SGRAスケジュール

第14回SGRAチャイナVフォーラム「東西思想の接触圏としての日本近代美術史再考」へのお誘い

下記の通りSGRAチャイナVフォーラムをオンライン(Zoom)で開催いたします。

参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。

今回は、聴講者はご自分のカメラもマイクもオフのWebinar形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。

 

テーマ:「東西思想の接触圏としての日本近代美術史再考」

日時:  2020年11月1日(日)午後3時~4時30分(北京時間)/午後4時~5時30分(東京時間)

方 法:  Zoom Webinar による

主 催: 渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)

協 力: 清華東亜文化講座、北京大学日本文化研究所

後 援: 国際交流基金北京日本文化センター

 

参加申込(クリックして登録してください)

お問い合わせ:SGRA事務局( sgra@aisf.or.jp +81-(0)3-3943-7612)

 

 

■フォーラムの趣旨

江戸時代後期以降、日本には西洋の諸理論が流入し、絵画においても、それまで規範であった中国美術の受容とそれを展開していく過程に西洋理論が影響を及ぼすようになっていった。一方、絵画における東洋的な伝統や理念が西洋の画家たちに影響を与え、さらにそれが日本や中国で再評価されるという動きも起こった。本フォーラムでは、その複雑な影響関係を具体的に明らかにすることで、日本近代美術史を東洋と西洋の思想が交錯する場として捉え直し、東アジアの多様な文化的影響関係を議論したい。日中同時通訳付き。

 

■プログラム

総合司会:孫 建軍(北京大学日本文化学部)

開会挨拶:今西淳子(渥美国際交流財団)

 

【講演】稲賀繁美(国際日本文化研究センター)

「中国古典と西欧絵画との理論的邂合—東西思想の接触圏としての日本近代美術史再考」

 

【討論】

劉 暁峰(清華大学歴史系)

塚本麿充(東京大学東洋文化研究所)

王 中忱(清華大学中文系)/ 高華鑫(中国社会科学院文学研究所)代読

林 少陽(香港城市大学中文及歴史学科)

 

【質疑応答】

 

閉会挨拶:劉 暁峰(清華大学歴史系)

 

※プログラムの詳細は、下記URLをご参照ください。

日本語  中国語

 

■発表要旨

渡邊崋山から橋本関雪までの画人がいかに中国の美術理論を西洋理論と対峙するなかで咀嚼したかを検討する。とりわけ「気韻生動」の概念がいかに西洋の美学理論に影響を与えたかをホイスラーからアーサ・ダウに至る系譜に確認するとともに、それが大正期の表現主義の流行のなかで、いかに日本近代で再評価され、「感情移入」美学と融合をとげ、更にそれが、豊子愷らによって中国近代に伝播したかを鳥瞰する。この文脈でセザンヌを中国美学に照らして評価する風潮が成長し、またそれと呼応するように、石濤が西欧のキリスト教神秘主義と混線し、東洋研究者のあいだで評価されるに至った経緯も明らかにする。

 

※なお、本フォーラムでは講演を契機とした活発な議論が展開されることを期待し、事前に講演内容に関連する以下の論文を紹介する。

◆「岡倉天心」関係:

稲賀繁美「天心・岡倉覚三と五浦―イギリス・ロマン主義特輯号の余白に―」

稲賀繁美「岡倉天心とインド―越境する近代国民意識と汎アジア・イデオロギーの帰趨」

◆橋本関雪の周辺:

稲賀繁美「表現主義と気韻生動―北清事変から大正年末に至る橋本関雪の軌跡と京都支那学の周辺―」

◆近代の南画復興と日中交流:

稲賀繁美著 王振平訳「論豊子愷《中国美術在現代芸術上勝利》与日訳作品在接受西方思想時的媒介作用」

◆サン・ディエゴでの中日美術交流に関する会議の報告:

稲賀繁美「日本美術と中国美術の<あいだ>(上)石橋財団国際シンポジウム(2018年11月2-4日)に出席して」

稲賀繁美「日本美術と中国美術の<あいだ>(下)石橋財団国際シンポジウム(2018年11月2-4日)に出席して」

 

[講師略歴]

稲賀繁美(いなが・しげみ)

国際日本文化研究センター 教授。1988年東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻博士課程単位取得退学、1988年パリ第七大学 (新課程) 博士課程修了。博士(文学)。東京大学教養学部助手、三重大学人文学部助教授を経て、1997年国際日本文化研究センター助教授、2004年より国際日本文化研究センター教授。専門は比較文学比較文化、文化交流史。主な単著書に『絵画の臨界 : 近代東アジア美術史の桎梏と命運』、名古屋大学出版会、2014年1月、『絵画の東方 オリエンタリズムからジャポニスムへ』、名古屋大学出版会、480頁、1999年、『絵画の黄昏:エドゥアール・マネ没後の闘争』、名古屋大学出版会、467頁、1997年、共著書に(編著) 『東洋意識:夢想と現実のあいだ 1894-1953』、ミネルヴァ書房、京都、2012年4月20日、The 38th International Research Symposium: Questioning Oriental Aesthetics and Thinking: Conflicting Visions of “Asia” under the Colonial Empires International Research Symposium Proceedings38, International Research Center for Japanese Studies, Kyoto, 31 March 2011(『東洋美学と東洋的思惟を問う:植民地帝国下の葛藤するアジア像 – 国際シンポジウム 第38集 –』 国際研究集会報告書 38、国際日本文化研究センター、京都、2011年3月31日)、(編著) 『異文化理解の倫理にむけて』、名古屋大学出版会、名古屋、2000年がある。