SGRAの活動

  • 2013.06.15

    第4回SGRAカフェ:劉傑「文革世代の私からみた中日交流40年とこれからの中日関係」

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺い、議論をする<場>として、SGRAカフェを開催しています。第4回は、長年日中間に横たわる歴史認識問題に取り組んでいらっしゃる早稲田大学の劉傑教授にお話しいただきます。   日時:2013年6月15日(土)18時~21時(懇親会を含む) 会場:寺島文庫1階みねるばの森 会費(ビュッフェの夕食付):SGRA会員・学生は1000円、非会員2000円   テーマ:文革世代の私からみた中日交流40年とこれからの中日関係 講師:劉傑(早稲田大学社会科学部・社会科学総合学術院教授)   メッセージ:中国は、文化大革命世代が国家と社会の表舞台で活躍する時代を迎えました。この世代がもっている時代感覚は明らかに前の世代や、後の世代と違い、彼等の世界認識に文革の刻印が色濃く残っています。私は中学生になった頃に文化大革命が終わりましたので、厳密に言えば、文革世代ではありませんが、幼い頃に見た文革の実態は鮮明に記憶に残っています。この世代の視点から日中交流の40年とこれからの日中関係を考えてみたいと思います。   準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属と緊急連絡先をご連絡ください。 SGRA事務局: [email protected]  
  • 2013.06.12

    第3回日台アジア未来フォーラム「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」報告

    2013年5月31日、国立台湾大学法律学院の国際会議場で第3回日台アジア未来フォーラム「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」が開催された。今回のフォーラムの趣旨は、ナショナリズムなど、近代西洋思想の受容によって展開された近代日本政治思想と諸概念、及びそれらの思想と諸概念が、中国と日本帝国の植民地において受容、変容されて、各地の政治情況と絡みながら展開されていた情況を検討することである。さらに、こうした近代政治思想の受容と交錯によって生じた現在の北東アジアのナショナル・アイデンティティに関わる諸問題に焦点を当てて検討した。   今回のフォーラムへの参加申込は187名であったが、会議当日、200席の会場は終日ほぼ満席であった。1つのセッションだけに参加した人もいたので、当日の参加者は基調講演と3つのセッションを合わせて計算すると、おそらく300名を超えたであろう。この意味で、今回のフォーラムのテーマの設定は成功だったと言えよう。   まず開会式では、台湾大学人文社会高等研究院の黄俊傑院長、台湾連合大学システムのカルチュラル・スタディーズ国際センターの劉紀蕙教授、公益財団法人交流協会台北事務所文化室の河野明子主任が開会のスピーチをしてくださった。基調講演を務めたのは法政大学法学部の渡辺浩教授(東京大学法学部名誉教授)であった。渡辺教授は「Nation・民主・自由ーー日本を例として」というテーマで講演を行ない、日本の歴史経験に関する考察に基づき、Nation、民主、自由との三者の複雑な関係と可能性について、鋭い見解を示した。たとえば、民主化がNationの形成を促進すると同時に、形成されたNationは対外戦争への協力・動員に積極的に応じた結果としてさらなる民主化をもたらした、という喜ばしくない因果連関が指摘された。    第1セッションは、「ナショナリズムをめぐる近代日本政治思想の展開と中国」というテーマで3名の学者が報告を行った。座長は台湾大学日本語学科の辻本雅史教授である。まず、立教大学政治学科の松田宏一郎教授は、「PatriotismとNationalism:「偏頗心」の設計」というテーマで発表した。松田教授はpatriotismとnationalismという概念に、明治期の日本の知識人がどのように日本語(そして、一応漢語でもある)の「愛国」「報国」などといった概念で関連づけたかを考察した。それを手がかりに、国家を統治機構としてではなく、大きな共同体と見なし、それに対する愛着や責任感情といった心理的な方向付けを要請する議論がどのように構成されていったのかを検討した。   次に、東京大学法学政治学研究科の平野聡教授は「大和魂、中国魂、西蔵魂?:中国民族問題における近代日本の陰影」というテーマで発表した。平野教授は中国とチベットとの関係に対する検討を通して、近代中国が近代日本から展開されたナショナリズムと帝国主義を内包することによって、今日に至る中国の国家統合問題が続いていると指摘している。さらに、その根本的な解決は中国自身が富国強兵・弱肉強食の帝国主義国家的手法を放棄することによるしかないと、その見解を提示した。   また、千葉大学人文社会科学研究科の蔡孟翰教授は「東アジアにおけるナショナリズムの再考:「国家」と「民族」の間」というテーマの論文を発表した。蔡教授は西洋近代の歴史経験にもとづいたナショナリズム論を基本的な参照軸にして、ナショナリズムをめぐる東アジア的文脈を、理論的に整理した。蔡教授によれば、近代日本において、東アジア共有の儒教や漢字文化によって「家族国家」論が発明されて、さらにそれを確立するために各国固有の始祖が作り出された。そして、こうしたことによって、近代東アジアのナショナリズムが創出されたのだと主張した。これは極めて大胆かつ新鮮な解釈とも評された。   第2セッションは、「ナショナリズムをめぐる近代日本政治思想の展開と台湾、韓国」というテーマで行われた。座長は台湾大学歴史学科の甘懐真教授である。まず、交通大学社会と文化研究所の藍弘岳教授は「〈明治知識〉と植民地台湾の政治:「国民性」言説と1920年代前の「同化政策」、ナショナル・アイデンティティ」というテーマの論文を発表した。藍教授は漢文脈において、「国民性」言説の展開過程を考察した上で、さらに「国民性」言説と植民地台湾に対する同化政策との関連を明らかにした。こうした検討を踏まえて、蔡培火などを例にして、1920年代台湾のナショナル・アイデンティティ問題を論じた。さらに、右の検討を通して、植民地期の台湾における〈近代西洋の知識〉と〈明治の知識〉、それに〈明治漢学〉と〈台湾漢学〉との類似と差異、及びこれらの知識形態が交錯していた複雑な知識情況の一端を明らかにしようとした。   次に、中央研究院台湾史研究所の陳培豊教授は「「同文」、「異文」、「台湾語文」:ナショナル・アイデンティティ及び表意 / 表音問題」というテーマの論文を発表した。陳教授は「植民地漢文」という概念を提起して、植民地台湾における漢文の「クレオール現象」を説明した。そして、日清戦争後、日本に支配された植民地台湾は様々な漢字漢文の坩堝となり、台湾人アイデンティティが形成していくことを論じた。さらに、台湾の植民地漢文の「同文」から「異文」への移行に伴い、植民地漢文は「同文同種」のプロパガンダの役割がなくなり、むしろメディアの検閲の障害となり、統治者にとっては文体上の他者、敵手となったと、複雑な展開過程を精彩に考察した。また、戦後の戦後台湾語文の発展とローマ字運動などをも検討した。    さらに、韓国延世大学政治外交学科の高煕卓教授は「韓国近代における「国民」意識形成とその隘路――東学(天道教)運動を中心に――」という論文を発表した。高教授の論文は、東学(天道教)の出現やその拡散に込められた政治思想的意味を「下」からの「国民」化への道とその隘路という視点から捉えなおしたものと言える。「君民一体」の夢を抱えていた東学との思想関連で、朝鮮人が日本統治時代において、「二等民族」として差別を受けたことによって「民族」を実感してから、自らの運命と国家の運命を一体化できる国家の建設と、国家・国民意識が生まれたと論じた。   第3セッションは、中央研究院近代史研究所の張啓雄研究員が座長を担当し、「ナショナル・アイデンティティを巡る現代東アジア」というテーマで3名の学者が報告を行った。まず、中央研究院近代史研究所の林泉忠研究員は、「ナショナル・アイデンティティにおける戦後初期沖縄住民の再模索:三大土着政党の政策を中心に」というテーマで論文を発表した。林研究員は戦後初期において、沖縄のいくつかの独自政党の「独立志向」像を明らかにし、その背景や特徴・性格の考察を通して、戦後初期の「独立」風潮から50年代以降の復帰運動への転換のダイナミズムを検討した。そして、当時の独立風潮の形成と消滅の背景をそれぞれ詳細に分析した。前者に関して、アメリカ軍の実効支配とこの時期の沖縄の法的地位の不明瞭、及び沖縄が「独立国」であったという歴史的郷愁などを検討した。後者に関しては、明白な民族アイデンティティの形成の失敗と大衆運動の欠如などの理由を挙げて分析した。最後に、その分析を踏まえて、結局、強い民族意識に支えられていない沖縄の民族独立運動は政治的影響を持続できなかったと結論付けた。   次に、香港中文大学の馬傑偉教授は「分と合の角力:香港アイデンティティの再ネーション化の過程における矛盾と変動」という論文を発表した。馬教授は1997年香港が中国に回帰した後の十数年間の香港人のナショナル・アイデンティティの変動を分析した。その分析によれば、香港人の、香港人および中国人としてのアイデンティティは変動しているが、純粋に中国人としてのアイデンティティは減少傾向なのに対して、香港人優先のアイデンティティは増加傾向だと見て取れる。また、香港人と中国人との間に存在するアイデンティティの境界について、中国大陸における資本主義の発展によって、香港人と中国人との間の経済価値観の差異は縮小しているのに対して、民主、自由などの政治価値観の差異は拡大していると指摘している。   次に、九州大学大学院の益尾知佐子教授は「中国政府の釣魚島主張の発展過程を論ずる:政府の宣伝とナショナリズムの高揚」というテーマの論文を発表した。まず、益尾教授は、中国政府の歴年の釣魚島主張を分析して、中国政府が1971年12月30日に、初めて釣魚台列島の領有を主張したのだと指摘している。さらに、こうした主張を踏まえて出てきた日中両方が「争いを棚上げにする」というコンセンサスが存在したという中国側の主張を検討した上で、日本の尖閣諸島の国有化に対して、コンセンサスを破る行動とした中国側の主張を批判している。さらに、益尾教授は1970から2011までの『人民日報』における「尖閣」という言葉を使用した回数を調べて、1996年は中国側の言論が急変した時点だと指摘している。さらに、『人民日報』における「愛国」「神聖」などの詞を調べて、政府の宣伝と中国ナショナリズムの高揚との関連を論じた。   最後に、渡辺教授と交通大学社会と文化研究所の劉教授と渥美財団の今西淳子常務理事が閉会スピーチを行い、フォーラムは成功裡に終わった。渡辺教授が指摘したように、今回の会議は多くの人が参加しただけではなく、発表した論文はお互いに関連しているし、その論文とコメントの質も高くて、多くの興味深い問題が提示された。例えば、近現代西洋のナショナリズム論で東アジアのナショナリズムを解釈することの有効性に対する疑問や、こうした敏感なアイデンティティ問題を論じる場としての台湾の意味などが論じられた。今回の会議は大変な成功であったと、多くの参加者からも評価された。   当日の写真は下記リンクよりご覧ください。   交通大学ホームページ   SGRAホームページ   ---------------------------- <藍弘岳(らん・こうがく)☆Lan Hong Yueh> 台湾国立交通大学社会と文化研究所副教授。 近著に:〈近現代東亞思想史與「武士道」—傳統的發明與越境—〉《台灣社會研究季刊》第85期,2011年。〈「武國」的儒學—「文」在江戸前期的形象變化與其出版、研究—」 《漢學研究》第30巻第1期,2012年。〈面向海洋,成為西洋—「海國」想像與日本的亞洲論述—〉,《文化研究》第14期,2012年。 ----------------------------     2013年6月12日配信
  • 2013.06.05

    第7回チャイナフォーラム「ボランティア概論」報告

    2013年5月22日、第7回チャイナ・フォーラムが、ついに、北京外国語大学日本学研究センター3階多機能ホールにて開催された。   「ついに」という言葉を用いたのは、昨年9月に北京で開催できず、今回まで延期となってしまったので、夢がやっと叶えられたという気持ちが込められているからだ。昨年、開催できなかった理由は周知のとおりだが、5月の開催が急に決まったために、今回のフォーラムの特徴のひとつは短い準備期間であった。ポスターの印刷と掲示が開催一週間前、レジュメの完成が三日前、横断幕の製作が二日前、アンケートの作成が当日の朝、という慌しいスケジュールだった。それでも、フォーラムは無事に終了した。そういう意味で、今までで一番やりがいと満足感を味わったのは今回かもしれない。   個人的な感想はさておき、本題に入ろう。   東京YMCA同盟の宮崎幸雄名誉主事が今回の講師を務めてくださった。講演のテーマは「ボランティア概論」だ。テーマが幾度か変更されたが、レポートではポスターの通りにする。YMCAといえば、西城秀樹のあの名曲「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」を想起させるが、宮崎先生は日本キリスト青年会(Young Men's Christian Association)同盟の名誉主事なのだ。しかし、その健やかな姿は、一目見れば、今の西城秀樹でも匹敵できない、と思ってしまうほどだ。   講演は、ベトナム戦時下、宮崎先生のボランティア原体験に始まり、養鶏、養豚などの逸話が盛り込まれると、早くも会場にいる人々を釘付けにした。話が近年の災害救援活動とボランティア活動に進むと、より身近に感じられ、阪神淡路大震災、四川大地震、東日本大震災の際、あれだけ多くのボランティアが力を注いだことに、思わず脱帽した。また、四川大地震の後、心のケアに関するマニュアルの日中翻訳作業に取り込んだSGRAも事例として挙げられ、私はその翻訳者の一員として、当時よりも誇らしく思った。   阪神淡路大震災以来、また四川大地震以来、ボランティア精神は、徐々に両国で広がり、より多くの若者がボランティア活動に身を投じるようになった。そんな中、宮崎先生は、若者の意識の変化に注目している。阪神淡路大震災のボランティアたちが期待していたのは、非日常的体験、被災者とのふれあい、居場所の発見であったのに対し、東日本大震災の場合、家族の絆、死生観や共生観に関する思考、異文化交流と近代史の学習など、高い次元の精神的ニーズが求められているという。   最後に、宮崎先生は、開催地の中国に焦点を絞り、そのボランティア活動の限界と新たな展望について述べた。政府の力が大きい中国では、ボランティア活動もその監督部門の指導を受け、組織的に行われている。それは、全体的に見れば効率がよいというメリットがある一方、一人ひとりの参加者が、自主的に参加するわけではなく、言われたからやっているに過ぎない、言ってみれば、ボランティア活動から得た満足感と達成感が希薄で、一人一人の力も最大限に発揮できないというのも無視できない。 しかし一方、八十年代生まれ、いわゆる八零後世代の人々は、自由で、独立の意志を持ち、自主的に地域社会の一員として権利を行使し、責任を果たす活動を展開している。そういう意味で、近い将来、中国で自主的にボランティア活動やチャリティ事業に従事する若者がどんどん増えていく、と宮崎先生は楽観視している。   質疑応答の段階で、ロータリー米山中国学友会の方や北京外国語大学の学生より、コメントと質問を頂戴した。ボランティア活動に止まらず、宮崎先生は、フォーラム終了後もしばらく学生の人生相談相手をつとめられた。   来年から、チャイナ・フォーラムは研究者交流へ方向転換する可能性が大きいが、中日外交の行方が不明瞭の中で開催された第7回チャイナ・フォーラムは、きっとわれわれの記憶に焼き付き、忘れられない一回となるだろう。     (文責:宋剛[北京外国語大学日本語学部専任講師])     当日の資料は下記リンクよりご覧ください。   発表用パワーポイント   配布資料(レジュメ)   アンケート集計   当日の写真を下記リンクよりご覧ください。   宮崎撮影   今西撮影   今回のフォーラムの講演録はSGRAレポート第68号として、今年の秋に発行する予定です。   ---------------------------     2013年6月5日配信
  • 2013.05.31

    第3回日台アジア未来フォーラム「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」へのお誘い

    第3回日台アジア未来フォーラムを下記の通り開催いたします。参加ご希望の方はSGRA事務局宛ご連絡ください。今回は全日空(株)からご協力をいただき、東京から参加者する方のために、往復チケットと宿泊のついたパッケージを準備しておりますので、興味のある方は合わせてお問い合わせください。   SGRAフォーラムはどなたにも参加いただけますので、ご関心をお持ちの皆様にご宣伝いただきますようお願い申し上げます。   ◆第3回日台アジア未来フォーラム 「近代日本政治思想の展開と東アジアのナショナリズム」   ◇日  程:2013年5月31日(金)9時50分~17時10分   ◇会  場:台湾大学霖澤館 (E51)   共同主催:(公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会       国立交通大学社会と文化研究所   後  援:(公財)交流協会台北事務所、台湾日本人会   協  力:台湾中央研究院、台湾大学日韓研究整合プラットフォーム、       台湾連合大学システム カルチュラル・スタディーズ国際センター   協  賛:全日本空輸(株)、中鹿營造( 股) 有限公司     ◇開催趣旨:   「民族」「共和」「主権」など、近代東アジアにおける国民国家形成に関連する諸概念と思想は、まず、明治日本において、儒教思想と漢文の媒介によって近代西洋の概念、思想と制度から翻訳、作成されたものと言えよう。後に、それらはまた漢文の媒介によって、東アジア諸国(或は植民地)において受容されながら、それぞれの社会と言語の文脈において変容、形成されていったと、考えられる。   そこで、本フォーラムは、ナショナリズムなど、近代西洋思想の受容によって展開された近代日本政治思想と諸概念、及びそれらの概念と思想が中国と日本帝国の植民地において受容、変容されて当地の政治情況と絡みながら展開されていた情況を検討する。さらに、こうした近代政治思想の受容と交錯によって生じた現在の東アジアのナショナル・アイデンティティに関わる諸問題に焦点をあてる。   次のようなテーマを検討する。(1)ナショナリズムをめぐる近代日本における政治思想の展開、及びそれと中国思想との関連を考察、議論する。 (2) ナショナリズムとアイデンティティ政治をめぐる台湾と韓国の植民地時代の政治と近代日本政治思想との関連を考察、議論する。(3)上記の検討を踏まえて ナショナル・アイデンティティの問題をめぐって現代東アジアの政治状況を検討する。   実施方法については、日本・台湾をはじめ東アジア各国の若手・中堅の研究者を招き、「近代日本政治思想の展開と東アジアの政治」というテーマに即して報告する予定である。   日中同時通訳付き。     ◇プログラム   <午前中> 開幕式(9時50分~10時10分)   座長:陳弱水(台湾大学文学院院長) 今西淳子(日本渥美国際交流財團関口グローバル研究会常務理事) 劉紀蕙(交通大学社会と文化研究所教授、台湾連合大学システム カルチュラル・スタディーズ国際センター長)   【1】基調講演 (10時10分~10時50分) 座長:陳弱水(台湾大学文学院院長) 渡辺浩(法政大学法学部講座教授〔元東京大学法学政治学研究科教授〕)   【2】第一セッション:(11時~12時30分) 「ナショナリズムをめぐる近代日本政治思想の展開と中国」   座長:徐興慶(台湾大学日本語学科教授) 2.松田宏一郎(立教大学政治学科教授) 3.平野聡(東京大学法学政治学研究科準教授) 4.蔡孟翰(千葉大学人文社会科学研究科特任準教授)   <午後> 【3】第二セッション:(13時30分~15時00分) 「ナショナリズムをめぐる近代日本政治思想の展開と台湾、韓国」   座長:甘懐真教授(台湾大学歴史学科教授) 5.陳培豐(中央研究院台湾史研究所副研究員) 6.藍弘岳(交通大学社会と文化研究所副教授) 7.高煕卓 (韓国延世大学政治外交学科研究教授)   【4】第三セッション:(15時20分~16時50分) 「ナショナル・アイデンティティを巡る現代東アジア」   座長: 8.馬傑偉(香港中文大学教授) 9.益尾知佐子(日本九州大學教授) 10.林泉忠(中央研究院近代史研究所副研究員)   【5】総括   座長:林泉忠 渡辺浩、劉紀蕙、今西淳子 (16時50分~17時10分)  
  • 2013.05.22

    第7回SGRAチャイナ・フォーラム「ボランティア概論」ご案内

    昨年9月にはキャンセルになってしまいましたが、7回めのSGRAチャイナフォーラムを下記の通り北京で開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしています。   ★講演: 宮崎幸雄 「ボランティア概論」   日 時:2013 年5月22 日(水)午後4時~6時 会 場:北京外国語大学日本学研究センター多目的室   主催: 渥美国際交流奨学財団関口グローバル研究会(SGRA) 後援: 国際交流基金北京日本文化センター   フォーラムの趣旨:   SGRAチャイナ・フォーラムは、日本の民間人による公益活動を紹介するフォーラムを、北京をはじめとする中国各地の大学等で毎年開催しています。7回目の今回は公益財団法人日本YMCA同盟の宮崎幸雄氏を迎え、長年の体験に基づいたボランティア活動の意義ついてご講演いただきます。 日中通訳付き。   講演要旨:   1)私のボランティア原体験 <ベトナム戦争とボランティア> ①自分で手を挙げて(挫折からの逃走)②こちらのNeeds (体育) とあちらのInterests(養豚)   ③信頼なくして“いのち”なし(地雷原の村) ④解放農民の学校(自立・自助) ⑥プロ・ボランティアとして国際社会へ 2)ボランティア元年と云われてー神戸・淡路大震災によって広まるボランティア(観) 3)ボランティア活動の社会的効果(地域への愛着・仲間・達成感・充実感、・希望) 4)大災害被災地のボランティア活動と援助漬け被災者   中国人が見た東日本大震災救援活動と日本人が見た四川大震災救援活動 5)3 ・11若者の自意識と価値観の変化 国際社会の支援と同情・共感・一体感と死生観・共生観と人と人との絆   講師略歴:   現職:(公財)日本YMCA同盟名誉主事、学校法人アジア学院評議員、学校法人恵泉学園委員(公財)公益法人協会評議員、(社)青少年海外協力隊を育てる会顧問、(社)CISV理事、在日本救世軍本営監事   略歴:1933年大阪に生まれる。関西大学英文科専攻后米国に留学、青少年教育を学び日本YMCAに就職。1969年、世界YMCA難民救済事業ベトナム担当ディレクターとしてサイゴンに7年間在住し、ベトナム難民の定住と難民青少年の教育に当たる。8年間、スイス・ジュネーブにある世界YMCA同盟本部の難民事業の統括責任者として国連難民弁務官事務所(UNHCR)との連絡担当、米国民間団体との交渉業務を担当する。1985年帰国後日本YMCA同盟常務理事・総主事1998年3月定年退職。1998年よりロータリー米山記念奨学会事務局長/専務理事、アジア青少年団体協議会会長、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊・技術専門委員/青年海外協力隊を育てる会副会長・顧問として現在に至る。  
  • 2013.03.13

    第1回アジア未来会議無事終了―ありがとうございました

    2013年3月8日(金)~3月10日(日)、タイ国バンコク市ラップラオのセンタラグランドホテルにて、第1回アジア未来会議が、20か国から332名の参加者を得て開催されました。総合テーマは「世界の中のアジア:地域協力の可能性」で、このテーマに関する自然科学、社会科学、人文科学の研究論文が発表され、国際的かつ学際的な議論が繰り広げられました。   本会議は、SGRAの新事業として2年以上をかけて準備されたもので、日本留学経験者や日本に関心のある若手中堅の研究者が一堂に集まり、アジアの未来について語り合う場を提供することを目的としています。 3月8日(金)午前10時から、厳かな雰囲気の中で開会式が執り行われました。明石康 大会会長の開会宣言の後、主催の渥美国際交流財団と共催の北九州市立大学、タマサート大学を代表してSomkt Lertpaithoon学長から歓迎の挨拶、佐藤重和在タイ日本大使から祝辞をいただきました。   引き続き、午前10時半から、本会議の公開基調講演として、日本だけでなく世界的な建築家の隈研吾氏が「場所の時代」というテーマで、徹底的に場所にこだわって設計する建築――その場所でしか手に入らない材料を使い、場所を熟知した職人の手を使い、その地の気候、環境と調和し、人々が本当に必要としている建築について、素晴らしい建築作品を映像で見せながらお話しくださり、1200人の聴衆を魅了しました。   その日の午後と翌日は、8つの招待講演に並行して8つの分科会が同時進行で開催され、219本の論文が55セッションに分かれて発表されました。招待講演の講師と演題は次の通りです。   招待講演(社会科学)    明石康(元国連事務次官)「The Fragile Nature of Peace」   Larry Maramis(ASEAN事務局部門間協力局長)「International Cooperation in Natural Disasters」   楊棟梁(南開大学教授)「中日関係の構造的転換と当面の課題」   李元徳(国民大学教授)「東アジア共同体の現状と日韓関係」   招待講演(人文科学)   葛兆光(復旦大学教授)「なぜ東アジアなのか、東亜のアイデンティティーを如何に構築するか」   山室信一(京都大学教授)「空間アジアを生み出す力――境界を跨ぐ人々の交流」   招待講演(自然科学)   中上英俊(住環境計画研究所所長)「Promotions of energy efficient appliances by using a Utility-Bill-Payback Scheme in Vietnam」   譚洪衛(同済大学教授)「From Green Campus to City Sustainable Development」   (タイトルが英語のものは英語で、日本語のものは日本語で講演。ただし、葛教授は中国語で日本語への通訳付き。)   会議開催に先立って、12月31日までにオンライン投稿された146本の論文を対象に、76名の審査員による選考が行われ、優秀論文賞22本が選ばれました。優秀論文は、2013年度内にアジア未来会議優秀論文集として出版されます。また、48のセッションより1名ずつ選ばれた48名が優秀発表賞、15のポスターの中から選ばれた3つが優秀ポスター賞を受賞しました。これらの賞の授賞式は、Farewell Partyでにぎやかに執り行われました。   受賞者のリスト   3月10日(日)午前9時、懇談会「グローバル時代の日本研究の現状と課題」が開催されました。王敏法政大学教授の問題提起の後、タイ(ワリントン タマサート大学准教授)、ベトナム(グエン ビック ハー ハノイ貿易大学教授)、インド(ムコパディヤーヤ デリー大学准教授)、韓国(南基正ソウル大学日本研究所副教授)、台湾(徐興慶 台湾大学教授)、中国(徐一平 北京日本学研究センター所長)の日本研究の現状と課題についての報告がありました。休憩を挟んで、山室信一 京都大学教授と、4名の指定討論者(王雲 浙江工商大学教授、王中忱 清華大学教授、董炳月、趙京華 中国社会科学院文学研究所研究員、李元徳 国民大学日本研究所所長)から大変興味深いコメントがありました。   会議のプログラム   以上の学術的なプログラムの他に、参加者は、ホテルのプールサイドでおこなわれた歓迎懇親会や、アユタヤ、グランドパレス、水上市場等への遠足を楽しみました。   第1回アジア未来会議は、渥美国際交流財団主催、タマサート大学と北九州市立大学の共催で、文部科学省、在タイ日本大使館他3機関の後援、国際交流基金と東京倶楽部の助成、本庄国際奨学財団、かめのり財団他3団体の協力、全日空、三井住友銀行、中外製薬他14社の協賛をいただきました。なかでも、本庄国際奨学財団は40名の参加者を派遣してくださり、また、タイ鹿島にはバンコクにおいて全面的なご協力をいただきました。   協力・賛助機関・企業リスト   300名を超える参加者のみなさま、開催のためにご支援くださったみなさま、さまざまな面でボランティアでご協力くださったみなさまのおかげで、初めてのアジア未来会議を成功裡に実施することができましたことを、心より感謝申し上げます。   第1回アジア未来会議の写真   アジア未来会議は渥美国際交流財団が公益財団法人へ移行するのをきっかけに企画された新プロジェクトですが、アジア21世紀奨学財団からのご寄附のおかげで、10年間で5回の開催をめざす大きな事業になりました。   第2回アジア未来会議は、2014年8月22日(金)~24日(日)、インドネシアのバリ島で開催されます。皆様のご参加をお待ちしています。   (今西淳子 渥美国際交流財団常務理事/SGRA代表)     2013年3月13日配信  
  • 2013.02.27

    第3回SGRAカフェ「『アラブの春』とシリアにおける人道危機」へのお誘い

    SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに、気軽にお集まりいただき、講師のお話を伺い、議論をする<場>として、SGRAカフェを開催しています。第3回は、シリアご出身のSGRA会員、ダルウィッシュ・ホサムさんに、シリアについて、日本語でお話ししていだだきます。   日時:2013年3月23日(土)17時~20時(懇親会を含む)   会場:寺島文庫1階みねるばの森 東京都千代田区九段北1-9-17 寺島文庫ビル1階 九段下駅(5番出口)徒歩3分 ( Tel: 03-5215-2950 )     テーマ:「アラブの春」とシリアにおける人道危機   チュニジア・エジプトから始まった「アラブの春」は、2011年3月にシリアに到達し た。シリアでの反体制抗議運動は2年近く続いているが、その間、体制からの暴力的 弾圧を受け、対立が一部軍事化するに至っている。アサド体制と反体制勢力の対立 は、国家の崩壊という結果をもたらしている。この SGRAカフェでは、シリアの現状 を分析しつつ、シリアの人々が直面している人道危機と、シリアの混乱が及ぼす影響 についてお話しします。   講師:ダルウィッシュ ホサム Housam Darwisheh   1979年、シリア(ダマスカス)生まれ。2002年、ダマスカス大学英文学・言語学部学 士。2006年、東京外国語大学大学院地域文化研究科平和構築・紛争予防プログラム修 士。2010年同博士。東京外国語大学大学院講師・研究員を経て、2011年よりアジア経 済研究所中東研究グループ研究員。   会費(ビュッフェの夕食付):SGRA会員・学生は1000円、非会員2000円   準備の都合がありますので、参加ご希望の方はSGRA事務局へお名前、ご所属と緊急 連絡先をご連絡ください。   SGRA事務局: [email protected]    
  • 2013.02.20

    レポート第65号「21世紀型学力を育むフューチャースクールの戦略と課題」

    レポート65号本文 レポート65号表紙   第44回SGRAフォーラムin蓼科 「21世紀型学力を育むフューチャースクールの戦略と課題」講演録 2013年2月1日発行   <もくじ> 【   基調講演1】次世代を担う人づくりとは       赤堀 侃司(白鴎大学教育学部長)   【基調講演2】日本のICT教育の現状と今後       影戸 誠(日本福祉大学教授)   【発表1】韓国のフューチャースクール構想       曺 圭福(韓国教育学術情報院研究員)   【発表2】シンガポールの教育におけるICT活用の動向と課題について       シム チュンキャット(日本大学非常勤講師)   【発表3】日本のフューチャースクールの現場から ICT機器を利活用した学習活動           ~「フューチャースクール推進事業」「学びのイノベーション事業」~       石澤紀雄(山形県寒河江市立高松小学校)   【パネルディスカッション】
  • 2013.02.13

    第12回日韓アジア未来フォーラム「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」報告

    2013年1月26日(土)、オーストラリアの首都キャンベラ市にあるオーストラリア国立大学のへドリー・ブル(Hedley Bull、1932-1985、国際関係論における英国学派の中心人物)ホールで第12回日韓アジア未来フォーラムが開催された。今回は「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」というテーマで行われたが、新たな試みとして、既存のアプローチでは排除されがちな「アジア太平洋の視点」を取り入れながら、東アジアの平和と繁栄、そして新しい秩序について考えてみることにした。とりわけ、歴史問題、領土問題、複合的な経済的相互依存、盛んな人の移動が織り成す複雑な東アジア地域協力の現状を中心に意見を交わした。   特筆すべくは、今回はオーストラリア国立大学日本研究所の共催を得たことである。初めてイギリス人がオーストラリアの地にはいったことを記念するオーストラリアデーの祝日にもかかわらず、テッサ先生とサイモン先生がパネル討論の司会を引き受けてくださり、幅広い視座から議論することができた。   オーストラリアは日中韓3国の主要貿易相手国であるだけでなく、地理的にも東南アジアに近く、経済的な結びつきも強い国であり、日韓アジア未来フォーラムの新たな試みにぴったりな国である。日中韓でみられる文化的な類似性というようなものはあまりみつからなかったものの、「地政経学的」にみた場合、これから東アジアの新秩序を考えるうえでは欠かせない存在であることは疑問の余地がないように思われる。   フォーラムでは、今西淳子(いまにし・じゅんこ)SGRA代表による開会の挨拶とオーストラリア国立大学のテッサ・モーリス教授の歓迎の挨拶に続き、6人の研究者による研究報告が行われた。第一セッションで、名古屋大学大学院経済学研究科の平川均(ひらかわ・ひとし)教授は、東アジアの経済成長とその課題について、その発展メカニズムと、ASEANに注目した地域協力制度という、2つの観点から報告を行った。慶応大学総合政策学部の加茂具樹(かも・ともき)准教授は、中国の台頭が東アジアの国際関係にどのような影響を与えるのかについて、胡錦濤政権期の対外政策決定の構造を観察することを通じて展望した。仁荷大学の金雄煕(キム・ウンヒ)は、経済協力を推進する最も効率的な手段である FTAネットワークの実証分析を通じ、日中両国の競争関係や東アジア地域協力戦略の相違を浮き彫りにした。   お昼を挟んで第二セッションが行われた。東京大学の木宮正史(きみや・ただし)教授は「日韓関係の構造変容、その過渡期としての現状、そして解法の模索 」について、国民大学国際学部李元徳(リ・ウォンドク)教授は「米中両強構図における韓日関係の将来」についてそれぞれ説明し、構造変容期における摩擦の管理を行うメカニズムをどのように構築していくのかについて、二方共に長年の主張を展開した。最後の発表者として中京大学国際教養学部の金敬黙(キム・キョンムク)准教授は「東アジア新秩序 と市民社会」について脱北者の脱南化現象を中心に自分の活動を踏まえた生々しい報告を行った。   27日(日)は、メルボルン在住の李済宇さん(2004年渥美奨学生)の案内で市内ツアーを楽しむことができた。とくに戦争記念館では、第1次世界大戦以降、イギリス側に立ち、ほぼすべての戦争に参加したオーストラリアの戦争史や国としての「自分探し」を目にすることができた。「すべて」というところに驚きを禁じ得なかったが、オーストラリアの「悩み」の一断面を垣間見るいい機会であった。戦争記念館を後にして、キャンベラ近郊のワインセラーを何軒もまわったが、そのほろ酔い気分は当分忘れられないだろう。   「アジア太平洋時代」における東アジア新秩序の模索をよりバランスよく行っていくためには、オーストラリアにとどまらず、半径を広げ、インドの重要性を認識し、その視点を取り入れなければならない。次回のフォーラムの準備に当たっては、そのような点を念頭におきつつ、着実に進めていきたい。日韓アジア未来フォーラムが韓国側の都合によりガバナンスに多少の問題が生じたにもかかわらず、第12回フォーラムが成功裏に終わるよう支援を惜しまなかった今西SGRA代表に感謝の意を表したい。   (文責:金雄熙)   補足:嵐の中の懇親会   1月26日のフォーラムの後に、キャンベラ郊外の小さなホテルのプールサイドで開催した懇親会は印象的でした。   「雨が降ったら雨漏りするかもしれませんよ」というホテルの警告にも関わらず、プールサイドの東屋で決行。約束通り、途中から滝のような大雨になり、雨漏り以上に天井から大量の水が落ちてきたが、その部分のテーブルを移動してディナーは継続。ただ、夏の夕立に慣れている(最近はゲリラ豪雨もありますし)日本人としては、雨自体はそれほど驚かず、乾ききったオーストラリアの大地への恵みの雨となってよかったと思っていました。むしろ、びっくりしたのは、その後のテレビのニュースでずっと特報していた、東オーストラリア中に洪水が起きて、土砂に埋もれた村もあったということでした。日本へ帰る飛行機の中から、そのような村を眺めました。機長がわざわざアナウンスしてくれましたので。   懇親会でびっくりしたのは、実は、雨ではなく、食事の量でした。ステーキの定食と聞いていたのですが、大きなお皿に、でっかいソーセージが2本、ハムステーキが2枚、エビ、ポテトなどが、文字通り山盛り。しかも、急に人数が減ったためか、ソーセージやハムが山盛りのサイドディッシュ。さらに、大盛りのサラダ2種。デザートに至っては、50人くらいのパーティーができそうなメレンゲのケーキ!隣のテーブルの家族に3/4を差し上げたところ大変喜んでいただき、お互いにハピーでした。雷雨の中で「これがオーストラリアだ!」と、しみじみと感じました。ステーキ定食なのにハムステーキがでてきたのは、オーストラリア在住の李さんによれば「中国人観光客のグループと間違えられたんじゃないか」ということですが、この意味深長な分析が内包するニュアンスは「東アジア共同体」の構築にどのような影響を及ぼすのでしょうか。いずれにせよ、私たちは、李さんが既に帰宅したマネージャーに電話でクレームすることによって、牛肉のステーキを食べることができました。しかしながら、やはりこのビーフでは満足できなかった私たちは、翌日、キャンベラ市内のステーキハウスに出かけ、牛肉とカンガルー肉を食べたのでした。   カンガルーといえば、あの小さなホテルの庭で野生の?カンガルーの家族を見ることができました。これは翌日観光したメルボルンではできないことで、キャンベラに行ってよかったです。   (文責:今西淳子)   フォーラムおよびツアーの写真   金雄熙撮影   李済宇撮影     2013年2月13日配信
  • 2013.01.30

    第15回日比共有型成長セミナー「人と自然を大切にする製造業」へのお誘い

    下記の通り、フィリピンのマニラ市でSGRA主催のセミナーを開催いたします。参加ご 希望の方は、下記連絡先、またはSGRA事務局へご連絡ください。   第15回日比共有型成長セミナー 「人と自然を大切にする製造業」 "Manufacturing as if People and Mother Nature Mattered"   日時:2013年2月8日(金)9:00-18:30   会場:フィリピン大学労働・産業連携大学院 SOLAIR, Bonifacio Hall, E. Jacinto St., UP Diliman, Quezon City   語:英語   開催の趣旨:3K(効率・公平・環境)の調和ある発展を目指す、日比共有型成長セ ミナーの2本の柱となるテーマは「都会・地方の格差」と「製造業」です。今回は前 者に注目し、8月頃に後者のテーマのセミナーを開催予定です。しかしながら、今回 のセミナーでも、2本の柱のつながりがより具体的に示されるようになっています。 また、本セミナーにおいて、SGRA顧問の平川均先生が、ベトナムとフィリピンで実施 した人材育成についての調査報告が発表されます。   プログラム(英文のみ)   参加申し込み・お問い合わせ:SGRAフィリピン Ms. Lenie M. Miro ( [email protected] )