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Invitation to SGRA Panel Session at EACJS (Part 1)

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SGRAかわらばん792号(2019年10月11日)

【1】東アジア日本研究者協議会へのお誘い(11月1~3日、台北)
SGRA参加パネル(1)「明治期の小説と口絵・挿絵―絵の役割―」

【2】新刊紹介『世界のしんどい学校』

【3】SGRAチャイナ・フォーラムへのお誘い(再送)
「国際日本学としてのアニメ研究」(10月19日、北京)
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【1】第4回東アジア日本研究者協議会へのお誘い

東アジア日本研究者協議会(EACJS)は、東アジアの日本研究関連の学術と人的交流を目的として2016年に発足されました。SGRAはその理念に賛同し今年も3つのパネルに参加いたします。各パネルの発表内容を順次ご案内しますので、これを機会に皆様のご参加やご関心をお寄せいただければ幸いです。

【東アジア日本研究者協議会の趣旨と歩み】
北米を中心としたAAS(アジア学会)、欧州を中心としたEAJS(欧州日本学会)が存在するのに対し、東アジア地域における日本研究者の集う場として2016年に発足された協議会。「東アジアにおける日本研究関連の学術と人的国際交流」を目的に毎年、東アジア各都市で国際学術大会が開催されている。

◇協議会趣旨
一、日本研究の質的な向上。
一、地域の境界に閉ざされた日本研究から脱し、より多様な観点と立場からの日本研究を志向。
一、東アジアの安定と平和への寄与。

◇国際学術大会の歩み
第1回は2016年韓国・仁川、第2回は2017年中国・天津、第3回は2018年日本・京都で開催。
第4回が本年11月に台湾・台北で開催される。

【第4回東アジア日本研究者協議会国際学術大会in台北】
日時:2019年11月1日(金)~3日(日)
会場:福華国際文教会館、台湾大学
http://www.howard-hotels.com.tw/jp/civil-service/home/
主催:第4回東アジア日本研究者協議会、台湾大学日本研究センター
詳細は下記リンクをご覧ください。
http://cjs.ntu.edu.tw/eacjs/index.html

◆SGRA参加パネル(1)|「明治期の小説と口絵・挿絵―絵の役割―」
分科会C(一般パネル) 11月2日(土)14:15-15:45 於 台湾大学普通教学館202号室

パネル趣旨:
江戸時代から明治時代になって、新しい印刷技術、また雑誌や新聞などの新たなメディアが出現した。それによって、江戸時代の作品がさまざまな形態で次から次へ再出版された。小説の再刊に際しては、本文の内容は変わらないままで、口絵や挿絵が新たに描き直されるということがよくあった。そのため、挿絵から作品の成立背景、ひいては作品の本質を窺い知ることができる。ところが、文学研究では、挿絵は小説の付属品だと思われがちであり、本文と挿絵との関係についての研究は少ない。本パネルでは、口絵・挿絵と小説との相互関係について議論する予定である。本パネルの発表を通して、小説と挿絵に関する研究が重視され、前進することを期待する。

パネリスト:
司会者  張桂娥 (東呉大学)
発表者 1 出口智之(東京大学)
発表者 2 梁蘊嫻 (元智大学)
討論者 1 延広真治(東京大学)
討論者 2 藍弘岳 (交通大学)

発表要旨:
【発表1】出口智之(東京大学)
「明治期絵入り新聞小説と単行本の挿絵戦略―尾崎紅葉「多情多恨」に即して―」

あまり知られていないことだが、明治中期以降の近代文学の時代に入ってもなお、小説作者たちは江戸期の戯作と同様、口絵や挿絵の下絵を描いて画工に指示することが求められていた。そうした彼らにとっての自作とは、本文だけでなく口絵や挿絵もその範疇に入っていたはずであり、時として本文で記述しない過去の重要な出来事や物語の結末を絵で示すなど、積極的に活用することもあった。本発表ではこうした観点から、尾崎紅葉「多情多恨」について、初出時(『読売新聞』明治29年)と単行本(春陽堂、明治30年)に用いられた挿絵の違いを検討してみたい。特に、『読売』連載時の挿絵が他紙には見られない独特の様式であること、単行本の挿絵制作に際して画工に与えた指示画二葉が残っていることなどを手がかりとし、媒体にあわせて変化する紅葉の戦略を考察する予定である。

【発表2】梁蘊嫻(元智大学)
「明治時代に出版された『絵本通俗三国志』―青柳国松版を中心に―」

『絵本通俗三国志』(池田東籬作・二世葛飾北斎画)天保7(1836)年から天保12年に出版された絵本読本である。本作は挿絵が400図も超え、江戸時代の「三国志物」の中で数量が最も多い作品である。明治時代になると、『絵本通俗三国志』は30種以上のバージョンが刊行された。数多くの出版物の中で、二世北斎の絵を模写したものもあれば、斬新な挿絵を読者に提供しようとするものもある。明治20年に青柳国松によって出版された『絵本通俗三国志』は後者である。本書は、明治15年に、清水市次郎出版したものを継承したものと思われるが、清水市次郎版と大きい違いが見られる。青柳国松は清水市次郎版の前半、すなわち小林年参の挿絵をすべて削除し、水野年方による挿絵を取り替えたのである。このことから、古典としての『絵本通俗三国志』を区別し、独自性を出そうとする出版社の意図が窺われる。本発表では、青柳国松版『絵本通俗三国志』の独自性を分析する。

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【2】新刊紹介

SGRA会員で昭和女子大学准教授のシム・チュンキャットさんから、新刊書をご寄贈いただきましたのでご紹介します。

◆「世界のしんどい学校―東アジアとヨーロッパにみる学力格差是正の取り組み」

韓国、香港、シンガポール、イギリス、フランス、ドイツ、オランダ、計7カ国の「しんどい」地域(低所得層や移民が多く居住する地域)に立地する小学校で、学力格差の問題がどのように解決されようとしているかという国際比較研究を行った成果である。

監修:志水宏吉
編者:ハヤシザキ・カズヒコ、園山大祐、シム・チュンキャット
発行:明石書店
ISBN:9784750348803
判型/ページ数:A5/336ページ
出版年月日:2019/09/20

詳細は下記リンクをご覧ください。
https://www.akashi.co.jp/book/b481084.html

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【3】「第13回SGRAチャイナ・フォーラム『国際日本学としてのアニメ研究』へのお誘い(再送)

下記の通りSGRAチャイナ・フォーラムを北京で開催いたします。参加ご希望の方は直接会場へお越しください。

テーマ:「国際日本学としてのアニメ研究:メディアミックスとキャラクター共有の歴史的展開」
日 時:2019年10月19日(土)午後2時~5時
会 場:北京外国語大学北京日本学研究センター多目的室

主 催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)
共 催:北京外国語大学日本語学院、清華東亜文化講座
後 援:国際交流基金北京日本文化センター

お問い合わせ:SGRA事務局(sgra-office@aisf.or.jp 03-3943-7612)

■フォーラムの趣旨
企業が主導して、複数の作家が同一のキャラクターや世界観(背景世界)を共有して創作物を同時多発的に生み出し、さらにそこにファンが二次創作やコスプレの形で創造的に参加する「メディアミックス」は、日本のアニメーションを中心とするコンテンツ産業の特徴的手法とされ、
Marc_Steinberg 『Anime’s_media_mix: Franchising_toys_and_characters_in_Japan』(2012)以降、アニメの学術研究の新しい領域として注目を集めている。本フォーラムではSteinbergの議論では不十分であったメディアミックスの東アジアでの歴史的な起源について中・日双方から検証したい。

■プログラム

【講演1】大塚英志(国際日本文化研究センター教授)
「『翼賛一家』とメディアミックスの日本ファシズム起源」

【講演2】秦剛(北京日本学研究センター教授)
「日本アニメにおける『西遊記』のアダプテーション:変異するキャラクター」

討論者:
古市雅子(北京大学マンガ図書館館長准教授)
陳エン(東京大学総合文化研究科博士課程)

※プログラムの詳細は、下記URLをご参照ください。

第13回SGRAチャイナ・フォーラム「国際日本学としてのアニメ研究」へのお誘い

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★☆★SGRAカレンダー
◇第13回SGRAチャイナ・フォーラム(2019年10月19日、北京)
「国際日本学としてのアニメ研究:メディアミックスとキャラクター共有の歴史的展開」

第13回SGRAチャイナ・フォーラム「国際日本学としてのアニメ研究」へのお誘い


◇第4回東アジア日本研究者協議会へのお誘い(2019年11月1日~3日、台北)
SGRA参加パネル
(1)「明治期の小説と口絵・挿絵―絵の役割―」

第4回東アジア日本研究者協議会へのお誘い


(2)「日本のODAとアジア:再評価の試み」
(3)「日本における女性ムスリムの現状:留学中に直面する課題と彼女らの挑戦」
◇第5回アジア未来会議(2020年1月9日~13日、マニラ近郊)
「持続的な共有型成長:みんなの故郷みんなの幸福」
※参加申し込み受け付け中。論文募集は締切りました。
http://www.aisf.or.jp/AFC/2020/
アジア未来会議は、日本で学んだ人や日本に関心がある人が集い、アジアの未来について語る<場>を提供します。

★☆★お知らせ
◇「国史たちの対話の可能性」メールマガジン(日中韓3言語対応)を開始!
SGRAでは2016年から「日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性」円卓会議を続けていますが、関係者によるエッセイを日本語、中国語、韓国語の3言語で同時に配信するメールマガジンを開始しました。毎月1回配信。SGRAかわらばんとは別にお送りしますので、ご興味のある方は下記より登録してください。
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