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Thu May 17, 2012 14:33
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Thu May 17, 2012 05:33
         
         

 

 

 

 
 
SGRAレポート#12:第7回SGRAフォーラム「地球環境診断:地球の砂漠化を考える」
2002年5月10日(金)午後6時半から8時45分まで、有楽町の東京国際フォーラム610号室にて、第7回SGRAフォーラム「地球環境診断:地球の砂漠化を考える」が開催されました。今回は、地球環境破壊、特に砂漠化(沙漠化)について、二つの対照的な研究、衛星写真情報の利用という大規模かつ最新鋭の理工学的研究と、現場のフィールドワークという地道な人文科学的研究が、約50名の参加者に紹介されました。 まず、千葉大学環境リモートセンシング研究センター助教授の建石隆太郎博士より、「衛星データから広域の砂漠化を調べる」というタイトルで、様々な衛星画像データを紹介しながら、砂漠化とは何か、衛星データによるリモートセンシングの基本、衛星データによる砂漠化調査の方法、砂漠化地図化などについて、わかりやすく解説していただきました。そして、この研究は、重要な環境問題の一つである砂漠化の現状を、衛星データを利用してなるべく正しく把握することであり、各国の衛星によるデータをあわせて、より総合的に砂漠化を把握する国際的共同研究も進められていること、砂漠化を正しく把握するためには、どんなに高精度であっても衛星データだけでなく、地上の正確な地図、そして現場での実地調査が必要であり、広範囲な学際的研究が求められることを説明してくださいました。 次に、SGRA研究員で、日本学術振興会外国人特別研究員・早稲田大学モンゴル研究所客員研究員のボルジギン・ブレンサイン博士が「フィールドワークでみる内モンゴルの沙漠化」というタイトルで、20世紀前半の満州国文献における内モンゴル地域の実態調査報告書の分析、追跡調査の結果、内モンゴル東部地域における農地化によって、いかに沙漠化が進んだかという研究を発表してくださいました。無理な開発と農業中心主義政策によって開墾が拡大され、ステップの保護層としての表土が傷められて、風化が進み、農業も牧畜もその存続すら危ぶまれる窮地に至っているというお話に、参加者はあらためて砂漠化の深刻さを認識しました。 その後、限られた時間でしたが、SGRA「環境とエネルギー研究チーム」の高偉俊チーフ(北九州市立大学国際環境工学部助教授)の司会により、建石先生とブレンサインさんのおふたりに対して、質疑応答が行われました。今年は、北京やソウルがひどい黄砂の嵐にまきこまれ、北海道にも降って、中国内陸部の砂漠化が、より身近な問題として感じられたこと、地球の砂漠化に対する総合的な政策は殆ど発表されたことがないこと、内モンゴルの砂漠化がカシミヤ山羊の飼育や髪菜という珍しい食材の乱獲などが原因となっており、知らないうちに、私たちの日々の暮らしにも関連していること、などが指摘されました。そして「では、明日からもっと明るい気持ちで生きていくにはどうすれば良いでしょうか」という質問に、ブレンサインさんは「内モンゴルに旅行して、その土地の習慣や文化を知ってください」と答えました。
SGRAレポート#7:共生時代のエネルギーを考える(ライフスタイルからの工夫)

2001年5月30日(金)午後6時半〜8時45分、東京国際フォーラムガラス棟402会議室にて、 SGRA第3回研究会「共生時代のエネルギーを考える:ライフスタイルからの工夫」が開催されました。 50名を越す参加者は、講演者の用意したたくさんのスライドを見ながら、ライフスタイルという身近な 切り口から環境問題を考えました。

最初に、早稲田大学理工学部の木村建一名誉教授が「民家に見る省エネルギーの知恵」についてお話しく ださいました。木村先生は、持続可能な建築を考える上で、民家の環境に適した美しさ<環境美>を強調 されました。断熱と気密化で住宅の暖房エネルギーは1/10にすることができるが、問題は夏の住まいだ と指摘され、世界各地の民家の美しい写真をたくさん見せてくださいました。そして、民家には蒸発冷却・ 大気放射冷却・地中の恒温性利用、加湿冷却、天井扇など、「涼房」と名づけることのできる様々な知恵 が見られ、機能と調和した美しさを備えた民家には建築の本質があるとされ、民家技術の現代的適用とし て@形態と気候風土とA社会情勢の変化に適応していること、B材料の再利用、C(自動ではなく)人動 制御、D設計の態度を改めること、が大事であると提案されました。また、これからの建築は、@化石燃 料を使わないA工夫の心をもつB地域性をいかすC建物は生き物と認識することが大事であり、伝統的民 家こそ環境にやさしい建築である、今後の建築はもっと「民家に見る知恵」を学ばなければいけないと主 張されました。

次に、北九州大学助教授でSGRA研究員のデワンカー・バート氏は、「ドイツのエムシャー工業地帯の再 生プロジェクトから学ぶこと」という演題で、ドイツ人の環境保全の意識について講演しました。デワン カー氏は、まず、緑がいかに大切かを説明し、工業地帯の再開発では、屋上や駐車場の地面にまで緑を生 やしてあったり、太陽電池のパネルが並んでいる様子を見せてくださいました。ビートルズの60年代か らドイツの若者は環境破壊的な政策に反対運動を続け、石炭の利用は殆どなくなり、原子力発電を停止す ることが決まった。そして、自然エネルギーの利用として、風力発電が開発されたが、既にドイツの若者 は、風車という人工物を作ることに反対を始めている。だから、何が良いかはまだ誰もわからない。でも、 こうして自然資本を生かした世界を生み出していく努力が必要であり、そのために「ALL YOU NEED IS LOVE.」 であると結論づけました。

最後に、同じく北九州大学の助教授でSGRA研究員の高偉俊氏は、「都市構造とライフスタイルの変化に よる省エネルギーの効果」という講演の中で、人口の多いアジアの特性と経済の発展をデータで示した後、 コミュニティーを重視したライフスタイルへの変化と、都市を高層化して地域化し、緑と水でネットワー ク化したクラスター化が必要であるとの提案をしました。「マイホームからマイルームへ」、外食の薦め、 コミュニティーセンター活用など、具体的な提案はとても刺激的でした。その後、短い時間でしたが、い くつかの質疑応答がなされ、デワンカー氏の「できることから始めなければいけない」との力強い宣言を もって、第3回研究会も盛会のうちに終わりました。 (文責今西)

 
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