日韓アジア未来フォーラム

第23回日韓アジア未来フォーラム 「朝鮮半島から読み解く新しい東北アジアの地政学」へのお誘い

 

下記の通り第23回日韓アジア未来フォーラムをハイブリッド形式で開催いたします。会場でもオンラインでも参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。

 

テ  ー  マ:「朝鮮半島から読み解く新しい東北アジアの地政学」

日   時:2026年2月20日(金)午後2時~5時

会   場:川県立図書館食文化体験スペース (オンラインとのハイブリット開催)

言   語:日韓同時通訳

主   催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)

共   催:未来人力研究院

協   力:東北亞未来構想研究所

参 加 申 込 :こちらよりお申込くださいください(リンクをクリックして登録してください)

 

(参加方法に関わらず参加用URLが届きます。会場参加の方は当日会場にお越しください。)

 

お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)

 

 

◆フォーラムの趣旨

東北アジアは今、米中対立、ウクライナ戦争、北朝鮮の軍事化、経済安保競争など、複数の危機が交錯する新しい地政学的転換点に立っている。この地域は政治・経済・技術の分野が密接に連動し、従来の安全保障概念を越えた「複合的地政学空間」となりつつある。朝鮮半島は依然としてこの変動の中心に位置し、地域の緊張と協力の両面を象徴している。本フォーラムでは、北朝鮮情勢と東北アジア秩序の変化を再評価するとともに、経済安全保障、サイバー安保、技術同盟といった新しい協力領域を視野に入れ、日韓が共有できる戦略的課題を探る。

 

◆プログラム

司会: 金 雄煕(仁荷大学)

開会挨拶:今西 淳子(渥美国際交流財団・SGRA)

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基調講演:

「中国と南北朝鮮双方との関係の新しい変化」朱 建栄(東洋学園大学)

2025年9月3日の北京式典で中ロ朝の指導者が並んだが、三者合同会談はなかった。米国こそ「新冷戦」の構図を煽っているが、中国は自身の発展戦略と地域の平和への期待により、北東アジア地域の分断、陣営化を望んでいない。中韓関係は尹錫悦前政権時代に大幅に後退したが、習主席の11年ぶりの韓国公式訪問は関係の正常化の新しい起点になった。中国は北東アジアにおける韓国の独特で重要な役割に引き続き期待を寄せている。半島の「非核化」問題について中国は従来の立場は変わらないと表明し、国連安保理決議による義務を依然果たしている。内外情勢の激変を踏まえて、関係諸国とともに半島の恒久的平和体制を追求していく姿勢だ。

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報 告1:

「北朝鮮の情勢変化と東北アジアにおける「新冷戦」構図の形成」李 鋼哲(INAF)

北朝鮮は、金正恩氏が2012年に政権を引き継いで以来、大きな政策転換を見せている。経済的には、2021年の朝鮮労働党第8回大会で、新たな「国家経済発展五カ年計画」を策定し、対外経済に左右されない『自力更生、自給自足』を基本路線にしている。2024年1月には「地方発展20×10政策」を打ち出し、地方開発に力を入れるとしている。対外関係では、ロシアとウクライナ戦争をきっかけに、ロシアとの急接近を図り、朝露軍事同盟を結び、同時に中国との伝統関係を維持することで、結果的には朝中露3カ国の結束が強まり、日米韓3カ国の同盟と対抗する構図が形成され、東北アジア地域は「新冷戦」時代に突入しつつある。

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報 告2:

「北朝鮮のサイバー脅威とクーパン事態から見たサイバー安全保障の課題」李 成訓(国家安保戦略研究院)

北朝鮮のサイバー脅威は、外貨獲得(仮想資産窃取)・諜報活動・インフラ攪乱を組み合わせた「国家主導の犯罪・諜報複合体」へと進化している。韓国は2025年の通信会社ハッキングやクーパン個人情報流出事件を通じて、サイバー安全保障が国家安全保障の中核であることを確認した。2026年には生成AIがフィッシングやディープフェイクを高度化し、選挙や社会紛争の局面で偽情報の影響力が拡大する可能性が高い。対応策として、重要デジタルインフラの指定と復旧能力の強化、北朝鮮脅威に特化した追跡・制裁パッケージの構築、日韓間のCERT/CSIRT協力強化が必要である。特に仮想資産分野でのKYC/AML高度化とブロックチェーン分析の実効性向上が求められる。

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指定討論1:

「日韓の地政学的関係性とその力学」金 崇培(釜慶大学)

19世紀に誕生した地政学は、今日においても事象分析の視点を提供しており、その領域は地経学や批判地政学へと発展している。報告者の議論を前提としつつ、ここでは古典的地政学の視点から日韓関係を省察し、あわせて地域秩序を再考する。具体的には、帝国的法規範による「1910年体制」、日韓国交正常化による「1965年体制」、リベラリズムが前景化した「1998年体制」、そしてリアリズムが顕在化している現状を再確認する。

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指定討論2:

「『敵対的二国家関係』は朝鮮半島の法秩序を変えるのか」権 南希(関西大学)

近年、北朝鮮は南北関係を「敵対的二国家関係」と位置づける言説転換を明確化している。こうした政治的宣言が朝鮮半島をめぐる国際法秩序において既存の法的枠組みを変更するものかを検討し、併せて、危機管理や交渉、抑止の前提を再構成する性格を有するのかに着目する。とりわけ、1953年停戦体制の法的連続性を踏まえつつ、法的安定性と実務的変容が交錯する局面を整理し、討論の出発点としたい。

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指定討論4:

「国交正常化60年を迎える日韓が共有する困難な課題」木宮 正史(東京大学名誉教授)

国交正常化から60年を経て非対称・相互補完関係から対称・相互競争関係になった日韓は、現在、①同盟を共有するトランプ米政権の登場に伴う戦略的不透明さ、②米中対立の尖鋭化・構造化、③体制生存のため核ミサイル開発に邁進し韓国との関係を「敵対的な二国間関係」と規定する北朝鮮、こうした不透明で困難な戦略環境に直面する。共有する困難な課題への対応に関して日韓両政府、両社会がどのような選択をするのかを注視する必要がある。

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自由討論
モデレーター:平川 均( 名古屋大学名誉教授)

閉会挨拶:李 鎮奎(未来人力研究院)

 

※プログラムの詳細は、下記リンクをご参照ください。

日本語版

韓国語版

韓国語版ウェブサイト