日本の侵略は、文化的には各国の自我意識を喚起し、政治的には中国中心の華夷秩序の変調を象徴する出来事であった。「国史」と東アジア国際関係史の接点に今まで意識されてこなかった新たな歴史像があるのではないかと期待される。
もちろん、本会議は立場によってさまざまな歴史があることを確認することが目的であり、「対話」によって何等かの合意を得ることが目的ではない。
なお、円滑な対話を進めるため、日本語⇔中国語、日本語⇔韓国語、中国語⇔韓国語の同時通訳をつける。円卓会議の講演録は、SGRAレポートして3カ国語で発行する。
◇プログラム
〇8月7日(月)16:00~17:00 開会と基調講演
【趣旨説明】三谷博(跡見大学)
【基調講演】葛兆光(復旦大学)「『ポストモンゴル時代』?―14~15世紀の東アジア史を見直す」
〇8月8日(火)全日円卓会議(9:00~12:40 14:00~18:00)
【問題提起】劉傑(早稲田大学)
【研究発表】
(1)四日市康博(昭和女子大学)「モンゴル・インパクトの一環としての『モンゴル襲来』」
(2)チョグト(内蒙古大学)「アミルアルホンと彼がホラーサーンなどの地域において行った2回の戸籍調査について」
(3)橋本雄(北海道大学)「蒙古襲来絵詞を読みとく」
(4)エルデニバートル(内蒙古大学)「モンゴル帝国時代のモンゴル人の命名習慣に関する一考察」
(5)向正樹(同志社大学)「モンゴル帝国と火薬兵器」
(6)孫衛国(南開大学)「朝鮮王朝が編纂した高麗史書にみえる元の日本侵攻に関する叙述」
(7)金甫桄(嘉泉大学)「日本遠征をめぐる高麗忠烈王の政治的狙い」
(8)李命美(ソウル大学)「対蒙戦争-講和の過程と高麗の政権をめぐる環境の変化」
(9)チェリンドルジ(モンゴル社会科学院歴史研究所)「北元と高麗との関係に対する考察―禑王時代の関係を中心に」
(10)趙阮(漢陽大学)「14世紀におけるモンゴル帝国の食文化の高麗への流入と変化」
(11)張佳(復旦大学)「『深簷胡帽』考:蒙元とその後の時代における女真族帽子の盛衰史」
〇8月9日(水) 午前:総合セッション(総括と自由討論)
司会進行:劉傑(早稲田大学)
【論点整理】趙珖(韓国国史編纂委員会)
【討論】(日中韓モから各1名が発問、その後自由討論)
【総括】三谷博(跡見大学)
関係資料はここからご覧いただけます。
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2017.06.15
SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。
いま話題となっている「就活」や「婚活」。「活」という概念は、自分の力で情報を集め、自分にとっての最適な選択を行うことですが、ともすれば自己責任論に繋がりやすいものでもあります。そうした中で、人は自分の意志に沿って挑戦的に生きていくのか。今回は「活」の中でも新しい「妊活」と「終活」に注目し、会場も一体となったディスカッションを通して皆さんとこの問題を考えます。
参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected])へお名前、ご所属、連絡先をご連絡ください。
第10回SGRAカフェへのお誘い
◆「産まれる前から死んだ後まで頑張らないと? 『妊活』と『終活』の流行があらわすもの」
〇日時:2017年7月29日(土)13:30~16:00
〇会場:渥美国際交流財団/鹿島新館ホール (地図)
〇会費:無料
〇申込み・問合せ:SGRA事務局 (
[email protected])
〇プログラム:
発表:13:30~14:30
ティータイム(休憩):14:30~14:45
ディスカッション・質問応答:14:45~16:00
講師:ムラデノヴァ、ドロテア (ライプチッヒ大学大学院 東アジア研究所日本学科博士後期課程)
ファスベンダー、イザベル (東京外国語大学大学院 総合国際学研究科博士後期課程)
司会:金 律里
メッセージ:
婚活や就活といえば馴染みのある表現ですが、最近「妊活」や「終活」といった言葉も流行してきています。婚活と就活は「生きている間」のことですが、妊活と終活は「人生が始まる前」と「終わった後」の「節目」を管理しようというものです。今や生涯(とそれ以前・以後)のあらゆる「節目」にこうした「活」が浸透し、その都度人生を活発にデザインするように呼び掛けられています。「活」という概念は、自分の力で情報を集め、あらゆる選択肢を考慮に入れた上で、自分(と自分の身内)にとって最適な選択をしなければならないという意味を強く含んでいます。もちろん、そこには自分の人生に関わるものを自分で決めることができ、自分なりに生きられるという自己決定のメリットはあります。しかし一方でそれは、人生の選択肢を上手く扱えず失敗した場合は、個人の責任であるという「自己責任論」につながりやすい考え方でもあります。時に生きることの選択に失敗した場合、それを自分の責任として背負い込まねばならないとすれば、人は果たして人生を、自分の意志に沿って挑戦的に生きることができるでしょうか?
まずは「人生をうまくやるために、どうしてこんなにも頑張らなければいけないのか」という問いから始めようと思っています。それも生まれる前から死んだ後にまで。個人を「活」動させずにはおかないような社会的仕組みはいつ生まれてきたのでしょうか?この社会において「自由であること」とはどういうことでしょうか?国家はそこにどのように関わってくるのでしょうか?これらの問いを考える道具として、「自己管理する主体(entrepreneurial self)」という言葉を手がかりにしながら、皆さんで、今日の日本社会で生きることの自由と責任について、ひろくディスカッションしていきたいと思っています。
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ムラデノヴァ、ドロテア (Mladenova、Dorothea)
ブルガリア系ドイツ人。ライプチッヒ大学 東アジア研究所 日本学科博士後期課程在籍(研究テーマ:経営管理する自己の終焉の最適化―日本における終活)。
ファスベンダー、イザベル (Fassbender, Isabel)
ランツフート(ドイツ)出身。東京外国語大学大学院総合国際学研究科国際社会専攻 博士後期課程在籍(研究テーマ:「産むこと」をめぐるポリティクス—日本の少子化社会におけるファミリープランニングをめぐる言説の分析ー)。2017年度渥美奨学生。
金 律里 (Kim, Yul Lee)
韓国出身。韓国梨花女子大学を卒業してから来日、2015年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程を退学。渥美国際交流財団2015年度奨学生。
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2017.04.20
下記の通り第7回日台アジア未来フォーラムを台北市で開催します。参加ご希望の方は、下記リンクより登録してください。
テーマ:「台・日・韓における重要法制度の比較─憲法と民法を中心として」
主 催:国立台北大学法律学院、公益財団法人渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
開催日:2017年5月20日(土曜日) 08:50-18:00
会 場:国立台北大学台北キャンパス(台北市民生東路三段67号)
参加申込み登録:参加申込みはこちら から
申込み締切:2017年5月13日(土)13時まで
お問合せ:SGRA事務局
●フォーラムの趣旨:
第7回日台アジア未来フォーラムは、法制史の観点から、東アジア諸国における憲法と民法に関する法制度の比較をテーマとする。法領域のなかから、憲法と民法をピックアップした理由は、この2つの法律が我々の日常生活と緊密に関係する法であると共に、憲法は法領域のなかで、最も位階の高い法律であると言われており、憲法以外の法が憲法の規定に違反するとその法は無効となる。市民の基本的な権利を始めとして国家組織のあり方まで、国家の最も重要な事項の原則はすべて憲法に定められるといっても過言ではない。また、民法は市民生活における市民相互の関係(財産関係と家族関係)を規定する法であり、民事法の領域の憲法とも言われる。すべての人間は、その一生において、必ず民法と関わることは言うまでもない。
今回のフォーラムでは、日本、韓国、台湾の法学者をお招きし憲法と民法から、それぞれ一つの重要な論点をピックアップして議論していただく予定である。2つのセクションを通じて、日本、韓国と台湾における民法ないし憲法の論点について、お互いの相違点を見出し、お互いに自らの国の法制度の改正に示唆を得ることができると期待する。
(基調講演1は英語。基調講演2と報告は日中逐次通訳)
●プログラム
【基調講演1】「立憲主義ー過去、現在および未来」
コーヤン・タン教授(ハーバード大学法科学院)
〇第1セクション【憲法】「台湾・日本・韓国の国会制度」
【報告1】「日本国憲法上の国会の現状と課題」
佐々木弘通教授 (日本東北大学法学部)
【報告2】「韓国の改憲論における国会変化」
孫亨燮教授(韓国慶星大学法政大学)
【報告3】「台湾における国会議員定数の考察ーアメリカ法からの示唆」
林超駿教授 (国立台北大学法律学院)
【基調講演2】「理由あるいは詭弁ー判決における外国法の引用についての論争」
頼英照教授 (元司法院院長)
〇第2セクション【民法】「台湾・日本・韓国の民商統一・分離」
【報告4】「韓国における民商・分離立法の現状と課題」
権澈准教授 (韓国成均館大学法律系)
【報告5】「日本における民商法の関係」
中原太郎准教授 (日本東北大学法学部)
【報告6】「台湾民法における民商二法統一制度への懸念」
向明恩准教授 (国立台北大学法律学院)
●日台アジア未来フォーラムとは
日台アジア未来フォーラムは、台湾在住のSGRAメンバーが中心となって企画し、2011年より毎年1回台湾の大学と共同で実施している。過去のフォーラムは下記の通り。
第1回「国際日本学研究の最前線に向けて:流行・ことば・物語の力」
2011年5月27日 於:国立台湾大学文学院講堂
第2回「東アジア企業法制の現状とグローバル化の影響」
2012年5月19日 於:国立台湾大学法律学院霖澤館
第3回「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」
2013年5月31日 於:国立台湾大学法律学院霖澤館
第4回「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流―文学・思想・言語」
2014年6月13日~14日 於:国立台湾大学文学院講堂および元智大学
第5回「日本研究から見た日台交流120 年」
2015年5月8日 於:国立台湾大学文学院講堂
第6回「東アジアにおける知の交流―越境、記憶、共生―」
2016年5月21日 於:文藻外語大学至善楼
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2017.01.30
下記の通り第22回日比共有型成長セミナーをフィリピンのラグナ州ロスバニョス市で開催します。参加ご希望の方は、SGRAフィリピンに事前に申し込んでください。
第22回日比持続可能な共有型成長セミナー
テーマ:「地方分権と持続可能な共有型成長」
“Decentralization and Sustainable Shared Growth”
日時:2017年2月13日(月)9:30~15:30
会場:フィリピン大学ロスバニョス校(UPLB)公共政策と開発学部
言語:英語
申込み・問合せ:SGRAフィリピン (
[email protected] )
セミナーの趣旨
SGRAフィリピンが開催する22回目の持続可能な共有型成長セミナー。
第二次世界大戦後、フィリピンは東南アジアでトップの発展を遂げていたのに、残念ながら今では同級生に遅れをとってしまっている。フィリピン持続可能な共有型成長を妨げる3つの問題は、鈍い成長、格差、環境である。一方、戦後の開発の大半は、首都に集中する経済や政治的決断に依存していたが、この20年間には地方分権を目指す様々な努力が行われている。この努力を「持続可能な共有型成長」という観点から理解し、地方分権によって上述の問題が解決できるか検討するのが今回のセミナーの基本的な目的である。
プログラム
09:00–09:30 登録
司会:メルリン・M・パウンァラギ(Dr. Merlyne M. Paunlagui)、
ロウェナ・DT・バコンギス(Dr. Rowena DT Baconguis)
09:30–10:00 開会挨拶
ヴィルジニア・カルデナス(Dean Virginia Cardenas)UPLB公共政策と開発学部学部長
今西淳子(Ms. Junko Imanishi)渥美国際交流財団関口グローバル研究会代表
10:00–11:00 発表1「連邦制と地方自治」
ダニ・レイエス(Dr. Danny Reyes)UPLB行政ガバナンス学部教授
11:00–11:30 発表2「再建と復興の戦略の再検討:ジョージスムからの観点」
ジョッフレ・バルセ(Mr. Joffre Balce)良き政府協会研究員
11:30–12:00 発表3「フィリピン農業の現状」
エリセオ・ポンセ(Dr. Eliseo Ponce)国際コンサルタント、ヴィサヤス大学名誉教授
12:00–13:00 ランチ休憩
13:00–15:00 円卓会議
モデレーター:マックス・マキト(Dr. Max Maquito)SGRAフィリピン代表
15:00–15:30 ミリエンダ休憩
セミナー終了後 UPLBキャンパス見学
Program in English
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2016.12.27
下記の通りSGRAフォーラムを開催いたします。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。
テーマ:「人を幸せにするロボット(人とロボットの共生社会をめざして 第2回)」
日 時:2017年2月11日(土・休)午後1時30分~4時30分
会 場:東京国際フォーラム ガラス棟 G501 号室
参加費:フォーラムは無料 懇親会は賛助会員・学生1000円、メール会員・一般2000円
お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局(
[email protected], 03-3943-7612)
ポスター
◇フォーラムの趣旨
近年、ニュースや様々なイベントなどで人型ロボットを見かける機会も多くなってきました。今、私たちの日々の生活をサポートしてくれる「より人間らしいロボット ヒューマノイド」の開発が急ピッチに進んでいます。
一方で、私たちの日常生活の中では、既に多種多様なロボットが入り込んでいる、といわれています。例えば「お掃除ロボット」、「全自動洗濯機」、「自動運転自動車」などなど。ロボット研究者によれば、これらもロボットなのだそうです。では、ロボットとは何なのでしょうか?
そして、未来に向けて「こころを持ったロボット」の開発がA.I.(Artificial Intelligence) の研究をベースに進められています。「こころを持ったロボット」は可能なのでしょうか?「ロボットのこころ」とは何なのでしょうか?この問題を突き詰めて行くと、「こころ」とは何か?という哲学の永遠の命題に行きあたります。
今回のフォーラムでは、第一線で活躍中のロボット研究者と気鋭の哲学者が、人を幸せにするロボットとは何か?人とロボットが共生する社会とは?など、皆さまの興味や疑問にわかり易くお答えします。
◇プログラム
詳細はプログラムをご覧ください。
【基調講演】「夢を目指す若者が集う大学とロボット研究開発の取り組み」
稲葉雅幸(Masayuki Inaba)東京大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻教授
ロボットの研究開発は数十年の歴史があり、工場内から社会生活のさまざまな分野への活躍が期待されています。ロボットで社会貢献の夢を抱く若者が集い、社会へ飛び立ってゆく大学におけるロボット研究開発の取り組みについてご紹介します。
【プレゼンテーション1】「ロボットが描く未来」
李 周浩(Joo-Ho Lee)立命館大学情報理工学部情報コミュニケーション学科教授
SF映画、SF小説、SF漫画、未来の社会を描く物語には必ずと言っても過言ではないくらいロボットが出てきます。本講演では,予測可能な未来を実現させる技術としてのロボットについて、また、そのロボットが現在の社会に与える影響に関する内容を中心に話題を提供します。
【プレゼンテーション2】「ロボットの心、人間の心」
文 景楠(Kyungnam Moon)東京大学教養学部助教(哲学)
ロボットは人間のような心をもつことができるのでしょうか。それ以前に、心を「もつ」や「もたない」といったことはそもそも何を意味しているのでしょうか。私のプレゼンテーションでは、こういった問題を哲学的な観点から一緒に考えます。
【プレゼンテーション3】「(絵でわかる)ロボットのしくみ」
瀬戸 文美(Fumi Seto)物書きエンジニア
「絵でわかるロボットのしくみ」はロボット工学へのはじめの一歩を踏み出すためのガイドブックとして、数式や専門用語を用いずに分野全体の俯瞰を行うことを目的とした書籍です。この本ができるまでの紆余曲折をお話しし、ロボットや科学技術を身近なものとするにはどうしたらよいか、皆さんと考えたいと思います。
【フリーディスカッション】-フロアとの質疑応答-
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2016.12.08
台風のため延期された第21回日比共有型成長セミナーを、下記のとおりフィリピンのベンゲット州で開催します。参加ご希望の方は、SGRAフィリピンにご連絡ください。
◆第21回日比持続可能な共有型成長セミナー
テーマ:「開発研究・指導の進歩と効果を持続させるために」
“Sustaining the Growth and Gains of Development Research and Extension”
日時:2017年1月6日(金)~7日(土)
場所:ベンゲット州コルディリェラ行政地域
1日目:ベンゲット州立大学農業研修所にて円卓会議
2日目:農場の現場視察
言語:英語
申込み・問合せ:SGRAフィリピン (
[email protected] )
セミナーの概要
SGRAフィリピンが開催する21回目の持続可能な共有型成長セミナー。今回は、アジア未来会議から習った新しい形式で開催。テーマは「開発研究・指導の効果や成長の維持」。SGRAフィリピンの運営委員でもある、フィリピン政府農業省のJane Toribio博士の研究調査の現場である、ベンゲット州(マニラ市から北へ車で約6時間の山岳地帯)を会場とし、1日目は関係者の円卓会議を、2日目は現場視察を予定している。
これからのマニラ・セミナーは、今まで続けてきた「持続可能な共有型成長」というテーマにさらに集中し、効率・公平・環境の3側面(3K)を重視している委員たちの研究・アドバカシーのみを扱いたい。従来は絨毯爆撃(carpet bombing)方式で「なんでもあり」というやり方で、課題に命中しないことが多かったので、今後は精密打撃 (surgical strike)方式で展開する。今回は、持続可能な農業という3Kの研究・アドバカシーである。お時間のある方、ぜひ奮ってご参加してください。
プログラム
1日目:1月6日(金)
発表1(09:45~10:15)「ベンゲット州における有機農業の実践と経験」
発表者:Jeffrey Sotero
発表2(10:15~10:45)「ベンゲット州における苺農業」
発表者:Felicitas Dosdos
発表3(10:45~11:15)「ベンゲット州における被災のリスク低減や管理」
発表者:Atty. Roberto Canuto, Winston Palaez, Erick Abangley
発表4(11:15~11:45)未定
質疑応答
円卓会議(13:30~17:00)
モデレーター:Dr. Max Maquito
討論者:午前の発表者
2日目:1月7日(土)
08:00:バギオ市のR. Salda市長へ挨拶
08:30:Bahongの花畑と農園の視察
10:00:苺農園の視察
12:00:有機農業の食事
13:30: マニラへ向かいながら観光
詳細は プログラム をご覧ください。
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2016.11.15
下記の通り、第55回SGRAフォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected] )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。
日 時: 2016年12月1日(木)午後1時30分~午後3時
会 場: 韓国仁川松島コンベンシア(Songdo Convensia)
主 催:(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
言 語:日本語
申込み・問合せ:SGRA事務局
電話:03-3943-7612 Email:
[email protected]
フォーラムの趣旨
本セミナーは、先夏の7月16日(土)、東京国際フォーラムで開催された「今、再び平和について––平和のための東アジア知識人連帯を考える」と題する第51回SGRAフォーラムの後続プログラムとして企画された。同フォーラムの総合討論を通じて参加者たちは、東アジアの各地域にはそれぞれ異なる特殊な政治状況に置かれながらも、理念の違いや国の境を超えて訴えることのある「平和テキスト」があることを再発見し、これをこの地域の知識人が共同で読むことにより、平和の理想を現実政治の指針として蘇らせることができるとの認識を共有するに至った。その議論を受け、同セミナーが生まれたのである。
平和でない現実の中で平和を想像することを止めないこと。そのため、東アジアの平和テキストを一緒に読んでいくこと。これが、この地域の研究者たちが「知識人」としての役割を自認し「平和」のため連帯をするため、今求められていることである。
その折に、韓国仁川の松島(ソンド)で、東アジア日本研究者協議会が発足し、その第一回目の国際学術大会が開かれることになった。上記フォーラムを開催した「安全保障と世界平和」チームは、この学術大会に参加し、東アジアの日本研究者たちが集まり、冷戦期、脱冷戦期、3.11後の日本において鋭く「平和」を説いた三つのテキストを読むことにした。
<プログラム>
司会:李 来賛(リ・ネチャン、韓国・漢城大学)
【報告1.】都築 勉(つづき・つとむ、日本・信州大学)
「鶴見俊輔の戦争と平和−−『転向研究』を読む」
【報告2.】朴 榮濬(パク・ヨンジュン、韓国・国防大学校)
「脱冷戦期、現実主義者の平和構想−−田中明彦の『新しい中世』を読む」
【報告3.】霍 士富(かく・しふ、中国・西安交通大学)
「歴史叙述と現実記述とのジレンマ−−大江健三郎『晩年様式集』を読む」
<討論者>
趙 寛子(チョウ・クァンジャ、韓国・ソウル大学)
南 基正(ナム・キジョン、韓国・ソウル大学)
徐 東周(ソ・トンジュ、韓国・ソウル大学)
プログラム
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2016.11.14
下記の通り、第16回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(
[email protected] )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。
日 時: 2016年12月1日(木)午前10時50分~午後12時20分
会 場: 韓国仁川松島コンベンシア(Songdo Convensia)
主 催:(財)未来人力研究院(韓国)
共 催:(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
申込み・問合せ:SGRA事務局
電話:03-3943-7612 Email:
[email protected]
フォーラムの趣旨
日本には、経済発展と省エネルギー・環境の両立、防災、 高齢化社会対応など課題先進国ならではの技術と知識、それに経験がある。圧縮成長を成し遂げ、さらに経済危機を乗り越えてきた韓国の経験もアジア地域における将来の発展に貴重な手掛かりを提供すると期待されている。近年は中国も、急速に援助量を増加させており、国際世論を意識しながら対外援助をさらに充実させようとしている。今後日中韓は、これらの知的資産を活用しながら、三ヶ国の切磋琢磨を通じて、質量ともに開発援助の向上を図るべきであろう。本フォーラムでは、日中韓が協力し、競争し合いながら、ともに進化し、開発協力の「アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性も視野に入れながら、議論を展開したい。今回は、2016年2月に東京で開催された第15回日韓アジア未来フォーラム「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」、2016年10月1日に北九州で開催された第3回アジア未来会議の自主セッション「アジア型開発協力の在り方を探る」における議論を受け、日韓に中国を含めて東アジアの開発援助のあり方を考える。日韓同時通訳付き。
<プログラム>
司会:金 雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学科教授)
開会の辞:今西淳子(いまにし・じゅんこ、渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)
【報 告1】「中国的ODAの展開:レシピエントの視点」
李 恩民(リ・エンミン、桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群教授)
【報 告2】「開発協力に対するアジア的モデルの可能性の模索:北東アジア供与国間の収斂と分化」
孫 赫相(ソン・ヒョクサン、慶熙大学公共大学院院長・韓国国際開発協力学会会長)
【ミニ報告及び討論1】「日中両国の対外開発協力に関する比較研究」(仮題)
李 鋼哲(り・こうてつ、北陸大学未来創造学部教授)
【討論2】金 泰均(キム・テギュン、ソウル大学国際大学院教授)
【自由討論】渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者
【閉会の辞】: 徐 載鎭(ソ・ゼジン、未来人力研究院 院長)
詳細は下記リンクをご覧ください。
プログラム
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2016.07.21
下記の通り第21回日比共有型成長セミナーをフィリピンのベンゲット州で開催します。参加ご希望の方は、SGRAフィリピンにご連絡ください。
◆第21回日比持続可能な共有型成長セミナー
テーマ:「開発研究・指導の進歩と効果を持続させるために」
“Sustaining the Growth and Gains of Development Research and Extension”
日時:2016年8月26日(金)~27日(土)
場所:ベンゲット州コルディリェラ行政地域
1日目:ベンゲット州立大学農業研修所にて円卓会議
2日目:農場の現場視察
言語:英語
申込み・問合せ:SGRAフィリピン (
[email protected] )
セミナーの概要
SGRAフィリピンが開催する21回目の持続可能な共有型成長セミナー。今回は、アジア未来会議から習った新しい形式で開催。テーマは「開発研究・指導の効果や成長の維持」。SGRAフィリピンの運営委員でもある、フィリピン政府農業省のJane Toribio博士の研究調査の現場である、ベンゲット州(マニラ市から北へ車で約6時間の山岳地帯)を会場とし、1日目は関係者の円卓会議を、2日目は現場視察を予定している。
これからのマニラ・セミナーは、今まで続けてきた「持続可能な共有型成長」というテーマにさらに集中し、効率・公平・環境の3側面(3K)を重視している委員たちの研究・アドバカシーのみを扱いたい。従来は絨毯爆撃(carpet bombing)方式で「なんでもあり」というやり方で、課題に命中しないことが多かったので、今後は精密打撃 (surgical strike)方式で展開する。今回は、持続可能な農業という3Kの研究・アドバカシーである。お時間のある方、ぜひ奮ってご参加してください。
プログラム
1日目:8月26日(金)
発表1(09:45~10:15)「ベンゲット州における有機農業の実践と経験」
発表者:Jeffrey Sotero
発表2(10:15~10:45)「ベンゲット州における苺農業」
発表者:Felicitas Dosdos
発表3(10:45~11:15)「ベンゲット州における被災のリスク低減や管理」
発表者:Atty. Roberto Canuto, Winston Palaez, Erick Abangley
発表4(11:15~11:45)未定
質疑応答
円卓会議(13:30~17:00)
モデレーター:Dr. Max Maquito
討論者:午前の発表者
2日目:8月27日(土)
08:00:バギオ市のR. Salda市長へ挨拶
08:30:Bahongの花畑と農園の視察
10:00:苺農園の視察
12:00:有機農業の食事
13:30: マニラへ向かいながら観光
Program in English