SGRAかわらばん

第31回SGRAフォーラム「水田から油田へ:日本のエネルギー供給、食糧安全と地域の活性化」へのお誘い

 

下記の通り第31回SGRAフォーラムを開催いたしますのでご案内いたします。

 

日時:2008年5月10日(土)午後2時30分~5時30分 その後懇親会

 

会場:東京国際フォーラム ガラス棟G610会議室
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html

 

参加費:無料(フォーラム後の懇親会は、会員1000円・非会員3000円)

 

申込み・問合せ:SGRA事務局
Email: [email protected]
TEL: 03-3943-7612, FAX: 03-3943-1512

 

■フォーラムの趣旨

 

現在、石油に代わるエネルギーとして、農地から収穫されるバイオエタノールに世界中の熱い視線が集まっています。バイオエタノールは、サトウキビや穀物などの農産物をアルコール発酵させて製造します。また、木材や農産物の茎葉などに含まれるセルロースを原料にする方法も研究されています。石油などの化石燃料と異なって永続的な生産が可能であり、CO2を増加させないクリーンなエネルギーです。

 

一方、日本では、コメ余りによる生産調整で、水田の約4割が転作を強いられています。多くの農山村では高齢化が進み、集落の維持すら困難になってきたところもあります。もし、バイオエタノール用のコメ栽培という仕事ができれば、年々増える農地の荒廃を防ぐとともに、稲作技術の伝承を図ることができ、村に人が残ります。崩壊寸前の地域の暮らしから、国のありよう、地球規模での環境問題にまでつながるバイオエタノールですが、それですべてが解決されるわけではありません。世界60億人のうち、飢餓人口が8億人いる時代に、食料を燃料として使うことの是非や、エネルギーの大量消費に支えられたライフスタイルの見直しなど、世界横断で論議すべき課題がたくさん含まれています。

 

農林水産省は大規模製造プラントのモデル事業を公募し、昨年6月初旬に、福岡県築上町など6地区の中から候補地を選びました。これから本格生産への一歩を踏み出す運びですが、構想実現までには数多くの壁があります。

 

本フォーラムは福岡県築上町の米エタノール化地域モデル-水田を油田にするための事業構想を紹介しながら、エネルギー、環境、農業の融合を考えます。

 

■プログラム

 

詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/forum31program.doc

 

○基調講演:東城 清秀(東京農工大農学部 准教授)
「エネルギー、環境、農業の融合を考える:バイオマス利用とエネルギー自給・地域活性化」

 

○事例報告:田村 啓二(福岡県築上町産業課資源循環係)
「福岡県築上町の米エタノール化地域モデル:水田を油田にするための事業構想」

 

○パネルディスカッション

 

司会:高 偉俊(北九州市立大学国際環境工学部教授、SGRA研究員)
コメンテーター:外岡 豊(埼玉大学経済学部教授、SGRA顧問)
パネリスト:上記講演者