日比共有型成長セミナー

SGRA研究員からのお知らせ:マックス マキト「変わらないために変える」

みなさま、SGRA研究員として書いた日本の経済学についての私の論文が選ばれ、下記の通り、立教大学のシンポジウムで発表いたしますので、お時間があればどうぞご参加ください。2010年5月21日から22日まで開催されますが、私の発表は22日になります。

マックス マキト
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立教大学国際経営学シンポジウム
テーマ:「ビジネスのグローバル化の次のチャプター:その課題と機会」
Next Chapter of the Globalization of Business: Challenges and Opportunities
詳細は下記のリンクをご参照ください。
http://cob.rikkyo.ac.jp/en/news/1369.html

■マックス マキト「変らないために変える:日本の企業・銀行関係のレビュー」
<概要>
本稿は、現代のグローバル化の背景にある、ある一定の距離を置いた(arm’s length)国際金融構造と代替的な日本型の企業・銀行関係のレビューを行う。とりわけ、本稿は伝統的な日本メインバンク制度に対する二つの批判に焦点を当てる。すなわち、メインバンクの顧客企業の利益の低さと、倒産に迫られる企業に対する融資(ever greeningいわゆる常緑樹化)。企業に十分に配慮した戦略的な決定ができるために、これらの批判に対するカウンター・アーギュメント(反対の議論)、すなわち非最大化の目的と景気循環と反対の融資を強調する。日本型の企業・銀行関係の一般的なレビューに加えて、本稿は三菱自動車工業(株)とそのメインバンクをケース・スタディーとして取り上げる。三菱自動車の長年に渡るフィリピンへの進出歴を考えれば、このケース・スタディーは二つの批判の象徴的な事例として考えられる。

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2010年5月5日配信