SGRAフォーラム
レポート第115号「なぜ、戦後80周年を記念するのか?─ポストトランプ時代の東アジアを考える─」
第77 回SGRAフォーラム
「なぜ、戦後80周年を記念するのか?─ポストトランプ時代の東アジアを考える─」
2026年6月11日発行
<フォーラムの趣旨>
80 年の長きにわたる戦後史のなかで、アジアの国々は1945 年の出来事を各自の歴史認識に基づいて「終戦」「抗戦の勝利」「植民地からの解放」といった表現で語り続けてきた。アジアにおける終戦記念日は、それぞれの国が別々の立場から戦争の歴史を振り返り、戦争と植民地支配がもたらした深い傷と記憶を癒やし、平和を祈願する節目の日であった。一方、この地域の人びとが国境を超えた歴史認識を追い求め、対話を重ねてきたことも特筆すべきである。
2025 年は終戦80 周年を迎える。アメリカにおける政権交替にともなって、アジアをめぐる国際情勢がより複雑さを増している。こうした状況のなか、多様性や文明間の対話を尊重し、相互協力のなかで平和を希求してきた戦後の歴史を本格的に検証する意味は大きい。本フォーラムは日本、中国、韓国、東南アジアの視点から戦後80 年の歳月に光を当て、近隣諸国・地域と日本との和解への道を振り返り、平和を追求するアジアの経験と、今日に残る課題を語り合った。
<もくじ>
総合司会 開催にあたって─李 恩民(桜美林大学)
開会挨拶 今西淳子(渥美国際交流財団、関口グローバル研究会)
歓迎挨拶 鷲津明由(早稲田大学)
【第一部】 基調講演
【講演1】 冷戦、東北アジアの安全保障と中国外交戦略の転換
沈 志華(華東師範大学)
【講演2】 冷戦から冷戦までの間─第2次世界大戦後米中関係の展開と日本─
藤原帰一(順天堂大学、東京大学名誉教授)
【第二部】 オープンフォーラム
【 若手研究者による討論】
【 1】東アジアの地政学的転換と朝鮮半島を考える
権 南希(関西大学)
【 2】 なぜ、戦後80周年を記念するのか
─タイ保守派の陰謀論分析から考える政治的断層線─
ラクスミワタナ モトキ(早稲田大学)
【 3】国 際秩序と知的交流─留学生政策から考える─
野﨑雅子(早稲田大学)
【 4】 民間の歴史認識・信頼構築・協力と和解への道
李 彦銘(南山大学)
【質疑応答】
モデレーター: 林 泉忠(東京大学)
Q&A 担当: 陳 璐(早稲田大学)
発言者: 藤原帰一(順天堂大学、東京大学名誉教授)、沈 志華(華東師範大学)、権 南希(関西大学)、ラクスミワタナ モトキ(早稲田大学)、野﨑雅子(早稲田大学)、李 彦銘(南山大学)
総括・閉会挨拶 劉 傑(早稲田大学)
登壇者略歴
あとがきにかえて 賈 海涛(神奈川大学、一橋大学)




