2013年度渥美奨学生研究報告会



2014年3月1日(土曜日)、渥美国際交流財団の2013年度研究報告会が午後2時より開催されました。東京都文京区関口の渥美財団ホールにて、本年度・来年度の奨学生、ラクーン会(同窓会)会員、指導教官の先生方、伊藤国際教育交流財団、鹿島学術振興財団、鹿島美術財団などの来賓、財団の役員とスタッフを含め、約50名が集まりました。

例年どおりに、七段飾りの雛人形が会場の入り口に飾られ、みなさんを温かく迎えてくれました。そして、研究報告会は、渥美伊都子理事長のご挨拶から始まりました。理事長はご自身の雛人形に関する思い出と、奨学生たちに激励のお言葉を贈ってくださいました。

続いて研究報告に入りました。報告会では、12名の2013度の奨学生が、それぞれの博士論文のテーマを中心とする研究報告を行いました。文化・人間情報学、国際社会学、人工システム科学、生命産業科学、日本語教育学、地域文化研究、演劇映像学、先端学際工学、社会福祉学、日本語日本文学、原子核工学、医学研究といった幅広い分野での研究成果について、図表や動画、さらに実物を見せる等さまざまな工夫を凝らして、分かりやすく説明しました。発表者の研究に対する情熱や愛着が伝わったようで、会場のみなさまから大きな拍手が送られました。

研究発表の後、渥美財団の元奨学生である権明愛さんから「関口グローバル研究会」に関するご紹介がありました。
また、奨学生の指導教官の魯云先生(千葉大学)、石田英敬先生(東京大学)、から貴重なコメントを賜りました。先生方は、留学生たちが研究に専念できるよう、多大なご支援とサポートをしていただいた渥美財団に感謝の意を伝えました。そして元留学生である魯云先生は、ご自身の留学生時代の経験を踏まえながら、奨学生たちに渥美財団との絆を大事にするようにという言葉が贈られました。また、来賓の広田貞雄様は、2013年度奨学生たちのために、お庭の小さな黄色い花を花瓶にいれた手作りのプレゼントを用意してくださいました。

報告会終了後、同ホールにて親睦会が開催されました。親睦会で、奨学生、財団の役員、来賓の皆さんは和やかな雰囲気の中で親睦を深めました。「皆さんはこれで終わるのではなく、これからも世界中のどこにいても連絡を取り合いましょう」という今西淳子常務理事のお言葉を聞き、渥美財団との絆は永遠に絶えない大切なものであることを実感しました。渥美財団との貴重な思い出は、今日で終わるのではなく、今後も引き続き築かれることでしょう。

報告会写真(太田撮影)

(文責:金桂英)