SGRAイベントへのお誘い

第23回SGRAフォーラム「日本人と宗教:宗教って何なの?」ご案内

第23回SGRAフォーラムのご案内
「日本人と宗教:宗教って何なの?」

 

■日 時: 2006年5月14日(日)午後2時~5時30分

 

■会 場: 東京国際フォーラム G棟610号室
 http://www.t-i-forum.co.jp/function/map/index.html

 

■参加費: 無 料
(フォーラム後の懇親会は、会員1000円・非会員3000円 要予約)

 

■フォーラムの趣旨
 多くの日本人にとって宗教とは何か理解しにくい。イスラーム過激派によるテロ事件が起き、ますますその思いはつのる。日本人は「無宗教」と言われるが、では何も信じていないのか。外国で「無宗教」と言うと野蛮人のように見られる。宗教がないと社会に秩序がなくなると言われる。しかし、日本ほど規範意識が高く、秩序を尊ぶ社会も少ないのではないか。神道では、木や山や川や海、どこにでも神がいる、死んだ人は皆神様になるから祖先をお祀りすると言うと、原始的な信仰のように思われる。初詣を神社(神道)で、結婚式を教会(キリスト教)で、葬式をお寺(仏教)で行うのはおかしい?宗教が暴力的な対立を容認する現代において、多様な宗教が混在する日本から何か発信できるのか。一方、創価学会・立正佼成会をはじめとする新宗教の興隆も、現代の日本人と宗教を考える時に無視できない。オウム真理教の起こした事件は、私たちに何を問いかけているのか。
 新しいSGRA「宗教と現代社会」研究チームが担当する最初のフォーラムでは、日本で宗教の研究をする日本人や外国人の学者の方々をお招きして、このような疑問に率直に答えていただきます。

 

■プログラム

 

【基調講演】島薗 進(東京大学教授)
「日本人にとっての「宗教」と「宗教のようなもの」
「宗教」というとアレルギーを起こしたり、無関心になったりする日本人は多い。しかし、「宗教のようなもの」と話を広げてみるとどうだろうか。たとえば「道」である。茶道、華道などの芸道、剣道、弓道などの武道。最近は武士道がリバイバルだ。神道にも「道」の文字が含まれている。教育勅語も人としての「道」を説くものだった。また、近年は「霊性」とか「スピリチュアリティ」、また「精神世界」や「アニミズム」も人気がある語だ。これらを考え合わせて、日本人にとっての「宗教」の意義を考えたい。

 

【パネルディスカッション】
○日本人と神道について
   ノルマン・ヘィヴンズ (國學院大學神道文化学部助教授)
○日本人と仏教について
   ランジャナ・ムコパディヤーヤ
   (名古屋市立大学大学院人間文化研究科助教授、SGRA研究員)
○日本人とイスラーム教について
   セリム・ユジェル・ギュレチ
(イスラーム文化センター事務総長)
○日本人とキリスト教について
   ミラ・ゾンターク
(富坂キリスト教センター研究主事、SGRA研究員)

 

詳細はプログラムをご覧ください