SGRAイベントへのお誘い

第21回日韓アジア未来フォーラム「新たな脅威(エマージングリスク)・新たな安全保障(エマージングセキュリティ)-これからの政策への挑戦-」へのお誘い

下記の通り第21回日韓アジア未来フォーラム「新たな脅威(エマージングリスク)・新たな安全保障(エマージングセキュリティ)-これからの政策への挑戦-」をオンラインで開催いたします。参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。一般聴講者はカメラもマイクもオフのウェビナー形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。

 

テーマ:「新たな脅威(エマージングリスク)・新たな安全保障(エマージングセキュリティ)-これからの政策への挑戦-」

日 時: 2023年4月22日(土)14:00~17:00

方 法: 渥美財団ホールおよびZoomウェビナー

言 語: 日本語・韓国語(同時通訳)

主 催:第21回日韓アジア未来フォーラム実行委員会

共 催:公益財団法人渥美国際交流財団関口グローバル研究会/財団法人未来人力研究院(韓国)

参加費:無料

申 込: こちらよりお申し込みください

お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)

 

 

 

■フォーラムの趣旨

冷戦後の国際関係において非軍事的要素の重要性を背景にグローバルな経済対立、貧富格差の拡大、そして気候変動、先端技術の侵害、サイバー攻撃、パンデミックなどが新しい安全保障の範疇に含まれるようになってきた。伝統的な安全保障問題が地理的に近接した国家間で発生する事案抑止を前提とするのに対して、新たな安全保障上のリスクは突発的に発生し、急速に拡大し、さらにグローバルネットワークを通じて国境を超える。多岐にわたり複雑に絡み合う新しい安全保障のパラダイムを的確に捉えるためには、より精緻で包括的な分析やアプローチが必要なのではないだろうか。
フォーラムでは、韓国における「エマージング・セキュリティー(新たな安全保障)」研究と日本における「経済安全保障」研究を事例として取り上げ、今日の安全保障論と政策開発の新たな争点と課題について考察する。

 

 

■プログラム
総合司会 金雄熙(韓国仁荷大学教授)

 


 

第1セッション(14:00 – 15:05)

開会挨拶 徐 載鎭(財団法人未来人力研究院院長)

 

 

基調講演1  金 湘培(ソウル大学政治外交学部教授) 30分

 

「エマージング・セキュリティー、新たな安全保障パラダイムの浮上」

現代ではパンデミック、気候変動、大規模自然災害、サイバーセキュリティー、新技術、人口・移民・難民の危機などのこれまでとは質的に異なるグローバルな課題が安全保障上の脅威として拡大している。本講演では、こうした脅威に対応する方策としての「エマージング・セキュリティー(emerging security、新たな安全保障)」をテーマとする。これまでも脱冷戦(Post-Cold War)を背景に新しい安全保障のパラダイムを理論化しようとする試みがなかったわけではない。9・11 同時多発テロ以降の脱近代(post-modern)安保秩序への変換と、2020 年代の人間中心の安保秩序からコンピューターが人類の知性を超えるポスト・ヒューマン(post-human)秩序への変換を視野に入れてきたが、現代の安全保障問題を扱うには不十分な点が多い。パンデミックやサイバー攻撃のような脅威が突発的に発生し、急速に拡大してマクロリスクとして現れ、そして、グローバル化・ネットワーク化を通じて国境を超えるのがエマージング・セキュリティーの特徴である。こうしたエマージング・セキュリティー研究は、既存の「非伝統的安全保障(non-traditional security)」または「新安全保障(new security)」などの概念を超えるより積極的で新しい安全保障パラダイムの浮上として捉えることができ、国家単位で政治・軍事的安全保障を強調した従来の伝統的安全保障パラダイムを越えようとする概念的な試みなのである。

 


 

基調講演2  鈴木 一人 (東京大学公共政策大学院教授)30分

 

「日本における経済安全保障をめぐる議論」

第二次大戦後の世界秩序の基本には、政治と経済が分離し、政治は経済に介入しないという自由市場経済、自由貿易があった。こうした自由貿易の原則は資源の乏しい日本においてその経済成長を可能にする重要な役割を果たしたが、近年はその状況が変わっている。米中対立による政治的目的の手段としての経済、武器としての相互依存が一般化する中で、経済を使った国家間対立と、経済的強制が新たな脅威となっている。こうした脅威を管理するために、国際競争力、経済的・技術的優位性の確保が最優先課題となり、一方では研究開発を促進し、他方では技術管理、輸出管理の強化が進んでいる。日本におけるその現状を報告する。

 


 

(休  憩  10分)

 


 

第2セッション(15:15 – 15:55)各10分

コメント 李 元徳(国民大学校社会科学大学教授)
コメント 西野純也 (慶應義塾大学法学部政治学科教授・オンライン)
コメント 林 恩廷 (公州大学国際学部副教授)
コメント 金 崇培 (国立釜慶大学人文社会科学部助教授)

 


 

第3セッション(15:55 – 16:45)

自由討論/質疑応答(モデレータ: 金雄熙)

 


 

総括・閉会(16:45~17:00)

平川 均

(名古屋大学名誉教授/渥美国際交流財団 理事/第21回日韓アジア未来フォーラム実行委員長)

 


 

[ 同時通訳 ]

日本語⇔韓国語:李 ヘリ(韓国外国語大学)、安 ヨンヒ(韓国外国語大学)

 

[ プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください ]

プロジェクト概要

韓国語版ウェブサイト