ミニ・ラクーン会 in 北陸



平成22年5月1日、大型連休の最初の日の北陸で、富山・金沢巡りの特別ラクーン会がありました。参加者は渥美財団常務理事の今西淳子さん、1999年度狸の李鋼哲さんと奥さん、同じく1999年度狸の周海燕さん、2003年度狸の朴貞姫(筆者)の計5人でした。周海燕さんが去年の4月に「たてやまクリニック」という名前の立派なマイクリニックを開設したということで、第1目的地は富山でした。今西さんは高岡市(娘さんの漆展示会参加のついでに)からバスで富山空港へ、李鋼哲さん(北陸大学教授)と筆者の朴貞姫(北京語言大学教授、4月から1年間北陸大学で交換教授として勤務)は金沢から車で富山空港へ、そして李さんの奥さんは中国の大連から飛行機で富山空港へ。このようにして集まった一行4人は、周海燕さんのクリニックへ。着いたのは午後1時でした。

立山連峰の素晴らしい景色を眺めることのできる周海燕さんのクリニックはとても立派でした。そのクリニックを見学しながら、彼女の努力と勇気と実力に感銘を受け、同じラクーンとして誇りに感じました。クリニックの見学が終わってから、一行は周さんの案内で眺めのいい蕎麦屋さんで美味しい昼食を済ませ、第2目的地の「砺波チューリップフェア―」へと車を走らせました。残念なことに周海燕さんは同行できませんでした。

一行4人は、花香り、水清く、風さわやかな町の「砺波チューリップフェア―」で、500種類ものチューリップをたっぷり楽しみました。 それから、チューリップの余韻を車に乗せて第3目的地である北陸大学へと移動しました。李鋼哲さんの住まいは北陸大学のすぐ隣。去年の11月に入居したばかりの立派な新築一戸建て。そこで休憩をとり、目的地の大学のキャンパスへ移動。山の上の、桜の木に囲まれているキャンパスは、とても穏やかな雰囲気でした。北陸大学は規模の小さい大学ではありますが、毎年100人も超える優秀な人材を東大、京大や早稲田などの国公私立大学大学院あるいは海外の大学へ送っていると、自負心に満ちた口調で語る李鋼哲さん。私たちは李さんの研究室で、朝鮮半島や中国の方角へ沈む夕日を背景に記念写真を撮って、キャンパスを離れました。

最後の目的地は金沢市にある「漁匠庵」という日本料理店。本格的ラクーン会はここから始まったのです。話題はいろいろ。日本の政治・社会、特に鳩山政権、中国の上海万博、東アジアの主要3カ国、日中韓の歴史と現在と将来などなど・・・・・・。一番心に残ったのは、気の置けない仲間同士の間の「十人十色」的議論でした。議論は11時まで続き、なかなか終わる気配を見せなかったのですが、今西さんの乗る終電が待ってくれなかったため、名残を惜しみながら幕を下ろしました。

とてもハードなスケジュールでしたが、本当に楽しく、充実した1日でした。懐かしい人と会え、美しい自然が満喫でき、言いたい放題にものが言え、飲みたい放題にお酒が飲めるラクーン会、このようなラクーン会ほど心が安らげる集いはこの世の中にまたとないのではないでしょうか。この場を借りて改めて渥美財団に感謝の意を表します。

(文責: 朴貞姫)