SGRAメールマガジン バックナンバー

[SGRA_Kawaraban] Xie Zhihai “What will happen to the Regional Revitalization Policy?”

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SGRAかわらばん575号(2015年7月2日)

【1】エッセイ:謝 志海「どうなる地方創生」

【2】SGRAレポート第70号紹介
  「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」

【3】第7回SGRAカフェへのお誘い(7月11日東京)(再送)
「中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ」

【4】第49回SGRAフォーラムへのお誘い(7月18日東京)(再送)
「日本研究の新しいパラダイムを求めて」
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【1】SGRAエッセイ#464

■ 謝 志海「どうなる地方創生」

地方創生はうまくいっているのだろうか?具体的には何をしているのだろうか?ぱっ
と頭に浮かぶのはゆるキャラ、町おこしのプロモーションビデオ。しかしこれだけ
で、都心に住む人が地方都市をどれほど知ることができるのか?行ってみたいと思う
人はいるのだろうか?実際に地方都市の人口は増えているのだろうか? もちろん地方
創生は地方だけの問題ではない、国の問題だ。政府は「まち・ひと・しごと創生本
部」を設置していて、各府省庁はそれぞれの視点で地方創生の策を練っている。

例えば、総務省は地方へ若者の人口流入を促すべく、「地域おこし協力隊」として移
住政策を推進している。移住先でローカルの仕事を斡旋する仕組みや、住居なども整
えてあげている。あるいはその土地で起業する人への財政支援もしている。これらは
大体1〜3年という期間が設けられているところが多いが、約6割の人が任期終了後も
同じ地域に定住しているそうだ。しかも若い人が多い(平成25年6月末時点。まち・ひ
と・しごと創生本部資料より)。 すでに実績も出ていて、素晴らしいプロジェクトだ
と思う。一方で有識者会議によるCCRC(Continue Care Retirement Community)構想も
発表されている。これは東京圏をはじめ大都市の高齢者が、本人の希望に即して地方
に移り住むことを支援するというもの(まち・ひと・しごと創生本部資料より)。 こ
ちらのすごい点は、移住した後の生活まで支援体制を整えているところで、引き続き
健康でアクティブな生活を送れること、後に医療や介護が必要になった時の為の体制
も確保することを目指している。定年後は首都圏から離れて穏やかに過ごしたいが、
その術がわからずイマイチ踏み出せない、という人にチャンスを与えることができる
はずだ。

このような素晴らしい地方創生のプログラムがたくさんありながら、都市部と地方に
は大きなギャップがあると感じるのはどうしてだろう。現在私は地方都市に住んでい
て、東京には時々仕事で行くぐらいだ。この往復で思うのは、東京と地方の温度差
(気候ではない)が未だに大きいこと。東京はやはりエネルギッシュな都会だ。オリン
ピックを5年後に控え、観光客で賑わい、衰えることを知らない感じがする。他方、
地元にいると地方創生をしようという雰囲気は特に感じられない。

政府が地方の活性化にどんなにいいプログラムを策定しても効果はそれほど上がらな
い。やはり、元からいる住民がその土地で楽しく暮らし、住民たちの手で広め、呼び
込むことが大事なのではないだろうか。例えば、東京の広告代理店に頼んで、地元活
性化のプロモーションビデオを作ってもらって、YouTubeにアップロードして終わり
では、結局お金が東京の会社に支払われるだけで本末転倒になってしまう。プログラ
ムを作った分だけ地元に還元されるべきだろう。地元の人々が、政府が用意してくれ
た様々な地方創生プログラム案をその土地に合うようにカスタマイズし、運用してい
く所から活性化していくのではないだろうか。実際、すでに地方創生が盛んな地域と
そうでない地域の差が出始めている。地方創生がうまくいっている地域は、東京から
のアクセスが良くなかったりする。ということは、きっとその地方の人々の努力の賜
物だろうと私は勝手に推測している。

これから地方創生に求められるのはスピード感ではないだろうか。人口減少必至の日
本、乗り遅れると一気に過疎化してしまうのでは?と心配になる。町が生き生きとす
るかどうかは、地元に住んでいる人が自ら動き出すかどうかによるのではないだろう
か。

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<謝 志海(しゃ しかい)Xie Zhihai>
共愛学園前橋国際大学専任講師。北京大学と早稲田大学のダブル・ディグリープログ
ラムで2007年10月来日。2010年9月に早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期
課程単位取得退学、2011年7月に北京大学の博士号(国際関係論)取得。日本国際交
流基金研究フェロー、アジア開発銀行研究所リサーチ・アソシエイトを経て、2013年
4月より現職。ジャパンタイムズ、朝日新聞AJWフォーラムにも論説が掲載されてい
る。
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【2】レポート紹介

SGRAレポート第70号を発行いたしましたのでご紹介します。本文はSGRAホームページ
よりダウンロードしていただけます。SGRA賛助会員と特別会員の皆様には冊子本をお
送りいたしましたが、その他の方で冊子本の送付をご希望の場合は事務局までご連絡
ください。
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第46回SGRAフォーラム講演録
■「インクルーシブ教育:子どもの多様なニーズにどう応えるか」
2015年4月20日発行

<もくじ>
【基調講演】
「インクルーシブ教育の実現に向けて」
荒川 智(あらかわ・さとし)茨城大学教育学部教授

【報告1】
「障碍ある子どもへの支援」
上原芳枝(うえはら・よしえ)特定非営利活動法人リソースセンターone代表理事

【指定討論】
ヴィラーグ ヴィクトル 日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士課程

【報告2】
「学校教育からはみ出た外国につながりを持つ子どもたちに寄り添って」
中村ノーマン(なかむら・ノーマン)多文化活動連絡協議会代表

【指定討論】
崔 佳英(チェ・カヨン) 東京大学大学院総合文化研究科博士課程

【オープンフォーラム】
進行:権 明愛
討論者:上記発表者

レポート全文は下記ウェブサイトよりダウンロードしてください。
http://www.aisf.or.jp/sgra/active/report/2015/3125/

【3】第7回SGRAカフェへのお誘い(再送)

SGRAでは、良き地球市民の実現をめざす(首都圏在住の)みなさんに気軽にお集まり
いただき、講師のお話を伺う<場>として、SGRAカフェを開催しています。今回は、
「SGRAメンバーと話して世界をもっと知ろう」という主旨で、台湾から来日する林泉
忠さんのお話を伺います。準備の都合がありますので、参加ご希望の方は、事前に、
SGRA事務局へお名前、ご所属、連絡用メールアドレスをご連絡ください。

■ 林 泉忠「中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ」
      〜『ひまわり』と『あまがさ』の現場から〜

日時:2015年7月11日(土)14時〜17時

会場:寺島文庫Cafe「みねるばの森」
http://terashima-bunko.com/bunko-cafe/access.html

会費:無料

お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局  sgra-office@aisf.or.jp

講師からのメッセージ:

2001年、私は、近現代における「中心⇔辺境」関係の変遷に着目し、共に「帰属変
更」という特殊な経験をもつ台湾、香港、沖縄において出現したアイデンティティの
ダイナミズムに、「辺境東アジア」という概念を提出して説明した。興味深いこと
に、この3つの「辺境」地域はいずれも2014年において「中心」に対して再び激しい
反発とアイデンティティの躍動を見せている。今回のSGRAカフェでは、「中国の台
頭」という新しい時代を迎えるなか、なぜ台湾と香港では「ひまわり」と「あまが
さ」という若者中心の市民運動がそれぞれ起きたのか、変化する台湾と香港の若者の
アイデンティティと彼らの新しい中国観についてお話しします。

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<林 泉忠 John Chuan-Tiong LIM>
台湾中央研究院近代史研究所副研究員、国際政治学専攻。2002年東京大学より博士号
(法学)を取得、琉球大学法文学部准教授、またハーバード大学フェアバンク・セン
ター客員研究員などを歴任。2012年より現職。著作に『「辺境東アジア」のアイデン
ティティ・ポリティクス:沖縄・台湾・香港』(単著、明石書店、2005年)。
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【4】第49回SGRAフォーラムへのお誘い(再送)

下記の通りSGRAフォーラムを開催いたします。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご
所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。SGRAフォーラムはどなたにも参加
していただけますので、ご所属のメーリングリスト等で宣伝をお願いいたします。

第49回SGRAフォーラム
■「日本研究の新しいパラダイムを求めて」

日時:2015年7月18日(土)午前9時30分〜午後5時

会場:早稲田大学大隈会館 (N棟2階 201、202号室)
   http://www.waseda.jp/somu-d2/kaigishitsu/#link7

参加費:無料
使用言語:日本語
お問い合わせ・参加申込み:SGRA事務局  sgra-office@aisf.or.jp

◇フォーラムの趣旨

渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA)は、2014年8月にインドネシア・バ
リ島で開催した第2回アジア未来会議において、円卓会議「これからの日本研究:学
術共同体の夢に向かって」を開催した。この円卓会議に参加したアジア各国の日本研
究者、特にこれまで「日本研究」の中心的役割を担ってきた東アジアの研究者から
「日本研究」の衰退と研究環境の悪化を危惧する報告が相次いだ。

こうした状況の外的要因として、アジア・世界における日本の国際プレゼンスの低下
と、近隣諸国との政治外交関係の悪化が指摘されている。一方では東アジアの日本研
究が日本語研究からスタートし、日本語や日本文学・歴史の研究が「日本研究」の主
流となってきたことにより、現代の要請に見合った学際的・統合的な「日本研究」の
基盤が創成されていないこと、また各国で日本研究に関する学会が乱立し、国内のみ
ならず国際的な連携を図りづらいこと、などが内的要因として指摘されている。

今回のフォーラムでは、下記の4つのテーマを柱とした議論を行い、東アジアの「日
本研究」の現状を検討するとともに「日本研究の新しいパラダイム」を切り開く契機
としたい。

1.東アジアの「日本研究」の現状と課題、問題点などの考察
2.アジアで共有できる「公共知」としての「日本研究」の位置づけ及び「アジア研
究」の枠組みの中での再構築
3.「アジアの公共知としての日本研究」を創成するための基盤づくりと知の共有の
ための基盤づくり、国際研究ネットワーク/情報インフラの整備等の構想
4.日本の研究者、学識者との連携と日本の関係諸機関の協力と支援の重要性

詳細は下記リンクをご覧ください。
http://goo.gl/5xYAie

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● SGRAカレンダー
○第4回SGRAワークショップin蓼科
(2015年7月4日〜5日)<参加者募集中>
http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/2015/3137/
○第7回SGRAカフェ
「中国台頭時代の台湾・香港の若者のアイデンティティ」
(2015年7月11日東京)<参加者募集中>
http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/2015/3240/
○第49回SGRAフォーラム
「日本研究の新しいパラダイムを求めて」
(2015年7月18日東京)<参加者募集中>
http://www.aisf.or.jp/sgra/active/schedule/2015/3144/
★☆★第3回アジア未来会議 
(2016年9月29日〜10月3日、北九州市)<論文(要旨)募集中>
http://www.aisf.or.jp/AFC/2016/
奨学金・優秀論文賞の対象となる論文(要旨)の投稿締め切りは2015年8月31日で
す。
一般の論文・小論文・ポスター(要旨)の投稿締め切りは2016年2月28日です。
☆アジア未来会議は、日本で学んだ人や日本に関心がある人が集い、アジアの未来に
ついて語る<場>を提供します。

●「SGRAかわらばん」は、SGRAフォーラム等のお知らせと、世界各地からのSGRA会員
のエッセイを、毎週木曜日に電子メールで配信しています。どなたにも無料でご購読
いただけますので、是非お友達にもご紹介ください。
●自動登録および配信解除は下記リンクから行えます。
http://www.aisf.or.jp/sgra/entry/mailing_form/
● エッセイの転載は歓迎ですが、ご一報いただければ幸いです。
● 配信されたエッセイへのご質問やご意見は、SGRA事務局にお送りください。事務
局より著者へ転送します。
● 皆様のエッセイを募集しています。SGRA事務局へご連絡ください。
● SGRAエッセイやSGRAレポートのバックナンバーはSGRAホームページでご覧いただ
けます。
http://www.aisf.or.jp/sgra/date/2015/?cat=11

関口グローバル研究会(SGRA:セグラ)事務局
〒112-0014
東京都文京区関口3−5−8
渥美国際交流財団事務局内
電話:03−3943−7612
FAX:03−3943−1512
Email: sgra-office@aisf.or.jp
Homepage: http://www.aisf.or.jp/sgra/
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