韓国ラクーン会 in ソウル(2008年秋)



2008年10月12日、お昼12時、ソウルの鍾路区仁寺洞にある閔家茶軒(Min`s Club)で韓国ラクーン会(KSR)が開かれました。

渥美財団常任理事の今西淳子さん、事務局長の嶋津さん、朴哲主さん(95狸)尹錫姫さん(95狸)李来賛さん(KSR会長、96狸) 南基正さん(96狸)高熙卓さん(00狸) 朴栄濬さん(02狸) 韓京子(KRS幹事補佐、05狸) 玄承洙さん(KRS幹事、06狸)の10名が集まりました。久しぶりに1期の先輩方にお目にかかれた貴重な時間となりました。

お店は朝鮮末期の悲運の王妃明成皇后(閔妃)の親戚の子孫の邸宅です。伝統家屋(韓屋)を西洋風に改装したはじめての建物で今はレストランとして使われていますが、建築史においても重要であり、ソウル市の民俗文化財に指定されています。料理も宮中料理など伝統料理ではなく西洋風にアレンジされたフュージョンレストランです。外観は古風ですが、中は韓洋折衷という感じです。

いつもこの時期にラクーン会があるのですが、今回はご存知のように渥美財団の奨学生選抜(韓国現地採用枠)の面接があったのでその日程に合わせて開かれました。そのためご一緒だった嶋津さんはこの後ちょっとしたソウル観光をなさいました。まず、世界的に話題となっている(といわれているにもかかわらず、現地の人はほとんど観ていない)ミュージカル「JUMP」(テコンドーの動きをもとにした)を鑑賞し、夕暮れには李明博大統領がソウル市長だった時に復元した清渓川を散策、その後ソウル市庁前の王宮「徳寿宮」(なんと8時までやってます)と、その中にある美術館を観覧しました。清渓川を散策しているとき、今西さんが「どうしてみんな橋の下に集まってるんだろう?」って不思議がっておられました。言われて気がつきましたが、川辺に人が座って話をしたりしているのですが、なぜか橋の下の方が人が多く、明るい日差しのあたるところの方が少ないのです。真昼なら日差しをさけてとは思うのですが、黄昏時に薄暗くなった橋の下に、どうして??? 人間の心理ってやはり難しいです。同じく美術館で展示中のラテンアメリカ巨匠展の絵画を見ても、「いやー。わからないな」「んー。これはちょっとわかるような気がする」といった感想ばかりでした。わからないいまま観るものなのか、解説を聞いてしっかり理解するものなのか、芸術の世界もわからないものです。

嶋津さんを国民大学のゲストハウスにお送りしたあとの帰りのタクシーの中で、運転手さんと奨学金や人材育成などをめぐってあつ〜く韓国の企業のあり方について語り合いました。
秋晴れの晴天の中、そして夜は満月前夜の下で自然や芸術に浸り、忙しい日常を振り返る機会となりました。みなさまたまには空を見上げましょう。(文責:韓京子)

前日の渥美奨学生北京・ソウル面接枠応募者の面接後、夕方からの日韓アジア未来フォーラムの打合せまでの空き時間に、南 基正さんのドライブで国民大学の借景にもなっている山の麓にあるお寺、三角山道?寺に参詣しました。自国でもそうですがお寺に行くとなぜか気持ちが引き締まります。少しひんやりした気持ちのよい澄んだ空気のせいもありましたが、不思議です。南さんは月1回お参りされるという。お母さんが喜んでくださるとか。すばらしい。ちなみにお母さんは毎週お参りされると伺いました。(文責・嶋津)

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