日韓アジア未来フォーラム

  • 2013.02.13

    第12回日韓アジア未来フォーラム「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」報告

    2013年1月26日(土)、オーストラリアの首都キャンベラ市にあるオーストラリア国立大学のへドリー・ブル(Hedley Bull、1932-1985、国際関係論における英国学派の中心人物)ホールで第12回日韓アジア未来フォーラムが開催された。今回は「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」というテーマで行われたが、新たな試みとして、既存のアプローチでは排除されがちな「アジア太平洋の視点」を取り入れながら、東アジアの平和と繁栄、そして新しい秩序について考えてみることにした。とりわけ、歴史問題、領土問題、複合的な経済的相互依存、盛んな人の移動が織り成す複雑な東アジア地域協力の現状を中心に意見を交わした。   特筆すべくは、今回はオーストラリア国立大学日本研究所の共催を得たことである。初めてイギリス人がオーストラリアの地にはいったことを記念するオーストラリアデーの祝日にもかかわらず、テッサ先生とサイモン先生がパネル討論の司会を引き受けてくださり、幅広い視座から議論することができた。   オーストラリアは日中韓3国の主要貿易相手国であるだけでなく、地理的にも東南アジアに近く、経済的な結びつきも強い国であり、日韓アジア未来フォーラムの新たな試みにぴったりな国である。日中韓でみられる文化的な類似性というようなものはあまりみつからなかったものの、「地政経学的」にみた場合、これから東アジアの新秩序を考えるうえでは欠かせない存在であることは疑問の余地がないように思われる。   フォーラムでは、今西淳子(いまにし・じゅんこ)SGRA代表による開会の挨拶とオーストラリア国立大学のテッサ・モーリス教授の歓迎の挨拶に続き、6人の研究者による研究報告が行われた。第一セッションで、名古屋大学大学院経済学研究科の平川均(ひらかわ・ひとし)教授は、東アジアの経済成長とその課題について、その発展メカニズムと、ASEANに注目した地域協力制度という、2つの観点から報告を行った。慶応大学総合政策学部の加茂具樹(かも・ともき)准教授は、中国の台頭が東アジアの国際関係にどのような影響を与えるのかについて、胡錦濤政権期の対外政策決定の構造を観察することを通じて展望した。仁荷大学の金雄煕(キム・ウンヒ)は、経済協力を推進する最も効率的な手段である FTAネットワークの実証分析を通じ、日中両国の競争関係や東アジア地域協力戦略の相違を浮き彫りにした。   お昼を挟んで第二セッションが行われた。東京大学の木宮正史(きみや・ただし)教授は「日韓関係の構造変容、その過渡期としての現状、そして解法の模索 」について、国民大学国際学部李元徳(リ・ウォンドク)教授は「米中両強構図における韓日関係の将来」についてそれぞれ説明し、構造変容期における摩擦の管理を行うメカニズムをどのように構築していくのかについて、二方共に長年の主張を展開した。最後の発表者として中京大学国際教養学部の金敬黙(キム・キョンムク)准教授は「東アジア新秩序 と市民社会」について脱北者の脱南化現象を中心に自分の活動を踏まえた生々しい報告を行った。   27日(日)は、メルボルン在住の李済宇さん(2004年渥美奨学生)の案内で市内ツアーを楽しむことができた。とくに戦争記念館では、第1次世界大戦以降、イギリス側に立ち、ほぼすべての戦争に参加したオーストラリアの戦争史や国としての「自分探し」を目にすることができた。「すべて」というところに驚きを禁じ得なかったが、オーストラリアの「悩み」の一断面を垣間見るいい機会であった。戦争記念館を後にして、キャンベラ近郊のワインセラーを何軒もまわったが、そのほろ酔い気分は当分忘れられないだろう。   「アジア太平洋時代」における東アジア新秩序の模索をよりバランスよく行っていくためには、オーストラリアにとどまらず、半径を広げ、インドの重要性を認識し、その視点を取り入れなければならない。次回のフォーラムの準備に当たっては、そのような点を念頭におきつつ、着実に進めていきたい。日韓アジア未来フォーラムが韓国側の都合によりガバナンスに多少の問題が生じたにもかかわらず、第12回フォーラムが成功裏に終わるよう支援を惜しまなかった今西SGRA代表に感謝の意を表したい。   (文責:金雄熙)   補足:嵐の中の懇親会   1月26日のフォーラムの後に、キャンベラ郊外の小さなホテルのプールサイドで開催した懇親会は印象的でした。   「雨が降ったら雨漏りするかもしれませんよ」というホテルの警告にも関わらず、プールサイドの東屋で決行。約束通り、途中から滝のような大雨になり、雨漏り以上に天井から大量の水が落ちてきたが、その部分のテーブルを移動してディナーは継続。ただ、夏の夕立に慣れている(最近はゲリラ豪雨もありますし)日本人としては、雨自体はそれほど驚かず、乾ききったオーストラリアの大地への恵みの雨となってよかったと思っていました。むしろ、びっくりしたのは、その後のテレビのニュースでずっと特報していた、東オーストラリア中に洪水が起きて、土砂に埋もれた村もあったということでした。日本へ帰る飛行機の中から、そのような村を眺めました。機長がわざわざアナウンスしてくれましたので。   懇親会でびっくりしたのは、実は、雨ではなく、食事の量でした。ステーキの定食と聞いていたのですが、大きなお皿に、でっかいソーセージが2本、ハムステーキが2枚、エビ、ポテトなどが、文字通り山盛り。しかも、急に人数が減ったためか、ソーセージやハムが山盛りのサイドディッシュ。さらに、大盛りのサラダ2種。デザートに至っては、50人くらいのパーティーができそうなメレンゲのケーキ!隣のテーブルの家族に3/4を差し上げたところ大変喜んでいただき、お互いにハピーでした。雷雨の中で「これがオーストラリアだ!」と、しみじみと感じました。ステーキ定食なのにハムステーキがでてきたのは、オーストラリア在住の李さんによれば「中国人観光客のグループと間違えられたんじゃないか」ということですが、この意味深長な分析が内包するニュアンスは「東アジア共同体」の構築にどのような影響を及ぼすのでしょうか。いずれにせよ、私たちは、李さんが既に帰宅したマネージャーに電話でクレームすることによって、牛肉のステーキを食べることができました。しかしながら、やはりこのビーフでは満足できなかった私たちは、翌日、キャンベラ市内のステーキハウスに出かけ、牛肉とカンガルー肉を食べたのでした。   カンガルーといえば、あの小さなホテルの庭で野生の?カンガルーの家族を見ることができました。これは翌日観光したメルボルンではできないことで、キャンベラに行ってよかったです。   (文責:今西淳子)   フォーラムおよびツアーの写真   金雄熙撮影   李済宇撮影     2013年2月13日配信
  • 2012.03.07

    第11回日韓アジア未来フォーラム「東アジアにおける原子力安全とエネルギー問題」報告(1)

    金 雄煕 「第11回日韓アジア未来フォーラムを終えて」   2012年2月25日、高麗大学校経営館で「東アジアにおける原子力安全とエネルギー問題」というテーマで第11回日韓アジア未来フォーラムが開催された。昨年3月の福島原発事故後、ほぼ1年が過ぎようとする時点で、「本場」では真正面から取り上げにくいということと、東アジア(協力)という視点も必要という判断から、先ずはソウルで議論してみることになった。 今回のフォーラムの講師の顔ぶれは「大物」が多く、また全く違う立場から原発問題を考えているという特徴があった。   基調講演者の金栄枰(キム・ヨンピョン)先生は長年韓国で原子力問題を研究され、原子力政策フォーラム理事長を務める方である。役職からも予想されるように、明らかに原子力の必要性と安全性を強調する「教科書的」な議論を展開した。 これに対し、多彩な経験をお持ちの田尾陽一さんは、「福島再生」という観点から、除染作業など現場での再生努力の一部を紹介した。田尾さんとはフォーラムの一週間ほど前、東京でお会いする機会があったが、その時、孫正義さんを「孫くん」と呼んでいたことと、美味しい「福島産放射能マツタケ」の話に驚いた。田尾さんの議論がちょっと浮いてしまうかもしれないという心配もあったが、とても「新鮮な」議論であり、オーディエンスからの受けもよく、見事に当った結果となった。   全鎮浩(チョン・ジンホ)さんは福島原発事故以来、韓国で最も忙しくなった国際政治学者の一人で、中立的観点から東アジアにおける原子力安全協力の重要性を強調した。 最後のスピカーの薬師寺泰蔵先生は「科学技術と国家の勢い」という文明史的観点から「坂の上の雲」としての原発の必要性について力説した。田尾さんとは長いお付き合いのようで酒席などでは議論がよく噛み合うような感じだったが、原子力問題となると、目には見えないものの、相当隔たりがあるような気がした。   このフォーラムの創立メンバーの李元徳(イ・ウォンドク)さんの司会で行われたパネル討論では、ウクライナのオリガ・ホメンコさんによる貴重なチェルノブイリ体験談や経済学者の洪鍾豪(ホン・ジョンホ)さんのコンパクトな提案を聞くことができた。時間が限られていたせいか、案外激論もなく閉会した。   食事会では、奈良の今西酒造「春鹿」で「一気飲みラブショット乾杯」があったといわれている。しかし、残念なことにその場に遅れて到着したため直接確認することはできなかった。「春鹿」は2009年度の第9回慶州フォーラムで奈良から空輸してきた一升瓶が目の前で割れて消えてしまう大事件があって以来、日韓アジア未来フォーラムの公式乾杯酒となっている。未来人力研究院の李鎮奎(リ・ジンギュ)先生が法事で早く帰られた関係で飲みが足りなかったせいか、場所を変え宿泊先の有名なドイツビール屋でもう一杯をしたあと、第11回フォーラムは終了した。   韓国側主催の時にいつも感じることだが、私の予想からしては「満員御礼」に近いレベルの(李先生に動員されたかもしれない)聴衆の数に驚いた。終了まで席を外すことなく真摯に講演や議論を一生懸命聞いてくれた学生諸君にこの場を借りて感謝したい。当たり前のことだが、このフォーラムを形にしてくれた今西さん、石井さん、金キョンテさん、そして忙しいところ参加してくれた韓国SGRAの皆さんにも感謝しなければならない。とくに素敵な食堂に案内してくれた幹事の韓京子(ハン・ギョンジャ)さん、本当にお疲れ様でした。   最後にちょっとした心残りと次回フォーラムのご案内。異なる立場からの素晴らしい講演のわりには立ち入った議論に踏み込めなかった限界は残したものの、いつものように、本当に、形式、内容、そして番外の三拍子が揃った素晴らしいフォーラムであったと思う。次回フォーラムは今回のフォーラムのセカンド・ラウンドとして福島でという動きがあるということにご注目!ぜひふるって参加してください。 (仁荷大学国際通商学部教授)   当日の写真(金範洙撮影)   2012年3月7日配信
  • 2011.03.09

    エッセイ282:金 雄煕「1300年前の東アジア地域交流とエスノセントリズム」

    (第10回日韓アジア未来フォーラム報告) 一年ほど前の2010年2月9日、韓国の慶州で「東アジアにおける公演文化の発生と現在:その普遍性と独自性」というテーマで第9回日韓アジア未来フォーラムが開催された。今年の2月は、その続編として日本の慶州とも言うべき奈良で奈良時代の仏教文化の日中韓三国流伝について検討する運びとなった。第10回フォーラムの正式なタイトルは「1300年前の東アジア地域交流」であった。 昨年度の慶州フォーラムで奈良から空輸してきた一升瓶の「春鹿」が目の前で消えてしまう大事件があったのは記憶に新しい。今回のフォーラムは、武蔵野美術大学の陸戴和さんのご案内で興福寺及び国宝館を見学することから始まったが、目玉は今西酒造「春鹿」の酒蔵見学及び利き酒だったのかもしれない。これできっと遺恨を散ずることに成功したのではないかと思う。もちろん、三日連続の日本の素晴らしい仏教文化や世界遺産の見学も貴重な経験だったが(個人的には三日でこんなにたくさんの仏さんに出会ったのはこれまでもなかったし、これからもないだろうと思う。)、「春鹿」でちゃんとけじめをつけることができたのもよかった。 フォーラム当日、私の予想からしては「満員御礼」に近いレベルの聴衆に驚いたし、講演内容の整合性にも感動を覚えた。いま考えてみると、本当に形式、内容、そして番外の三拍子が揃った素晴らしいフォーラムが出来たと思う。今回のフォーラムで、私はとりわけ文化交流やその解釈においてはエスノセントリズム(ethnocentrism、自民族中心主義、自文化中心主義)が付きまとうものなのかという問題について考えてみた。 奈良という地名の由来については朝鮮半島起源説があり、韓国人の間では結構受けがいいようだ。韓国語で「なら」と発音される言葉は日本語の「国」を意味する。韓国語の「なら」が日本に渡って当て字され、奈良となったというわけだ。百済(くだら)の日本語読みについても同様の文脈で説明することができる。大きいという意味の韓国語である「クン」が「なら」の前に付くと大きい国を意味するが、「くんなら」から「くだら」へと自然に読み方が変わったというのだ。当時の日本にとって百済は大きい国であったわけだ。この類のものは決して少なくない。 韓国で地域によっては奈良漬(ならづけ)という言葉が今でも通じる。日本とまったく同じことを指しているのだが、日本帝国時代の名残といって言葉の使用には慎重さを要する。日韓交流の歴史的な経緯を考えると、「なら」という言葉に込められている二重の含意はそれほど驚きに値しないものなのかもしれない。 昨年奈良を中心に開催された一連の平城京遷都1300年の祝賀イベントからも覗えるように、奈良時代には唐の都長安を中心とした東アジア文化圏が形成されていた。名古屋大学の胡潔さんの発表によると、仏教・律令・漢字などがこの文化交流圏の共通基盤をなしており、国家間の外交を担う「遣隋使」、「遣唐使」、「渤海使」、「新羅使」などの使者、唐の文化を学ぶために派遣された学生・学問僧達が中国、朝鮮半島、日本の間を行き来し、外交や文化の伝播の役割を果たしていた。既に1300年前からこの地域には素晴らしい文化交流があったのだ。 このあたりで韓国伝統文化学校の金尚泰さんによる仏教文化に関する興味深い発表を紹介しよう。古代東アジア地域における双搭式伽藍配置の背景としては護国伽藍や密教関連の伽藍が挙げられるが、このような空間構成の原理は日本の双搭伽藍においてもその関連性を見出すことができるという内容である。7世紀から8世紀の東アジア地域では仏教が盛行し、寺院では、二つの塔を金堂の前に配置する「双搭式伽藍配置」が流行したという。しかし、中国では、このような形式の伽藍配置として現存している事例はまだ確認されていない。韓国の場合は、多くの寺院がこのような配置を継承しており、奈良(西の京)の薬師寺の伽藍配置のモデルとなったという。 統一新羅時代の朝鮮半島で花を咲かせた双搭伽藍が中国とは別の独自なルートで日本に影響を及ぼしたということが指摘されているわけだ。ややもすれば1300年前の仏教をめぐる素晴らしい交流文化がエスノセントリズムに染められかねないところでもあった。金尚泰さんは最後まで中庸を守りきったと思われるが、エスノセントリズムの甘い誘惑から自由にいられる韓国人はどのぐらいいるだろうか。 以上の話は、仏教文化には門外漢である一韓国人として、あくまでも韓国を愛し、真の日韓交流を求める立場からの自己批判でもある。ところが、いうまでもなく、エスノセントリズムは韓国人の専有物ではあるまい。異文化交流には常に自文化中心主義の落とし穴が隠されている。日韓アジア未来フォーラムは、これまでそうだったように、これからもエスノセントリズムという共通の敵と戦いながら東アジア地域交流を積極的に進めていく場になってほしい。 -------------------------- <金 雄熙(キム・ウンヒ)☆ Kim Woonghee> ソウル大学外交学科卒業。筑波大学大学院国際政治経済学研究科より修士・博士。論文は「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。韓国電子通信研究院を経て、現在、仁荷大学国際通商学部副教授。未来人力研究院とSGRA双方の研究員として日韓アジア未来フォーラムを推進している。 ------------------------- フォーラムのプログラム等はここからご覧ください。 フォーラムの写真は下記よりご覧ください。  金ミンスク撮影  金 香海撮影  葉 文昌撮影 2011年3月9日配信
  • 2009.10.05

    レポート第50号「日韓の東アジア地域構想と中国観」

    SGRAレポート第50号本文(日本語)本文 SGRAレポート第50号本文(日本語)表紙   SGRAレポート第50号本文(韓国語)本文 SGRAレポート第50号本文(韓国語)表紙   第8回日韓アジア未来フォーラム・第34回SGRAフォーラム講演録 「日韓の東アジア地域構想と中国観」 2009年9月25日発行   SGRA_Report_50(English)TEXT SGRA_Report_50(English)COVER   The 34th SGRA Forum/8th Asian Future Forum of Japan and Korea "East Asian Regional Concept and Chinese View of Japan and Korea"   <もくじ> 【発表1】平川 均(名古屋大学経済学部教授、SGRA顧問)      「日本の東アジア地域構想-歴史と現在-」   【発表2】孫 洌(延世大学国際学大学院副教授)      「韓国の東アジア地域構想-韓国の地域主義-」   【発表3】川島 真(東京大学大学院総合文化研究科准教授)      「日本(人)の中国観」   【発表4】金 湘培(ソウル大学外交学科副教授)      「韓国(人)の中国観」   【コメント】李 鋼哲(北陸大学未来創造学部教授、SGRA研究員)      「中国からみた日韓の中国観」   【パネルディスカッション】      進行:金 雄煕(韓国仁荷大学国際通商学部副教授、SGRA研究員)      パネリスト:上記講演者  
  • 2007.08.31

    レポート第38号「親日・反日・克日:多様化する韓国の対日観」

    SGRAレポート第38号  第6回日韓アジア未来フォーラム in 葉山講演録 「親日・反日・克日:多様化する韓国の対日観」 2007年8月31日発行   総合司会: 金 雄熙(仁荷大学副教授、SGRA研究員)   【開会の辞】今西淳子(SGRA代表、渥美国際交流奨学財団常務理事)   【挨拶】李 鎮奎(未来人力研究院院長、高麗大学経営学部教授)   【発表1】金 範洙 キン・ボンス(東京学芸大学講師、SGRA研究員)                   「近代における韓国人の日本留学と人的ネットワークの形成」   【発表2】趙 寛子 チョウ・クァンジャ(中部大学人文学部助教授)                   「北朝鮮の戦時体制と韓国の歴史認識/論争」   【発表3】玄 大松 ヒョン・デソン(東京大学東洋文化研究所助教授)                   「独島/竹島と反日」   【発表4】小針 進 こはり・すすむ(静岡県立大学国際関係学部助教授)                   「韓流と日韓関係」   【フリーディスカッション】 進行:南 基正(国民大学助教授、SGRA研究員) フォーラム参加者全員(未来財団日本研究チーム、SGRA研究員、ゲスト等、約25名)  
  • 2005.11.04

    第4回日韓アジア未来フォーラム案内

    テーマ:「東アジアにおける韓流と日流:地域協力におけるソフトパワーになりうるか」   日 時: 2005年11月4日(金)午後1時~6時 会 場: 高麗大学校 仁村(インチョン)記念館   主 催: (財)韓国未来人力研究院   協 賛: (財)渥美国際交流奨学財団、高麗大学校労働研究院   後 援:「日韓友情年2005~進もう未来へ、一緒に世界へ~」実行委員会   フォーラムの趣旨:   ここ数年広がりをみせている東アジアにおける「韓流」はこれまでの東アジア国際関係に見られない画期的なできごとである。また、この地域において日本の大衆文化が若者の高い関心を集めたのは決して最近のことではない。このような韓流・日流を媒介とした密度の高い人的・文化的な交流の進展はもはや東アジア地域に共通する現象ともいえよう。今回のフォーラムでは政治的あるいは軍事的な「ハードパワー」においては様々な問題をかかえる東アジア地域にとって、急成長する「ソフトパワー」はどのような意味と意義があるのか考えてみたい。具体的に東アジアの視座からソフトパワーとしての韓流・日流の展開にともなう様々な現象、それがもたらす政治的、経済的、社会的インパクトなどについて考えてみることにする。   プログラム:  総合司会: 金 雄煕(仁荷大学国際通商学部助教授、SGRA研究員)   【開会の辞】 李 鎮奎(未来人力研究院院長、高麗大学経営学部教授)   【基調講演】 「東アジアにおける韓流・日流:地域協力におけるソフトパワーになりうるか」全 京秀(ソウル大学人類学科教授)      【講演】 ①韓国における日本ブーム 林 夏生(富山大学人文学部国際文化学科助教授) ②日本における韓国ブーム 平田由紀江(延世大学社会学科博士課程)交渉中 ③戦後中華圏の「哈日」「韓流」現象の歴史とその背景 林 忠泉(琉球大学法文学部助教授) ④ベトナムにおける日本ブーム・韓国ブーム ブ・ティ・ミン・チー(ベトナム人間科学研究所) ⑤東アジアにおける日本企業のマーケティング戦略 山中宏之(NHKエンタープライズ) ⑥東アジアにおける韓国企業のマーケティング戦略 趙 瑢俊(韓国情報文化振興院)   【パネルディスカッション】 進行: 李 元徳(国民大学国際学部副教授) パネリスト:発表者6人、木宮正史(東京大学)、林 慶澤(全北大学) 木宮、林氏にはそれぞれ日韓関係、東アジア協力を中心に議論していただく。   【謝  辞】 今西淳子(SGRA代表、渥美国際交流奨学財団常務理事) 【閉会の辞】 宋 復(未来人力研究院理事長)  
  • 2005.08.01

    レポート第29号「韓流・日流―東アジア地域協力におけるソフトパワー―」

    SGRAレポート第29号   第4回日韓アジア未来フォーラム・第18回フォーラム講演録 「韓流・日流―東アジア地域協力におけるソフトパワー―」 李 鎮奎、林 夏生、金 智龍、道上尚史、木宮正史、李 元徳 日本語版 2005年5月20日   ---もくじ-----------------   【ゲスト講演】「韓流の虚と実」         李 鎮奎(イ・ジンギュ)未来人力研究院院長、高麗大学経営学部教授、SGRA顧問   【主題発表1】「日韓文化交流政策の政治経済学」         林 夏生(はやし・なつお)富山大学人文学部国際文化学科助教授   【研究報告2】「冬ソナで友だちになれるのか」         金 智龍(キム・ジリョン)文化評論家   【パネルディスカッション】 進行:金 雄熙(キム・ウンヒ)仁荷大学助教授、SGRA研究員 パネリスト:講演者3名に加えて 道上尚史(みちがみ・ひさし)内閣府参事官(元在韓国日本大使館参事官) 木宮正史(きみや・ただし)東京大学大学院総合文化研究科助教授 李 元徳(イ・ウォンドク)国民大学副教授  
  • 2004.06.30

    レポート第21号「アジア共同体構築に向けての日本および韓国の役割について」

    SGRAレポート第21号(PDF) *PDFファイルですが、かなり重いのでダウンロードに時間がかかります 第3回日韓アジア未来フォーラム講演録 「アジア共同体構築に向けての日本および韓国の役割について」 ---目次------------- 基調講演:「アジア共同体構築に向けての日本と韓国」 平川 均(日本/名古屋大学) 報告1:「東北アジアという地域と韓国:韓国は地域主義をどうすべきか」 孫 洌(韓国/中央大学) 報告2:「日・中・韓IT協力の政治経済」 金雄熙(韓国/仁荷大学) 報告3:「アジア開発銀行の独自性研究:その概観」 F.マキト(日本/名古屋大学) 報告4:「韓国外交のダイナミズムと日韓関係:公共材としての日韓関係の構築に向けて」 木宮正史(日本/東京大学) 報告5:「北東アジア共同体の構築と北朝鮮問題」 李元徳(韓国/国民大学) 質疑応答 -----------------------
  • 2004.03.20

    第1回マニラセミナー「共有された成長を目指せ」ご案内

    Aiming for Shared Growth 共有された成長を目指せ Enhancing Efficiency and Equity through Japanese Companies in Special Economic Zones フィリピン経済特区日系企業を通して効率性と平等性の向上を探る   ■日時:2004年3月26日(金)午後1時半から5時まで ■会場:アジア太平洋大学(UA&P)PLDT会議室 Pearl Drive, Ortigas Center, Pasig City ■プログラムは別紙参照ください。このセミナーでは、経済特区の日系企業の評価だけでなく、UA&Pのエコノミストが、フィリピン経済の展望や中国ファクターの評価についても発表いたします ■参加費:3000ペソ(受付でお支払いください) ■参加申込み・お問い合わせ: Ms. Arlene Idquival  637-0912 to 26 ext. 362(英語) Dr. Peter Lee U  [email protected] (英語)  Dr. Ferdinand Maquito [email protected] (英語・日本語)  v ■プログラム   1時 (受付開始) 1時30分  開会挨拶 今西淳子  関口グローバル研究会(SGRA)代表、渥美国際奨学金財団常務理事   1時40分 「2004年のフィリピン経済展望」 Dr. Bernardo M. Villegas (ベルナルド・M・ヴィレガス博士) アジア太平洋大学、副総長   2時10分 「フィリピンにおける経済特区の評価」 Dr. Ferdinand C. Maquito (フェルディナンド・C・マキト博士) アジア太平洋大学研究助教授・SGRA「日本の独自性」研究チームチーフ 2時40分 「2つの産業の物語:フィリピンにおける電子と自動車産業」 Dr. Peter Lee U(ピター・リー・ユウ博士) アジア太平洋大学 産業経済プログラム ディレクター   3時10分 「中国に関する脅威と機会」 Dr. George Manzano (ジョージ・マンザノ博士) アジア太平洋大学 応用ビジスネス経済プログラム ディレクター Dr. Victor Abola (ヴィクター・アヴォラ博士) アジア太平洋大学 戦略ビジスネス経済プログラム ディレクター   3時40分(休憩)   4時  研究内容と将来の研究課題についてのオープン・フォーラム 5時(閉会予定)   ■英語と日本語のスライドや配布資料を用意いたします。   ■SGRAの「グローバル化における日本の独自性」研究チームの活動の一環として、マキトによる下記の記事をご参照ください。   「日本の尊い非軍事技術」2002年12月6日の朝日新聞朝刊に掲載 (オンライン版は次のURLをご参照ください)    http://www.asahi.com/international/aan/column/021206.html   「『古い日本』の良さに学ぶ 」2002年8月2日の朝日新聞朝刊に掲載 (オンライン版はつぎのURLをご参照ください)  http://www.asahi.com/international/aan/column/020802.html  
  • 2002.07.19

    第2回日韓アジア未来フォーラム「動揺する日本の神話」

    2002年7月19日(金)午後8時半より、SGRA/渥美国際交流奨学財団と韓国の21世紀日本研究グループ/財団法人未来人力研究院の共同プロジェクトである、第2回ワークショップ「動揺する『日本の神話』」研究フォーラムが、軽井沢の鹿島建設研修センターで開催されました。 このワークショップは、戦後日本の様々な「成功神話」がどのような過程を経て「失敗神話」に転換したのか、また現在進められている一連の改革を通じて現れる日本の姿はどのようなものであるかについて包括的に捉えるために企画された。このような認識のもとで日本の過去と現在、そして未来を説明できる一貫した枠組みを構築し、主要分野を検討した。ここで取り上げられた分野は日本の対外政策、政治経済、教育、情報化、環境の五つである。朴栄濬氏(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)の司会、南 基正氏(東北大学大学院法学研究科助教授)を座長に、下記の研究発表があり、活発な意見交換が行われました。 フォーラムには渥美財団の奨学生、元奨学生に、渥美理事長、未来人力研究院の宋理事長、翌日開催される第8回SGRAフォーラム「グローバル化の中の新しい東アジア」の講師、平川先生、ヴィりエガス先生、ガト先生方も参加してくださり、研修室が満席になる盛況で、参加者はさまざまな角度から「動揺する日本の神話」について熱心な議論が交わされました。また、このフォーラムに関心を持ってくださった朝日新聞アジアネットワークの村田記者に取材をいただいた。