2020年度奨学生10月例会報告

 
 2020年10月14日に「こんなモノいいな、できたらいいな〜「どこでもペダル」製作を通して〜」と題して本年度10月例会が開催された。
 
 2012年度奨学生の尹飛龍さんがご自身で開発された足踏み式除菌スプレーを紹介した。この「どこでもペダル」は木などの素材で作られるため定格で生産できる。また、様々な使用状況に合わせて調整できるなど、様々なメリットがある。例えば、ペダルの開発で学校での使用も想定して、低学年の生徒も高学年の生徒も安全に使えるように高さが調整可能なデザインになっている。何よりも、手を消毒するのに容器に触らなければいけないという問題を見事に解決している。尹さんによれば「どこでもペダル」の開発には成功できたものの、ペダルの普及にはまだ時間がかかるが、来年開催予定のオリンピックを考えると活用できる場面が多い。

 尹さんの紹介を聞いてから、財団に集まった奨学生はグループで「どこでもペダル」の製作に取り掛かかった。Zoom参加の奨学生も、事前に送信された部品を使って作成にチャレンジした。9月例会では理系と文系の違いが話題に上ったが、財団に集まった文系の奨学生は筆者をはじめペダルの製作に戸惑うこともしばしばあった。製作時間が予定より少し延びてしまったが、尹さんのおかげでどのグループも何とかペダル製作に成功した。チームで作り上げたペダルで実際に手の消毒をしてみると達成感が湧いた。完成したペダル3台は今後財団で使用するそうだ。

 財団の参加者が苦戦している間にZoomの参加者は先に月例会第2部のディスカッションの準備をしてくれていた。コロナ時代が長引いたことで困ったことについて話し合った結果、出かけたくても出かけられないという悩みから自殺の増加という社会問題にいたるまで様々な話題が挙げられたが、参加者全員が多数決で選んだのは「マスクしたままでどうやったら効果的にコミュニケーションができるか」というテーマであった。
 
 マスクをすると口元が見えないためコミュニケーションがとりにくい場合がある。対策として、一部が透明なマスクやフェースシールドなどの使用も可能であるが、曇ると同じ問題が生じる。尹さんは「どこでもペダル」の他にもスマートフォン用のタッチペンなど様々な機器を開発されているが、曇らないマスクも開発していただけるとありがたい。

 一方、「withコロナ」の日常になってもそれほどコミュニケーションの妨げにはなっていないという声もあった。文面や電話でのコミュニケーションに加え、オンライン講義や会議が急増している。コロナの影響が職業や業界によって大きく変わることを改めて感じた。

 10月例会は実践もあり新鮮で楽しい会となった。第2部のテーマでもあったコミュニケーションの問題を乗り越えて、有意義な話し合いができたと思う。この場を借りて、例会にいらした尹さん、そして様々な準備をしてくださった財団の皆様に感謝申し上げる。

(文責:ニューベリーペイトン・ローレンス)