渥美国際交流財団創立20周年祝賀会




2015年2月6日、渥美国際交流財団創立20周年祝賀会が東京都霞ヶ関の霞山会館で開かれた。ソウル、上海、台北に続き、東京での実施となっており、200名を超える方々が一堂に集まり、財団の20歳の誕生日を迎え、盛大なお祝いとなった。

祝賀会は于暁飛(2002狸、現在は日本大学で教鞭を)と李てい(2014新人狸)の司会と、ラクーンメンバーのおもてなしで行われ、豪華な料理のみならず、ラクーンメンバーとの楽しい会話の一時を過ごしていただけるように心がけていた。

参加者は、20年間に渡って渥美財団やSGRAをご支援くださった渥美財団サポーターの方々、渥美財団の渥美伊都子理事長、今西さん、財団関係者の皆様であり、元総理大臣である中曽根康弘様も祝賀会のために、ご多忙の中わざわざお出でくださった。渥美財団のイメージカラーがブルーであるということで、会場はブルーを身につけている参加者の姿で賑わっていた。

また、会場入り口には、120冊余りの本と、渥美財団が20年間に発行したSGRAレポートや、SGRAかわらばんのエッセイをまとめた本などが展示されていた。それは、渥美財団の20周年を記念して、ラクーンたちが出版した本をまとめて創設されたラクーン文庫である。

祝賀会は渥美理事長のご挨拶よりスタートし、ラクーンの説明や渥美財団の過去、現在と未来について語られ、さらに、出席者に心のこもった感謝と歓迎のお言葉が述べられていた。乾杯のご発声は、長年渥美財団の評議員として見守ってくださり、アジア未来会議の大会会長もお引き受けいただいた明石康様よりいただいた。

スベシャルゲストとして迎えたのは、渥美理事長のご友人でいらっしゃる国際的なヴァイオリニスト前橋汀子様である。前橋汀子様は、日本を代表する国際的ヴァイオリニストとして、その優雅さと円熟極まる演奏で、多くの聴衆を魅了し続け、2011年春の紫綬褒章も受章された。使用楽器は世界の名器、1736年製作、つまり約300年前のバイオリンの音色で、松本和将様のピアノ伴奏で、素晴らしい演奏を聞かせてくださった。

フィナーレに、20年間の渥美財団の思い出を綴った動画(2003年ラクーンの朴ヒョンジョンさんによる制作)をご覧いただき、写真などによって記録された20年の歩みを振り返った。最後に、渥美国際交流財団常務理事の今西淳子さんから閉会のご挨拶があり、渥美財団からSGRA、そして、アジア未来会議への発展や人材育成の大変さと重要性などについて話などが紹介された。
祝賀会は和やかな雰囲気で閉幕したが、名残を惜しむ参加者たちは二次会の会場に向かった。

渥美財団のイメージカラーのブルーは海の色でもあり、世界と繋がっているのは海である。20周年、もう240人の「ラクーン」が生まれており、世界の各地で活躍し、これからもどんどん増え続けていく。

(文責:李てい) 

当日の写真

財団20年の歩み(動画:朴ヒョンジョン製作)