SGRAメールマガジン バックナンバー

Invitation to Kokushi Dialogue #6

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SGRAかわらばん883号(2021年8月13日)

【1】第6回日本・中国・韓国における国史対話の可能性へのお誘い
「人の移動と境界・権力・民族」(9月11日、オンライン)

【2】第6回アジア未来会議プレカンファランスへのお誘い(再送)
「ポストコロナ時代における国際関係―台湾から見るアジア」(8月26日、オンライン)
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【1】第66回SGRA-Vフォーラム/第6回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性「人の移動と境界・権力・民族」へのお誘い

下記の通り第6回日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性をオンラインで開催いたします。参加ご希望の方は、事前に参加登録をお願いします。一般聴講者はカメラもマイクもオフのWebinar形式で開催しますので、お気軽にご参加ください。

テーマ:「人の移動と境界・権力・民族」
日 時:2021年9月11日(土)午前10時~午後4時20分(日本時間)
方 法: Zoomウェビナーによる
言 語:日中韓3言語同時通訳付き
主 催:渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)

*参加申込(下記リンクから登録してください)
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_6j-ioNjbR86btwmocwljKg

お問い合わせ:SGRA事務局([email protected] +81-(0)3-3943-7612)

■開催の趣旨

本「国史たちの対話」企画は、自国の歴史を専門とする各国の研究者たちの対話・交流を目的として2016年に始まり、これまで全5回を開催した。国境を越えて多くの参加者が集い、各国の国史の現状と課題や、個別の実証研究をめぐって、議論と交流を深めてきた。第5回は新型コロナ流行下でも対話を継続すべく、初のオンライン開催を試み、多くの参加者から興味深い発言が得られたが、討論時間が短く、やや消化不良の印象を残した。今回はやや実験的に、自由な討論に十分な時間を割くことを主眼に、思い切った大きなテーマを掲げた。問題提起と若干のコメントを皮切りに、国や地域、時代を超えて議論を豊かに展開し、これまで広がってきた参加者の輪の連帯を一層深めたい。

なお、円滑な対話を進めるため、日本語⇔中国語、日本語⇔韓国語、中国語⇔韓国語の同時通訳をつける。フォーラム終了後は講演録(SGRAレポート)を作成し、参加者によるエッセイ等をメールマガジン等で広く社会に発信する。

■問題提起

◇塩出浩之(京都大学)「人の移動からみる近代日本:国境・国籍・民族」

国や地域をまたいで移動する人々は、過去から今日まで普遍的に存在してきた。しかし歴史が国家を単位とし、かつ国民の歴史として書かれるとき、彼らの経験は歴史から抜け落ちる。逆にいえば、歴史をめぐる対話において、人の移動はもっとも好適な話題の一つになりうるといえよう。

「人の移動と境界・権力・民族」というテーマについて、この問題提起では近代日本の経験を素材として論点を提示する。まず導入として、アメリカ合衆国の沖縄系コミュニティに関する報告者のフィールドワークをもとに、現代世界における民族集団(ethnic_group)について概観する。

第一の問題提起として、近現代における人の移動を左右してきた国境と国籍に焦点をあて、具体的な事例として、20世紀前半における日本統治下の沖縄・朝鮮や、戦後アメリカ統治下の沖縄からの移民について紹介する。国境や国籍が、近現代の主権国家体制や国際政治構造(帝国主義や冷戦)と密接に関わることを指摘したい。

第二の問題提起として、人の移動が政治・社会秩序にあたえたインパクトとして、国家や地域をまたぐ民族集団の形成、そして国家間関係とは異なる民族間関係の形成に焦点をあてる。具体的な事例としては、20世紀前半のハワイにおける日系住民と中国系住民の複雑な関係についてとりあげる。

以上を踏まえて、近現代における人の移動は前近代とどのような異同があり、また国を単位として比較した場合には何がいえるのか、議論を喚起したい。

■プログラム

第1セッション(10:00-11:25)総合司会:李 恩民(桜美林大学)
【開会の趣旨】村和明(東京大学)
【問題提起】塩出浩之(京都大学)「人の移動からみる近代日本:国境・国籍・民族」
【指定討論】
韓国:趙阮(釜山大学)
中国:張佳(復旦大学)
日本:榎本渉(国際日本文化研究センター)

第2セッション(11:30-12:45) 司会:南基正(ソウル大学)
【指定討論】
韓国:韓成敏(大田大学)
中国:秦方(首都師範大学)
日本:大久保健晴(慶應義塾大学)
【コメント】塩出浩之(京都大学)
【自由討論】講師と指定討論者

第3セッション(13:30-14:45)司会:彭浩(大阪市立大学)、鄭淳一(高麗大学)
【論点整理】劉傑(早稲田大学)
【自由討論】パネリスト(国史対話プロジェクト参加者)

第4セッション(14:50-16:20)司会:彭浩(大阪市立大学)、鄭淳一(高麗大学)
【自由討論】パネリスト(国史対話プロジェクト参加者)
【総括】宋志勇(南開大学)、三谷博(東京大学名誉教授)
【閉会挨拶】趙珖(高麗大学名誉教授)

*同時通訳
韓国語⇔日本語:李ヘリ(韓国外国語大学)、安ヨンヒ(韓国外国語大学)
日本語⇔中国語:丁莉(北京大学)、宋剛(北京外国語大学)
中国語⇔韓国語:金丹実(フリーランス)、朴賢(京都大学)

*プログラム・会議資料の詳細は、下記リンクをご参照ください。
http://www.aisf.or.jp/sgra/wp-content/uploads/2021/08/J_Kokushi6_ProjectPlan.pdf

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【2】第6回アジア未来会議プレカンファランスへのお誘い(再送)
「ポストコロナ時代における国際関係―台湾から見るアジア」

新型コロナウイルスのパンデミックにより、第6回アジア未来会議(AFC#6)は延期され、2022年8月に台北市で開催することになりました。今年はプレカンファランスを下記の通りオンラインで開催します。日本語への同時通訳があり、一般視聴者はカメラもマイクもオフのZoomウェビナー形式ですので、どなたでもお気軽にご参加ください。

日時:2021年8月26日(木)11:00~17:30(日本時間)
開催方式:オンライン(Zoomウェビナー)
使用言語:中国語・英語(基調講演とシンポジウムは中⇒英、中⇒日の同時通訳あり)

◆参加申込:
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_7Kz66tJdTn2__57Pn5GUeQ
基調講演とシンポジウムに参加ご希望の方は、上記リンクから参加登録をお願いします。
午後の優秀論文発表は事前の参加登録不要です。

◆プログラム(日本時間)
◇開会式(11:00~11:10)
◇基調講演(11:10~12:00)
講師:呉玉山 中央研究院院士(国際関係、政治学)
「アジアはどこに向かうのか?――疾病管理が政治に巻き込まれた時」
◇シンポジウム(12:00~13:00)
「ポストコロナ時代における国際関係―台湾から見るアジア」
モデレーター:徐興慶(中国文化大学学長)
パネリスト:
松田康博(東京大学東洋文化研究所教授)
李明(政治大学国際事務学院兼任教授)
Kevin_Villanueva(フィリピン大学准教授/中興大学特任副研究員)
徐遵慈(中華経済研究院台湾東南アジア国家協会研究センター副研究員兼主任)
呉玉山(中央研究院院士)
◇AFC優秀論文・台湾特別優秀論文の授与式と発表(14:00~17:20)
◇閉会式(17:20~17:30)

◆プログラムの詳細は下記リンクよりご覧ください。
http://www.aisf.or.jp/AFC/2021/files/2021/07/J_AFC-Preconference_Program.pdf

お問合せ:AFC事務局 [email protected]
テクニカルサポートが必要な場合にもご連絡ください。

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★☆★お知らせ
◇「国史たちの対話の可能性」メールマガジン(日中韓3言語対応)
SGRAでは2016年から「日本・中国・韓国における国史たちの対話の可能性」円卓会議を続けていますが、2019年より関係者によるエッセイを日本語、中国語、韓国語の3言語で同時に配信するメールマガジンを開始しました。毎月1回配信。SGRAかわらばんとは別に配信するため、ご関心のある方は下記より登録してください。
https://kokushinewsletter.tumblr.com/

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