ごあいさつ

おかげさまで、本年4月をもちまして、渥美国際交流奨学財団も設立5周年を迎えることができました。これも、ひとえに皆さま方のお力添えのたまものと深く感謝申し上げております。

 毎年11名の奨学生を選考し奨学金を差し上げるという、たいへんささやかな事業ではございますけれども、奨学生の皆さんは、日本の大学院から博士号を取得した後、自国で、または日本に残って、研究所や大学に就職して、大変活躍している優秀な若者たちでございます。この方たちが世界に広がって、ネットワークがどんどん広がっていくことを、私は大変嬉しく思っております。

 さて、7月21日に開催いたしました設立5周年シンポジウム「グローバル化戦略:持続可能な世界を求めて」では、中曽根康弘様のお話の後、当財団評議員の加藤秀樹様の主宰される「構想日本」のご協力を頂き、前大蔵財務官の榊原英資様に基調講演をお願いいたしました。そして、奨学生の皆さんの発表の後、加藤様の進行により、当財団理事の石倉洋子様にもご参加いただいて、パネルディスカッションをいたしました。全体の司会は、当財団理事の佐藤直子様がつとめてくださいました。皆さんのご協力により、日本のグローバル化を考える貴重なひとときをもつことができましたことを御礼申しあげます。

 今後も渥美財団はこれまでの事業を着実に進めて参りたいと存じておりますので、ご支援・ご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。

理事長 渥美伊都子

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