SGRAメールマガジン バックナンバー

  • [SGRA_Kawaraban] Max Maquito “Manila Report 2013-4 Winter”

    **************************************************************** SGRAかわらばん503号(2014年1月22日) 【1】エッセイ:マキト「フィリピンで戦いを繰り広げる日本」 【2】フォーラム案内:第46回SGRAフォーラムin有楽町<土曜日です!>   「インクルーシブ教育:こどもの多様なニーズにどう応えるか」 【3】論文募集:第4回日台アジア未来フォーラム(6月13日台北)   「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流」 **************************************************************** 【1】SGRAエッセイ#396 ■M.マキト「マニラ・レポート2013年冬:フィリピンで戦いを繰り広げる日本」 3.11の直後、SGRAかわらばんにエッセイを書く機会があった。日本が今まで経験した ことがない震災の中で必死に戦う日本の国民、そして、応援にやってきた地球市民た ちの姿に、僕はとても感動したので、この危機は、今までに日本が世界へ提示した独 自の理念を改めて見直す良い機会でもあると書いた。この「見直し」は、失われた数 十年のように、日本の良いところまで批判的に扱う「抜本的改革」ではない。むし ろ、あのとき僕の心に響いたのは、日本は守るべきところを見直して、それを更に活 かしていくことができるということであった。日本が守るべきところとは、平和憲 法、非核三原則、そして僕の研究対象でもある共有型成長である。これらを更に活か せば、震災に素早く、かつ効果的に対応できる自衛隊、原発ゼロを含む非核三原則、 そして、海外にも展開する共有型成長という見直しができると思ったのである。 しかしながら、今、上記3つの見直しについて、日本国内では、まるで紛争勃発の様 相である。そして、この戦いは海外にも展開しようとしていて、フィリピンにおいて も、戦いが繰り広げてられている。 2013年11月7日にフィリピンを襲った世界最大と言われるスーパー台風30号は、甚大 な被害を及ぼし、今も復興に向けて努力中である。多くの国の支援をいただいて感謝 で一杯だ。日本からも、史上最大規模の自衛隊を被災地に派遣していただいた。この 台風で一番被害を蒙ったレイテ島は、第二次世界大戦で日本軍に侵略された時に、 マッカーサー将軍が、フィリピンに「私は必ず戻ってくる」と約束し、その約束を果 たすために、大規模な連合国軍が上陸した島でもある。その島に、日本の国民を守る 自衛隊が、フィリピン人を助けるために、こんなに大勢やってくることは、以前は誰 も想像しなかったであろう。海外援助の透明さを確保するために、フィリピン政府が この台風をきっかけに作成したウェブサイト(Foreign Aid Transparency Hub、2013 年12月20日アクセス)によると、現在、この台風による被災地の支援に対して、日本 は最大援助国の3カ国の内に入っている。イギリスが最大援助国で9600万米ドルを、 日本は2番目で7400万米ドルを、米国が3番目で6200万米ドルを公約している。3.11か らまだまだ復興中の日本からの寛大な援助は特に有り難い。東日本大震災の時のフィ リピンからの支援に対する「お返し」ということもあるらしい。 フィリピンには、およそ30年前に国民の反対運動によって建設中止になった原子力発 電所がある。中止になったのだから、その建物は劣化して殆ど売却されたか、或いは 売却できなかったので設備は錆びついて敷地は草がボウボウだろうと、僕は想像して いた。しかし、昨年10月にSGRAの福島スタディツアーに行った後に、フィリピンにお ける原発をめぐる最近の議論を調べてみたら、驚いたことに、その原発は新築並みの 状態に維持するために、フィリピン政府がメンテナンス予算を数十年にわたって組み 続けていたことがわかった。理論的には、核燃料を投入するだけで、稼働可能のよう である。福島スタディツアーの最後の日、ふくしま再生の会の皆さんに、「せっかく このような体験をさせていただいたので、皆さんの力を借りて、フィリピンが永遠に 原発ゼロの国になるように、微力ながらもSGRAフィリピンは頑張りたい」と申し上げ た。その後、更に調べたところ、福島の高校生達が、一昨年、稼働中止中のフィリピ ンの原発を訪問したことがわかった。高校生達は、「こんなに綺麗な自然に恵まれた フィリピンで原発を稼働させるべきではない」というコメントを発表していた。日本 の失われた数十年間の影響で、様々な問題を抱えている、そして、これから原発とい う「遺産」の担い手になる日本の若者が、このようにしっかりとした意見を述べたの は、あっぱれである。 僕の専門の共有型成長の面においても、日系企業の進出のおかげで、フィリピンにも 共有型成長のDNAが伝えられている。SGRAかわらばんの読者の皆さんは既にご存知の 方が多いと思うが、日本は高度成長期に、GDPは増加しながらも貧富の格差が縮まる という「東アジアの奇跡」を実現した。残念ながら、フィリピンはこの奇跡を経験で きなかったが、僕の調査では、日系企業が進出しているフィリピンの経済特区やそこ に立地する企業群、そして、それぞれの企業、というあらゆるレベルで、共有型成長 が根付いていることが確認できた。 フィリピンにとって、共有型成長は夢のようなものである。東南アジア諸国と比べて も、フィリピンの一人当たりのGDPは低く、貧困の格差は依然として大きな問題であ る。日本が実現可能と示したこの共有型成長についての私の研究は、SGRA設立時から 継続して行い、たくさんの方から支持をいただいている。当初は、「グローバル化の 中の日本の独自性」チームにおいてこの研究を進めさせていただいた。僕は、この共 有型成長は(グローバル資本主義経済とは違う)日本の独自性に支えられていたと信 じている。僕は日本から学んだことを伝えるべく、2004年から平均年2回、フィリピ ンでSGRAマニラセミナーを実施している。第17回日比共有型成長セミナーを2月11日 (火)にフィリピン大学で開催するので、ご興味がある方は下記リンクをご参照くだ さい。 http://www.aisf.or.jp/sgra-in-english/2013/11/seminar_17.html しかし、これで3つの戦いが終わったと考えたら大間違い。 温暖化により、気候変動がこれからも続き、益々大きな被害が想定外のところで起き る可能性がある。自衛隊のような、体系的な、しかも命がけの任務に対応できる組織 がこれからも必要になる。ただ、東アジアでは政治外交の緊迫状況が高まり、自衛隊 結成の基本理念である日本国憲法を改正する可能性までが浮上してきた。フィリピン もこの緊迫状況のど真ん中にいる。 福島で原発の問題が発生したあとでも、世界のいくつかの国々で原発建設が止まらな い。フィリピンでも大物達が、再び原発を立ち上げようとしている。建設中止に至る まで、あれだけ膨大な借金や長引いた停電時代のコストを、フィリピン国民が払った にもかかわらず、である。 そして、フィリピンにおける共有型成長は依然としてラマンチャの男の夢である。格 差がなかなか改善できない。それに、いわゆる「中所得の罠」に陥っている。他の東 南アジア諸国と比べて、日本の投資家にとってそれほど人気のない国である。国内に おいても、海外においても、成長が実現されても、それが全国民に共有されていない 現状である。 この3つの戦いは結びついている。共有型成長が実現できていない国では、自然災害 の被害が深刻で、そこからの立ち直りが遅い。国民の大半は構造が貧弱な住宅に住 み、社会的インフラは乏しい。立ち直るための設備や貯金なども殆どない。共有型成 長が実現できない国であるがゆえに、甘い誘惑でパッケージされた原発に弱い。いく ら国民がNOと思っていても決断をする連中が便益をもらえば、原発が建設されたとい うケースがよく見られる。2月11日のセミナーでは、これらの課題を議論する。その 上で、行動が起こればと思う。 英語版は下記のリンクをご参照ください。 www.aisf.or.jp/sgra-in-english/2014/01/manila_report_winter_2013_1.html -------------------------- <マックス・マキト ☆ Max Maquito> SGRA日比共有型成長セミナー担当研究員。SGRAフィリピン代表、フィリピン大学機械 工学部学士、Center for Research and Communication(CRC:現アジア太平洋大学) 産業経済学修士、東京大学経済学研究科博士、アジア太平洋大学にあるCRCの研究顧 問。テンプル大学ジャパン講師。 -------------------------- 【2】第46回SGRAフォーラムへのお誘い(最終案内)〜飛び込みも歓迎です!〜 下記の通りSGRAフォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所 属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。SGRAフォーラムはどなたにでも参加 していただけますので、関心のある方にお知らせください。 ■テーマ:「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」 日時:2014年1月25日(土)午後1時30分〜4時30分、その後懇親会 会場:東京国際フォーラム ガラス棟 G610号室    http://www.t-i-forum.co.jp/general/access/ 参加費:フォーラムは無料 懇親会は正会員1000円、メール会員・一般2000円 参加申込み・お問い合わせ:SGRA事務局([email protected], 03-3943-7612) ◇フォーラムの趣旨 インクルーシブ教育(inclusive education)は、障碍児教育に関する施策のひとつで あるが、同時に、社会的・経済的格差、民族・人種・文化・宗教等の差異がもたらす 差別の軽減・解消をめざし、不利益な立場にある人々の自立および社会への完全参加 を、教育・学校の改革によって実現しようとする教育・社会理念とも捉えられる。 日本では、障碍のある子どもに特別支援学校だけではなく多様な学びの場を提供する 施策が試みられてきた。その他の特別なニーズを持つ子ども、例えば当初は数年しか 日本に滞在しない予定だった外国籍労働者の子どもたち、家庭や経済的事情により学 業に困難を伴う子どもたち等は、対応されなかったわけではないが、教育のメインス トリームの周辺課題とされてきた。グローバル化によりますます増加する子どもの多 様なニーズに応えるためには、教育全般の課題として捉えない限り、この問題は根本 的に解決しないのではないか。 教育が新自由主義や市場原理の波に巻き込まれ、競争的学力向上を目指す傾向にある 中、果たしてインクルーシブ教育は実現できるのだろうか。さらに言えば、社会が障 碍や人種・文化的差異をどのように構成し対応していくかという国の文化が変わらな い限り、実現は難しいのではないか。実際、日本のみならず、ほとんどの国がインク ルーシブ教育の実現に当たってさまざまな困難に直面している。 本フォーラムでは、インクルーシブ教育の実現に向けて、障碍のある子どもや外国籍 の子どもへの支援の実情を踏まえながら、日本の教育がこれから子どもの差異と多様 性をどう捉え、権利の保障、多様性の尊重、学習活動への参加の保障にどのように向 き合うべきかについて考えたい。 ◇プログラム 詳細は下記リンクをご覧ください。 http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/SGRAForum46Program.pdf 【基調講演】荒川 智(茨城大学教育学部教授)       「インクルーシブ教育の実現に向けて」 【報告1】上原芳枝(特定非営利活動法人リソースセンターone代表理事)      「障碍のある子どもへの支援」 【報告2】中村ノーマン(多文化活動連絡協議会)      「学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達に寄り添って」 【オープンフォーラム】 進行:権明愛(十文字学園女子大学人間生活学部講師) 討論者:上記報告者 【3】第4回日台アジア未来フォーラム〜発表論文募集〜 ■第4回日台アジア未来フォーラム 「東アジアにおけるトランスナショナルな文化の伝播・交流:思想・文学・言語」 SGRAでは、下記の通り第4回日台アジア未来フォーラムを台北にて開催します。 発表論文を募集しておりますので、奮って申込みください。 論文募集要項:  http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/TaiwanForum4_ApplicationGide.pdf 論文発表申請書:  http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/TaiwanForum4_ApplicationForm.docx 日時:2014 ?6月13 日(金) 午前9時〜午後5時 場所:台湾大学文学院講演ホール(台?市大安区羅斯福路四段1号) 開催趣旨: グローバル化が急速に進む今日、世界の文化、文学、言語、法学、政治思想などをつ ないでいるのは、多様なメディアである。とりわけインターネット等の電子デジタル メディアが生活の中に根を下ろしたこの「メディア革命」の時代のなかで、アジア諸 国が相互に無関係ではありえない。 メディアは、情報伝達、思想形成、文学表現、言語の発展に深く関わっており、文化 (思想・文学・言語)の交流はメディアを抜きに語ることはできない。メディアは英 語media の訳語であり、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの近現代以降できあがった 媒体とし捉えられることが多いが、ここではより広義的な意味を取りたい。 もとよりメディアは、時代によって異なり、メディアの相違が文化のあり方に関わっ てくる。たとえば、商業出版がなかった中世には、『太平記』や『平家物語』などの 軍談類は講釈によって語り伝えられていた。講釈はすなわち肉声のメディアと言える であろう。この時代は、文学や思想はごくわずかな人が享受するのみであった。商業 出版の出現で、中世までの声で伝達された作品類がいち早く印刷メディアに変換され て大量に流通したため、庶民も文学を親しむことができるようになった。 文字出版は近現代までの長い間、主流のメディアとなっているが、現代のインター ネットメディアの出現により、世界のどこででも、誰でもウィキペディアによって知 識伝達の受益者となり、他方で誰でもブログなどで小説を発表したりする、また、多 様なデータベースで文学作品をいとも容易に読むことができる。もちろん、2チャン ネルのような談話室もサブカルチャーを考えるためには、無視できない。正に、多様 なメディアの出現と蓄積により新しいトランスナショナルな文化・知識が生成しよう としている。 映画も重要なメディアである。映像の出現は、文学の映画化を促進し、文学との垣根 を低くした。もとより映画は、映像、音楽、役者、ストーリーなど、さまざまな要素 を含む総合的な芸術である。その意味で、文学性と娯楽性を合わせもつ。さらに映画 は、商業ベースで普及するから、文学以上に民衆に浸透しやすい。また、毎年国際映 画祭が開催されていることからも明らかなように、映画は外国人に理解されるように 製作されることが多い。文学は映画という媒体を得ることで、表現の仕方や伝え方及 びその効果も新たな展開を見せている。 メディアが進化、発展することにより、文化の国境は消えつつあるといえよう。今回 のフォーラムでは、台湾・日本を含めた東アジアにおける文化交流・伝播の様態に迫 り、異文化がどのようにメディアを通じて、どのように影響し合い、そしてどのよう な新しい文化が形成されるかを考えてみたい。なお、フォーラムでは、それぞれ思 想、文学、言語の3分野のセッションにわけて、会議を行う予定である。 申し込み・問合せ:台湾大学日本語文学科 E メール:[email protected]; 電話:+886-2-3366-2789 ************************************************** ● SGRAカレンダー 【1】第46回SGRAフォーラム(2014年1月25日東京) 「インクルーシブ教育の実現に向けて: 子どもの多様なニーズにどう向き合うか」 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/46sgra.php 【2】第13回日韓アジア未来フォーラム(2014年2月15日ソウル)<ご予定ください> 「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」 【3】第47回SGRAフォーラム(2014年5月31日東京)<ご予定ください> 「科学技術とリスク社会:福島原発事故から考える(仮)」 【4】第4回日台アジア未来フォーラム(2014年6月13日台北)<論文募集中> 「トランスナショナルな文化の伝播・交流:思想・文学・言語」 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/4_1.php 【5】第2回アジア未来会議<論文・ポスター・展示作品募集> 「多様性と調和」(2014年8月22日インドネシアバリ島) http://www.aisf.or.jp/AFC/2014/ ★発表要旨追加募集中(締切:2014年2月28日)★ ●「SGRAかわらばん」は、SGRAフォーラム等のお知らせと、世界各地からのSGRA会員 のエッセイを、毎週水曜日に電子メールで配信しています。どなたにも無料でご購読 いただけますので、是非お友達にもご紹介ください。下記URLより自動登録していた だくこともできますし、事務局までご連絡いただいても結構です。 http://www.aisf.or.jp/sgra/entry/registration_form/ ● アドレス変更、配信解除をご希望の方は、お手数ですがSGRA事務局までご連絡く ださい。 ● エッセイの転載は歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。 ● 配信されたエッセイへのご質問やご意見は、SGRA事務局にお送りください。事務 局より著者へ転送いたします。 ● 皆様のエッセイを募集しています。SGRA事務局へご連絡ください。 ● SGRAエッセイやSGRAレポートのバックナンバーはSGRAホームページでご覧いただ けます。 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/sgra2013/ 関口グローバル研究会(SGRA:セグラ)事務局 〒112-0014 東京都文京区関口3−5−8 渥美国際交流財団事務局内 電話:03−3943−7612 FAX:03−3943−1512 Email: [email protected] Homepage: http://www.aisf.or.jp/sgra/ **************************************************
  • [SGRA_Kawaraban] Invitation to SGRA Forum #46 (resend)

    ********************************************* SGRAかわらばん502号(2014年1月15日) ********************************************* 本年最初のSGRAかわらばんをお届けします。 本号より配信システムを改良しました。 重複配信など不具合が生じましたら、[email protected] へご連絡ください。 ----------------------- ■第46回SGRAフォーラムへのお誘い(再送) 下記の通りSGRAフォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所 属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。SGRAフォーラムはどなたにもご参加 いただけますので、関心をお持ちの方をお誘いいただきますようお願いいたします。 また、皆様が所属されるメーリングリストなどで広報していただけますと幸いです。 テーマ:「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」 日時:2014年1月25日(土)午後1時30分〜4時30分、その後懇親会 会場:東京国際フォーラム ガラス棟 G610号室    http://www.t-i-forum.co.jp/general/access/ 参加費:フォーラムは無料 懇親会は正会員1000円、メール会員・一般2000円 参加申込み・お問い合わせ:SGRA事務局([email protected], 03-3943-7612) ◇フォーラムの趣旨 インクルーシブ教育(inclusive education)は、障碍児教育に関する施策のひとつで あるが、同時に、社会的・経済的格差、民族・人種・文化・宗教等の差異がもたらす 差別の軽減・解消をめざし、不利益な立場にある人々の自立および社会への完全参加 を、教育・学校の改革によって実現しようとする教育・社会理念とも捉えられる。 日本では、障碍のある子どもに特別支援学校だけではなく多様な学びの場を提供する 施策が試みられてきた。その他の特別なニーズを持つ子ども、例えば当初は数年しか 日本に滞在しない予定だった外国籍労働者の子どもたち、家庭や経済的事情により学 業に困難を伴う子どもたち等は、対応されなかったわけではないが、教育のメインス トリームの周辺課題とされてきた。グローバル化によりますます増加する子どもの多 様なニーズに応えるためには、教育全般の課題として捉えない限り、この問題は根本 的に解決しないのではないか。 教育が新自由主義や市場原理の波に巻き込まれ、競争的学力向上を目指す傾向にある 中、果たしてインクルーシブ教育は実現できるのだろうか。さらに言えば、社会が障 碍や人種・文化的差異をどのように構成し対応していくかという国の文化が変わらな い限り、実現は難しいのではないか。実際、日本のみならず、ほとんどの国がインク ルーシブ教育の実現に当たってさまざまな困難に直面している。 本フォーラムでは、インクルーシブ教育の実現に向けて、障碍のある子どもや外国籍 の子どもへの支援の実情を踏まえながら、日本の教育がこれから子どもの差異と多様 性をどう捉え、権利の保障、多様性の尊重、学習活動への参加の保障にどのように向 き合うべきかについて考えたい。 ◇プログラム 詳細は下記リンクをご覧ください。 http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/SGRAForum46Program.pdf 【基調講演】荒川 智(茨城大学教育学部教授)       「インクルーシブ教育の実現に向けて」 インクルーシブ教育とは、教育における排除をなくし、学習活動への参加を平等に保 障するための改革プロセスである。それは障害のある人だけを念頭に置くものでも、 また単純に特別学校をなくすことでもない。文化・言語・民族的マイノリティやジェ ンダー、貧困などの問題も踏まえて、すべての学習者の多様なニーズに応えられるよ うに、何よりも、通常の教育のカリキュラムや指導法、学校組織のあり方を問い直す ものである。そのためには、障害者教育や多文化教育などで蓄積された専門性も不可 欠である。 今日の世界的な動向を見ると、障害生徒の就学をめぐるイデオロギー的な論争から、 インクルーシブな授業づくり、学校づくり、地域づくりに向けた取り組みへと、着実 にシフトしている。しかし他方で、競争的学力向上政策や財政難による人的物的リ ソース不足が、インクルーシブ教育の理念や施策との間で矛盾を深めており、前途は 楽観できない。 インクルーシブ教育はすべての人の全面的な発達を目指している。発達とは単に個々 人の能力や技能が向上するという狭い意味ではなく、社会の持続的発展に参加し、貢 献し、その成果を享受することによって、価値ある生き方を選択する力を獲得するこ とでもある。いわゆるケイパビリティ・アプローチの視点から発達と教育を捉え直す ことが、インクルーシブ教育を実現する上で重要な鍵となると考える。 【報告1】上原芳枝(特定非営利活動法人リソースセンターone 代表理事)      「障碍のある子どもへの支援」 平成20年度より特別支援教育が本格実施となり、通常級に在籍する発達障碍のある子 どもや集団適応や学習に困難を示す子など、サポート対象が広がることとなった。し かし、一斉授業が中心の通常級において、他の子と違う状態を示す子どもの支援は容 易ではなく、特に集団適応に困難を示す子が複数在籍するクラスでは学級崩壊に至る ことも少なくない。また、支援の充実度においては地域差、学校差は極めて大きい。 これらの子どもたちは基本的に知的障害はないが、発達に偏りがあり、他児に比べ2 〜4年程度遅れて育つ部分があり、適切な対応があれば小学4年生位までには個性の範 疇となる子も多い。従って、他児との違いが目立つ幼児期から小学4年生位までを1ス パンと考え、4年生位までに他児と同じような状態にゆるやかに軟着陸させる“軟着 陸プラン”は無理なく子どもを伸ばすために有効である。“軟着陸プラン”は、子ど もの不適切な言動について脳機能の視点による「要因」を考え、その「要因」をふま えたハードル設定や対応を提供するものであり、個別指導計画立案のもとに実施する ことで効果的に展開できる。 本報告では、発達支援アドバイザーとして幼稚園、小学校と一貫して担当している地 域において、本人、他児、教師、保護者が大きな負担を負うことなく学校生活を送る ことをめざし、“軟着陸プラン”の実施で該当児を概ね4年生までに特別支援の対象 から外していこうとする支援体制を紹介する。 【報告2】中村ノーマン(多文化活動連絡協議会)      「学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達に寄り添って」 日本語で学習する場である学校にある教室で、学習できずに悶々とした日々を過ごし ている子どもたちがいます。学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達で す。日本語で学習ができないという障がいを抱えながらも、学校に通います。子ども 達の来日時期はさまざまですし、日本で生まれても教室の中で日本語による学習を重 ねられません。 外国につながりを持つ子どもの家庭は、日本人の家庭と異なります。学校教育が想定 している教育の対象には、日本語で会話をし「日本の文化」を持っている家庭環境の 子どもたちが前提となっています。学校はそのような背景を持っていない子どもに対 する日本語教育のシステムが整っていない状況です。教師養成の課程で日本語を教え る技量を教員が有さない。日本語で学習できない、日本人と異なる文化の子どもの対 応するすべがわからない。しかし、この問題と社会への影響を理解している人は非常 に少ないので、解決に向かっていない。子どもは、道具としての日本語会話が身につ いても、その能力は日本語で学習するほどの力ではない。良く話せる子どもが、学習 できないのは学習言語を身につける家庭内の訓練が不足しています。日本人の中の多 様性を受容する文化が育てば、外国につながりを持つ人が尊重されやすくなるが、均 質な社会を維持する力の方が強いです。 私は、地域からの提案をしています。学習する中で、多様性を尊重、学習する権利を 保障することは、多くの個別な対応を認めることです。また、多様性を受容するに は、環境を構築できる人材を積極的に学校に入れる勇気が必要です。外国にルーツを 持ち、多様性を高めることができる教員を増員し、創造的な職員会議、多様な意見を 引き出せる学級会の実現を目指したい。しかし、これが上手くいくために、社会問題 としての認知は必須です。 【オープンフォーラム】 進行:権明愛(十文字学園女子大学人間生活学部講師) 討論者:上記報告者 ************************************************** ● SGRAカレンダー 【1】第46回SGRAフォーラム(2014年1月25日東京) 「インクルーシブ教育の実現に向けて: 子どもの多様なニーズにどう向き合うか」 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/46sgra.php 【2】第13回日韓アジア未来フォーラム(2014年2月15日ソウル)<ご予定ください> 「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」 【3】第47回SGRAフォーラム(2014年5月31日東京)<ご予定ください> 「科学技術とリスク社会:福島原発事故から考える(仮)」 【4】第4回日台アジア未来フォーラム(2014年6月13日台北)<ご予定ください> 「トランスナショナルな文化の伝播・交流:思想・文学・言語」 【5】第2回アジア未来会議<論文・ポスター・展示作品募集> 「多様性と調和」(2014年8月22日インドネシアバリ島) http://www.aisf.or.jp/AFC/2014/ ★発表要旨追加募集中(締切:2014年2月28日)★ ●「SGRAかわらばん」は、SGRAフォーラム等のお知らせと、世界各地からのSGRA会員 のエッセイを、毎週水曜日に電子メールで配信しています。どなたにも無料でご購読 いただけますので、是非お友達にもご紹介ください。下記URLより自動登録していた だくこともできますし、事務局までご連絡いただいても結構です。 http://www.aisf.or.jp/sgra/entry/registration_form/ ● アドレス変更、配信解除をご希望の方は、お手数ですがSGRA事務局までご連絡く ださい。 ● エッセイの転載は歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。 ● 配信されたエッセイへのご質問やご意見は、SGRA事務局にお送りください。事務 局より著者へ転送いたします。 ● 皆様のエッセイを募集しています。SGRA事務局へご連絡ください。 ● SGRAエッセイやSGRAレポートのバックナンバーはSGRAホームページでご覧いただ けます。 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/sgra2013/ 関口グローバル研究会(SGRA:セグラ)事務局 〒112-0014 東京都文京区関口3−5−8 渥美国際交流財団事務局内 電話:03−3943−7612 FAX:03−3943−1512 Email: [email protected] Homepage: http://www.aisf.or.jp/sgra/ **************************************************
  • [SGRA_Kawaraban] Invitation to SGRA Forum #46 (resend)

    ********************************************* SGRAかわらばん502号(2014年1月15日) ********************************************* 本年最初のSGRAかわらばんをお届けします。 本号より配信システムを改善しました。 重複配信など不具合が生じましたら、[email protected] へご連絡ください。 ----------------------- ■第46回SGRAフォーラムへのお誘い(再送) 下記の通りSGRAフォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所 属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。SGRAフォーラムはどなたにもご参加 いただけますので、関心をお持ちの方をお誘いいただきますようお願いいたします。 また、皆様が所属されるメーリングリストなどで広報していただけますと幸いです。 テーマ:「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」 日時:2014年1月25日(土)午後1時30分〜4時30分、その後懇親会 会場:東京国際フォーラム ガラス棟 G610号室    http://www.t-i-forum.co.jp/general/access/ 参加費:フォーラムは無料 懇親会は正会員1000円、メール会員・一般2000円 参加申込み・お問い合わせ:SGRA事務局([email protected], 03-3943-7612) ◇フォーラムの趣旨 インクルーシブ教育(inclusive education)は、障碍児教育に関する施策のひとつで あるが、同時に、社会的・経済的格差、民族・人種・文化・宗教等の差異がもたらす 差別の軽減・解消をめざし、不利益な立場にある人々の自立および社会への完全参加 を、教育・学校の改革によって実現しようとする教育・社会理念とも捉えられる。 日本では、障碍のある子どもに特別支援学校だけではなく多様な学びの場を提供する 施策が試みられてきた。その他の特別なニーズを持つ子ども、例えば当初は数年しか 日本に滞在しない予定だった外国籍労働者の子どもたち、家庭や経済的事情により学 業に困難を伴う子どもたち等は、対応されなかったわけではないが、教育のメインス トリームの周辺課題とされてきた。グローバル化によりますます増加する子どもの多 様なニーズに応えるためには、教育全般の課題として捉えない限り、この問題は根本 的に解決しないのではないか。 教育が新自由主義や市場原理の波に巻き込まれ、競争的学力向上を目指す傾向にある 中、果たしてインクルーシブ教育は実現できるのだろうか。さらに言えば、社会が障 碍や人種・文化的差異をどのように構成し対応していくかという国の文化が変わらな い限り、実現は難しいのではないか。実際、日本のみならず、ほとんどの国がインク ルーシブ教育の実現に当たってさまざまな困難に直面している。 本フォーラムでは、インクルーシブ教育の実現に向けて、障碍のある子どもや外国籍 の子どもへの支援の実情を踏まえながら、日本の教育がこれから子どもの差異と多様 性をどう捉え、権利の保障、多様性の尊重、学習活動への参加の保障にどのように向 き合うべきかについて考えたい。 ◇プログラム 詳細は下記リンクをご覧ください。 http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/SGRAForum46Program.pdf 【基調講演】荒川 智(茨城大学教育学部教授)       「インクルーシブ教育の実現に向けて」 インクルーシブ教育とは、教育における排除をなくし、学習活動への参加を平等に保 障するための改革プロセスである。それは障害のある人だけを念頭に置くものでも、 また単純に特別学校をなくすことでもない。文化・言語・民族的マイノリティやジェ ンダー、貧困などの問題も踏まえて、すべての学習者の多様なニーズに応えられるよ うに、何よりも、通常の教育のカリキュラムや指導法、学校組織のあり方を問い直す ものである。そのためには、障害者教育や多文化教育などで蓄積された専門性も不可 欠である。 今日の世界的な動向を見ると、障害生徒の就学をめぐるイデオロギー的な論争から、 インクルーシブな授業づくり、学校づくり、地域づくりに向けた取り組みへと、着実 にシフトしている。しかし他方で、競争的学力向上政策や財政難による人的物的リ ソース不足が、インクルーシブ教育の理念や施策との間で矛盾を深めており、前途は 楽観できない。 インクルーシブ教育はすべての人の全面的な発達を目指している。発達とは単に個々 人の能力や技能が向上するという狭い意味ではなく、社会の持続的発展に参加し、貢 献し、その成果を享受することによって、価値ある生き方を選択する力を獲得するこ とでもある。いわゆるケイパビリティ・アプローチの視点から発達と教育を捉え直す ことが、インクルーシブ教育を実現する上で重要な鍵となると考える。 【報告1】上原芳枝(特定非営利活動法人リソースセンターone 代表理事)      「障碍のある子どもへの支援」 平成20年度より特別支援教育が本格実施となり、通常級に在籍する発達障碍のある子 どもや集団適応や学習に困難を示す子など、サポート対象が広がることとなった。し かし、一斉授業が中心の通常級において、他の子と違う状態を示す子どもの支援は容 易ではなく、特に集団適応に困難を示す子が複数在籍するクラスでは学級崩壊に至る ことも少なくない。また、支援の充実度においては地域差、学校差は極めて大きい。 これらの子どもたちは基本的に知的障害はないが、発達に偏りがあり、他児に比べ2 〜4年程度遅れて育つ部分があり、適切な対応があれば小学4年生位までには個性の範 疇となる子も多い。従って、他児との違いが目立つ幼児期から小学4年生位までを1ス パンと考え、4年生位までに他児と同じような状態にゆるやかに軟着陸させる“軟着 陸プラン”は無理なく子どもを伸ばすために有効である。“軟着陸プラン”は、子ど もの不適切な言動について脳機能の視点による「要因」を考え、その「要因」をふま えたハードル設定や対応を提供するものであり、個別指導計画立案のもとに実施する ことで効果的に展開できる。 本報告では、発達支援アドバイザーとして幼稚園、小学校と一貫して担当している地 域において、本人、他児、教師、保護者が大きな負担を負うことなく学校生活を送る ことをめざし、“軟着陸プラン”の実施で該当児を概ね4年生までに特別支援の対象 から外していこうとする支援体制を紹介する。 【報告2】中村ノーマン(多文化活動連絡協議会)      「学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達に寄り添って」 日本語で学習する場である学校にある教室で、学習できずに悶々とした日々を過ごし ている子どもたちがいます。学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子ども達で す。日本語で学習ができないという障がいを抱えながらも、学校に通います。子ども 達の来日時期はさまざまですし、日本で生まれても教室の中で日本語による学習を重 ねられません。 外国につながりを持つ子どもの家庭は、日本人の家庭と異なります。学校教育が想定 している教育の対象には、日本語で会話をし「日本の文化」を持っている家庭環境の 子どもたちが前提となっています。学校はそのような背景を持っていない子どもに対 する日本語教育のシステムが整っていない状況です。教師養成の課程で日本語を教え る技量を教員が有さない。日本語で学習できない、日本人と異なる文化の子どもの対 応するすべがわからない。しかし、この問題と社会への影響を理解している人は非常 に少ないので、解決に向かっていない。子どもは、道具としての日本語会話が身につ いても、その能力は日本語で学習するほどの力ではない。良く話せる子どもが、学習 できないのは学習言語を身につける家庭内の訓練が不足しています。日本人の中の多 様性を受容する文化が育てば、外国につながりを持つ人が尊重されやすくなるが、均 質な社会を維持する力の方が強いです。 私は、地域からの提案をしています。学習する中で、多様性を尊重、学習する権利を 保障することは、多くの個別な対応を認めることです。また、多様性を受容するに は、環境を構築できる人材を積極的に学校に入れる勇気が必要です。外国にルーツを 持ち、多様性を高めることができる教員を増員し、創造的な職員会議、多様な意見を 引き出せる学級会の実現を目指したい。しかし、これが上手くいくために、社会問題 としての認知は必須です。 【オープンフォーラム】 進行:権明愛(十文字学園女子大学人間生活学部講師) 討論者:上記報告者 ************************************************** ● SGRAカレンダー 【1】第46回SGRAフォーラム(2014年1月25日東京) 「インクルーシブ教育の実現に向けて: 子どもの多様なニーズにどう向き合うか」 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/46sgra.php 【2】第13回日韓アジア未来フォーラム(2014年2月15日ソウル)<ご予定ください> 「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」 【3】第47回SGRAフォーラム(2014年5月31日東京)<ご予定ください> 「科学技術とリスク社会:福島原発事故から考える(仮)」 【4】第4回日台アジア未来フォーラム(2014年6月13日台北)<ご予定ください> 「トランスナショナルな文化の伝播・交流:思想・文学・言語」 【5】第2回アジア未来会議<論文・ポスター・展示作品募集> 「多様性と調和」(2014年8月22日インドネシアバリ島) http://www.aisf.or.jp/AFC/2014/ ★発表要旨追加募集中(締切:2014年2月28日)★ ●「SGRAかわらばん」は、SGRAフォーラム等のお知らせと、世界各地からのSGRA会員 のエッセイを、毎週水曜日に電子メールで配信しています。どなたにも無料でご購読 いただけますので、是非お友達にもご紹介ください。下記URLより自動登録していた だくこともできますし、事務局までご連絡いただいても結構です。 http://www.aisf.or.jp/sgra/entry/registration_form/ ● アドレス変更、配信解除をご希望の方は、お手数ですがSGRA事務局までご連絡く ださい。 ● エッセイの転載は歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。 ● 配信されたエッセイへのご質問やご意見は、SGRA事務局にお送りください。事務 局より著者へ転送いたします。 ● 皆様のエッセイを募集しています。SGRA事務局へご連絡ください。 ● SGRAエッセイやSGRAレポートのバックナンバーはSGRAホームページでご覧いただ けます。 http://www.aisf.or.jp/sgra/active/sgra2013/ 関口グローバル研究会(SGRA:セグラ)事務局 〒112-0014 東京都文京区関口3−5−8 渥美国際交流財団事務局内 電話:03−3943−7612 FAX:03−3943−1512 Email: [email protected] Homepage: http://www.aisf.or.jp/sgra/ **************************************************
  • [SGRA_Kawaraban] テスト08

    渥美財団 今西様  お世話になっております白石でございます。  8つ目のテストです。 Tomohiro Shiraishi([email protected]) / agusenet co., ltd. −−− サイト調査 http://www.aguse.jp/ ゲートウェイ http://gw.aguse.jp/ 開発者ブログ http://www.aguse.jp/blog/ 会社概要 http://www.aguse.jp/company/ フィッシング対策協議会 http://www.antiphishing.jp/about_ap/member.html −−−
  • CSV Import Test

    This is a post for csv import. Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipisicing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat. Duis aute irure dolor in reprehenderit in voluptate velit esse cillum dolore eu fugiat nulla pariatur. Excepteur sint occaecat cupidatat non proident, sunt in culpa qui officia deserunt mollit anim id est laborum.