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Invitation to the SGRA Forum / Asia Cultural Dialogue: “The Connections Between Gender and Violence in Asia”
2025年7月31日 18:12:09
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SGRAかわらばん1074号(2025年7月31日)
【1】SGRAフォーラム/アジア文化対話「アジアにおけるジェンダーと暴力の関係性」へのお誘い(9月13日、那覇およびオンライン)
【2】寄贈書紹介:ボルジギン・ブレンサイン、広川左保、辻大和編著「東アジアにおける移動と交錯:内モンゴル、中国東北、朝鮮をつなぐ近現代地域史」
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【1】第78回SGRAフォーラム・第5回アジア文化対話「アジアにおけるジェンダーと暴力の関係性」へのお誘い
下記の通り第78回SGRAフォーラム ・第5回アジア文化対話(Asian_Cultural_Dialogues)「アジアにおけるジェンダーと暴力の関係性」を対面とオンラインのハイブリットで開催いたします。参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。
テーマ:「アジアにおけるジェンダーと暴力の関係性」
日 時:2025年9月13日(土)9:30~17:30
会 場:沖縄大学3号館101教室およびオンライン(Zoomウェビナー)
言 語:日本語・英語(同時通訳)
参 加:無料/参加登録はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfTiUYHv0rq7-fPhcniXgj_j73iqRvgZ_P1nAz-TqZIyXhKWA/viewform
※会場参加の方もオンライン参加の方も必ず参加登録をお願いします。
お問い合わせ:SGRA事務局([email protected])
◇フォーラムの趣旨
沖縄はアジア太平洋戦争時に住民の4人に1人が死亡したとされる激しい地上戦を経験している。さらに戦後も日本国内の70%を超える米軍の施設が集中する「基地の島」と化した。女性や子どもを含む非戦闘員が犠牲となった「戦場」の暴力は、現在進行形のグローバルな課題を再考察する上で欠かすことができない題材である。軍事的な対立の際に、私たちはどのように非戦闘員の命を守るための観点を保ちうるだろうか。ジェンダーからの問いが必要な理由がそこにある。
沖縄で開催されるAsian_Cultural_Dialogues(ACDアジア文化対話)フォーラムでは、地上戦を経験し、今なお米軍基地による性暴力事件が絶えない沖縄で、ジェンダーという弱者への配慮を前提とする視点から「過去・現在・未来」につなげる普遍的価値を探る。本フォーラムは「沖縄の問題」を論じるものではない。多国籍の専門家により構成され、その議論の焦点は沖縄という空間で出会う「アジア的視点」と言える。2025年度は戦後80周年という節目の年であり、いかにアジア太平洋戦争時の傷痕に向き合うかをアジア各地で議論する年でもある。議論の場である沖縄はもちろん、アジアの過去、現在、未来に一貫して忘れてはならない本質的な価値とは何かを国際的かつ学際的に、さらにはアカデミアを超えて皆で考える機会になることを望んでいる。
◇プログラム
9:30 開会
挨拶 今西淳子(SGRA)、山代寛(沖縄大学学長)
フォーラムの紹介 洪ユンシン(沖縄大学)
【セッション1 基調講演】
司会:デール・ソンヤ(SGRA)、モデレーター:洪ユンシン
基調講演 冨山一郎(同志社大学)
「暴力に抗する「他者」の眼差し」 45分(日本語)
コメンテーター:宮城晴美(沖縄女性史研究家)、ロバート・リケット(翻訳者)、グオ・リフ(筑波大学)
11:30【セッション2 交差性】各発表30分
司会:イドジーエヴァ・ジアーナ(東京外国語大学)
発表1 高里鈴代(軍事主義を許さない国際女性ネットワーク沖縄代表)(日本語)
発表2 Intan_Paramaditha(マッコーリー大学)
「インドネシアのフェミニズム運動」(英語)
コメンテーター:Nyi_Nyi_Khaw(ブリストル大学)、増渕あさ子(立命館大学)
13:00 昼食・休憩
14:00【セッション3 戦争とジェンダー】各発表30分
司会:リオ・アーロン(シアトル美術館)
発表1 山城紀子(沖縄タイムス元記者・フリージャーナリスト)(日本語)
発表2 Jose_Jowel_Canuday(アテネオ大学)
「平和の最後の数マイル:ミンダナオ島バンサモロ地域のジェンダー化された最前線における長期戦争の後に何が起こるのか」(英語)
コメンテーター:福永玄弥(東京大学)、ヤンヒョナ(ソウル大学)
16:00【セッション4 これからに向かって】各発表20分
司会:洪ユンシン、デール・ソンヤ
発表1 徳田彩(沖縄キリスト教学院大学在学生)、松田明(沖縄キリスト教学院大学卒業生)
「沖縄の基地暴力とジェンダー:CSW国連女性の地位委員会に性暴力を訴えるー沖縄県内の動きを中心にー」(日本語)
発表2 Memee_Nitchakarn (タイの学生活動家)
「タイの若いフェミニスト運動の流れ」(英語)
発表3 仲塚静樹(沖縄大学在学生)
「沖縄戦の記憶を聴く若者たち:証言者との交流で学ぶ活動紹介」(日本語)
コメンテーター:親川裕子(沖縄大学・Be_theChange_Okinawa)、上野さやか(沖縄大学・エンパワメント・ラボ・おきなわ共同代表)、Bonni_Rambatan(Rainbow_Panda)
17:30 フォーラム閉会
※詳細は、下記リンクをご参照ください。
https://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2025/07/forum78_20250731-2.pdf
皆さまのご参加をお待ちしております。
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【2】寄贈本紹介
SGRA会員で滋賀県立大学教授のボルジギン・ブレンサインさんから新刊書をご寄贈いただきましたのでご紹介します。
◆ボルジギン・ブレンサイン、広川左保、辻大和編著「東アジアにおける移動と交錯:内モンゴル、中国東北、朝鮮をつなぐ近現代地域史」
本書では、日本統治時期における中国東北、モンゴル、朝鮮など、多民族社会に関するさまざまな歴史資料をもとに、これらの地域における人とモノの流れを横断的に捉え、かつ1945年前後の歴史の連続性に着目した点に特色があります。
【目次】
第一章「戦前期朝鮮~中国華北における除虫菊栽培とその展開――済州島を中心に」[辻大和]
コラム1「京城帝国大学の満洲モンゴル探検」[辻大和]
第二章「一九一〇~一九二〇年代における満鉄公所の活動について――東部内モンゴルとの関わりを中心に」[大野太幹]
コラム2「史料から見る近代日本とモンゴルの関係――国立公文書館アジア歴史資料センター公開史料を中心に」[大野太幹]
第三章「センゲリンチンの『遺産』――昌図金氏と『七里界』」[広川佐保]
コラム3「『在外朝鮮人事情研究会』とその出版物――一九二〇年代、朝鮮と中国東北・モンゴル・沿海州をつないだもの」[広川佐保]
第四章「西?河流域における天然ソーダ資源の開発――一九一〇~一九二〇年代における日中企業の活動を中心に」[烏尼爾(ウニル)]
コラム4「在韓モンゴル人とモンゴルタウン」[深井啓]
第五章「東部内モンゴルにおける大倉財閥の農場進出――華興公司を中心に」[ボルジギン・ブレンサイン]
コラム5「『蒙疆大米』はいかに誕生したのか――内モンゴルにおける朝鮮族の移住」[ボルジギン・ブレンサイン]
発行所:明石書店
ISBN:9784750359311
判型・ページ数:A5・244ページ
出版年月日:2025/03/31
詳細は下記リンクよりご覧ください。
https://www.akashi.co.jp/book/b663268.html
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★☆★お知らせ
◇「国史たちの対話の可能性」メールマガジン(日中韓3言語対応)
SGRAでは2016年から「日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性」円卓会議を続けていますが、2019年より関係者によるエッセイを日本語、中国語、韓国語の3言語で同時に配信するメールマガジンを開始しました。毎月1回配信。SGRAかわらばんとは別に配信するため、ご関心のある方はSGRA事務局にご連絡ください。
https://www.aisf.or.jp/kokushi/
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SGRAレポートの内容をわかりやすく説明する10~20分の動画で、SGRAレポートのポイントを短くまとめた上で、それをめぐる多国籍の研究者による多様な議論を多言語で共有・紹介しています。高校生や大学低学年を対象に授業の副教材として使っていただくことを想定していますが、SGRAウェブページよりどなたでも無料でご視聴いただけます。国史対話のレポートと動画は日本、中国、韓国の3言語で対応しています。
https://www.aisf.or.jp/sgra/
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