SGRAイベントへのお誘い

国際シンポジウム・第13回日台アジア未来フォーラム「帝国を解きほぐす:身体・環境・政治をめぐる群島的視座」へのお誘い

下記の通り国際シンポジウム・第13回日台アジア未来フォーラムを同時通訳付きハイブリット形式で開催いたします。ぜひご参加ください。

 

テーマ:「帝国を解きほぐす:身体・環境・政治をめぐる群島的視座」
Decentering Empire: Archipelagic Perspectives on Bodies, Environments, and Politics
日 時:2026年11月19日(木)09:50–16:30
会 場:国立陽明交通大学光復キャンパス 人社三館HC105セミナーホール(新竹)
言 語:日本語・中国語(同時通訳付き)
主 催:国立陽明交通大学社会と文化研究科
共 催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会・早稲田大学国際和解学研究所
参加費:無料

 

◆プログラム詳細◆
こちらよりプログラム詳細や発表要旨をご覧いただけます。(リンクをクリックしてご覧ください)

 

◆参加申込◆
こちらよりお申し込みください。(リンクをクリックして登録してください)

 

 

 

◆フォーラムの趣旨◆
本シンポジウムは島嶼・列島・半島・離島という空間を手掛かりに、総力戦体制と戦後社会のあいだにみられる連続性と変容を捉え直すことを試みる。会議では「ヤポネシア」および 「群島転回」(archipelagic turn) の視点を手掛かりとして、これらの海に囲まれた空間を単なる周縁ではなく、歴史的な力が交差し、再編される場として位置づける。
東アジアは今日、第一列島線をめぐる地政学的緊張の渦中にあり、「台湾有事」という言葉が日常的に語られる状況に直面している。小笠原諸島、とりわけ日本最東端に位置する南鳥島は、今なお「核廃棄物の最終処分候補地」という重圧を背負わされ続けている。辺野古で発生した転覆事故をめぐる摩擦と反発は、沖縄の基地問題を抱える島と、その周囲に位置する島々とのあいだに存在する解きほぐしがたい緊張を露呈させた。
動員体制の終焉後も、総力戦体制の論理と構造は日米安全保障体制を基軸とする地政学的秩序に組み替えられ、影響を及ぼし続けている。島々にみられるこれらの事象は、冷戦装置を経て変容しながらも、なお群島を規定し続ける「不可視の骨格」が生み出す軋みとして理解できる。
群島という視座は、単なる地理的視角の転換にとどまらず、帝国秩序や統治権力、支配構造を問い直し、多様な「生のあり方」を再発見するための重要な理論的視座となるだろう。本シンポジウムは歴史経験を出発点とし、社会、思想、文学、歴史、環境、ジェンダー研究など多様な視点を横断しながら、群島空間が有する歴史的・現代的意義を再検討する。
基地政治と性別化された暴力、谷川雁による非文字・非国家の思索、島嶼と半島を結ぶ平和連帯、南島論述における台湾と沖縄、琉球弧における台日女性の移動、「プランテーション新世」における植物と先住民労働など、多様なテーマを横断しながら、戦争が人びとの身体や生活環境、政治・社会関係、さらには知の枠組みにいかに刻み込まれてきたのかを明らかにする。
地政学的な連鎖(island chain)から島嶼東アジアの連帯(solidarity)へ。本シンポジウムは、国際的・学際的な対話を通じて、東アジアの歴史経験と「東アジア」という地域概念を、より批判的かつ開かれた視座から再構築したい。

 

◆プログラム◆


09:50-10:00 開会挨拶
邱德亮(国立陽明交通大学社会と文化研究科准教授兼所長)
今西淳子(渥美国際交流財団関口グローバル研究会代表)
浅野豊美(早稲田大学国際和解学研究所所長・政治経済学術院教授)

 

司 会 : 詹亜訓(国立陽明交通大学社会と文化研究科助理教授)


10:00-12:00 基調講演
司  会 : 藍弘岳(中央研究院歷史語言研究所研究員)
討論者 : Yaroslav Shulatov(早稲田大学政治経済学術院教授)
通  訳 : 葉懿萱、戴苡宸

 

石原俊(明治学院大学社会学部社会学科教授)
「日本の「戦後」秩序を群島の視点から描き直す―戦時島嶼疎開から台湾有事避難まで―」

 

(ランチ・休憩)


13:00-14:35 Session 1:第一列島線と島嶼連帯
司  会 : 浅野豊美(早稲田大学国際和解学研究所所長・政治経済学術院教授)
討論者 : 平井新(東海大学政治経済学部 政治学科専任講師)
通  訳 : 葉懿萱、戴苡宸

 

井上史(埼玉大学人文社会科学研究科准教授)
「1972年・1995年画期再考—沖縄権利闘争史における復帰以降のフェミニズム運動の位置づけ」

 

羅皓名(東海大学日本語言文化学系助理教授)
「国家を超克する海と島の物語:谷川雁思想における非文字世界と非国家交流圏」

 

李貞善(東京大学人文社会系研究科特任助教)
「日・台・韓における島々の平和連帯」

 

(休憩)


14:50-16:20 Session 2:帝国的境界線と越境的ランドスケープ
司  会 : 黄若翔(国立清華大学科技法律研究科助理教授)
討論者 : 天野尚樹(上智大学外国語学部教授)
通  訳 : 葉懿萱、戴苡宸

 

朱惠足(国立中興大学台湾文学・トランスナショナル文化研究所教授)
「南島論述における台湾と沖縄」

 

水谷明子(津田塾大学国際関係研究所特任研究員)
「琉球弧における女性たちの移動ー近代東アジアにおける戦争と労働」

 

許秀孟(国立台東大人文イノベーション・社会実践センター博士研究員)
「クロップスケープとプランテーション新世:商品作物シトロネラの歴史的構築と拡散」

 


16:20-16:30 閉会挨拶
詹亜訓(国立陽明交通大学社会と文化研究科助理教授)