日韓アジア未来フォーラム

  • 金雄熙「第16回日韓アジア未来フォーラム『日中韓の国際開発協力-新たなアジア型モデルの模索』報告」

    2016年12月1日(木)、韓国仁川市松島コンベンシアで第16回日韓アジア未来フォーラムが開催された。今回のフォーラムは、多様な分野における東アジア各国の日本研究の専門家が知識を共有できる貴重な場として設立された「東アジア日本研究者協議会」第1回国際学術大会の共同パネルで、テーマは「日中韓の国際開発協力-新たなアジア型モデルの模索」であった。2016年2月に東京で開催された第15回日韓アジア未来フォーラム「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」、2016年10月1日に北九州で開催された第3回アジア未来会議の自主セッション「アジア型開発協力の在り方を探る」における議論を受け、日韓に中国を含めて東アジアの開発援助のあり方について、モデル構築の可能性を念頭に置きながら考えた。   フォーラムでは、渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)の今西淳子(いまにし・じゅんこ)代表による開会の挨拶に続き、これまでのODA関連フォーラムの経緯と議論を受け、日中韓の研究者が比較の視座に立ち、アジア型開発援助モデルの収れんの可能性について論じた。まず李恩民(リ・エンミン)桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群教授は、「中国的ODA」(The Chinese-style ODA)について、中国が開発途上国として日本などからODAの供与を受ける一方で、外交の一環として第三世界に属するアジア・アフリカ・ラテンアメリカ・太平洋諸国に政治色の強い「対外援助」を実施していることを指すと定義した。そして、アジア・アフリカ、特に隣国であるベトナムとモンゴルなどへの政治的・経済的援助等に焦点を当てて、「中国的ODA」展開のプロセスを究明し、レシピエント(被援助地域)の視点からその歴史と効果を検討し、「中国的ODA」の内実と本質に迫った。   孫赫相(ソン・ヒョクサン)慶熙大学公共大学院院長は、「開発協力に対するアジア的モデルの可能性の模索:北東アジア供与国間の収れんと分化」というタイトルで、経済発展段階における韓国、日本、中国の同質性と異質性が対外戦略と連携した開発協力ではいかなる様相に収れんし分化するのかについて考察し、開発協力におけるアジア的アプローチの可能性について報告した。現段階における性急なモデル化の試みには慎重な立場をとりながらも、国連の持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)など国際規範の拡散などを軸としたアジア型モデルの収れんの可能性に触れた。また、ODAに変わる概念枠組みとして持続可能な開発のための「総合的開発支援(TOSSD: Total Official Support for Sustainable Development)」を用いて、中国の国際開発協力を国際比較の視座で議論できるとした。さらに、アジア型開発協力モデルの模索において、3 カ国による開発事業の共同実施や開発経験の共有、北朝鮮開発支援がいかなる意味合いや重要性を持つかについても言及した。   李鋼哲(り・こうてつ)北陸大学未来創造学部教授は、日中韓を始めとするアジア諸国は先進国からの援助を受けて経済成長を成し遂げており、既に先進国になった日本、先進国仲間入りを果たした韓国、そして未だに発展途上国である中国の国際開発協力は、それぞれの特徴をもちながらも、共通点が多いとした。そして日中韓3カ国の援助アプローチは、国際援助コミュニティーに支配的な援助アプローチと異なる、2つの基本的な特徴、即ち、「内政不干渉」の原則と「援助・投資・貿易の相乗効果」の重視を共有すると主張した。   その後、討論者の金泰均(キム・テギュン)ソウル大学国際大学院教授は、国際開発協力の「アジア型モデル」を議論する上では、3カ国のODAのウィンウィン戦略(モデリング)、3カ国の開発援助の特質、そして受援国(パートナー国)にとってもウィンウィン戦略になるかなどの視点をバランスよく考えるべきだとした。そして「内政不干渉」の原則をめぐる日韓と中国の認識の相違、開発援助(とりわけ、対アフリカ援助)における雁行モデル的な展開にみられる援助レジームの共通点と相違点、開発援助の担い手としての各国政策金融機関による国際開発金融機関(MDB: multilateral Development Bank)のセイフガード3原則(環境破壊、強制移住、人権蹂躙の禁止)などの共有を通じた国際開発協力の「アジア型モデル」の収れん可能性について議論した。   時間の制約で討論をフロアーにオープンすることはできなかったが、それぞれの立場や専門領域を踏まえた、そして自分の夢が込められた素晴らしい討論が交わされた。最後は、北朝鮮・統一専門家でもある徐載鎭(ソ・ゼジン)未来人力研究院院長により、北朝鮮に対する開発支援の重要性に触れるコメントと閉会の辞で締めくくられた。   これからも日韓アジア未来フォーラムで「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」について、実りのある議論を展開していくためには、総論的な検討にとどまらず、ODAフォーラムのように具体的なイシューにおいて掘り下げた検討を重ねていかなければならない。次年度も前2回のODAフォーラムの延長としてODA問題を取り上げることになるが、次回のフォーラムに当たっても、引き続き国際開発協力における中国のプレゼンスにも注目しつつ、北朝鮮に対する開発支援をめぐる日中韓の協力の可能性を1つの軸に設定して進めていくと良いのではないかと思う。それによって「アジア型ODA」の課題も浮き彫りになるだろうし、ODAの理念にもどって、理論的に検討できるのではないか。最後に、このフォーラムの成功のためにご支援をいただいた李鎮奎未来人力研究院理事長と今西代表 、そして大統領の弾劾に向けたキャンドル集会の真っただ中で韓国を訪ねた発表者と渥美財団スタッフの皆さんに感謝の意を表したい。   当日の写真   <金雄煕(キム・ウンヒ)Kim Woonghee> 89年ソウル大学外交学科卒業。94年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修士、98年博士。博士論文「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。99年より韓国電子通信研究員専任研究員。00年より韓国仁荷大学国際通商学部専任講師、06年より副教授、11年より教授。SGRA研究員。代表著作に、『東アジアにおける政策の移転と拡散』共著、社会評論、2012年;『現代日本政治の理解』共著、韓国放送通信大学出版部、2013年;「新しい東アジア物流ルート開発のための日本の国家戦略」『日本研究論叢』第34号、2011年。最近は国際開発協力に興味をもっており、東アジアにおいて日韓が協力していかに国際公共財を提供するかについて研究を進めている。     2017年1月26日配信
  • 第16回日韓アジア未来フォーラム「日中韓の国際開発協力-新たなアジア型モデルの模索」へのお誘い

    下記の通り、第16回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局( sgra-office@aisf.or.jp )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。   日 時: 2016年12月1日(木)午前10時50分~午後12時20分 会 場: 韓国仁川松島コンベンシア(Songdo Convensia) 主 催:(財)未来人力研究院(韓国) 共 催:(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA) 申込み・問合せ:SGRA事務局 電話:03-3943-7612 Email:sgra-office@aisf.or.jp    フォーラムの趣旨 日本には、経済発展と省エネルギー・環境の両立、防災、 高齢化社会対応など課題先進国ならではの技術と知識、それに経験がある。圧縮成長を成し遂げ、さらに経済危機を乗り越えてきた韓国の経験もアジア地域における将来の発展に貴重な手掛かりを提供すると期待されている。近年は中国も、急速に援助量を増加させており、国際世論を意識しながら対外援助をさらに充実させようとしている。今後日中韓は、これらの知的資産を活用しながら、三ヶ国の切磋琢磨を通じて、質量ともに開発援助の向上を図るべきであろう。本フォーラムでは、日中韓が協力し、競争し合いながら、ともに進化し、開発協力の「アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性も視野に入れながら、議論を展開したい。今回は、2016年2月に東京で開催された第15回日韓アジア未来フォーラム「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」、2016年10月1日に北九州で開催された第3回アジア未来会議の自主セッション「アジア型開発協力の在り方を探る」における議論を受け、日韓に中国を含めて東アジアの開発援助のあり方を考える。日韓同時通訳付き。   <プログラム>   司会:金 雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学科教授) 開会の辞:今西淳子(いまにし・じゅんこ、渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)   【報 告1】「中国的ODAの展開:レシピエントの視点」 李 恩民(リ・エンミン、桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群教授)   【報 告2】「開発協力に対するアジア的モデルの可能性の模索:北東アジア供与国間の収斂と分化」 孫 赫相(ソン・ヒョクサン、慶熙大学公共大学院院長・韓国国際開発協力学会会長)   【ミニ報告及び討論1】「日中両国の対外開発協力に関する比較研究」(仮題) 李 鋼哲(り・こうてつ、北陸大学未来創造学部教授)   【討論2】金 泰均(キム・テギュン、ソウル大学国際大学院教授)   【自由討論】渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者   【閉会の辞】: 徐 載鎭(ソ・ゼジン、未来人力研究院 院長)   詳細は下記リンクをご覧ください。 プログラム
  • レポート第77号「これからの日韓の国際開発協力-共進化アーキテクチャの模索」

    SGRAレポート77号(本文) SGRAレポート77号(表紙)   第15回日韓アジア未来フォーラム 「これからの日韓の国際開発協力-共進化アーキテクチャの模索」 2016年11月10日発行   <もくじ> はじめに:金 雄煕(キム  ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   第一部 【講演1】「韓国の学者たちがみた日本のODA」 孫 赫相(ソン  ヒョクサン:慶熙大学公共大学院教授・韓国国際開発協力学会会長)   【講 演 2】「韓国の開発経験とODA戦略」 深川由起子(早稲田大学政治経済学術院教授)   第二部 【円卓会議(ミニ報告と自由討論)】 【ミニ報告1】「日本のODAを振り返る-韓国のODAを念頭においた日本のODAの概括-」 平川  均(国士舘大学教授・名古屋大学名誉教授)   【ミニ報告2】「日本の共有型成長DNAの追跡-開発資金の観点から-」 フェルディナンド・C・マキト(テンプル大学ジャパン講師)   【自由討論】 モデレーター:金 雄煕(キム  ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   パネリスト:上記講演者、報告者及び下記の専門家 園部哲史(政策研究大学院教授) 広田幸紀(JICAチーフエコノミスト) 張   玹植(チャン  ヒョンシク:ソウル大学行政大学院招聘教授・前KOICA企画戦略理事) その他 渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者    
  • 金雄煕「第15回日韓アジア未来フォーラム報告」  『これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索』

    2016年2月13日(土)、東京国際フォーラムで第15回日韓アジア未来フォーラムが開催された。2年連続の東京開催となった今回のフォーラムは「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」というテーマで行われた。政府開発援助(ODA: Official Developmental Assistance)分野におけるフロントランナーとしての日本の特色ある国際協力と韓国の開発経験が東アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるか、という問題意識に基づき、日韓の理念(idea)、制度(institution)、国益(interest)が織りなすODAの国際政治経済について考える場となった。   フォーラムでは、未来人力研究院理事長の李鎮奎(リ・ジンギュ)教授による開会の挨拶に続き、日韓、それぞれの基調講演が行われた。今回は深川教授のご提案により、日韓の研究者がクロスで報告を行うという新しい試みを採用した。まず孫赫相(ソン・ヒョクサン)慶熙大学公共大学院教授が、日本のODAについての韓国的な視点を紹介した。韓国の学者たちがこれまで発表した日本のODAについての研究論文での分析結果や主張を体系的にまとめ、紹介した。主な議論の対象には日本のODAの目的と動機、ODA実施機関の新JICAの発足背景、ODA事業規模の内訳と推移、市民社会の参加などが含まれた。このような検討を通して日韓のODAにみられる類似性と差別性について論じた。とりわけ、ODA分野において日本は韓国の教科書であり、決して「ジャパンモデル」が非難されるべきではないと強調した。   深川由起子(ふかがわ・ゆきこ)早稲田大学政治経済学術院教授は、日本が、今後スマート・ドナーとして、国際社会における経済開発・貧困削減をリードし、援助の潮流を作り出す上では、東アジア型産業発展の経験を最も濃密に共有する韓国との協調は重要な鍵であり、韓国にとっても同様であると強調した。このような問題意識に鑑み、韓国の政府開発援助(ODA)にその開発体験がどう反映されようとしているかについて紹介した。そして、体験反映の事例として、セマウル運動と知識共有プログラム(Knowledge Sharing Program: KSP)の2つを取り上げ、体験共有への志向が韓国のODA体制整備とどういう関係を持つのかを議論した。結論として、スマート・ドナーを目指す日本にとり、極めて似た工業化体験を有しつつ、他方では強味、弱味の補完性のある韓国のODAと協調することの便益は実は大いに期待できるはずであり、そのためには韓国の経済発展の経緯とODA供与国としての韓国の特徴を日本が十分に理解すると共に、他方で韓国が棲み分けと協調の便益を戦略的に捉えられるような対話が欠かせないと力説した。   コーヒー・ブレークを挟んで、円卓会議では、まず平川均(ひらかわ・ひとし)教授が「日本のODAを振り返る」という題で、討論のたたき台としてのミニ報告を行った。今世紀に入ってアジアの経済発展により「成功体験としてのジャパンODAモデル」の自己認識が強まっているが、伝統的に援助に携わった人々のミクロレベルでの実践の再評価を通じてバランスある援助論への移行が必要ではないかと振り返った。   また、被援助国(partner country)の視点を踏まえ、マキト・フェルディナンド(Maquito Ferdinand)テンプル大学ジャパン講師によりミニ報告も行われた。日本と欧米のODAは微妙に異なるが、その違いが生じる原因の一つは援助国自身が経て来た発展経験の相違であるとしたうえで、日本の発展経験を特徴づける「共有型成長」(Shared Growth)のDNAの一つの特徴として、日本国内で行われた開発資金提供(developmental Financing)の独自性を上げた。そのような特徴を持つ経済発展モデルのODA政策への適用には、どのような意義あるいは課題があるのかをフィリピンの事例を通して紹介した。   その後、園部哲史(そのべ・てつし)政策研究大学院教授、広田幸紀(ひろた・こうき)JICAチーフエコノミスト、張ヒョン植(チャン・ヒョンシク)ソウル大学行政大学院招聘教授(前KOICA企画戦略理事)らによる熱のこもったディスカッションが続いた。日韓の比較にとどまらず、今後、日韓が協力し合いながら、共に進化し、ODAの「東アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性について、それぞれの立場や専門領域を踏まえた、そして自分の夢が込められた素晴らしい討論であった。   前回のフォーラム報告でも言及したが、これから「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」について、実りのある日韓アジア未来フォーラムを進めていくためには、総論的な検討にとどまらず、今回のように具体的な課題において掘り下げた検討を重ねていかなければならない。今回から3年かけてODA問題を取り上げることになるが、次回のフォーラムの開催に当たっても、国際開発協力における中国のプレゼンスにも注目しつつ、着実に進めていきたい。最後に第15回目のフォーラムが成功裏に終わるようご支援を惜しまなかった今西淳子SGRA代表と李先生、そしてスタッフの皆さんに感謝の意を表したい。   当日の写真   英訳版はこちら ————————– <金雄煕(キム・ウンヒ)Kim Woonghee> 89年ソウル大学外交学科卒業。94年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修士、98年博士。博士論文「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。99年より韓国電子通信研究員専任研究員。00年より韓国仁荷大学国際通商学部専任講師、06年より副教授、11年より教授。SGRA研究員。代表著作に、『東アジアにおける政策の移転と拡散』共著、社会評論、2012年;『現代日本政治の理解』共著、韓国放送通信大学出版部、2013年;「新しい東アジア物流ルート開発のための日本の国家戦略」『日本研究論叢』第34号、2011年。最近は国際開発協力に興味をもっており、東アジアにおいて日韓が協力していかに国際公共財を提供するかについて研究を進めている。 ————————–     2016年3月17日配信
  • 第15 回日韓アジア未来フォーラム「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」へのお誘い

    下記の通り、第15回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局( sgra-office@aisf.or.jp )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。   日時: 2016年2月13日(土)午後1時30分~午後4時30分 その後懇親会 会場: 東京国際フォーラム ガラス棟G 510号室 料金:フォーラムは無料、懇親会は一般2000円、SGRA会員は1000円   主催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA) 共催: (財)未来人力研究院(韓国)   フォーラムの趣旨: 日本は、国際開発協力、経済発展と省エネルギーの両立など、多くの分野において先駆的な取り組みや技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国も、その経験やノウハウを東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方への貴重な手掛かりとして提供している。   本フォーラムでは、政府開発援助(ODA: Official Developmental Assistance)分野におけるアジアのフロントランナーとしての日本の特色ある国際協力と韓国の開発経験が東アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるか、という問題意識に基づき、日韓の理念(idea)、制度(institution)、国益(interest)の収斂(convergence)と発散(divergence) が織りなすODAの国際政治経済について考えてみたい。また、円卓会議においては、日韓の比較にとどまらず、今後、日韓が協力し合いながら、ともに進化し、ODAの「東アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性も視野に入れながら議論したい。 (日韓同時通訳付き)   プログラム:   《総合司会》 李 鋼哲(りこうてつ:北陸大学未来創造学部 教授)   【開会の辞】 李 鎮奎(リ  ジンギュ:未来人力研究院 理事長/高麗大学教授)   【講 演 1】 「韓国の学者たちがみた日本のODA」 孫 赫相(ソン  ヒョクサン:慶熙大学公共大学院教授・韓国国際開発協力学会会長) 【講 演 2】 「韓国の開発経験とODA戦略」 深川由起子(ふかがわ  ゆきこ:早稲田大学政治経済学術院教授)   [休  憩]   【円卓会議(ミニ報告と自由討論)】 モデレーター:金 雄煕(キム  ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) ミニ報告1: 平川  均(ひらかわ  ひとし:国士舘大学教授・名古屋大学名誉教授) 「日本のODAを振り返る-韓国のODAを念頭においた日本のODAの概括-」 ミニ報告2: Maquito Ferdinand(マキト  フェルディナンド:テンプル大学講師) 「日本の共有型成長DNAの追跡-開発資金の観点から-」   《パネリスト》:上記講演者、報告者及び下記の専門家 園部哲史(そのべ  てつし:政策研究大学院教授) 広田幸紀(ひろた  こうき:JICAチーフエコノミスト) 張   玹植(チャン  ヒョンシク:ソウル大学行政大学院招聘教授・前KOICA企画戦略理事) その他 渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者   【閉会の辞】 今西淳子(いまにし  じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)   〈終了後に懇親会を開催します〉   詳細は、下記リンクをご覧ください。プログラム
  • レポート第73号「アジア経済のダイナミズム」

    SGRAレポート73号(本文1) SGRAレポート73号(本文2) SGRAレポート73号(表紙)   第14回日韓アジア未来フォーラム 第48回SGRAフォーラム 「アジア経済のダイナミズム-物流を中心に」 2015年11月10日発行   <もくじ> はじめに 金 雄熙(仁荷大学国際通商学部教授)   【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授)   【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授)   【 ミニ報告】「アジア・ハイウェイの現状と課題について」 李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授)   進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) 討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者  
  • 金 雄熙「第14回日韓アジア未来フォーラム『アジア経済のダイナミズム』報告」

      2015年2月7日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターで第14回日韓アジア未来フォーラム(第48回SGRAフォーラム)が開催された。今回は「アジア経済のダイナミズム-物流を中心に」というテーマだったが、2013年度から5年間のプロジェクトの第2年目として、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるのかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とした。   フォーラムでは、未来人力研究院理事長の李鎮奎(リ・ジンギュ)教授による開会の挨拶に続き、基調講演と2人の研究者による発表が行われた。基調講演では、「ミスター円」と呼ばれた榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんが、中国やインドが19世紀初めまでは世界の2大経済大国であったことを考えると、昨今の高い経済成長は「リオリエント」現象とも呼ばれるべきものであると力説した。また、インドネシアなど東南アジア諸国も高い成長を続けており、次第に成長センターは西に移っているとした。おそらく20年後にはインドの成長率が中国のそれを越え、2050年のGDPでは中国がアメリカを抜いてナンバーワン、インドはナンバーツーに近いナンバースリーになると予測されているとした。ちょうど15年前(渥美国際交流財団設立5周年)に榊原さんがこの同じ場所で中国の浮上を熱く語ったことがあったのだが、いまや「G2」論が話題になるようになった。これから15年後インドがグローバル経済という大舞台でどういう役を演じるようになるのか、またどの国・地域が新しく浮上し、東アジア共同体の成功への期待を膨らませるか興味はつきない。   安秉民(アン・ビョンミン)韓国交通研究院ユーラシア・北朝鮮インフラセンター所長は、北東アジアにおいて活発に行われている国境を越えた多国間開発事業、特に北朝鮮、中国、ロシア、モンゴルなどの国々による交通・物流インフラなどをめぐる新しい協力方式を中心に、北東アジアの交通・物流協力の実状と今後の展望について発表した。   ド・マン・ホーン桜美林大学経済経営学系准教授は、GMS(大メコン圏)経済協力プログラムの中で、最も積極的に進められてきたプロジェクトである輸送インフラ整備を中心に、同地域での物流ネットワークの現状を分析し、ソフト(制度など)とハード(インフラシステム)の両面に関わる課題について発表した。   休憩を挟んで、ラウンドテーブルでは、まず第48回SGRAフォーラムの仕掛け人でもある北陸大学未来創造学部の李鋼哲(り・こうてつ)教授が「アジアハイウェイの現状と課題について」報告を行った。討論のたたき台としてのミニ報告を予定していたが、「アジア人」として長年にかけての「ロマンチックな」夢が熱く語られ、会場を大いに盛り上げた。その後、畑村洋太郎(はたむら・ようたろう)東京大学名誉教授、沼田貞昭(ぬまた・さだあき)鹿島建設顧問、韓国未来人力研究院の徐載鎭(ソ・ジェジン)院長、滋賀県立大学のブレンサインさん、SMBC日興証券のナポレオンさんらによるコメントが続いた。著しく成長しつつある物流ネットワークの域内協力をキーとし、アジア経済のダイナミズムについてそれぞれの立場や専門領域を踏まえた、そして夢が込められた素晴らしい議論であった。   今回は渥美財団20周年祝賀会と日韓アジア未来フォーラムが立て続けに開催され、準備が本当に大変だったに違いないが、スタッフの皆さんは勿論のこと、家族的なラクーン・ネットワークに支えられ、成功裏に終えることができ、改めて顔の見えるネットワークのパワーを実感した。交通の便が悪かったにもかかわらず、100名を超える参加者が集まるというすごい反響は、これからのフォーラム運営により一層の活力とやりがいを与えてくれた。なお、第2回アジア未来会議に続き、大学や研究機関の研究者のみならず若い学生たちにも参加いただき、次世代への期待をフォーラム運営の在り方につなげるものとなった。慌ただしい日程のなか、高麗大学の学生たちを青少年総合センターまで案内してくれた今西勇人さん夫妻にこの場を借りて感謝したい。残念ながら、公式乾杯酒の「春鹿」、そして入り混じったラブショットはみられなかったものの、日本ならではの節度ある良いフォーラムであったと思う。   前回のフォーラム報告でも言及したが、これから「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア地域協力」について、実りのある日韓アジア未来フォーラムを進めていくためには、総論的な検討にとどまらず、今回のように各論において掘り下げた検討を重ねていかなければならない。次回のフォーラムの開催に当たっても、このような点に重点を置きつつ、着実に進めていきたい。最後に第14回のフォーラムが成功裏に終わるようご支援を惜しまなかった今西代表と李先生、そしてスタッフの皆さんに感謝の意を表したい。李先生、今西さん、そしてラクーンのみなさん、日韓アジア未来フォーラムも20周年祝賀会やりましょう!   フォーラムの写真   フィードバック集計   -------------------------------- <金雄煕(キム・ウンヒ)☆ Kim Woonghee> 89年ソウル大学外交学科卒業。94年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修士、98年博士。博士論文「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。99年より韓国電子通信研究員専任研究員。00年より韓国仁荷大学国際通商学部専任講師、06年より副教授、11年より教授。SGRA研究員。代表著作に、『東アジアにおける政策の移転と拡散』共著、社会評論、2012;『現代日本政治の理解』共著、韓国放送通信大学出版部、2013;「新しい東アジア物流ルート開発のための日本の国家戦略」『日本研究論叢』第34号、2011。最近は国際開発協力に興味をもっており、東アジアにおいて日韓が協力していかに国際公共財を提供するかについて研究を進めている。 -------------------------------- 2015年3月4日配信  
  • 第14 回日韓アジア未来フォーラム/第48回SGRAフォーラム「アジア経済のダイナミズム」へのお誘い

    下記の通り第14回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。 日時:2015年2月7日(土)午後1時30分~午後4時30分 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室 申込み・問合せ:SGRA事務局http://www.aisf.or.jp/sgra/電話:03-3943-7612Email:sgra-office@aisf.or.jp ● フォーラムの趣旨 渥美国際交流財団関口グローバル研究会と未来人力研究院が共同で、2001年より毎年、日韓相互に開催するフォーラム。14回目は第48回SGRAフォーラムも兼ねて東京で開催する。日本は、交通・物流システム、自然災害への対策、経済発展と省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において経験や技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国の経験やノウハウと共に、東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。アジア地域は経済的に実質的な統合に向かっており、インド、中国、ASEAN、そして北東アジアの経済がダイナミックに連動しながら発展を成し遂げている。本フォーラムでは、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献するかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とする。日韓同時通訳付き。 <プログラム> 総合司会: 平川 均(ひらかわ・ひとし:国士舘大学21世紀アジア学部教授、名古屋大学名誉教授)開会の辞: 李 鎮奎(リ ジンギュ:未来人力研究院 理事長、高麗大学経営学部教授) 【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授) 【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長) 【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授) 【休  憩】 【自由討論】進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) ● ミニ報告:「アジア・ハイウェイの現状と課題について」   李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授) 討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者 閉会の辞:今西淳子(いまにし じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事) 詳細は、下記リンクをご覧ください。 ちらし    プログラム  
  • 第14 回日韓アジア未来フォーラム「アジア経済のダイナミズム」へのお誘い

    下記の通り第14回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。   日時:2015年2月7日(土)午後1時30分~午後4時30分   会場:国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟 国際会議室   申込み・問合せ:SGRA事務局 電話:03-3943-7612 Email:sgra-office@aisf.or.jp   ● フォーラムの趣旨   渥美国際交流財団関口グローバル研究会と未来人力研究院が共同で、2001年より毎年、日韓相互に開催するフォーラム。14回目は第48回SGRAフォーラムも兼ねて東京で開催する。 日本は、交通・物流システム、自然災害への対策、経済発展と省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において経験や技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国の経験やノウハウと共に、東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。 アジア地域は経済的に実質的な統合に向かっており、インド、中国、ASEAN、そして北東アジアの経済がダイナミックに連動しながら発展を成し遂げている。本フォーラムでは、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献するかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とする。日韓同時通訳付き。   <プログラム>   総合司会: 平川 均(ひらかわ・ひとし:国士舘大学21世紀アジア学部教授、名古屋大学名誉教授) 開会の辞: 李 鎮奎(リ ジンギュ:未来人力研究院 理事長、高麗大学経営学部教授)   【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」 榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授)   【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」 安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」 ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授)   【休  憩】   【自由討論】 進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   ● ミニ報告:「アジア・ハイウェイの現状と課題について」    李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授)   討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者   閉会の辞:今西淳子(いまにし じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事)   詳細は、下記リンクをご覧ください。 ● ちらし ● プログラム    
  • レポート第67号 「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」

    SGRAレポート67号   第12回日韓アジア未来フォーラムin キャンベラ 「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」 講演録 2014年2月25日発行   <もくじ> 【発表1】構造転換の世界経済と東アジア地域統合の課題                      平川 均(名古屋大学大学院経済学部教授)   【発表2】中国の海洋戦略と日中関係:新指導部の対外政策の決定構造                      加茂具樹(慶応義塾大学総合政策学部准教授)   【発表3】アジア貿易ネットワークの結束と競合:ネットワーク分析技法を用いて                      金 雄熙(仁荷大学国際通商学部教授)   【パネルディスカッション】   【発表4】日韓関係の構造変容、その過渡期としての現状、そして解法の模索                      木宮正史(東京大学大学院情報学環(流動)教授)   【発表5】米中両強構図における韓日関係の将来                      李 元徳(国民大学国際学部教授)   【発表6】東アジア新秩序と市民社会:脱北者の脱南化現象を中心に                      金 敬黙(中京大学国際教養学部教授)   【パネルディスカッション】  
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