渥美財団創立20周年記念祝賀会 in 台北



2014年11月7日立冬の日、渥美国際交流財団創立20周年並びに日台アジア未来フォーラム(JTAFF)発足5年目を迎え、記念謝恩祝賀会が開かれた。ソウル、上海に続き、祝賀会の第3弾を台北で実施しすることを決め、日程・プログラム等について話しあったのは、今年5月台北で開催された第4回JTAFFの打ち上げ反省会を兼ねた恒例の台北ラクーン会の時だった。2011年第1回日台アジア未来フォーラム開催以来、4年間連続訪台されることになった理事長様と今西様とに、めでたく台北で再会する機会に恵まれた。

祝賀会は台湾ラクーン会メンバーの張桂娥さん(2003狸、祝賀会幹事)と謝恵貞さん(2011狸、今年9月に大学教職のため帰国した台湾ラクーン会新人狸)の司会で、台北国賓大飯店の宴会ホールを借り、総勢36名の方々が4つの円卓を囲んで豪華な中華コース料理を楽しむ晩餐会という形で盛大に執り行われた。

記念謝恩祝賀会の名の通り、出席者は、渥美財団の渥美理事長様と今西様、台湾ラクーン会メンバー9名の他、長期にわたり財団の活動を支援してくださった中鹿営造の小野寺社長をはじめ、台湾日本人会理事長様ら代表5名、日本交流協会文化室の塩澤雅代主任様、そして第一回日台アジア未来フォーラムの発足から多大なご尽力をして頂いた台湾大学の日本学科と法律学科ならびに東呉大学、淡江大学の先生方であった。

出席者を歓迎する冒頭挨拶では、理事長から、「暖かい台湾・温かい人情」を題にお心のこもったお言葉を賜り、その後、台湾ラクーンの陳姿菁さん(2002狸、祝賀会幹事)から「渥美財団20年の歩み」、張桂娥さんから「台湾フォーラム5年の歩み」と2本のプレゼン報告が発表され、渥美財団の歴史を振り返るとともに、日台アジア未来フォーラムの歩みと展望をご出席の来賓たちに紹介した。

お待ち兼ねの華やかな晩餐会は、交流協会文化室主任の塩澤様の祝辞、そして台湾大学日本学科教授徐興慶様の乾杯音頭の後に、ようやく幕を切ることに。台湾名門老舗ホテルのコース料理をご賞味しながら、ご歓談を楽しまれる間に、台北科技大学の許東亜教授のトランペット、張桂娥さんの笛(中国竹笛)、台湾ラクーンメンバーの台湾民謡合唱(練習不足で音痴ぶり全開の歌声で会場を沸かせたが……)、改めてプロの二胡演奏家と三味線奏者もお招きした上、盛りだくさんの余興プログラムが用意され、お腹も心も満たされる至福のひとときを満喫した。

食事が一段落した後、台湾大学法律学科元院長の蔡明誠先生、東呉大学外国語文学院院長頼錦雀先生、台湾日本人会理事長の丹波康彦様と中鹿営造董事長の小野寺俊博様から、激励のお言葉を頂いた。最後に、今西淳子常務理事より「日台アジア未来フォーラム10周年記念で再会」の約束をした閉会挨拶を頂き、中鹿営造横山創様から、会場の隅々まで行き渡る「一本締め」の手拍子で、渥美国際交流財団創立20周年並びに日台アジア未来フォーラム5周年を迎える記念謝恩祝賀会が、笑顔一杯の和やかな雰囲気の中で幕を閉じた。

翌日、中鹿営造の黄しゅう慧様の提案と助言、梁蘊嫻さん(2006狸、祝賀会幹事)の手配で、台湾ラクーン家族は、理事長様と今西様と集う心豊かな礁渓温泉一泊旅へ向かった。11月8日土曜日午前、今西様を囲む先発チーム(総勢12名)はローカル線新型車両「太魯閣号」に乗って、暦の立冬ではとても想像の付かない燦々と照らす太陽の街宜蘭へ到着。「幾米(絵本作家ジミー)公園」を散策したり、果物屋に立ち寄って台湾特産フルーツの買い物を楽しんだりした後、車で移動の理事長様と「蘭晶心作料理」で合流し、地元直送のシーフードや旬鮮素材で仕立てた豪華な創作料理を堪能した。その後、「宜蘭伝統芸術センター」に入園し、特設展示ホールを見学したり、手工芸体験教室で飾り紐作りに挑戦したりして、台湾伝統文化の香り高い半日を過ごした。

日が暮れた後、台湾トップ3にランキングされ、国内外で名高い温泉宿「礁渓ローヤルホテル」に到着し、台湾ラクーンでもなかなか訪れる機会のない超高級温泉リゾート気分を思う存分に楽しんだ。その日の夜遅く、陳さん、張さんと謝さん三人娘の部屋で台湾ラクーン会を開き、今西様の立会いの下で、台湾ラクーン会は改めて「渥美財團台灣獎學生同窗会」(「台湾渥美奨学生会」)に生まれ変り、正式な任意団体に組織変更が決定された。

初期会長として台湾在住ラクーンの大先輩楊接期さん(1999狸)が選出され、幹事長に張桂娥さん、監事に蔡英欣さん(2004狸、祝賀会幹事)、会計にわたくし、せん彩鳳(2007狸)と、それぞれ3年一期の幹部が推挙された。これを契機とし、渥美国際交流財団と日台アジア未来フォーラムの更なる発展を祈りつつ、グローバル規模で活躍される優秀な狸たちの輪に仲間入りできた喜びとともに、「継続は力成り」をモットーに、手を合わせて精進していく「地球市民」台湾狸の活動を、本文をもって報告します。

祝賀会および温泉旅行の写真

(文責:せん彩鳳)