SGRAイベントへのお誘い

第79回SGRAフォーラム 「東アジア文化記憶の再読――響きあう言葉と感性」へのお誘い

下記の通り第79回SGRAフォーラムをハイブリッド形式で開催いたします。会場でもオンラインでも参加をご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。

 

テ ー マ:「東アジア文化記憶の再読――響きあう言葉と感性」

日   時:2026年6月27日(土)午後2時~5時

会   場:東京科学大学西9号館ディジタル多目的ホール(Zoomウェビナーとのハイブリット開催)

言   語:日本語・中国語(同時通訳付き)

主   催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)

共   催:東京科学大学リベラルアーツ研究教育院

 

 

参加申込:こちらよりお申込くださいください(リンクをクリックして登録してください)

(参加方法に関わらず参加用URLが届きます。会場参加の方は当日会場にお越しください。)

 

 

参加にあたってのお知らせ】

・同時通訳をご希望の方へ

会場で同時通訳を利用する場合は、Zoomへの接続が必要となります。

必要な方はインターネットに接続できる端末とイヤホンをご持参ください。会場のWi-Fiをご利用いただけます。

・会場【東京科学大学西9号館ディジタル多目的ホール】

〒152-8550 東京都目黒区大岡山2-12-1(キャンパスマップ 22番の建物です)

お問い合わせ

SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)

 

 

◆フォーラムの趣旨

社会の不安定化や価値観の揺らぎが進む現代において、人文学はいかなる視点と言葉によって過去と現在を結び直しうるのか。本フォーラムは、「東アジア文化記憶の再読」という主題のもと、近現代の文学・思想・音楽・映像を手がかりに、東アジアにおける文化の越境、思想や表現の受容と変容、記憶の継承と再解釈について考えることを目的とする。

 

本企画の特色は、民国期の美学思想から現代のポピュラー音楽やテレビドラマにいたるまで、約100年にわたる多様な文化事象を横断的にとらえ、作品や言説に刻まれた歴史意識と文化的位相を読み直そうとする点にある。文学者どうしの響き合い、思想の受容と変容、方言をめぐる葛藤、友情の語り、歌われる記憶、映像を通じた共同体像の形成といった諸問題は、それぞれ異なる位相から、文化記憶が国境や時代を越えていかに受け継がれ、編み直されてきたのかを示している。

 

基調講演と各発表、さらに討論を通じて、本フォーラムは、東アジアにおける文化記憶とは何か、それが文学・思想・芸術の営みのなかでいかに読み継がれ、捉え直されていくのかを、多角的に考える場としたい。

 

 

プログラム

司会: 宋 晗(フェリス女学院大学)

開会の辞    室田 真男(東京科学大学 リベラルアーツ研究教育院)

 

【基調講演】新美南吉と魯迅そして中国

藤井 省三(東京大学名誉教授)

 

魯迅(1881~1936)と日本文学との間には、深い影響関係がある。拙著『魯迅と日本文学』(2015年)で論じたように、1902~1909年の日本留学時代から1920年代、五・四新文学期にかけて、魯迅は夏目漱石(1867~1916)、森鷗外(1862~1922)、芥川龍之介(1892~1927)らから大きな影響を受けており、1930年代以後は魯迅が太宰治(1909~1948)、松本清張(1909-92)、村上春樹(1949~)らに深い影響を与えてきた。

 

そして新美南吉(1913〜1943)は、郷土愛知県知多半島を舞台に温かな童心を描いた児童文学者として日本で広く親しまれてきた。また近年、中国においても南吉童話は高い人気を誇っており、その受容の広がりは、従来の南吉像に再考を促している。

 

本講演は、南吉が魯迅文学、とりわけ「阿Q正伝」を深く読み込み、日中戦争期の中国の民衆に鋭い共感を寄せていた事実を日記・ノート・作品分析を通じて明らかにすることで、「郷土の童話作家」という枠を超えた南吉の世界文学的な側面を提示する。また南吉の反戦意識が村上春樹に継承されて、魯迅―南吉―村上春樹という系譜的関係が成立するであろう点についても検討したい。

 

—————————————— 第1部 【越境と接触】 ——————————————

【発表1】近代中国美学における自然観の構築――西洋思想の影響のもとで

丁 乙(北海道大学)

 

【発表2】1926年:危機が潜む ピリニャークの極東旅行と国際左翼連帯活動

黄 詩琦(中山大学)

 

休憩(15分)

 

—————————————— 第2部 【言語と感情】 ——————————————

【発表3】「解説/再現」される方言:林参天の『濃煙』における言語政治

賈 海涛(一橋大学)

 

【発表4】友情三調:巴金のエッセイ集『傾吐不尽的感情』における文化政治

呉 天舟(復旦大学)

 

—————————————— 第3部 【文化と表象】 ——————————————

【発表5】カバーされる記憶:「李香蘭」と改革開放後の中華ポピュラー音楽

楊 冠穹(東京科学大学)

 

【発表6】テレビドラマ制作からみる「台湾人」表象――曹瑞原作品を中心に

八木 はるな(中央大学)

 

 

【総合討論】

モデレーター:宋 晗(フェリス女学院大学)

討論者(アルファベット順):陳 言(首都師範大学)、龔 艶(上海師範大学)、吉川 龍生(慶應義塾大学)

 

 閉会の辞 今西 淳子(渥美国際交流財団)

 

※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。

日本語版

中国語版

 

中国語版ウェブサイト