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2007.11.09
第30回SGRAフォーラム
教育における『負け組み』をどう考えるか
~ 日本、中国、シンガポール ~
■日 時:
2008年1月26日(土)
午後2時30分~5時30分 その後懇親会
■会 場:東京国際フォーラム ガラス棟G610会議室
■フォーラムの趣旨
SGRA「グローバル化と地球市民」研究チームが担当する6回目のフォーラム。グローバル化の中で、漢字文化圏を中心に教育の大競争が起きている。激しい受験戦争に勝つのはほんの一握りの人たちであり、不利な立場に立たされた「負け組み」はどうなるのか。教育こそが下から上にあがるための武器となるべきものであるのに、それが機能しているだろうか?このような問題意識を持ちながら、日本、中国、シンガポールの教育事情を紹介し、教育格差の問題にどう取り組めばよいのかを考える。100人いれば100の教育論があると言われるが、このフォーラムではデータに基づく研究を紹介していただいた後、皆さんと一緒に教育格差の問題を考えたい。
■プログラム
詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/forum30program.doc
【発表1】佐藤 香
(東京大学社会科学研究所准教授)
「日本の高校にみる教育弱者と社会的弱者」
日本の教育システムの特徴の一つに、高校・大学におけるきわめて精密な序列化があげられる。とりわけ高校は、教育だけでなく研究や規模・学費など多様な要因から評価される大学とは異なり、学力のみによる一元的な階層構造を形成している。この階層構造を支えているのは、教育機会の均等とメリトクラシー(業績主義)という2つの前提である。そのなかで、高校生たちは、在籍している高校の階層に適応した進路、すなわち進学校であれば威信の高い4年制大学、普通科中堅校であれば中堅大学や専門学校、普通科下位校や専門高校であれば就職といったように、特定の進路に強く水路づけられてきた。また、それぞれの高校には、それらの進路とも結びつくような独自の生徒文化が存在した。
けれども、1990年代なかばからの長期にわたる経済不況によって高卒労働市場が著しく縮小したためもあって、従来、就職をおもな進路としてきた高校では、生徒の進路保障が困難になった。その一方で、教育システムの外部では社会・経済的な格差が拡大してきている。こうしたなかで、社会・経済的な弱者が教育弱者になる傾向が強まりつつある。
報告では、東京近郊にあるA県の公立高校のデータをもちいて社会的弱者と教育弱者との結びつきをみたうえで、それの問題点を指摘する。さらに、教育機会の均等とメリトクラシーという、日本の教育システムにおける2つの前提についても、会場の皆さんと再考してみたい。
【発表2】 山口真美
(アジア経済研究所研究員)
「中国の義務教育格差~出稼ぎ家庭の子ども達を中心に~」
経済発展が進み、教育の役割がますます大きくなる中国で、制度的に教育機会を奪われている子ども達がいる。都市に住む出稼ぎ労働者の子ども達である。彼らの多くが都市生まれだが、学齢に達しても都市の学校は彼らを無条件では受け入れない。出稼ぎ労働者の多くが子どもの将来に希望を託し、教育を重視しているにもかかわらず、子どもの教育機会は義務教育の入り口で大きな壁につきあたっている。
報告では、この背景にある中国の教育制度と社会制度の問題点を考え、それに対する草の根と政府それぞれの取り組みを紹介する。義務教育における教育格差の問題について、皆さんと共に考えてみたい。
【発表3】シム・チュン・キャット
(東京大学大学院教育学研究科博士課程)
「高校教育の日星比較~選抜度の低い学校に着目して~」
どこの国でも、学校教育段階のどこかで何らかの基準をもとに、生徒を「分化」しなければならない。分化の仕方はさまざまであり、アメリカの高校のように学校内に分化したコースを設ける場合もあれば、多くのヨーロッパの国やシンガポールに見られるように進路によって学校が分かれる場合もある。さらに、日本の高校のように学校間格差という形で生徒をふるい分ける国もある。形態はともあれ、生徒の分化における一番の問題は、下位の学校やコースに振り分けられた、いわゆる「負け組み」の生徒の「やる気」や意欲をいかに保つかということである。この点において日本とシンガポールとでは大きな違いがあり、その違いを浮き立たせることが本報告の主眼パネル
■オープンフォーラム
進行:孫 軍悦
(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
パネリスト:発表者全員
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2007.08.08
日 時: 2007年11月18日(日)
午後2時30~5時30分 その後懇親会
会 場: 東京国際フォーラム ガラス棟会議室 G510号室
主 催: 関口グローバル研究会 (SGRA:セグラ)
協 賛: (財)渥美国際交流奨学財団
■フォーラムの趣旨:
SGRA「人的資源・技術移転」研究チームの担当する4回めのフォーラム。広告は社会を写す鏡なのか。どのように写しだすのか。大量消費文化を反映するものなのか、それとも何がしかのプロパガンダが含まれているのか。単に物を売るためだけでなく、新しい思想、新しいライフスタイルを啓蒙するものなのか。広告は国や文化によって違った特徴をもっているのか。中国やウクライナの事例を紹介しながら、広告と社会の複雑な関係を考えます。
■プログラム:
詳細は下記URLをご覧ください。
http://www.aisf.or.jp/sgra/schedule/forum29program.doc
【基調講演】関沢英彦
東京経済大学コミュニケーション学部教授
【報 告 1】徐 向東
(株)中国市場戦略研究所、SGRA研究チーフ
【報 告 2】オリガ・ホメンコ
早稲田大学国際教養学部訪問学者、学術振興会外国人特別研究員、SGRA研究員
(休憩10分)
【パネルディスカッション】
上記講演者
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2007.07.21
第28回SGRAフォーラム in 軽井沢
「命の尊厳と宗教の役割」
日時:2007年7月21日(土)14時~18時、19時半~21時
会場:鹿島建設軽井沢研修センター会議室
主催:関口グローバル研究会(SGRA:セグラ)
協賛:(財)鹿島学術振興財団(財)渥美国際交流奨学財団
■フォーラムの趣旨:
先端生命科学にともない命にかかわる様々な技術が出現しているが、それがこれからの人間の生活にどのような影響を与えるか未だ不明です。このような状況において、宗教はどのような役割を果たせるでしょうか。宗教は生命倫理的な規範を築くための理念を提供することができるでしょうか。このフォーラムでは、世界各国の様々な事例を通じてこの問題を考えてみたいと思います。
■プログラム:
詳細は:プログラム をご覧ください。
【基調講演】島薗 進(東京大学文学部宗教学宗教史学科教授)
【講 演1】秋葉 悦子(富山大学経営法学科教授)
【講 演2】井上ウィマラ
(高野山大学文学部スピリチュアルケア学科助教授)
【講 演3】大谷いづみ
(立命館大学産業社会学部教授)
【パネルディスカッション】
進行:ランジャナ・ムコパディヤーヤ
(名古屋市立大学大学院人間文化研究科助教授、SGRA研究員)
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2007.07.07
第2回SGRAチャイナ・フォーラムへのお誘い
講演:高見邦雄(緑の地球ネットワーク事務局長)
「黄土高原緑化協力の15年:無理解と失敗から相互理解と信頼へ」
下記の通り第2回SGRAチャイナ・フォーラムを北京とウルムチにて開催いたします。
参加ご希望の方は、ファックス(03-3943-1512)または電子メール(
[email protected])でSGRA事務局宛ご連絡ください。当日参加も受付けます。SGRAフォーラムはどなたにも参加いただけます。日中同時通訳がつきますので、北京・ウルムチ在住の皆様にご宣伝いただきますようお願い申し上げます。
■フォーラム案内
<北京大学フォーラム>
日 時: 2007年9月14日(金)午後2時~5時
会 場: 北京大学生命科学学院
現地申込み・問合せ:孫 建軍
[email protected]
<新彊大学フォーラム>
日 時: 2007年9月17日(月)午後2時~5時
会 場: 新彊大学大学院報告庁
現地問合せ:Abliz Yimit
[email protected] (事前申込み不要)
参加費:無 料
申込み・問合せ:SGRA事務局
Email:
[email protected]
TEL: 03-3943-7612
FAX: 03-3943-1512
■フォーラムの趣旨
2006年10月に北京大学で開催したパネルディスカッション「若者の未来と日本語」に引き続き、中国で開催する2回めのSGRAフォーラム。今回は、既に15年間、中国山西省大同市の黄土高原で緑化運動を続けている日本の認定NPO法人「緑の地球ネットワーク」事務局長の高見邦雄様にご講演いただきます。日中同時通訳付き。SGRAでは、中国各地で活動を続ける民間人による公益活動を、北京大学をはじめとする中国各地の大学で紹介するフォーラムを開催していきたいと思っています。
■講演要旨
緑の地球ネットワークは1992年以来、山西省大同市の農村で緑化協力を継続している。大同市は北京の西300kmほどのところにあり、北京の水源、風砂の吹き出し口でもある。そこで深刻な沙漠化と水危機が進行している。「ゼロからの出発」とよくいうが、歴史問題をかかえた大同ではマイナスからのスタートだった。初期は失敗つづきだったが、その後、日本側の専門家や中国のベテラン技術者の参加をえて、だんだんと軌道に乗ってきた。協力の双方も失敗と苦労を通じ、お互いを理解し、信頼しあうようになってきた。いまでは「国際協力の貴重な成功例」とまで評価されるようになっている。その経験と教訓を話したい。
■講師略歴
1948年鳥取県の農家に生まれる。東京大学中退。日中民間交流に従事したあと、1992年緑の地球ネットワークの設立に参加し、大同プロジェクトを担当。1994年から事務局長。毎年100~120日、大同に滞在している。友誼奨(2001年、中国政府)、大同市栄誉市民(2006年、大同市政府)など受賞。中文の著書に『雁棲塞北~来自黄土高原的報告』(李建華・王黎傑訳、国際文化出版公司、2005年)がある。
緑の地球ネットワーク
http://homepage3.nifty.com/gentree/
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2007.03.08
UA&P・SGRA日本研究ネットワーク主催
第5回共有型成長セミナー
「マイクロ・クレジットと観光産業クラスター」
日時:2007年4月16日(月)午後2時~4:30
会場:フィリピン、マニラ市
アジア太平洋大学(UA&P)
■セミナーの内容
このセミナーは「マイクロ・クレジットと観光産業クラスター」というテーマを紹介し、このテーマについての研究を開始させることを目的とする。当セミナーは、UA&PとSGRAが共催する、フィリピンの経済特区に関する5回めのセミナーである。この共同研究の基本的な目標は、フィリピンの経済特区開発戦略を通して、日本が達成した「共有型成長」を、いかにフィリピンでも実現できるかを探求することである。製造業の経済特区に関する研究はほぼ終了し、IT特区に関する共同研究は始まったばかりである。当セミナーでは、第3の課題として観光産業特区に関する研究の土台を築くことが期待されている。尚、当セミナーは英語で行われ、通訳はつかない。
■プログラム
1. フィリピン経済特区と観光の概要
by Dr. Max Maquito
(Visiting Researcher, Sekiguchi GlobalResearch Association)
2. 観光と地域経済の展望
by Dr. Peter Lee U
(Dean, School of Economics, UA&P)
3. ローカル・コミュニティーに活気を与えるマイクロ・クレジットの役割
by Prof. Bien Nito
(Micro Credit Industry Analyst, School of Economics, UA&P)
4. 観光産業クラスターの観点からみるマイクロ・ファイナンス
by Prof. Stan Padojinog
(Toursim Industry Analyst, School of Economics, UA&P)
5. 質疑応答
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2007.02.24
第27回SGRAフォーラム in 秋葉原
「アジアの外来種問題~ひとの生活との関わりを考える~」
日 時:2007年5月27日(日)
14:30~17:30
その後懇親会
会 場:秋葉原UDX南6階コンファランス
*JR秋葉原駅「電気街」改札口をでて右へ。2階デッキを渡って2階入り口から入ってください。
主 催: 関口グローバル研究会 (SGRA:セグラ)
協 賛:(財)損保ジャパン環境財団
(財)渥美国際交流奨学財団
鹿島建設株式会社
協 力:(財)自然環境研究センター
フォーラムの趣旨:
SGRA「環境とエネルギー」研究チームが担当する6回めのフォーラム。
私たちのまわりには、飛行機や船によって持ち込まれたさまざまな生きものが「外来生物」として定着している。ブラックバスをはじめとする外来生物は、そこにもともといた「在来生物」に悪影響を及ぼすものとして大きな問題になっている。しかしながら、ありとあらゆるものが「外」からはいってきて定着し、在来生物を駆逐していくのは、人類の歴史が経験していることである。外来生物の何が問題なのか。グローバル化がますます進む中で、東南アジアや日本の事例をとりあげ、私たちがしなければならないことは何なのか一緒に考えたい。
プログラム:
詳細は:プログラム をご覧ください。
【基調講演】多紀保彦(自然環境研究センター理事長、長尾自然環境財団理事長、東京水産大学名誉教授)
「外来生物とどう付き合うか~ アジアの淡水魚を中心に ~」
【講 演1】加納光樹(自然環境研究センター研究員)
「外来生物問題への取り組み~いま日本の水辺で起きていること~」
【講 演2】プラチヤー(カセサート大学水産学部講師、SGRA研究員)
「インドシナの外来種問題~魚類を中心として、フィールドからの報告~」
【パネルディスカッション】進行:今西淳子(SGRA代表)
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2006.12.05
下記の通りSGRAフォーラムを開催しますのでふるってご参加ください。参加ご希望の方は①氏名②所属③連絡先④懇親会の出欠をSGRA事務局
(
[email protected])へご連絡ください。SGRAフォーラムはどなたにも参加していただけますので、ご宣伝いただけますようお願いいたします。
■第26回SGRAフォーラム
「東アジアにおける日本思想史~私たちの出会いと将来~」
○日時:2007年2月17日(土)午後2時30分~5時30分 その後懇親会
○会場:東京国際フォーラム ガラス棟会議室510号室
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
○会費: フォーラムは無料、懇親会は会員*1000円、非会員3000円
(*年会費を納入していただいている正会員と学生会員)
○フォーラムの趣旨
SGRA「グローバル化と地球市民」研究チームが担当する6回めのフォーラムです。日本(人)思想は、現在、東アジアとの関係において、重要な局面に出会っていると思います。ただ、そのあたりは「表の政治」等では見えません。もっとそれをよく捉えるならば、そこから、21世紀の思想世界が見えるだろうとも思います。それは現在、大きな形で起こっている、思想・宗教の国際化・グローバル化の問題でもあるからです。そこで、この問題を、日本からのみならず、中国と韓国からの視点を加えながら、過去から学び、現在を分析し、将来を考えてみたいと思います。中国・韓国のことを研究しながら日本のことに関心をもつ日本人学生、日本のことを研究しながら自国のことに関心をもつ中・韓の留学生が増えて来ています。そういう人たちから、何かよいものが出て来ることを期待しています。
○プログラム(発表要旨と講師略歴は下記URLからご覧ください)
【基調講演】 黒住 真(東京大学大学院総合文化研究科教授)
「日本思想史の『空白』を越えて」
【発 表1】 高 煕卓(韓国グローカル文化研究所首席研究員、SGRA研究員)
「江戸の思想とその未来的な可能性」
【発 表2】 林 少陽(東京大学大学教養学部特任助教授、SGRA研究員)
「越境の意味:私と日本思想史との出会いを手がかりに」
【パネルディスカッション】
進行:孫 軍悦(東京大学大学院総合文化研究科博士課程、SGRA研究員)
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2006.08.19
2006年9月23日(土)14:30~17:30
東京国際フォーラムG510会議室
趣旨: 第4回「IT教育革命:ITは教育をどう変えるか」、第9回「情報化と教育」、第14回「国境を越えるE-learning」に続く、SGRA「ITと教育」研究チームが担当する4回めのフォーラム。IT技術は教育を強化することができるか。国際教育の現場において、ITが教育を支援している事例を紹介し、ITによる教育強化の可能性について考える。
プログラム
【基調講演】「途上国へのE-learning技術支援とオープンソースソフトウェア教育強化-南太平洋大学におけるJICAプロジェクト活動を中心に-」
講演者:高橋 冨士信(Takahashi Fujinobu)
所属:横浜国立大学工学部教授
【研究発表1】伝え合うことで学ぶ「交流学習」と支援のあり方
講演者:藤谷 哲( Fujitani Satoru)
所属:目白大学経営学部経営学科(専任講師)
【研究発表2】Mobile-Learningが教育を変える?!
講演者:楊 接期(Yang Jie Chi)
所属:台湾国立中央大学情報工学部(助教授)
【パネルディスカッション】
進行:江蘇蘇(Jiang Susu)
所属:(株)東芝セミコンダクター社・SGRA研究員
パネリスト:上記講演者
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2006.03.27
第24回SGRAフォーラムのお知らせ
「ごみ処理と国境を越える資源循環~私が分別したゴミはどこへ行くの?~」
■ 日時: 2006年7月22日(土)
午後2時00分~9時00分
■ 会場: 鹿島建設軽井沢研修センター会議室
■ 会費:無料
■ プログラム
総合司会 全振煥(鹿島技術研究所主任研究員、SGRA研究員)
【発表1】鈴木進一(エックス都市研究所取締役)
「廃棄資源の国際間移動の現状と今後:アジアを中心として」(仮題)
【発表2】間宮 尚(鹿島技術研究所上席研究員)
「EUの再生資源とリサイクル:ドイツを中心として」(仮題)
【発表3】李 海峰(北九州市立大学、SGRA研究員)
「アジアにおける家電リサイクル活動に関する調査報告」
【発表4】東南アジアの事例?
【パネルディスカッション】進行:高偉俊(北九州市立大学助教授)
詳細は企画書をご覧ください
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2006.03.26
第23回SGRAフォーラムのご案内
「日本人と宗教:宗教って何なの?」
■日 時: 2006年5月14日(日)午後2時~5時30分
■会 場: 東京国際フォーラム G棟610号室
http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html
■参加費: 無 料
(フォーラム後の懇親会は、会員1000円・非会員3000円 要予約)
■フォーラムの趣旨
多くの日本人にとって宗教とは何か理解しにくい。イスラーム過激派によるテロ事件が起き、ますますその思いはつのる。日本人は「無宗教」と言われるが、では何も信じていないのか。外国で「無宗教」と言うと野蛮人のように見られる。宗教がないと社会に秩序がなくなると言われる。しかし、日本ほど規範意識が高く、秩序を尊ぶ社会も少ないのではないか。神道では、木や山や川や海、どこにでも神がいる、死んだ人は皆神様になるから祖先をお祀りすると言うと、原始的な信仰のように思われる。初詣を神社(神道)で、結婚式を教会(キリスト教)で、葬式をお寺(仏教)で行うのはおかしい?宗教が暴力的な対立を容認する現代において、多様な宗教が混在する日本から何か発信できるのか。一方、創価学会・立正佼成会をはじめとする新宗教の興隆も、現代の日本人と宗教を考える時に無視できない。オウム真理教の起こした事件は、私たちに何を問いかけているのか。
新しいSGRA「宗教と現代社会」研究チームが担当する最初のフォーラムでは、日本で宗教の研究をする日本人や外国人の学者の方々をお招きして、このような疑問に率直に答えていただきます。
■プログラム
【基調講演】島薗 進(東京大学教授)
「日本人にとっての「宗教」と「宗教のようなもの」
「宗教」というとアレルギーを起こしたり、無関心になったりする日本人は多い。しかし、「宗教のようなもの」と話を広げてみるとどうだろうか。たとえば「道」である。茶道、華道などの芸道、剣道、弓道などの武道。最近は武士道がリバイバルだ。神道にも「道」の文字が含まれている。教育勅語も人としての「道」を説くものだった。また、近年は「霊性」とか「スピリチュアリティ」、また「精神世界」や「アニミズム」も人気がある語だ。これらを考え合わせて、日本人にとっての「宗教」の意義を考えたい。
【パネルディスカッション】
○日本人と神道について
ノルマン・ヘィヴンズ (國學院大學神道文化学部助教授)
○日本人と仏教について
ランジャナ・ムコパディヤーヤ
(名古屋市立大学大学院人間文化研究科助教授、SGRA研究員)
○日本人とイスラーム教について
セリム・ユジェル・ギュレチ
(イスラーム文化センター事務総長)
○日本人とキリスト教について
ミラ・ゾンターク
(富坂キリスト教センター研究主事、SGRA研究員)
詳細はプログラムをご覧ください