2012年度蓼科旅行報告




今年の渥美財団蓼科旅行は7月6日から8日に行われた。長野県に行ったことがない私は、この旅行を大変楽しみにしていた。静かな環境で、仲間と楽しく、有意義な時間を過ごすことを期待していた。

7月6日(金)

9時ちょっと前、参加者は新宿駅の近くの集合場所に集まった。参加者は旅行への期待からか、皆、嬉しそうな顔をしていた。出発時間になり、全員がバスに乗って、長野県へ出発した。

中央高速道路でのバスの旅は快適だった。途中、談合坂サービスエリア、八ヶ岳パーキングエリアで休憩して、最初の目的地のSUWAガラスの里・北澤美術館新館に到着した。建物の前でSUWAグラスの里のスタッフに出迎えられ、美術館の施設を紹介していただいた。美術館の展示を見る前に昼食だった。昼食はSUWAグラスの里のレストランのパンバイキングで、メインの鶏肉以外は、スープ、サラダ、パンが食べ放題だった。今までの最高記録は50個だそうで、その記録を超えられるか挑戦しますかとスタッフから言われた。残念ながら、パンはとても美味しかったが、私のお腹の限界は8個だった。そしてだれも最高記録を超えられなかった。しかしパンをたくさん食べられなくても、とても美味しい、満足した昼食だった。

昼食後、ギャラリーに案内されて、ガラスの種類や出展された作品について解説員から説明を受けた。美術館の後は諏訪大社に行く予定だったが、雨が降り出したせいで、予定を変更して北澤美術館の本館に行くことになった。本館にはエミール・ガレと現代日本画家の作品が展示されていて、立派な作品を見る素敵な機会だった。見学後、諏訪湖を半周して、町を離れ、バスは山道を登り始め、これから3日間過ごす南蓼科チェルトの森に到着した。2012年奨学生の宿泊の大興蓼科山荘は、緑に囲まれた、ゆったりとした建物で、ベランダから素敵な森がみえる素晴らしいところで感激した。

夕飯はとても美味しい和食の料理だった。夕食後、別の宿舎の参加者も合流して、オリエンテーションが行われた。諏訪大社大総代から御柱祭についての説明を受けた。御柱祭は、6年に一回だけ行なわれる祭だそうで、2010年の御柱祭のDVDを見た。とても楽しそうな祭だといえる一方、危険そうでもあった。DVDを見た後、質問の機会もあった。その後は参加者の自己紹介で、初対面のラクーンも多かった。それからラウンジに移動して冷たい飲み物を飲んだり、お菓子を食べたりしながら遅くまで皆でお喋りしていた。

7月7日(土)

この日はSGRAフォーラムの日であった。早めに起きた人は、山荘の周りを散歩して、この素敵な場所に山荘を持っている人を羨ましく思った。

今年のフォーラムは「フューチャースクール」というテーマで、大変面白く、刺激的だった。発表についての話は、フォーラムが終わってからもずっと続いていたので、議論を起こす話題だったといえるだろう。フォーラム後の懇親会はゴルフ場クラブハウスで行なわれて、会場でもあちらこちらで議論が続けられていた。懇親会は、先輩たち、またフォーラムに招待された方たちと交流できる素敵な機会であった。会話がはずみ、ブッフェで用意された豪華な料理をゆっくり味わう暇もないほどだった。また、雨で予定された花火は中止となったが、花火が見られなくても素敵な夜をすごせて、その夜はとても満足して宿に帰った。

7月8日(日)

この日はバーベキューのための日であった。料理を作る人は少し早めにバーベキューの会場、蓼科ロッジに移動し、すぐに準備を始めた。料理を作る人が多かった割には、台所は少し小さめだったが、おしゃべりしながら、料理の香りを楽しみながら無事に料理ができた。イタリアンブルスケッタ、韓国のチャプチェ、チヂミ、中国の餃子、トルコ料理、おでんなど、皆さんのおかげで本当に国際的なごちそうを作れた。そしてバーベキューの名物であるとても贅沢なお肉をいただいた。美味しいご飯を食べながら、楽しくお喋りしているうちに、いつの間にか帰る時間になってしまった。

美味しい料理、興味深い話、素敵な出会い。今回の蓼科旅行で、渥美財団の奨学生に採用されて本当に良かったと改めて認識した。こんなに素敵な旅行の後、私たち2012年奨学生はきっと、リフレッシュをして、論文に励むことだろう!

(文責:デール、ソンヤ)

蓼科旅行写真(ゴック撮影)

蓼科旅行写真(尹飛撮影)