SGRAチャイナフォーラム
レポート第92号「国際日本学としてのアニメ研究―メディアミックスとキャラクター共有の歴史的展開―」
第13 回SGRA チャイナ・フォーラム
「国際日本学としてのアニメ研究
―メディアミックスとキャラクター共有の歴史的展開―」
2021年6月18日発行
<フォーラムの趣旨>
企業が主導して、複数の作家が同一のキャラクターや世界観(背景世界)を共有して創作物を同時多発的に生み出し、さらにそこにファンが二次創作やコスプレの形で創造的に参加する「メディアミックス」は、日本のアニメーションを中心とするコンテンツ産業の特徴的手法とされ、Marc Steinberg 『Anime’s media mix: Franchising toys and characters in Japan』(2012)以降、アニメの学術研究の新しい領域として注目を集めている。本フォーラムではSteinbergの議論では不十分であったメディアミックスの東アジアでの歴史的な起源について中・日双方から検証したい。
<もくじ>
【開会挨拶1】
董 炳月(中国社会科学院文学研究所研究員)
【開会挨拶2】
徐 滔(北京外国語大学日本語学院院長)
【講演1】 「翼賛一家」とメディアミックスの日本ファシズム起源
大塚 英志(国際日本文化研究センター教授)
【講演2】 日本アニメにおける『西遊記』のアダプテーション
―変異するキャラクター―
秦 剛(北京日本学研究センター教授)
【総合討論】 メディアミックスとキャラクター共有の歴史的展開
モデレーター 顔 淑蘭(中国社会科学院文学研究所助理研究員)
討論者 古市 雅子(北京大学マンガ図書館館長准教授)
陳 龑(東京大学総合文化研究科博士課程)
講師略歴
あとがきにかえて
陳 龑(東京大学総合文化研究科博士課程)