渥美財団2013年新年会報告



2013年1月12日(土)正午より、渥美財団の新年会が、鹿島新館・渥美財団ホールで開催されました。渥美奨学生、ラクーン会会員、家族、スタッフを合わせて、約70名に近い参加者が集まりました。日本のおせち料理をはじめとする多国籍の料理を味わったり、美酒を飲んだり、お餅つきや福引を楽しんだりして、最後に、理事長のお誕生日のお祝いをしました。暖かい快晴の一日でした。

新年会の開会挨拶で、今西さんは、昨年一年間の日本の社会的変化を見ると、アジアとの関係をますます重視しなければならないと痛感しているとおっしゃり、新しい年を表現するとして「新」という漢字を選びました。今西さんの新年の抱負を聞き、アジアの安定と繁栄が、これからの世界にとって、如何に重要かと感じているのは私だけではなかった、と思いました。

今年のお国自慢料理の例を挙げると、中国チームの水餃子、韓国チームのチチミとお雑煮、スリランカの肉団子、トルコのハンバーグ、延辺(朝鮮族)のキムチ等があり、また、石井姉さんの北京のお茶卵と野菜サラダを組み合わせた多国籍料理もありました。また、理事長から、おせち料理を頂きました。重箱(おせち料理を詰める漆器)は、渥美家の家紋入りの「本物」です。文様といい質感といい素晴らしく、日本の工芸を研究している私は、大変目を肥やしました。

いつもご健康でご活躍の理事長は、85才のお誕生日をお迎えになります。今年のお誕生日のお祝いの特色は、本年度の奨学生たちの合唱(ピアノによる伴奏、歌曲名:『誕生日』/熊木杏里)とそれぞれの出身国、故郷の風情を表したお誕生日カード、パワーポイントによるプレゼンテーションでした。理事長も、非常にお喜びいただけたようで、「大人も子供もみんなの成長を見ることが、自分の元気の源だ」とご挨拶されました。

恒例の、新年の安泰と五穀豊穣を祈願するお餅つきも、嶋津さんが模範を示した後、大人も子供も全力投球で杵をつきました。シムさんの進行により、第一期の大先輩(とご家族)から順次に舞台に上って、新しい年に対する自分がイメージした漢字と、それに込めた豊富を発表した後、福引をしました。当った賞品の大、小にかかわらず、みんな喜んで頂きました。渥美財団新年会の風物詩でした。

最後の締めくくりに、オスカルさんのコスタリカコーヒーをお誕生ケーキと一緒に味わいました。

新年会の写真(尹飛龍撮影)

(文責:陳景揚)