SGRAカフェ

  • ヴィラーグ・ヴィクトル「第9回SGRAカフェ『難民を助ける―民と官を経験して』報告」

    渥美国際交流財団関口グローバル研究会では、2016年4月2日(土)14時半より17時過ぎまで第9回SGRAカフェを開催しました。今回のテーマは『難民を助ける―民と官を経験して』で、講師に柳瀬房子様をお迎えしました。   柳瀬様は、今回のテーマの通り、難民支援の「民」と「官」両方の立場を経験してこられました。1979年にインドシナ難民の支援を目的として発足した「難民を助ける会」に設立準備から携わり、現在に至るまでの長年の民間活動に加え、近年は法務省難民審査参与として日本における難民認定行政にも携わっておられます。活動歴は37年にも渡り、難民を助ける会では専務理事、事務局長、理事長を経験され、現在は、認定NPO法人格を得ている同会の会長を務めていらっしゃいます。1992年には、日本に住んでいる難民等の援助を行う国内の活動を担う社会福祉法人さぽうと21を立ち上げました。1990年代中頃に、対人地雷廃絶キャンペーンの一環として、募金を目的として執筆された絵本『地雷ではなく花を下さい』はベストセラーとなり、外務大臣表彰や日本絵本読者賞を受賞しました。今日でも、難民支援や地雷廃絶の分野において国内外で活動を続けておられます。   短い時間でしたが、ご講演では1979年に始まった活動が、現在に至るまでどのように展開されてきたかについて、設立当初と今の時代とを比較しながら紹介していただきました。例えば、インドシナ危機が発生した当時は、多くの日本の若者が直接支援のために現地に行きたいという風潮でしたが、30年以上たった現在は、シリア危機の解決に向けて日本から自ら出向こうという人は少なくなっています。また、国内活動においても、当時の民間セクターには、日本が国連難民条約を批准するように圧力をかけるほどの活気があったそうです。その反面、設立当初、IT化や口座振込がまだ進んでいない時代における市民活動の実態、とりわけ非常に手間暇のかかる電話や電報、手紙による通信方法、そして大量の現金書留による募金の描写がとても印象的でした。   最近の情報として、日本の難民受け入れの動向と、シリア内戦により大量に発生している難民及び避難民を助けるための取り組みについても教えていただきました。参加者は、日本で行われている難民認定の丁寧なプロセスにおいて使用されている、人をはじめとした様々な資源の多さと、本制度の限界・問題点についても説明を受けることができました。   また、シリア問題を受けて、「難民を助ける会」がトルコ国境で進めている取り組みについてもお話を聞けました。その中で、団体の英語名(Association_for_Aid_and_Relief,_Japan、略してAAR_Japan)に「refugee(難民)」という語が含まれていない理由を、支援対象地域の政府との政治的な問題を回避するための配慮と説明していただいた時は、「目から鱗」でした(「我が国には難民問題なんて発生していない」という政府のスタンスへの事前対策です)。   質疑応答の中で、海外活動については、例えば現地派遣スタッフの安全管理及びそれに欠かせない教育・研修、他の国際及び現地NGOとの連携のとり方に関する参加者の疑問に対して丁寧に答えていただきました。また、国内の難民受け入れについては、そもそも難民と移民の違い、実際に迫害を受けてきた難民と難民性の低い庇護希望者(日本でいう難民認定申請者)の見分け方、更に言語教育などを含む経済的な自立に向けた社会的な統合の問題についても話し合いました。   今回のカフェを通して、国内の文化的なマイノリティを対象としているソーシャルワークに関心をもつ報告者にとっては、特に次の3点が参考になり、考えさせられました。1)世論に膨大な影響を及ぼすマスコミとの付き合い方、つまり「難民」に対してどのような社会的なイメージを、どのように作り、またどうすれば啓発活動を通じて全体的な意識の向上を目指せるか。2)難民を「可哀そうな」弱者として見ない、即ち既にもっている学歴などの人的資本を最大限に活かすための自立支援とは何か。3)他の社会的な課題と同様に、難民の受け入れと社会的な統合において、なぜ「官」ではなく、「民」が主導権をとった方が望ましいのか、そしてどのようにすればそれができるか。   非常に有意義な2時間半でした。   当日の写真     <ヴィラーグ・ヴィクトル Virag_Viktor> 2003年文部科学省学部留学生として来日。東京外国語大学にて日本語学習を経て、2008年東京大学文学部行動文科学科社会学専修課程卒業(文学学士[社会学])。2010年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科前期課程卒業(社会福祉学修士)。同大学社会事業研究所研究員、東京外国語大学多言語・多文化教育研究センター・フェロー、日本学術振興会特別研究員を経験。2013年度渥美奨学生。2016年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科後期課程卒業(社会福祉学博士)。上智福祉専門学校、昭和女子大学、法政大学、上智大学、首都大学東京非常勤講師。日本社会福祉教育学校連盟事務局国際担当。国際ソーシャルワーカー連盟アジア太平洋地域会長補佐(社会福祉専門職団体[日本社会福祉士会]内)。主要な専門分野は現代日本社会における文化等の多様性に対応したソーシャルワーク実践のための理論及びその教育。     2016年4月21日配信    
  • 第9回SGRAカフェ「難民を助ける~民と官を経験して~」へのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。2013年3月に開催した第3回SGRAカフェでは、SGRA会員のダルウィッシュ・ホサムさんに「『アラブの春』とシリアにおける人道危機」というお話をしていただき、大きな反響を呼びました。あれから3年、残念ながら情勢は悪化するばかりです。日本においても、難民・移民問題が注目されていますが、今回は民間の立場から難民を助け、また法務省難民審査参与員としても難民問題に携わり、双方の立場を経験されている「難民を助ける会」の柳瀬房子様に、これまでのご活動や日本と難民支援の歴史、そしてこれからの難民支援についてお話しいただきます。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局(sgra-office@aisf.or.jp)へお名前、ご所属、連絡先をご連絡ください。 第9回SGRAカフェへのお誘い◆柳瀬房子氏講演「難民を助ける~民と官を経験して~」 〇日時:2016年 4月2日(土)14:30~17:00   〇会場:渥美国際交流財団/鹿島新館ホール    http://www.aisf.or.jp/jp/map.php〇会費:無料〇申込み・問合せ:SGRA事務局 (sgra-office@aisf.or.jp) 〇プログラム:14:30~15:30 講演15:30~16:00 ティータイム(休憩)16:00~17:00 質疑応答 〇講師プロフィール:柳瀬房子(「難民を助ける会」会長)1948年、東京都出身。フェリス女学院短大卒。1979年からAARで活動を始め、専務理事・事務局長を経て2000年11月から2008年6月までAAR理事長。2009年7月より会長。1996年より対人地雷廃絶キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』を執筆し、同年、多年にわたる国際協力活動により、外務大臣表彰を受ける。1997年には、『地雷ではなく花をください』により日本絵本読者賞を受賞。法務省難民審査参与員。 難民支援活動や地雷廃絶キャンペーンのため、国内での講演はもとより、海外でも活躍中。 〇メッセージ:「インドシナ難民を助ける会」として発足(相馬雪香会長)したAARJapan難民を助ける会は、 37年目の活動に入りました。政治、宗教、思想に偏らず、活動を続けております。私自身、人生の一番の働き盛りの、30代、40代、50代そして今、67歳、日本の難民支援のための初めての市民団体を、けん引する役割ができたことは、本当にありがたいことと感謝の日々です。多くの方々が、この活動を支えてくださっております。音楽を楽しみながら、日本への難民支援だけでなく、国際協力活動や、東日本大震災後の支援活動などもご報告するチャリティーコンサートを100回以上開催したり、皆様からの募金がこのように生かされているということを、常に発信しながら、ご一緒に活動の輪に加わっていただければと、日々知恵を働かせています。37年間に経験した、官と民、公と私、日本人と世界の人々、難民とは、NGOとは、などを軸に、皆さんとお話ができましたら嬉しいと思います。 
  • 胡 艶紅「第8回SGRAカフェ『女子大は要る?~「女」、「男」と大学について考えよう~』報告」

    2015年10月24日(土)、渥美国際交流財団ホールで、第8回SGRAカフェが開催された。今回のカフェのテーマは「女子大は要る? 「女」、「男」と大学について考えよう」というもので、SGRA会員のシム・チュンキャットさん(昭和女子大学准教授)とデール・ソンヤさん(一橋大学特任講師)が担当した。   まずソンヤさんが、今回のカフェで取り上げるテーマについて説明した。日本には現在でも女子大学が存在するが、男女平等の機運が高まっているなか、女性しか通えない女子大は不要だと考える人もいる。そもそも、女子大は要るのだろうか? この問題意識をきっかけとして、今回のカフェでは、「大学」を通して「女」である、「男」であるとはどういうことか、その社会における妥当性とはいかなるものか、を考えてみましょうと。   カフェは2部に分かれ、第1部はシムさんによる発表が行われた。短い休憩のあと、ソンヤさんによる発表が行われ、参加者全員による小グループ・ディスカッションが開かれた。当日は、SGRA関係者のほかに、シムゼミを受講している昭和女子大学の学生も多数参加して、ゆったりとした雰囲気のなかで、多くの人々が活発に意見を交換した。   シムさんは、まず大学のジェンダーについての歴史を概観したあと、さまざまなデータを用いて日本の現状を分析した。かつて、ヨーロッパでは大学は男性のものであり、女性は高等教育から排除されていた。しかし18世紀中ごろになると女子大学が現われるようになり、広まっていった。だが20世紀中ごろ、男女平等に関する法律が制定されると、女子大の存在が問題視されるようになり、徐々にその数を減らしていくことになる。   次いで、日本の状況分析が紹介された。日本は、女性の社会進出・雇用や教育率について他国と比べて遜色はない。だが、研究者に占める女性の割合は14.6%であり、他の先進国と比べてもかなり少ない。また、東京大学の2014年度入学者のうち女性は18%しかおらず、ほとんど「準男子大学」の様相を呈している。学力はあるのに、なぜ大学に行かないのだろうか。アンケート調査によると、理由として挙げられているのは、男性にもてなくなる、結婚できなくなる、親が許してくれない、といったものだった。   次に、女子大の存在意義とは何か、ということが問われた。シムさんの調査によると、議論の場では、女性は男性がいないほうが積極的に発言する。そのため、ジェンダー問題や女性のありかたについて、より深く議論することができるようになる。また、東大のような「準男子大学」が多く存在するので、女子大はバランスを取っているのだ、という見方もあるということが紹介された。さらに女子大のメリットとして、少人数授業ができる点、女性の人生の選択肢を知ることができる点、女性研究者枠があるので女性に多くのチャンスを与えられる点、などが指摘された。   最後に、イギリスのサッチャー元首相や本財団の理事長をはじめ、女子大出身の素晴らしい女性リーダー達が紹介された。女子大は、普段の生活の場から離れて、女性だけで学問を学び議論することで、社会常識や「当たり前」を問う場となり、優れた女性を育てる場になる、ということが述べられた。   第2部のソンヤさんの発表はグループ・ディスカッション形式で進められた。まず、参加者が5~6人のグループに分かれ、「異性として生まれ変わったら、あなたの人生はどう変わる?」、「あなたの一番好きな映画は何?」、「その映画は、ベックデル・テスト(Bechdel Test)を合格できる?」という問題を一人一人が考え、グループ内で発表が行われた。ベックデル・テストによれば、「名前を持っている女性が二人以上いる」、「女性が互いに会話する」、「その会話は男性以外のものについてである」という基準を満たした映画が合格なのだそうである。   報告者が参加したグループには、日本人と中国人の女性が5人いた。日本人の女性は、男性に生まれ変わると、人生の道が制約される、社会のプレッシャーが強くなる、という可能性を話した。中国人の女性は、一人っ子政策のため男児は厚遇される傾向にあり、家族には愛される反面、責任も重いので、自由な行動ができないということを話した。また、ベックデル・テストをクリアできる映画が非常に少ないことも、ディスカッションンを通じて気付かされた。大学生を対象としたソンヤさんの調査では、男性が女性に生まれ変わると、内面的になり、逆に女性が男性に生まれ変わると、外面的になって夢が広がるという結果がでたという。   次に、「友だちが妊娠したら、子供の性別を知りたいか」という問題が出され、社会における性別の問題が議論された。知りたい理由として挙げられたのは、プレゼントの選び方にかかわる、将来を想像できるようになるなどだった。性別によって人々の子供に対する態度も変わる。それは性別によって趣味や扱い方が違うからだという。しかし、近年では男性と女性の役割も固定的ではなくなっている。男性も家事や子育てに参加するようになり、何かとメディアで取りあげられるようになった。しかし、子育てと仕事を両立する女性は全然注目されていない。このように、社会における性別意識は、当たり前のように既成観念になっている。それゆえに、社会的なジェンダーは女性だけの問題ではなく、すべての人間に関わっており、社会構造にもかかわっている問題でもある、ということが指摘された。   今回のカフェを通して、私たちは今まで疑問視されてこなかった性別にかかわる社会常識などについて深く考えさせられることになった。私たちはこうした社会問題に対して、「女」として、「男」として何をすべきか、さらに考えていく必要があるだろう。   当日の写真   ----------------------------------------- <胡艶紅(こ・えんこう)Hu_Yanhong> 2006年来日。2010年3月筑波大学人文社会科学研究科 国際地域専攻修士課程修了。同年4月同研究科 歴史・人類学専攻一貫制博士課程編入、2015年7月同課程修了。現在、筑波大学人文社会科学研究科、博士特別研究員。専門は、東アジア歴史民俗学。主要論文「現代中国における漁民信仰の変容」(『現代民俗学』4)。 -----------------------------------------     2015年11月19日配信
  • 第8回SGRAカフェ「女子大は、要る?~『女』、『男』と大学について考えよう~」へのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。今回は、「性別やジェンダー(『女』『男』であること等)について、考えるきっかけをつくる」ことをめざし、シンガポール出身のシム チュン キャットさん、ノルウェー出身のデール ソンヤさんのお二人を中心とした座談会を開催します。 準備の都合がありますので、参加ご希望の方は、事前に、SGRA事務局へお名前、ご所属、連絡用メールアドレスをご連絡ください。   ◆「女子大は、要る?~『女』、『男』と大学について考えよう~」   日時:2015年10月24日(土)14時~17時 会場:渥美国際交流財団ホール 会費:無料 お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局  sgra-office@aisf.or.jp   講師からのメッセージ:  日本には、女子大学というものがまだ存在しています。男女平等という話題が盛り上がっている現在において、女性しか通えない大学は要らないと思っている人は多いかもしれません。男子大学はないし、男女平等の社会だったら、性別に関わらず誰でもどのスペースでも利用できるはずでしょう。 このカフェは、性別やジェンダー(「女」「男」であること等)について、考えるきっかけにしていただけたらと思います。大学というテーマを中心に、「女」である、または「男」であることと、その社会的な妥当性について考えましょう。 女子大や、大学でジェンダーの勉強することについての発表の後、このテーマについて話し合う場をつくりたいと思っています。このカフェは講演会ではなく、ディスカッションのためのカフェです。皆さんの積極的な参加をお待ちしています!   —————————— <シム チュン キャット  Sim Choon Kiat   沈 俊傑> シンガポール教育省・技術教育局の政策企画官などを経て、2008年東京大学教育学研究科博士課程修了、博士号(教育学)を取得。昭和女子大学人間社会学部・現代教養学科准教授。SGRA研究員。   <デール、ソンヤ Sonja Dale> 2014年上智大学グローバル・スタディーズ研究科博士課号取得。東海大学他非常勤講師。ウォリック大学哲学部学士、オーフス大学ヨーロッパ・スタディーズ修士。2012年度渥美奨学生。 ——————————
  • 文 景楠「第7回SGRAカフェ『中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ』報告」

    2015年7月11日、東京九段下にある寺島文庫みねるばの森にて、台湾中央研究院近代史研究所の林泉忠先生をスピーカーに迎え、第7回SGRAカフェが開催された。SGRA運営委員のデール・ソンヤさんの司会のもと、まずSGRA代表の今西淳子さんによる開催の挨拶があり、続いて林先生による講演が始まった。以下、その様子を簡略に伝えたい。   今回の講演は、2014年に中国語圏で起こった政治的な出来事のなかでも特に印象的であった、台湾のひまわり学生運動と香港の雨傘運動を取り上げたものであった。現在の台湾と香港の状況を象徴するようなこれら二つの運動は、学生たちが立法院や道路を占有する映像とともにメディアによって大きく取り上げられ、海外の人々にも非常に強いインパクトを与えた。これらの運動が現代の中国語圏を理解する上でどのような意味をもつのかを整理し、それをもとにして、運動の主体となった台湾と香港の若者のアイデンティティの問題に進んだ。   林先生によれば、二つの運動は以下のような特徴をもつ。まず、それらはともに学生主体の運動であり、政権や社会格差への関心が主な動機として始まっている。また両者は、方法としては非暴力を、理念としては民主主義を掲げたものであり、その展開においてインターネットが重要な役割を果たしていたという点でも類似している。さらに、ひまわり学生運動と雨傘運動の中心となった若者たちが、深い関心をもって互いの活動を積極的に支援したという点も特徴的である。   すでに『「辺境東アジア」のアイデンティティ・ポリティクス:沖縄・台湾・香港』というタイトルの著書を上梓されていることからも窺えるように、林先生が、これらの運動を理解する際にキーワードとしたのは、「中心と辺境との距離」である。上で取り上げた二つの運動は、民主化運動といった点を重視すれば、中国語圏で行われてきた従来の政治運動と一見同様に見えるかも知れない。しかし、今回の二つの運動には大きな違いがあり、それには、近年の中国語圏における最も重大な変化、すなわち「中国の台頭」という現象が関係している。   現在の中国語圏において、中国本土と台湾、香港の力関係は従来のそれから大きく変化している。香港は以前もっていた経済的求心力を失い始め、台湾もまた爆発的な成長を見せる中国との関係をどのように保つかに苦慮している。このような関係の変化は、特に雨傘運動に対する中国政府の対応から垣間見ることができる。林先生の理解によれば、中国政府の雨傘運動への対応は予想以上に強硬なものだった。これは、香港がもっていた経済的重要性が弱まってきたことによって、現在の中国政府がある意味では香港(に住む人々)に対して優位に立つようになったという事情を反映しているといえる。   このような現実に直面している香港の学生たちが今回の運動で問わなければならなかったのは、おそらく民主主義やそのための手続きの問題だけではなく、激変する社会情勢における自分たちの立ち位置でもあったのだろう。同様の指摘は、台湾の事例にも当てはまる。中国政府の反応は香港の場合とは違って比較的おだやかなものではあったが、ひまわり学生運動がそもそも中国本土と台湾の経済的な協定が火種となったものであるという点を考えれば、台湾の若者が苦心していたものもまた、単なる政治的意思決定のプロセスの妥当性だけではなく、中国台頭時代における自らの立ち位置への不安でもあったと思われる。   このように、今回の二つの運動は、ますます中心化していく中国本土とますます辺境化する台湾・香港の関係がもつ不安定さを反映したものであり、若者による民主化運動という理解だけではこれらの内実を正確に把握することは、もはやできないのである。   中心と辺境の距離感は、講演の主題となったアイデンティティの問題に直結している。林先生の調査によれば、香港・台湾の住民のかなりが、自らを香港人・台湾人と考えている。香港人や台湾人という自己認識が何を意味するのか、さらに、この自己認識が中国語圏の今後に対して何を示唆するのかに関しては、まだ判定を下すことができない。しかし、社会情勢の変化が、中国語圏が従来から抱えていた問題の位相を変えていることは恐らく事実であり、今後このような傾向はさらに加速されるだろう。   現状の整理は上記のとおりであるが、これから中国語圏の人々が何を目指すべきかを示すことは簡単ではない。これに関して林先生は、中心となっていく中国政府が、どのように辺境の人々からの信頼を回復できるのかが鍵となるだろうと述べた。その具体的な方法は事案に応じて個別的に論じられなければならないが、その指摘は方向性としては全面的に正しいと思われる。   中国語圏の若者のアイデンティティの問題は、その地域の現実を直に反映したものである。今回の講演は、このようなアクチュアルな現象に着目することで今後の中国語圏全体のあり方を考えるという、非常に刺激的な内容であった。   当日の写真   英語版エッセイはこちら    -------------------------------------- <文 景楠(ムン・キョンナミ) Kyungnam MOON> 哲学専攻。東京大学大学院博士課程在学中。研究分野はギリシア哲学で、現在はアリストテレスの質料形相論について博士論文を執筆している。  --------------------------------------   2015年7月23日配信    
  • 第7回SGRAカフェ「中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ」へのお誘い

     SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。今回は、「SGRAメンバーと話して世界をもっと知ろう」という主旨で、台湾から来日する林泉忠さんのお話を伺います。準備の都合がありますので、参加ご希望の方は、事前に、SGRA事務局へお名前、ご所属、連絡用メールアドレスをご連絡ください。   ◆ 林 泉忠「中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ」                     ~『ひまわり』と『あまがさ』の現場から~   日時:2015年7月11日(土)14時~17時   会場:寺島文庫Cafe「みねるばの森」   会費:無料   お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局  sgra-office@aisf.or.jp   講師からのメッセージ: 2001年、私は、近現代における「中心⇔辺境」関係の変遷に着目し、共に「帰属変更」という特殊な経験をもつ台湾、香港、沖縄において出現したアイデンティティのダイナミズムに、「辺境東アジア」という概念を提出して説明した。興味深いことに、この3つの「辺境」地域はいずれも2014年において「中心」に対して再び激しい反発とアイデンティティの躍動を見せている。 今回のSGRAカフェでは、「中国の台頭」という新しい時代を迎えるなか、なぜ台湾と香港では「ひまわり」と「あまがさ」という若者中心の市民運動がそれぞれ起きたのか、変化する台湾と香港の若者のアイデンティティと彼らの新しい中国観についてお話しします。 ------------------------------ <林 泉忠 John Chuan-Tiong LIM> 台湾中央研究院近代史研究所副研究員、国際政治学専攻。2002年東京大学より博士号(法学)を取得、琉球大学法文学部准教授、またハーバード大学フェアバンク・センター客員研究員などを歴任。2012年より現職。著作に『「辺境東アジア」のアイデンティティ・ポリティクス:沖縄・台湾・香港』(単著、明石書店、2005年)。 ------------------------------
  • M. ジャクファル・イドルス「第6回SGRAカフェ 『アラブ・イスラムをもっと知ろう:シリア、スーダンそしてイスラム国』報告」

    近年、イスラムを中心とした中東やアラブ世界で進行した「アラブの春」という民主化運動をきっかけに、不安定な政治的社会的な状況が生み出されたのと同時に、イスラムを名乗った暴力的な行為によって、イスラムに対する不当な偏見が強まり、拡大している。その根底には、イスラム過激派の暴力的なニュースばかりが報道される一方で、特に日本では、イスラム教やイスラム諸国に対する根本的な知識や情報や理解をうながす「場」が乏しく、人々に多くの誤解を与えているという状況がある。   そのような背景の中で「アラブ・イスラムをもっと知ろう:シリア、スーダンそしてイスラム国を中心として」というテーマの下で、メディアには現れないイスラム教やイスラム諸国の実情について学ぶことを目的に第6回SGRAカフェが開催された。   今回、シリア出身のダルウィッシュ・ホサム氏(Housam Darwisheh:アジア経済研究所中東研究グループ研究員)と、スーダン出身のアブディン・モハメド・オマル氏(Mohamed Omer Abdin:東京外国語大学特任助教)に講演をお願いした。両名ともSGRAの会員である。   ホサム氏は「変貌するシリア危機と翻弄される人々」というタイトルの講演を行った。2011年に中東地域で拡大してきた民主化要求運動をきっかけに、シリアは現在、未曾有の危機に直面している。アサド体制と反体制派の多様なグループによる戦闘が各地で続くなか、シリア北部で誕生した「イスラム国」が侵攻し、3年におよぶ戦闘により、死者は20万人を超え、難民は400万人、国内避難民は1,100万人にのぼり、近隣諸国はシリア難民の受け入れに対応できない状況にある。アメリカを中心とする有志連合の干渉もあって、シリア危機はますます複雑な様相を呈し、日ごとに悪化する状況から脱する道は見出せないままである。このようにシリア危機の経過と現状を紹介した上で、壊滅的な内戦に陥った原因を、歴史的、宗教的、民族的、地政学的など多様な側面から解説し、シリア及び近隣アラブ諸国における内戦の今後の厳しい見通しについて語った。   アブディン氏は「なぜハルツームに春がこないか?:バシール政権の政治戦略分析を通して」というタイトルで、異なるアプローチからスーダンにおける「アラブの春」の影響について講演した。民主化を求めるアラブの春の運動は、長い間続いてきた独裁体制を崩壊させる一方で、内戦を勃発させ、中央政権の弱体化など様々な結果をもたらした。国によって、この運動がなぜこのように個別の結果をもたらしたかは、近年の国際政治学者の大きな関心事となっている。一方では、アラブの春の影響をほぼ受けなかった地域も存在する。アブディン氏は、中東の周辺地域に位置するスーダン共和国を事例に、現政権が、アラブの春の同国への波及を防止するためにどのような戦略をとってきたかを、スーダンを取り巻く内部的、外部的情勢をもとに講演した。特に印象的だったのは、「スーダンは過去に民主化とその挫折の経験を持っているため、民主化に対する幻想を持っていない」との指摘だった。   2時間程の講演に続き、座談会と質疑応答が行われ、30人を超える参加者のなかからたくさんの質問があった。「イスラム国における法の思考とその正当性はどのようなものなのか?」「イスラム国の裁判はだれに対しての裁判であり、非イスラム教徒はどのように扱われるのか?」「イスラム国はいったい何を目指し、今後どのように展開すると予測されるのか?」などイスラム国に対する質問が多く、関心の高さを感じさせられた。その他、「なぜ一般の人が巻き込まれるのか?」「どのような教えに基づいてその行動が取られるのか?」などとイスラムの本質に迫る質問も多数あった。   限られた時間のなかで、これらの質問に対して問題を掘り下げた議論を展開することはできなかったが、この3時間に亘った講演と座談会で共通認識として共有することができたのは「現代世界で起きているイスラム世界あるいはイスラムと関連する様々な問題は単なる宗教的な問題ではなく、政治、経済、国際関係など様々な要素の絡み合いの中から生じた複雑な問題」というものである。   今後とも、特に日本では、より正しく妥当な理解を得るために、SGRAカフェのような客観的な情報発信の場が必要とされている。   当日の写真   ------------------------------------- <M. ジャクファル・イドルス  M. Jakfar Idrus> 2014年度渥美国際交流財団奨学生。インドネシア出身。ガジャマダ大学文学部日本語学科卒業。国士舘大学大学院政治学研究科アジア地域研究専攻博士課程後期に在学中。研究領域はインドネシアを中心にアジア地域の政治と文化。「国民国家形成における博覧会とその役割—西欧、日本、およびインドネシアを中心として−」をテーマに博士論文執筆中。 ------------------------------------- 2015年1月21日配信
  • 第6回SGRAカフェ「アラブ/イスラムをもっと知ろう:シリア、スーダン、そしてイスラム国」へのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。今回は、「SGRAメンバーと話して世界をもっと知ろう」という主旨で、シリア出身のダルウィッシュ ホサムさんと、スーダン出身のアブディン モハメド オマルさんを囲んで座談会を開催します。 準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属、連絡用メールアドレスをご連絡ください。 宛先: SGRA事務局   -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 日時:2014 年12月20日(土)14時~17時 会場:渥美財団ホール (東京都文京区関口3-5-8) 会費:無料 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 講師からのメッセージ: ダルウィッシュ ホサム Housam Darwisheh 「変貌するシリア危機と翻弄される人々」 シリアは今、未曾有の人道危機に直面しています。3年におよぶ戦闘により、死者は20万人を超え、難民は400万人、国内避難民は1,100万人にのぼり、近隣諸国はシリア難民の受け入れに対応できていません。 アサド体制と反体制派の多様なグループによる戦闘が各地で続き、アメリカを中心とする有志連合がシリア北部で「イスラム国」に対する空爆を行い、シリア危機はますます複雑な様相を見せています。日ごとに悪化する状況から脱する道は見えないままです。 今回のSGRAカフェでは、シリア危機を取り上げ、壊滅的な内戦に陥った背景、内戦の現況と今後の見通しについてお話しします。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 1979年、シリア(ダマスカス)生まれ。2002年、ダマスカス大学英文学・言語学部学士。2006年、東京外国語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防プログラム修士。2010年同博士。東京外国語大学大学院講師・研究員を経て、2011年よりアジア経済研究所中東研究グループ研究員。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ アブディンアブディン モハメド オマル Mohamed Omer Abdin 「なぜハルツームに春がこないか?:バシール政権の政治戦略分析を通して」 2011年に中東地域で始まった民主化要求運動(アラブの春)は、長い間続いてきた独裁体制の崩壊、内戦ぼっ発、中央政権の弱体化と様々な結果をもたらした。国によって、同運動がなぜこのように、多彩な結果をもたらしたかは、近年の国際政治研究者の大きな関心事となっている。一方では、アラブの春の影響をほぼ受けなかった地域も存在する。本発表では、中東の周辺地域に位置するスーダン共和国を事例に、現政権が、アラブの同国への波及を防止するのに、どのような戦略をとってきたかを、スーダンを取り巻く内部的、外部的情勢の分析を通して明らかにします。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 1978年、スーダン(ハルツーム)生まれ。2007年、東京外国語大学外国語学部日本課程を卒業。2009年に同大学院の平和構築紛争予防修士プログラムを終了。2014年9月に、同大学の大学院総合国際学研究科博士後期課程を終了し、博士号を取得。2014年10月1日より、東京外国語大学で特任助教を務める。特定非営利活動法人スーダン障碍者教育支援の会副代表。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
  • 王 雪萍「第5回SGRAカフェ『一私人として見た日中・日韓関係』報告」

    第5回SGRAカフェは2013年12月7日(土)17時より、東京九段下の寺島文庫みねるばの森で開催されました。衆議院議長、外務大臣を長年務めた元自由民主党総裁の河野洋平氏の「一私人として見た日中・日韓関係」と題するご講演の後、イギリスから帰国して成田から駆けつけてくださった日本総合研究所理事長の寺島実郎氏から世界情勢を含めたコメントがありました。セグラ会員や渥美奨学生約40名が参加し、質疑応答を通して活発な議論が繰り広げられました。   今回のカフェは、河野氏のご講演を伺うだけでなく、同氏とSGRA会員の留学生や元留学生との交流も目的とされていました。河野氏は従軍慰安婦に関する「河野談話」等でアジアからの留学生に人気が高く、講演が始まる前から会場は熱気に包まれていました。今回のカフェのコーディネーターで司会を務めたセグラ参与の高橋甫氏がいくつかのエピソードを交えて河野氏をご紹介し、聴衆の期待はますます高まりました。   講演開始早々、河野氏は悲痛な声で「日本にとっては、中国と韓国ほど、大事な国はありません。中国と韓国とうまく付き合えば、日本という国はやっていけると思っています。今の政治状況は、はなはだ遺憾で、最も悪い状況です。一日も早くこの状況から脱出しなければなりません」と述べられました。その後、議員になる前から中国と交流し、香港経由で汽車に乗って、3日もかかって北京へ辿りついたエピソードや、若い頃から鄧小平氏や金大中氏と親密に交流した話を紹介しながら、政治家として日中関係、日韓関係を中心に、アジアにおける日本外交に尽力されたご自身の中国、韓国と交流の歴史と想いを語ってくださいました。最後に「留学経験は非常に大事だと思います。私たち日本人は日本に生まれたわけですが、日本に来ている留学生の皆さんは、ご自身の選択によって日本を留学先として選んだのです。そこに大きな期待をかけています」と講演を締めくくりました。   講演後、予定時間をはるかにオーバーして、アジアからの留学生・元留学生からの質問に次々と的確に答えてくださいました。数々の質問から、近年著しく悪化した日中・日韓関係の影響で、日本で生活している中韓両国の留学生の生活まで大きく影響されている様子が浮かび上がりました。しかし、その苦しい状況を十分理解していると前置きした後、河野氏は「私としては頑張ってもっと日本でやっていっていただきたい。今、日本の社会的な雰囲気は甚だよくない。しかし、これは日本の社会の普通の状況ではない。ヘイトスピーチは遺憾であるが、日本人の多くがそう思っているわけでは決してない。いつか必ず理解しあう状況を作らなければいけない」と関係改善への努力を強調しました。そして河野氏は、今硬直している日中・日韓関係を改善するために、お互いに譲歩することの大切さを訴えました。   「今日のアジアにおける政治家は、昔のような大物が殆ど見られなくなりましたが、現在の日本の政治家に対してどのように思われますか」という質問に対して、河野氏は政治家の資質の変化は世界の趨勢の変化と連動していることが関係していると指摘しました。その上、日本の政治家の変化は、政治家としてのキャリア不足が目立ち、それが政治の混迷につながっていること、特にその原因として、派閥による教育機能が希薄になり、先輩政治家からの知識の継承ができなくなっていることが大きな影響を与えているとの指摘があり、とても興味深いと思いました。   河野氏の講演と第一部の質疑応答が終わったところで、寺島実郎氏からコメントがありました。まず、寺島氏が北海道の高校生の時に、渥美財団の渥美伊都子理事長のご尊父である鹿島守之助氏に手紙を書いたところ、所望のクーデンホーフ・カレルギーの書物を送ってくださったというエピソードが紹介されました。寺島文庫2階のミニアーカイブスには、渥美理事長より寄贈されたクーデンホーフ・カレルギーの翻訳本や日本外交史全集が保管されています。寺島氏はイギリスから帰国したばかりということもあり、欧州情勢を紹介しました。イギリスの雑誌『The World in 2014』では、米中の力学が世界を動かすもっとも大きな要素としてあげられ、6月の米中首脳会談、7月の米中経済戦略対話、11月のバイデン訪中を見て、米中関係は日米関係よりはるかに深いレベルでコミュニケーションが取れていると報告しました。しかし、日本のマスコミは日本と関係ないことを殆ど取り上げません。次元の低い小さなナショナリズムにとらわれてしまい、本当の国益を追求できない状態になっています。イギリスは嫌われずに植民地から去る技を持っていましたが、それができなかった日本は近代史における段差を埋めることが大事であり、小さな猜疑心、嫉妬心からの足の引っ張り合いから脱出しなければいけないと強調しました。   両氏の講演、コメントを受けて、第二部の質疑応答の時間では、「日中韓の首脳会談を実現するためにどのような譲歩が必要なのか」、「中国と韓国のナショナリズムをどのように見るべきなのか」、「北朝鮮問題について日韓両国はどのように対処していくべきなのか」、「日韓・日中関係の改善に向けてリベラルな政治家、外交官を育成するのには、どうすればよいのか」、「金大中大統領の訪日の時に行われた日本政府による謝罪の経緯はどうだったのか」等など、来場した留学生・元留学生より、東アジアの国際関係をめぐる問題がたくさん提起され、河野氏と有意義な意見交換の場となりました。   講演会終了後、引き続き同会場で懇親会が開催され、参加者はさらに議論を深めることができ、忘れがたいひと時になりました。   当日の写真は下記よりご覧ください。   ゴック撮影   太田撮影   ------------------------------------------ <王 雪萍(おう・せつへい)WANG Xueping> 1998年に来日、2006年3月に慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士後期課程修了、博士(政策・メディア)。専門は戦後日中関係。慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所助教、関西学院大学言語教育研究センター常勤講師、東京大学教養学部講師を経て、現在東京大学教養学部准教授。著書に『戦後日中関係と廖承志――中国の知日派と対日政策』(編著、慶應義塾大学出版会、2013年)、『改革開放後中国留学政策研究―1980-1984年赴日本国家公派留学生政策始末』(単著、中国世界知識出版社、2009年)、その他著書や論文多数。 ------------------------------------------     2013年12月25日配信
  • 第5回SGRAカフェへのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺い、議論をする<場>として、SGRAカフェを開催しています。第5回は、42年に及んだ議員生活、外務大臣、官房長官そして衆議院議長として豊富な政治経歴をお持ちである河野洋平氏に日中・日韓関係について一私人としての立場からお話しいただきます。   ◆河野洋平氏講演 「一私人として見た日中・日韓関係」   日時:2013年12月7日(土)17時~19時(懇親会を含む)   会場:寺島文庫1階みねるばの森   会費(ビュッフェの夕食付):SGRA会員・学生は1000円、非会員2000円   準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属と緊急連絡先をご連絡ください。   SGRA事務局: sgra-office@aisf.or.jp  
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