SGRAフォーラム
レポート第99号「夢・希望・嘘 -メディアとジェンダー・セクシュアリティの関係性を探る-」
第68回SGRAフォーラム
「夢・希望・嘘 -メディアとジェンダー・セクシュアリティの関係性を探る-」
2022年11月1日発行
<フォーラムの趣旨>
現代社会に生きる者がメディアの影響からのがれることは難しい。服から食べ物まで、私たちの日常的なあらゆるものの選択はメディアに左右されている。
同様に、子供のころからジェンダーやセクシュアリティに関わる情報にさらされ、女性は、男性は、いかに行動すべきなのか、どのようなジェンダーやセクシュアリティが存在するのか、恋愛とは何なのかというイメージもメディアにより作られている。メディアは意見を作るための貴重なツールであるだけでなく、意見を変えるためのツールでもある。
本フォーラムではメディアはどのように恋愛、ジェンダーやセクシュアリティの理解に影響を与えているのか?視聴者やファンはどのようにメディアと接触しているのか?社会的な変化のために、メディアをどのように利用することができるのか? など、現代におけるメディアとジェンダーおよびセクシュアリティの関係性のさまざまな様相を皆さんと共に掘り下げ、探ってゆくことを目指した。
<もくじ>
【第1 部】
[基調講演]
今の時代、白馬に乗った王子様って必要?
―リアリティーテレビの「バチェラー・ジャパン」と「バチェロレッテ・ジャパン」から見たジェンダー表象―
ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学)
[質疑応答]
質問者:デール・ソンヤ(インディペンデントリサーチャー)
回答者: ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学)
Q&Aコーディネーター:郭 立夫(東京大学)
【第2 部】
[発表①]
夢を売り、夢を描く
―ジェンダー視点からみる宝塚歌劇団の経営戦略と関西圏のファン文化―
バラニャク平田ズザンナ(お茶の水女子大学)
[発表②]
中国本土のクィア運動におけるメディア利用
―北京紀安徳咨詢センターによるメディア・アクティビズムを中心に―
于 寧(国際基督教大学)
[発表③]
#MeTooからデンジャンニョ(味噌女)まで
―韓国のメディアにおける「フェミ/嫌フェミ」をめぐって―
洪ユン伸(一橋大学)
【第3 部】 ディスカッション
パネリスト: ハンブルトン・アレクサンドラ(津田塾大学)
バラニャク平田ズザンナ(お茶の水女子大学)
于 寧(国際基督教大学)
洪 ユン伸(一橋大学)
Q&A コーディネーター:郭 立夫(東京大学)
講師略歴
あとがきにかえて
デール・ソンヤ(インディペンデントリサーチャー)