日韓アジア未来フォーラム

  • 金雄煕「第15回日韓アジア未来フォーラム報告」  『これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索』

    2016年2月13日(土)、東京国際フォーラムで第15回日韓アジア未来フォーラムが開催された。2年連続の東京開催となった今回のフォーラムは「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」というテーマで行われた。政府開発援助(ODA: Official Developmental Assistance)分野におけるフロントランナーとしての日本の特色ある国際協力と韓国の開発経験が東アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるか、という問題意識に基づき、日韓の理念(idea)、制度(institution)、国益(interest)が織りなすODAの国際政治経済について考える場となった。   フォーラムでは、未来人力研究院理事長の李鎮奎(リ・ジンギュ)教授による開会の挨拶に続き、日韓、それぞれの基調講演が行われた。今回は深川教授のご提案により、日韓の研究者がクロスで報告を行うという新しい試みを採用した。まず孫赫相(ソン・ヒョクサン)慶熙大学公共大学院教授が、日本のODAについての韓国的な視点を紹介した。韓国の学者たちがこれまで発表した日本のODAについての研究論文での分析結果や主張を体系的にまとめ、紹介した。主な議論の対象には日本のODAの目的と動機、ODA実施機関の新JICAの発足背景、ODA事業規模の内訳と推移、市民社会の参加などが含まれた。このような検討を通して日韓のODAにみられる類似性と差別性について論じた。とりわけ、ODA分野において日本は韓国の教科書であり、決して「ジャパンモデル」が非難されるべきではないと強調した。   深川由起子(ふかがわ・ゆきこ)早稲田大学政治経済学術院教授は、日本が、今後スマート・ドナーとして、国際社会における経済開発・貧困削減をリードし、援助の潮流を作り出す上では、東アジア型産業発展の経験を最も濃密に共有する韓国との協調は重要な鍵であり、韓国にとっても同様であると強調した。このような問題意識に鑑み、韓国の政府開発援助(ODA)にその開発体験がどう反映されようとしているかについて紹介した。そして、体験反映の事例として、セマウル運動と知識共有プログラム(Knowledge Sharing Program: KSP)の2つを取り上げ、体験共有への志向が韓国のODA体制整備とどういう関係を持つのかを議論した。結論として、スマート・ドナーを目指す日本にとり、極めて似た工業化体験を有しつつ、他方では強味、弱味の補完性のある韓国のODAと協調することの便益は実は大いに期待できるはずであり、そのためには韓国の経済発展の経緯とODA供与国としての韓国の特徴を日本が十分に理解すると共に、他方で韓国が棲み分けと協調の便益を戦略的に捉えられるような対話が欠かせないと力説した。   コーヒー・ブレークを挟んで、円卓会議では、まず平川均(ひらかわ・ひとし)教授が「日本のODAを振り返る」という題で、討論のたたき台としてのミニ報告を行った。今世紀に入ってアジアの経済発展により「成功体験としてのジャパンODAモデル」の自己認識が強まっているが、伝統的に援助に携わった人々のミクロレベルでの実践の再評価を通じてバランスある援助論への移行が必要ではないかと振り返った。   また、被援助国(partner country)の視点を踏まえ、マキト・フェルディナンド(Maquito Ferdinand)テンプル大学ジャパン講師によりミニ報告も行われた。日本と欧米のODAは微妙に異なるが、その違いが生じる原因の一つは援助国自身が経て来た発展経験の相違であるとしたうえで、日本の発展経験を特徴づける「共有型成長」(Shared Growth)のDNAの一つの特徴として、日本国内で行われた開発資金提供(developmental Financing)の独自性を上げた。そのような特徴を持つ経済発展モデルのODA政策への適用には、どのような意義あるいは課題があるのかをフィリピンの事例を通して紹介した。   その後、園部哲史(そのべ・てつし)政策研究大学院教授、広田幸紀(ひろた・こうき)JICAチーフエコノミスト、張ヒョン植(チャン・ヒョンシク)ソウル大学行政大学院招聘教授(前KOICA企画戦略理事)らによる熱のこもったディスカッションが続いた。日韓の比較にとどまらず、今後、日韓が協力し合いながら、共に進化し、ODAの「東アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性について、それぞれの立場や専門領域を踏まえた、そして自分の夢が込められた素晴らしい討論であった。   前回のフォーラム報告でも言及したが、これから「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」について、実りのある日韓アジア未来フォーラムを進めていくためには、総論的な検討にとどまらず、今回のように具体的な課題において掘り下げた検討を重ねていかなければならない。今回から3年かけてODA問題を取り上げることになるが、次回のフォーラムの開催に当たっても、国際開発協力における中国のプレゼンスにも注目しつつ、着実に進めていきたい。最後に第15回目のフォーラムが成功裏に終わるようご支援を惜しまなかった今西淳子SGRA代表と李先生、そしてスタッフの皆さんに感謝の意を表したい。   当日の写真   英訳版はこちら ————————– <金雄煕(キム・ウンヒ)Kim Woonghee> 89年ソウル大学外交学科卒業。94年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修士、98年博士。博士論文「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。99年より韓国電子通信研究員専任研究員。00年より韓国仁荷大学国際通商学部専任講師、06年より副教授、11年より教授。SGRA研究員。代表著作に、『東アジアにおける政策の移転と拡散』共著、社会評論、2012年;『現代日本政治の理解』共著、韓国放送通信大学出版部、2013年;「新しい東アジア物流ルート開発のための日本の国家戦略」『日本研究論叢』第34号、2011年。最近は国際開発協力に興味をもっており、東アジアにおいて日韓が協力していかに国際公共財を提供するかについて研究を進めている。 ————————–     2016年3月17日配信
  • 第15 回日韓アジア未来フォーラム「これからの日韓の国際開発協力:共進化アーキテクチャの模索」へのお誘い

    下記の通り、第15回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にSGRA事務局( sgra-office@aisf.or.jp )へお名前、ご所属、連絡先、懇親会の出欠をご連絡ください。   日時: 2016年2月13日(土)午後1時30分~午後4時30分 その後懇親会 会場: 東京国際フォーラム ガラス棟G 510号室 料金:フォーラムは無料、懇親会は一般2000円、SGRA会員は1000円   主催: (公財)渥美国際交流財団関口グローバル研究会(SGRA) 共催: (財)未来人力研究院(韓国)   フォーラムの趣旨: 日本は、国際開発協力、経済発展と省エネルギーの両立など、多くの分野において先駆的な取り組みや技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国も、その経験やノウハウを東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方への貴重な手掛かりとして提供している。   本フォーラムでは、政府開発援助(ODA: Official Developmental Assistance)分野におけるアジアのフロントランナーとしての日本の特色ある国際協力と韓国の開発経験が東アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるか、という問題意識に基づき、日韓の理念(idea)、制度(institution)、国益(interest)の収斂(convergence)と発散(divergence) が織りなすODAの国際政治経済について考えてみたい。また、円卓会議においては、日韓の比較にとどまらず、今後、日韓が協力し合いながら、ともに進化し、ODAの「東アジアモデル」とでもいえるようなアーキテクチャを創り上げる可能性も視野に入れながら議論したい。 (日韓同時通訳付き)   プログラム:   《総合司会》 李 鋼哲(りこうてつ:北陸大学未来創造学部 教授)   【開会の辞】 李 鎮奎(リ  ジンギュ:未来人力研究院 理事長/高麗大学教授)   【講 演 1】 「韓国の学者たちがみた日本のODA」 孫 赫相(ソン  ヒョクサン:慶熙大学公共大学院教授・韓国国際開発協力学会会長) 【講 演 2】 「韓国の開発経験とODA戦略」 深川由起子(ふかがわ  ゆきこ:早稲田大学政治経済学術院教授)   [休  憩]   【円卓会議(ミニ報告と自由討論)】 モデレーター:金 雄煕(キム  ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) ミニ報告1: 平川  均(ひらかわ  ひとし:国士舘大学教授・名古屋大学名誉教授) 「日本のODAを振り返る-韓国のODAを念頭においた日本のODAの概括-」 ミニ報告2: Maquito Ferdinand(マキト  フェルディナンド:テンプル大学講師) 「日本の共有型成長DNAの追跡-開発資金の観点から-」   《パネリスト》:上記講演者、報告者及び下記の専門家 園部哲史(そのべ  てつし:政策研究大学院教授) 広田幸紀(ひろた  こうき:JICAチーフエコノミスト) 張   玹植(チャン  ヒョンシク:ソウル大学行政大学院招聘教授・前KOICA企画戦略理事) その他 渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者   【閉会の辞】 今西淳子(いまにし  じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事・SGRA代表)   〈終了後に懇親会を開催します〉   詳細は、下記リンクをご覧ください。プログラム
  • レポート第73号「アジア経済のダイナミズム」

    SGRAレポート73号(本文1) SGRAレポート73号(本文2) SGRAレポート73号(表紙)   第14回日韓アジア未来フォーラム 第48回SGRAフォーラム 「アジア経済のダイナミズム-物流を中心に」 2015年11月10日発行   <もくじ> はじめに 金 雄熙(仁荷大学国際通商学部教授)   【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授)   【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授)   【 ミニ報告】「アジア・ハイウェイの現状と課題について」 李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授)   進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) 討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者  
  • 金 雄熙「第14回日韓アジア未来フォーラム『アジア経済のダイナミズム』報告」

      2015年2月7日(土)、国立オリンピック記念青少年総合センターで第14回日韓アジア未来フォーラム(第48回SGRAフォーラム)が開催された。今回は「アジア経済のダイナミズム-物流を中心に」というテーマだったが、2013年度から5年間のプロジェクトの第2年目として、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献できるのかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とした。   フォーラムでは、未来人力研究院理事長の李鎮奎(リ・ジンギュ)教授による開会の挨拶に続き、基調講演と2人の研究者による発表が行われた。基調講演では、「ミスター円」と呼ばれた榊原英資(さかきばら・えいすけ)さんが、中国やインドが19世紀初めまでは世界の2大経済大国であったことを考えると、昨今の高い経済成長は「リオリエント」現象とも呼ばれるべきものであると力説した。また、インドネシアなど東南アジア諸国も高い成長を続けており、次第に成長センターは西に移っているとした。おそらく20年後にはインドの成長率が中国のそれを越え、2050年のGDPでは中国がアメリカを抜いてナンバーワン、インドはナンバーツーに近いナンバースリーになると予測されているとした。ちょうど15年前(渥美国際交流財団設立5周年)に榊原さんがこの同じ場所で中国の浮上を熱く語ったことがあったのだが、いまや「G2」論が話題になるようになった。これから15年後インドがグローバル経済という大舞台でどういう役を演じるようになるのか、またどの国・地域が新しく浮上し、東アジア共同体の成功への期待を膨らませるか興味はつきない。   安秉民(アン・ビョンミン)韓国交通研究院ユーラシア・北朝鮮インフラセンター所長は、北東アジアにおいて活発に行われている国境を越えた多国間開発事業、特に北朝鮮、中国、ロシア、モンゴルなどの国々による交通・物流インフラなどをめぐる新しい協力方式を中心に、北東アジアの交通・物流協力の実状と今後の展望について発表した。   ド・マン・ホーン桜美林大学経済経営学系准教授は、GMS(大メコン圏)経済協力プログラムの中で、最も積極的に進められてきたプロジェクトである輸送インフラ整備を中心に、同地域での物流ネットワークの現状を分析し、ソフト(制度など)とハード(インフラシステム)の両面に関わる課題について発表した。   休憩を挟んで、ラウンドテーブルでは、まず第48回SGRAフォーラムの仕掛け人でもある北陸大学未来創造学部の李鋼哲(り・こうてつ)教授が「アジアハイウェイの現状と課題について」報告を行った。討論のたたき台としてのミニ報告を予定していたが、「アジア人」として長年にかけての「ロマンチックな」夢が熱く語られ、会場を大いに盛り上げた。その後、畑村洋太郎(はたむら・ようたろう)東京大学名誉教授、沼田貞昭(ぬまた・さだあき)鹿島建設顧問、韓国未来人力研究院の徐載鎭(ソ・ジェジン)院長、滋賀県立大学のブレンサインさん、SMBC日興証券のナポレオンさんらによるコメントが続いた。著しく成長しつつある物流ネットワークの域内協力をキーとし、アジア経済のダイナミズムについてそれぞれの立場や専門領域を踏まえた、そして夢が込められた素晴らしい議論であった。   今回は渥美財団20周年祝賀会と日韓アジア未来フォーラムが立て続けに開催され、準備が本当に大変だったに違いないが、スタッフの皆さんは勿論のこと、家族的なラクーン・ネットワークに支えられ、成功裏に終えることができ、改めて顔の見えるネットワークのパワーを実感した。交通の便が悪かったにもかかわらず、100名を超える参加者が集まるというすごい反響は、これからのフォーラム運営により一層の活力とやりがいを与えてくれた。なお、第2回アジア未来会議に続き、大学や研究機関の研究者のみならず若い学生たちにも参加いただき、次世代への期待をフォーラム運営の在り方につなげるものとなった。慌ただしい日程のなか、高麗大学の学生たちを青少年総合センターまで案内してくれた今西勇人さん夫妻にこの場を借りて感謝したい。残念ながら、公式乾杯酒の「春鹿」、そして入り混じったラブショットはみられなかったものの、日本ならではの節度ある良いフォーラムであったと思う。   前回のフォーラム報告でも言及したが、これから「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア地域協力」について、実りのある日韓アジア未来フォーラムを進めていくためには、総論的な検討にとどまらず、今回のように各論において掘り下げた検討を重ねていかなければならない。次回のフォーラムの開催に当たっても、このような点に重点を置きつつ、着実に進めていきたい。最後に第14回のフォーラムが成功裏に終わるようご支援を惜しまなかった今西代表と李先生、そしてスタッフの皆さんに感謝の意を表したい。李先生、今西さん、そしてラクーンのみなさん、日韓アジア未来フォーラムも20周年祝賀会やりましょう!   フォーラムの写真   フィードバック集計   -------------------------------- <金雄煕(キム・ウンヒ)☆ Kim Woonghee> 89年ソウル大学外交学科卒業。94年筑波大学大学院国際政治経済学研究科修士、98年博士。博士論文「同意調達の浸透性ネットワークとしての政府諮問機関に関する研究」。99年より韓国電子通信研究員専任研究員。00年より韓国仁荷大学国際通商学部専任講師、06年より副教授、11年より教授。SGRA研究員。代表著作に、『東アジアにおける政策の移転と拡散』共著、社会評論、2012;『現代日本政治の理解』共著、韓国放送通信大学出版部、2013;「新しい東アジア物流ルート開発のための日本の国家戦略」『日本研究論叢』第34号、2011。最近は国際開発協力に興味をもっており、東アジアにおいて日韓が協力していかに国際公共財を提供するかについて研究を進めている。 -------------------------------- 2015年3月4日配信  
  • 第14 回日韓アジア未来フォーラム/第48回SGRAフォーラム「アジア経済のダイナミズム」へのお誘い

    下記の通り第14回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。 日時:2015年2月7日(土)午後1時30分~午後4時30分 会場:国立オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室 申込み・問合せ:SGRA事務局http://www.aisf.or.jp/sgra/電話:03-3943-7612Email:sgra-office@aisf.or.jp ● フォーラムの趣旨 渥美国際交流財団関口グローバル研究会と未来人力研究院が共同で、2001年より毎年、日韓相互に開催するフォーラム。14回目は第48回SGRAフォーラムも兼ねて東京で開催する。日本は、交通・物流システム、自然災害への対策、経済発展と省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において経験や技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国の経験やノウハウと共に、東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。アジア地域は経済的に実質的な統合に向かっており、インド、中国、ASEAN、そして北東アジアの経済がダイナミックに連動しながら発展を成し遂げている。本フォーラムでは、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献するかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とする。日韓同時通訳付き。 <プログラム> 総合司会: 平川 均(ひらかわ・ひとし:国士舘大学21世紀アジア学部教授、名古屋大学名誉教授)開会の辞: 李 鎮奎(リ ジンギュ:未来人力研究院 理事長、高麗大学経営学部教授) 【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授) 【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長) 【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授) 【休  憩】 【自由討論】進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授) ● ミニ報告:「アジア・ハイウェイの現状と課題について」   李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授) 討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者 閉会の辞:今西淳子(いまにし じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事) 詳細は、下記リンクをご覧ください。 ちらし    プログラム  
  • 第14 回日韓アジア未来フォーラム「アジア経済のダイナミズム」へのお誘い

    下記の通り第14回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。   日時:2015年2月7日(土)午後1時30分~午後4時30分   会場:国立オリンピック記念青少年総合センター国際交流棟 国際会議室   申込み・問合せ:SGRA事務局 電話:03-3943-7612 Email:sgra-office@aisf.or.jp   ● フォーラムの趣旨   渥美国際交流財団関口グローバル研究会と未来人力研究院が共同で、2001年より毎年、日韓相互に開催するフォーラム。14回目は第48回SGRAフォーラムも兼ねて東京で開催する。 日本は、交通・物流システム、自然災害への対策、経済発展と省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において経験や技術を蓄積しており、圧縮成長を成し遂げてきた韓国の経験やノウハウと共に、東アジア地域における将来の発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。 アジア地域は経済的に実質的な統合に向かっており、インド、中国、ASEAN、そして北東アジアの経済がダイナミックに連動しながら発展を成し遂げている。本フォーラムでは、日韓の交通・物流システムにおける先駆的な経験が、アジアの持続可能な成長と域内協力にどのように貢献するかという問題意識に立ち、アジア地域で物流ネットワークが形成されつつある実態を探り出し、その意味合いを社会的にアピールすることを目的とする。日韓同時通訳付き。   <プログラム>   総合司会: 平川 均(ひらかわ・ひとし:国士舘大学21世紀アジア学部教授、名古屋大学名誉教授) 開会の辞: 李 鎮奎(リ ジンギュ:未来人力研究院 理事長、高麗大学経営学部教授)   【基調講演】「アジア経済のダイナミズム」 榊原英資(さかきばら えいすけ:インド経済研究所理事長・青山学院大学教授)   【報 告 1】「北東アジアの多国間地域開発と物流協力」 安 秉民(アン・ビョンミン:韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   【報 告 2】「GMS(グレーター・メコン・サブリージョン)における物流ネットワークの現状と課題」 ド・マン・ホーン (桜美林大学経済・経営学系准教授)   【休  憩】   【自由討論】 進行及び総括:金雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   ● ミニ報告:「アジア・ハイウェイの現状と課題について」    李鋼哲(リ・コウテツ、北陸大学未来創造学部教授)   討論者:上記発表者、指定討論者(渥美財団SGRA及び未来人力研究院の関連研究者)、一般参加者   閉会の辞:今西淳子(いまにし じゅんこ:渥美国際交流財団常務理事)   詳細は、下記リンクをご覧ください。 ● ちらし ● プログラム    
  • レポート第67号 「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」

    SGRAレポート67号   第12回日韓アジア未来フォーラムin キャンベラ 「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」 講演録 2014年2月25日発行   <もくじ> 【発表1】構造転換の世界経済と東アジア地域統合の課題                      平川 均(名古屋大学大学院経済学部教授)   【発表2】中国の海洋戦略と日中関係:新指導部の対外政策の決定構造                      加茂具樹(慶応義塾大学総合政策学部准教授)   【発表3】アジア貿易ネットワークの結束と競合:ネットワーク分析技法を用いて                      金 雄熙(仁荷大学国際通商学部教授)   【パネルディスカッション】   【発表4】日韓関係の構造変容、その過渡期としての現状、そして解法の模索                      木宮正史(東京大学大学院情報学環(流動)教授)   【発表5】米中両強構図における韓日関係の将来                      李 元徳(国民大学国際学部教授)   【発表6】東アジア新秩序と市民社会:脱北者の脱南化現象を中心に                      金 敬黙(中京大学国際教養学部教授)   【パネルディスカッション】  
  • 第13 回日韓アジア未来フォーラム「ポスト成長時代における日韓の課題と東アジア協力」へのお誘い

    下記の通り第13回日韓アジア未来フォーラムを開催します。参加ご希望の方は、事前にお名前・ご所属・緊急連絡先をSGRA事務局宛ご連絡ください。   日時:2014年2月15日(土)午後2 時00分~5時00分   会場: 高麗大学現代自動車経営館301号   申込み・問合せ:SGRA事務局   ● フォーラムの趣旨   「課題先進国」日本、そして「葛藤の先進国」とも言われる韓国が今までに経験してきた課題と対策のノウハウを東アジア地域に展開しようとするとき、どのような分野が考えられるだろうか。日本は、地震をはじめ自然災害への対策、鉄道システム、経済発展と環境負荷軽減及び省エネルギーの両立、少子高齢化への対処など、多くの分野において関連する経験や技術の蓄積、優位性を有している。さらに、日本以上の課題先進国となった韓国の経験や後遺症も、東アジア地域におけるこれからの発展や地域協力の在り方に貴重な手掛かりを提供している。本フォーラムでは、日本と韓国の経験やノウハウを生かした社会インフラシステムを、東アジア地域及び他国へ展開する場合、何をどのように展開できるか、そして、それが東アジアにおける地域協力、平和と繁栄においてもつ意義は何なのかについて考えてみたい。   ● プログラム   進  行: 金 雄煕(キム・ウンヒ、仁荷大学国際通商学部教授)   開会の辞: 李 鎮奎(リ・ジンギュ、未来人力研究院理事長/高麗大学教授)   挨  拶: 今西淳子(いまにし・じゅんこ、渥美国際交流財団常務理事)   円卓会議:報告のあと自由討論   【基調講演】「北東アジアの気候変動対策と大気汚染防止に向けて」 染野憲治(そめの・けんじ、環境省地球環境局中国環境情報分析官/東京財団研究員)   【報  告】「北極海の開放と韓日中の海洋協力展望」 朴栄濬(パク・ヨンジュン、韓国国防大学校安全保障大学院教授)   【報  告】「北東アジアの多国間地域開発と物流拠点としての図們江地域開発」 李鋼哲(り・こうてつ、北陸大学未来創造学部教授)   【報  告】「ポスト成長時代における日韓の課題と日韓協力の新しいパラダイム」 李元徳(リ・ウォンドク、国民大学国際学部教授)   【討  論】 報告者+討論者   木宮正史(きみや・ただし、東京大学大学院総合文化研究科教授)   安秉民(アン・ビョンミン、韓国交通研究院北韓・東北亜交通研究室長)   内山清行(うちやま・きよゆき、日本経済新聞ソウル支局長)   李奇泰(リ・キテ、延世大学研究教授)   李恩民(リ・エンミン、桜美林大学リベラルアーツ学群教授)   他数名(未来人力研究院及び渥美財団SGRAの関連研究者)  
  • 第12回日韓アジア未来フォーラム「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」報告

    2013年1月26日(土)、オーストラリアの首都キャンベラ市にあるオーストラリア国立大学のへドリー・ブル(Hedley Bull、1932-1985、国際関係論における英国学派の中心人物)ホールで第12回日韓アジア未来フォーラムが開催された。今回は「アジア太平洋時代における東アジア新秩序の模索」というテーマで行われたが、新たな試みとして、既存のアプローチでは排除されがちな「アジア太平洋の視点」を取り入れながら、東アジアの平和と繁栄、そして新しい秩序について考えてみることにした。とりわけ、歴史問題、領土問題、複合的な経済的相互依存、盛んな人の移動が織り成す複雑な東アジア地域協力の現状を中心に意見を交わした。   特筆すべくは、今回はオーストラリア国立大学日本研究所の共催を得たことである。初めてイギリス人がオーストラリアの地にはいったことを記念するオーストラリアデーの祝日にもかかわらず、テッサ先生とサイモン先生がパネル討論の司会を引き受けてくださり、幅広い視座から議論することができた。   オーストラリアは日中韓3国の主要貿易相手国であるだけでなく、地理的にも東南アジアに近く、経済的な結びつきも強い国であり、日韓アジア未来フォーラムの新たな試みにぴったりな国である。日中韓でみられる文化的な類似性というようなものはあまりみつからなかったものの、「地政経学的」にみた場合、これから東アジアの新秩序を考えるうえでは欠かせない存在であることは疑問の余地がないように思われる。   フォーラムでは、今西淳子(いまにし・じゅんこ)SGRA代表による開会の挨拶とオーストラリア国立大学のテッサ・モーリス教授の歓迎の挨拶に続き、6人の研究者による研究報告が行われた。第一セッションで、名古屋大学大学院経済学研究科の平川均(ひらかわ・ひとし)教授は、東アジアの経済成長とその課題について、その発展メカニズムと、ASEANに注目した地域協力制度という、2つの観点から報告を行った。慶応大学総合政策学部の加茂具樹(かも・ともき)准教授は、中国の台頭が東アジアの国際関係にどのような影響を与えるのかについて、胡錦濤政権期の対外政策決定の構造を観察することを通じて展望した。仁荷大学の金雄煕(キム・ウンヒ)は、経済協力を推進する最も効率的な手段である FTAネットワークの実証分析を通じ、日中両国の競争関係や東アジア地域協力戦略の相違を浮き彫りにした。   お昼を挟んで第二セッションが行われた。東京大学の木宮正史(きみや・ただし)教授は「日韓関係の構造変容、その過渡期としての現状、そして解法の模索 」について、国民大学国際学部李元徳(リ・ウォンドク)教授は「米中両強構図における韓日関係の将来」についてそれぞれ説明し、構造変容期における摩擦の管理を行うメカニズムをどのように構築していくのかについて、二方共に長年の主張を展開した。最後の発表者として中京大学国際教養学部の金敬黙(キム・キョンムク)准教授は「東アジア新秩序 と市民社会」について脱北者の脱南化現象を中心に自分の活動を踏まえた生々しい報告を行った。   27日(日)は、メルボルン在住の李済宇さん(2004年渥美奨学生)の案内で市内ツアーを楽しむことができた。とくに戦争記念館では、第1次世界大戦以降、イギリス側に立ち、ほぼすべての戦争に参加したオーストラリアの戦争史や国としての「自分探し」を目にすることができた。「すべて」というところに驚きを禁じ得なかったが、オーストラリアの「悩み」の一断面を垣間見るいい機会であった。戦争記念館を後にして、キャンベラ近郊のワインセラーを何軒もまわったが、そのほろ酔い気分は当分忘れられないだろう。   「アジア太平洋時代」における東アジア新秩序の模索をよりバランスよく行っていくためには、オーストラリアにとどまらず、半径を広げ、インドの重要性を認識し、その視点を取り入れなければならない。次回のフォーラムの準備に当たっては、そのような点を念頭におきつつ、着実に進めていきたい。日韓アジア未来フォーラムが韓国側の都合によりガバナンスに多少の問題が生じたにもかかわらず、第12回フォーラムが成功裏に終わるよう支援を惜しまなかった今西SGRA代表に感謝の意を表したい。   (文責:金雄熙)   補足:嵐の中の懇親会   1月26日のフォーラムの後に、キャンベラ郊外の小さなホテルのプールサイドで開催した懇親会は印象的でした。   「雨が降ったら雨漏りするかもしれませんよ」というホテルの警告にも関わらず、プールサイドの東屋で決行。約束通り、途中から滝のような大雨になり、雨漏り以上に天井から大量の水が落ちてきたが、その部分のテーブルを移動してディナーは継続。ただ、夏の夕立に慣れている(最近はゲリラ豪雨もありますし)日本人としては、雨自体はそれほど驚かず、乾ききったオーストラリアの大地への恵みの雨となってよかったと思っていました。むしろ、びっくりしたのは、その後のテレビのニュースでずっと特報していた、東オーストラリア中に洪水が起きて、土砂に埋もれた村もあったということでした。日本へ帰る飛行機の中から、そのような村を眺めました。機長がわざわざアナウンスしてくれましたので。   懇親会でびっくりしたのは、実は、雨ではなく、食事の量でした。ステーキの定食と聞いていたのですが、大きなお皿に、でっかいソーセージが2本、ハムステーキが2枚、エビ、ポテトなどが、文字通り山盛り。しかも、急に人数が減ったためか、ソーセージやハムが山盛りのサイドディッシュ。さらに、大盛りのサラダ2種。デザートに至っては、50人くらいのパーティーができそうなメレンゲのケーキ!隣のテーブルの家族に3/4を差し上げたところ大変喜んでいただき、お互いにハピーでした。雷雨の中で「これがオーストラリアだ!」と、しみじみと感じました。ステーキ定食なのにハムステーキがでてきたのは、オーストラリア在住の李さんによれば「中国人観光客のグループと間違えられたんじゃないか」ということですが、この意味深長な分析が内包するニュアンスは「東アジア共同体」の構築にどのような影響を及ぼすのでしょうか。いずれにせよ、私たちは、李さんが既に帰宅したマネージャーに電話でクレームすることによって、牛肉のステーキを食べることができました。しかしながら、やはりこのビーフでは満足できなかった私たちは、翌日、キャンベラ市内のステーキハウスに出かけ、牛肉とカンガルー肉を食べたのでした。   カンガルーといえば、あの小さなホテルの庭で野生の?カンガルーの家族を見ることができました。これは翌日観光したメルボルンではできないことで、キャンベラに行ってよかったです。   (文責:今西淳子)   フォーラムおよびツアーの写真   金雄熙撮影   李済宇撮影     2013年2月13日配信
  • 第11回日韓アジア未来フォーラム「東アジアにおける原子力安全とエネルギー問題」報告(1)

    金 雄煕 「第11回日韓アジア未来フォーラムを終えて」   2012年2月25日、高麗大学校経営館で「東アジアにおける原子力安全とエネルギー問題」というテーマで第11回日韓アジア未来フォーラムが開催された。昨年3月の福島原発事故後、ほぼ1年が過ぎようとする時点で、「本場」では真正面から取り上げにくいということと、東アジア(協力)という視点も必要という判断から、先ずはソウルで議論してみることになった。 今回のフォーラムの講師の顔ぶれは「大物」が多く、また全く違う立場から原発問題を考えているという特徴があった。   基調講演者の金栄枰(キム・ヨンピョン)先生は長年韓国で原子力問題を研究され、原子力政策フォーラム理事長を務める方である。役職からも予想されるように、明らかに原子力の必要性と安全性を強調する「教科書的」な議論を展開した。 これに対し、多彩な経験をお持ちの田尾陽一さんは、「福島再生」という観点から、除染作業など現場での再生努力の一部を紹介した。田尾さんとはフォーラムの一週間ほど前、東京でお会いする機会があったが、その時、孫正義さんを「孫くん」と呼んでいたことと、美味しい「福島産放射能マツタケ」の話に驚いた。田尾さんの議論がちょっと浮いてしまうかもしれないという心配もあったが、とても「新鮮な」議論であり、オーディエンスからの受けもよく、見事に当った結果となった。   全鎮浩(チョン・ジンホ)さんは福島原発事故以来、韓国で最も忙しくなった国際政治学者の一人で、中立的観点から東アジアにおける原子力安全協力の重要性を強調した。 最後のスピカーの薬師寺泰蔵先生は「科学技術と国家の勢い」という文明史的観点から「坂の上の雲」としての原発の必要性について力説した。田尾さんとは長いお付き合いのようで酒席などでは議論がよく噛み合うような感じだったが、原子力問題となると、目には見えないものの、相当隔たりがあるような気がした。   このフォーラムの創立メンバーの李元徳(イ・ウォンドク)さんの司会で行われたパネル討論では、ウクライナのオリガ・ホメンコさんによる貴重なチェルノブイリ体験談や経済学者の洪鍾豪(ホン・ジョンホ)さんのコンパクトな提案を聞くことができた。時間が限られていたせいか、案外激論もなく閉会した。   食事会では、奈良の今西酒造「春鹿」で「一気飲みラブショット乾杯」があったといわれている。しかし、残念なことにその場に遅れて到着したため直接確認することはできなかった。「春鹿」は2009年度の第9回慶州フォーラムで奈良から空輸してきた一升瓶が目の前で割れて消えてしまう大事件があって以来、日韓アジア未来フォーラムの公式乾杯酒となっている。未来人力研究院の李鎮奎(リ・ジンギュ)先生が法事で早く帰られた関係で飲みが足りなかったせいか、場所を変え宿泊先の有名なドイツビール屋でもう一杯をしたあと、第11回フォーラムは終了した。   韓国側主催の時にいつも感じることだが、私の予想からしては「満員御礼」に近いレベルの(李先生に動員されたかもしれない)聴衆の数に驚いた。終了まで席を外すことなく真摯に講演や議論を一生懸命聞いてくれた学生諸君にこの場を借りて感謝したい。当たり前のことだが、このフォーラムを形にしてくれた今西さん、石井さん、金キョンテさん、そして忙しいところ参加してくれた韓国SGRAの皆さんにも感謝しなければならない。とくに素敵な食堂に案内してくれた幹事の韓京子(ハン・ギョンジャ)さん、本当にお疲れ様でした。   最後にちょっとした心残りと次回フォーラムのご案内。異なる立場からの素晴らしい講演のわりには立ち入った議論に踏み込めなかった限界は残したものの、いつものように、本当に、形式、内容、そして番外の三拍子が揃った素晴らしいフォーラムであったと思う。次回フォーラムは今回のフォーラムのセカンド・ラウンドとして福島でという動きがあるということにご注目!ぜひふるって参加してください。 (仁荷大学国際通商学部教授)   当日の写真(金範洙撮影)   2012年3月7日配信
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